29 / 32
百鬼夜行編
二人の部屋
しおりを挟む
「これで静かになったな」
「そうね」
「へへ、じゃ、部屋に行こうぜ」
私は改めて、カウンターの中でソワソワしていたフロントの人魚から鍵を受け取った。
「お仕事の邪魔してごめんなさい」
「い、いいえ。お客様、あの……」
「はい?」
「もしかして、お客様はあの肖像画の……」
「!?」
シュラの部屋にあるという、私の肖像画のこと?
知っているということは、この人魚も元恋人の一人?
ズキン。
気持ちが少しだけ濁る。
さっきまで幸せな気持ちだったのに、またなの?
いえ、過去は過去。
気にしていたら、キリがな……。
カタカタカタ。
? 何の音?
音がしていたのは、フロントの人魚がカウンターに置いた手の方から。
よく見ると、その手はガタガタと震えている。
どうしたの!?
思わず彼女に声をかけようとして、ゾクッと頸の毛が逆立つのがわかった。
何? この恐ろしい気配。
恐る恐る隣を見ると、シュラの表情が氷のように冷たくなっていた。
え!?
こんな怖い顔、初めて見る。
「シュラ?」
私が声をかけると、彼はいつもの顔に戻って、私の手を引いた。
「あ、悪い。部屋に行こう、クローディア」
「シュラ? どうかしたの?」
「いや、なんでもねぇよ」
そうは見えないわ。珍しく隠し事?
「あ、あの……お部屋のご案内を……」
フロントの人魚が、まだ震えながら声をかけてくる。大丈夫かしら、彼女。
「いい、わかる」
シュラは、私の腰を抱き寄せて歩き出した。
私の肖像画……見た人はみんな別れたと、元恋人のチェリパンナが教えてくれたけど。
あんな顔されて、彼女たちは怖くなったんだろうな。
当のシュラは明るい声で、奥にいる巨大なクラゲを指差した。
「部屋までは、このクラゲの頭に乗って運んでもらうんだ」
「ク、クラゲの?」
「行くぜ、ほら」
ポヨーン。
わあ、フワフワのクラゲの頭。
クラゲは、私たちを乗せて、浮上し始める。
すごいわ。中は巻貝のように螺旋構造になっている。周りを見ると、他の妖たちも、色取り取りのクラゲたちに乗っていた。部屋まで運んでもらうんだ。
「わあ」
「へへ、面白いだろ?」
「ええ!」
「はは。ほら、俺たちの部屋に着いたよ」
クラゲの浮上が止まり、豪華な扉の前に降ろしてくれた。
「ここが?」
「ああ」
鍵を開けて中に入る。
中は、とても広々としていて、調度品も素敵なものばかり。
大きな窓からは、幻想的な海中の景色を見渡せる。
「素敵……」
「気に入ってくれた?」
「もちろん!」
シュラは、私の返事に満足そうに頷いた。
さっきの怖い顔が、嘘みたいに優しい笑顔。
「この部屋はさ」
「え?」
「角が落ちるほど、愛する人と出会えたら、使おうと思っていたんだ」
「!」
「気に入ってもらえて、嬉しい」
「シュラ……ありがとう」
シュラは、私の返事に満足そうに頷いた。
胸が熱くなる。
私も嬉しいよ、シュラ。
過去、どんなにたくさんの女性たちとつきあっていたとしても、今はこうして一緒にいてくれる。
「シュラ、部屋を見て回ってもいい?」
「どうぞ」
物珍しさで、私はすっかり興奮して、あちこちを見て回る。
すごいわ。貝殻や、海藻などでできているものが多い。
でも、洗練されたデザインで、お洒落。
奥の部屋を開けると、寝室だった。
大きなホタテ貝の寝台。
わあ、寝心地よさそう。
「シュラ、疲れたでしょう?」
早く休ませてあげたい。
あんな激闘を制したばかりなのだから。
「疲れてないよ」
シュラは真後ろに来ていた。心なしか、呼吸が荒い。
頸にシュラの唇を感じて、体が熱くなっていく。
え……と。
「ま、まずは体を綺麗にしましょう」
「……そうだな。先にどうぞ」
「ううん、シュラからどうぞ。あなたが一番汗をかいてるから」
「わかった」
シュラが着替えを持って、先に入っている間に、私は呼吸を整える。
ドキドキが、止まらない。一度リセットしなきゃ。
気晴らしに部屋を見回していると、女性の肖像画が飾ってあった。
肖像画……シュラはずっと、私の肖像画を大切にしてくれていたんだろうな。
会ったこともない私の肖像画を。
「クローディア、どうぞ」
そこへ、湯殿から出てきたシュラが声をかけてくる。私は彼と入れ替わりで、湯浴みをした。
爪の先まで、綺麗にしておこう。
せっかくの夜だから。
身支度を整えて寝室に入ると、静かな寝息が聞こえてくる。
「シュラ?」
寝台を覗き込むと、シュラ寝息を立てていた。やっぱり疲れていたのね。
私は彼を起こさないように、そっと隣に横になる。
部屋の明かりを落とした薄暗い部屋は、初めて彼と共寝をした日を思い出させた。
私を調べると言って、触れてきたのよね。
あの時は、本気ではなかったことを後から知ったけれど、でも。
あの夜がなければ、私たちがこうなることはなかったかもしれない。
そう思っていると、シュラがパチリと目を開けた。
「シュラ、ごめんなさい。起こした?」
「いや」
彼の手が、そっと私の長い髪を撫でてくる。その手が、頸、肩を通って、脇腹をなぞり、腰のあたりにおりてきた。
その手のひらは、次第に熱を孕み、同時に彼の目に情欲の光を灯す。
私も体が熱くなっていくのを自覚しながらも、腰に添えられた彼の手を掴んで止めた。
疲労を重ねさせたくない。
「今夜は、このままゆっくり眠りましょ」
「えー?」
「いいから、眠って」
「やだ」
シュラは、私を腕の中に閉じ込めてくる。無理しなくていいのに。
「ね、ねえ、本当に疲れてないの?」
「あんなクソ狼ぶっ飛ばしたくらいで、俺がへばるわけないっしょ」
「それはそうだけど……」
気持ちよさそうに、眠っていたじゃない。
本当に、早く休ませなくていいのかな。
「埋め合わせする、て言ったろ?」
シュラは、腕に力を入れてくる。それは、さっき女性たちに囲まれて、私を不安にさせた償い、よね?
その時、ガコンと音がして、寝台のホタテ貝の蓋が閉まり始める。
「え? シュラ、これいいの?」
「いい。朝まで開かないから、音も外に漏れないし、邪魔も入らない」
「真っ暗にならない?」
「俺たちは鬼だ。漆黒の闇の中でも見える」
「そ、そう。そうだったね」
「ふふ、顔が赤いぜ? お姫様……」
出会って間もない頃に、彼に言われたのと同じ言葉。私も、思わずあの日の言葉を口にする。
「あなたに食べられるのは、役目だから仕方ない」
「仕方ないから、我慢する?」
「くすくす。ううん。あなたは、私の恋人であり、伴侶だから」
それを聞いたシュラの目が、艶を含んで細められていく。この時の彼は、とても色っぽい。
声も、艶やかなセクシーボイスに変わっていった。
「俺のしたいこと、言おうか」
「ふふ……ええ」
「君に触れたい」
「触れたいだけ?」
「俺を好きに……好きになって求めて欲しい」
「シュラ……」
その言葉は、初めて……。
あの時あなたはきっと、心の奥底でそう思っていたのね。
全身が火照り始めて、手を彼の顔に添える。
シュラは理性の枷を外しかけた、獣のような目をして、声を絞り出した。
「言って……あの言葉」
あの言葉……それを聞けたら、この鬼は襲ってくる。それでも、その瞬間を私も待っていた。
この鬼が欲しい。
「あなたが……」
「おう」
「あなたが好き、シュラ」
「俺も好きだ、クローディア」
シュラが覆い被さってくるのと同時に、ホタテ貝の寝台の蓋が音を立てて閉まった。
「そうね」
「へへ、じゃ、部屋に行こうぜ」
私は改めて、カウンターの中でソワソワしていたフロントの人魚から鍵を受け取った。
「お仕事の邪魔してごめんなさい」
「い、いいえ。お客様、あの……」
「はい?」
「もしかして、お客様はあの肖像画の……」
「!?」
シュラの部屋にあるという、私の肖像画のこと?
知っているということは、この人魚も元恋人の一人?
ズキン。
気持ちが少しだけ濁る。
さっきまで幸せな気持ちだったのに、またなの?
いえ、過去は過去。
気にしていたら、キリがな……。
カタカタカタ。
? 何の音?
音がしていたのは、フロントの人魚がカウンターに置いた手の方から。
よく見ると、その手はガタガタと震えている。
どうしたの!?
思わず彼女に声をかけようとして、ゾクッと頸の毛が逆立つのがわかった。
何? この恐ろしい気配。
恐る恐る隣を見ると、シュラの表情が氷のように冷たくなっていた。
え!?
こんな怖い顔、初めて見る。
「シュラ?」
私が声をかけると、彼はいつもの顔に戻って、私の手を引いた。
「あ、悪い。部屋に行こう、クローディア」
「シュラ? どうかしたの?」
「いや、なんでもねぇよ」
そうは見えないわ。珍しく隠し事?
「あ、あの……お部屋のご案内を……」
フロントの人魚が、まだ震えながら声をかけてくる。大丈夫かしら、彼女。
「いい、わかる」
シュラは、私の腰を抱き寄せて歩き出した。
私の肖像画……見た人はみんな別れたと、元恋人のチェリパンナが教えてくれたけど。
あんな顔されて、彼女たちは怖くなったんだろうな。
当のシュラは明るい声で、奥にいる巨大なクラゲを指差した。
「部屋までは、このクラゲの頭に乗って運んでもらうんだ」
「ク、クラゲの?」
「行くぜ、ほら」
ポヨーン。
わあ、フワフワのクラゲの頭。
クラゲは、私たちを乗せて、浮上し始める。
すごいわ。中は巻貝のように螺旋構造になっている。周りを見ると、他の妖たちも、色取り取りのクラゲたちに乗っていた。部屋まで運んでもらうんだ。
「わあ」
「へへ、面白いだろ?」
「ええ!」
「はは。ほら、俺たちの部屋に着いたよ」
クラゲの浮上が止まり、豪華な扉の前に降ろしてくれた。
「ここが?」
「ああ」
鍵を開けて中に入る。
中は、とても広々としていて、調度品も素敵なものばかり。
大きな窓からは、幻想的な海中の景色を見渡せる。
「素敵……」
「気に入ってくれた?」
「もちろん!」
シュラは、私の返事に満足そうに頷いた。
さっきの怖い顔が、嘘みたいに優しい笑顔。
「この部屋はさ」
「え?」
「角が落ちるほど、愛する人と出会えたら、使おうと思っていたんだ」
「!」
「気に入ってもらえて、嬉しい」
「シュラ……ありがとう」
シュラは、私の返事に満足そうに頷いた。
胸が熱くなる。
私も嬉しいよ、シュラ。
過去、どんなにたくさんの女性たちとつきあっていたとしても、今はこうして一緒にいてくれる。
「シュラ、部屋を見て回ってもいい?」
「どうぞ」
物珍しさで、私はすっかり興奮して、あちこちを見て回る。
すごいわ。貝殻や、海藻などでできているものが多い。
でも、洗練されたデザインで、お洒落。
奥の部屋を開けると、寝室だった。
大きなホタテ貝の寝台。
わあ、寝心地よさそう。
「シュラ、疲れたでしょう?」
早く休ませてあげたい。
あんな激闘を制したばかりなのだから。
「疲れてないよ」
シュラは真後ろに来ていた。心なしか、呼吸が荒い。
頸にシュラの唇を感じて、体が熱くなっていく。
え……と。
「ま、まずは体を綺麗にしましょう」
「……そうだな。先にどうぞ」
「ううん、シュラからどうぞ。あなたが一番汗をかいてるから」
「わかった」
シュラが着替えを持って、先に入っている間に、私は呼吸を整える。
ドキドキが、止まらない。一度リセットしなきゃ。
気晴らしに部屋を見回していると、女性の肖像画が飾ってあった。
肖像画……シュラはずっと、私の肖像画を大切にしてくれていたんだろうな。
会ったこともない私の肖像画を。
「クローディア、どうぞ」
そこへ、湯殿から出てきたシュラが声をかけてくる。私は彼と入れ替わりで、湯浴みをした。
爪の先まで、綺麗にしておこう。
せっかくの夜だから。
身支度を整えて寝室に入ると、静かな寝息が聞こえてくる。
「シュラ?」
寝台を覗き込むと、シュラ寝息を立てていた。やっぱり疲れていたのね。
私は彼を起こさないように、そっと隣に横になる。
部屋の明かりを落とした薄暗い部屋は、初めて彼と共寝をした日を思い出させた。
私を調べると言って、触れてきたのよね。
あの時は、本気ではなかったことを後から知ったけれど、でも。
あの夜がなければ、私たちがこうなることはなかったかもしれない。
そう思っていると、シュラがパチリと目を開けた。
「シュラ、ごめんなさい。起こした?」
「いや」
彼の手が、そっと私の長い髪を撫でてくる。その手が、頸、肩を通って、脇腹をなぞり、腰のあたりにおりてきた。
その手のひらは、次第に熱を孕み、同時に彼の目に情欲の光を灯す。
私も体が熱くなっていくのを自覚しながらも、腰に添えられた彼の手を掴んで止めた。
疲労を重ねさせたくない。
「今夜は、このままゆっくり眠りましょ」
「えー?」
「いいから、眠って」
「やだ」
シュラは、私を腕の中に閉じ込めてくる。無理しなくていいのに。
「ね、ねえ、本当に疲れてないの?」
「あんなクソ狼ぶっ飛ばしたくらいで、俺がへばるわけないっしょ」
「それはそうだけど……」
気持ちよさそうに、眠っていたじゃない。
本当に、早く休ませなくていいのかな。
「埋め合わせする、て言ったろ?」
シュラは、腕に力を入れてくる。それは、さっき女性たちに囲まれて、私を不安にさせた償い、よね?
その時、ガコンと音がして、寝台のホタテ貝の蓋が閉まり始める。
「え? シュラ、これいいの?」
「いい。朝まで開かないから、音も外に漏れないし、邪魔も入らない」
「真っ暗にならない?」
「俺たちは鬼だ。漆黒の闇の中でも見える」
「そ、そう。そうだったね」
「ふふ、顔が赤いぜ? お姫様……」
出会って間もない頃に、彼に言われたのと同じ言葉。私も、思わずあの日の言葉を口にする。
「あなたに食べられるのは、役目だから仕方ない」
「仕方ないから、我慢する?」
「くすくす。ううん。あなたは、私の恋人であり、伴侶だから」
それを聞いたシュラの目が、艶を含んで細められていく。この時の彼は、とても色っぽい。
声も、艶やかなセクシーボイスに変わっていった。
「俺のしたいこと、言おうか」
「ふふ……ええ」
「君に触れたい」
「触れたいだけ?」
「俺を好きに……好きになって求めて欲しい」
「シュラ……」
その言葉は、初めて……。
あの時あなたはきっと、心の奥底でそう思っていたのね。
全身が火照り始めて、手を彼の顔に添える。
シュラは理性の枷を外しかけた、獣のような目をして、声を絞り出した。
「言って……あの言葉」
あの言葉……それを聞けたら、この鬼は襲ってくる。それでも、その瞬間を私も待っていた。
この鬼が欲しい。
「あなたが……」
「おう」
「あなたが好き、シュラ」
「俺も好きだ、クローディア」
シュラが覆い被さってくるのと同時に、ホタテ貝の寝台の蓋が音を立てて閉まった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる