(R18) Lisztomania ~ アル中の女軍人が男とセックスしまくる純愛物語

Purified Water

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劉少奇 篇 (2)

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将校用の食堂はかなり混みあっていた。ハルピン市内は、午後遅くにミロたちが繰り広げたKIWA白兵戦のため一晩中戒厳令がしかれており、どのレストランも閉鎖されている。兵士たちは、軍用食堂で食べるしかない。ミロは、自室で既に何杯かウィスキーをひっかけており、いい気分になっていた。本当はもっとゆったりした服を着て食事に行きたかったが、軍服しか着るものが無い。仕方がなく上着の前ボタンを外し、軍靴の紐を全部ほどいた格好で食堂に入った。一直線にバーカウンターへ向かい、そこでビールを注文する。バーテンは、ミロの国籍不明の顔を見てぎょっとする。たまにヨーロッパや北米大陸から派遣された友軍の女性将校が立ち寄ることはあるが、ミロの顔は軍人というよりむしろ女優だった。化粧をしているわけでもないのに、華やかすぎるミロは、将校食堂でも人目を惹いた。ミロは立ったまま一気にビールを飲み干す。生ぬるい。
「北方中国の、大熊猫ビールでは薄すぎて貴公の口には合わないだろう」
空のグラスをカウンターに置いた途端、ミロの背後から低い声が聞こえた。
ミロは、手の甲で口を拭いながら、男を見た。坊主頭にそり上げ、大入道のような体躯の男が、鋭い目つきでミロを見つめているが、口元には薄い笑みが浮かんでいる。ひどく威嚇的な雰囲気も、目つきが悪いのも、どうやらこの男の天然の特徴らしい。
「劉少佐。大陸のこういうビールは、私にとっては水代わりでね」
劉の口元の笑みが大きくなる。バーテンに言う。
「自分と彼女に、白酒のショットとビールを1杯ずつ」
そしてミロに向かって言った。
「白酒というのは、こちらのテキーラみたいなものでね。ビールがチェイサーでいいな?」
ミロは、ニヤリと笑うことで応えた。
バーテンは、すぐに飲み物と、ピーナツの小皿と生の大蒜を置いて、
「何か食べ物は要りますか」
と尋ねた。劉は手早く何品かを注文する。ミロと劉の前に、3杯目のビールと白酒が置かれるのと同時に、白菜の漬物、キュウリと卵の炒め物や、ジャガイモの細切りを炒めたもの、葱餅等の皿が置かれた。ミロがピーナツの殻を剥きながら、ひたすら飲んでいるのを後目に、劉が猛烈な勢いで皿を空にしていく。
「貴様も少しは食べろ。4杯目が欲しいなら、これを食べてからだ」
と、ミロの目の前に薄い葱餅を差し出した。旺盛な食欲も、ミロに何かを食べさせようとするところも、忍に似ているな、とミロはぼんやりと思いながら、黙って葱餅をモソモソと口に入れた。塩味と葱の香ばしい風味が口に広がる。素朴な味だった。
劉は、寡黙な男だったので、食事が終わると会話は途切れ途切れになった。軍事機密を話し合うわけにもいかないし、軍人の私生活は開示禁止の個人情報だ。テレビから流れてくる地方ニュースやスポーツの話題を拾うしかなかった。ミロは、ちびちびと5杯目の酒を飲みながら、しかし、この男はひどく頭が良いことにも気づいていた。この男と寝たい、と思った。次の瞬間、
「俺と寝たい、と言え」
と劉が耳元でささやくように言った。同時に、劉はミロの右腕の肘上をがっちりとつかんだ。劉の強いまなざしがミロの眼を刺すように見つめている。劉は忍と同じぐらい上背があり、筋骨隆々とした大男だった。
ミロは、観念し目を閉じて言った。
「ええ…あなたと寝たい」

劉とミロが連れ立って一緒に食堂を出ていく。何人もの視線が興味深げに二人の後を追っていた。
劉は空軍少佐だから、基地内に個室を持っている。そこにミロを連れ込むとすぐに彼女を抱きしめて唇を合わせた。劉の口からは、大蒜とアルコールの匂いがしたが、威嚇的な雰囲気とは反対に、ミロを抱きしめる劉からはとてつもなく穏やかな包容力を感じ取った。ミロの全身から力が抜けていく。劉の体の匂いは、忍とも他の外人部隊の男たちとも違っている。劉は、食堂でも肉類をあまり口にせず、大豆や魚、卵でタンパク質をとっていると言っていた。ミロの知る男たちとは違う、はるかに穏やかな体臭がミロを安心させた。
劉とミロは、お互いの衣服を脱がせ合ってすぐに裸になる。室内は、熱いほど暖房が効いている上に、二人ともかなり酔っていた。軍用の硬い簡易ベッドにミロの身体を乗せると、劉はすぐに彼女の脚を大きく開かせた。
「あ……」
さすがに羞恥を感じてミロが何か言おうとすると、劉は、ミロのもっとも敏感な芯部をぺろりと舐め上げた。
「…!」
次の瞬間、ミロの内部を優しく探るように複数の指が巧みに這いまわる。思わず快楽の声を上げそうになり、ミロは自分の指を噛んだ。彼女がそのようにして快感に耐える様子は、劉の欲望を強く刺激した。劉は、ミロの口に自分の手の指をしゃぶらせ、口ともう片方の手を使ってミロの性器や乳房を愛撫し続けた。劉の無骨な外見からは想像もつかないことだが、この男はミロを快楽に導くのに長けていた。間もなく、ミロは指とも舌とも違う、もっと確かな物で埋めて欲しくてたまらなくなっていた。
「欲しいか?」
と劉はにやりと笑ってミロに問いかけた。ミロは小さくうなずく。頬が紅潮して目じりには涙が浮かんでいる。劉は、大きな手でミロの額と頭を優しくなでた。
劉は、ベッドマットレスの下からコンドームを取り出すと、痛いほど硬く勃起したペニスに手早く装着して、ミロの入り口に押し当てた。ミロの入り口も内部も既に十分すぎるほど潤っていたので、劉がわずかに体重をかけると巨大なペニスは難なくミロの中に収まった。
「随分、濡れてる上に、…きついな、おい」
と、思わずミロに声をかける。ミロは、快感の声を出さないようにするのが精いっぱいで、涙を滲ませながら劉を見て大きく息を吐く。
「…あまり締めつけるなよ」
コンドームを着けていなければ、すぐにいってしまいそうだ。劉は、たまらずに動き始め、簡易ベッドがギシギシと音を立てた。体の下から、ミロの熱い吐息が聞こえる。このまま続けているとすぐに射精しそうになるので、必死に他のことを考える。個室内での性行為は、原則として禁止されているが、大きな音を立てない限りは、暗黙の了解で見逃されている。苦情が来なければいいが、と劉は頭の片隅で考えようとするが、自分の下で与えられる喜びに身悶えするミロの顔を見ていると、あらゆる思考が吹き飛んでいく。
ミロは、いきそうになって目を閉じた。すると、上から低い声が聞こえる。
「いくときは、俺の顔を見るんだ。俺は、お前の恋人ではない。劉少奇だ」
思わず目をあけて、劉を見る。次の瞬間、ミロの内部のポイントを劉の性器が探り当てて刺激してくる。強い快感がせりあがるようにミロを襲い、劉の顔を見つめたまま達した。同時に、劉もミロを強く抱きしめて、何度か低く呻くとコンドームの中に大量に射精した。
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