(R18) Lisztomania ~ アル中の女軍人が男とセックスしまくる純愛物語

Purified Water

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伊集院景悟 篇 (2)

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「景悟兄さん、忍さん、遅くなってごめんなさい」
そう言って現れたのは、景悟に…つまり忍にも、面差しのよく似た若い女性だった。
「やあ、環ちゃん。久しぶりだね」
忍は、その女性に親しみ深い微笑みを向け、握手をした。
「本当にお久しぶり、忍さん。…相変わらずね。いろいろな噂をきいてるわよ」
そう言われて、忍は思わず眉をしかめた。
「環ちゃんにまで言われるとは思わなかったな」
忍は、ミロのほうに向きなおって言う。
「ミロ。伊集院環さん。景悟の妹で、葵と同じ歳…だったよな? 今日、お前を呼んだのは、環ちゃんの婚約祝いをかねて、紹介しようと思ってな」
「ああ、あなたが……藤永ミロさんね…」
ミロの顔をまじまじと見る環の顔に、驚きの表情が広がった。
「初めまして、伊集院環です。お噂は伺っていたので、とてもお会いしたかったの…でも、ジョディさんに随分似てるのね……」
忍は、環のコメントを聞いてぎょっとした。ミロが、母のジョディに似ているとは思ってもみなかったからだ。しかし、ミロの母親が、中東の出身で激しい混血であることを考えれば、どことなく似ていたとしても不思議はない。
「あなたが、忍さんの不滅の恋人ってわけね」
環がウィンクしてそう言うと、ミロは思わず身体を傾けて忍の顔を見た。次の瞬間、忍がそっとミロの唇に口づけをした。ミロは目を閉じなかった。
レストランの個室テーブルに就くと、既に飲み物が準備されている。忍が言った。
「環ちゃん、婚約おめでとう」
環は、初めて本当に嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「ありがとう、忍さん。うちの両親を納得させるのがたいへんだったけれど…」
景悟が横から口をはさんだ。
「おやじもおふくろも、家柄がどうのこうのしか考えていないからな」
「あら、兄さん。次は兄さんの番よ。お父様とお母様の納得するお相手を連れてこないとたいへんよ?」
と環は笑った。忍は、環の笑顔を見て安堵のため息をつき、目を細めて言う。
「…ということは…」
「私の婚約者は、軍人でも財閥出身でもないのよ。大学院で知り合った研究者。しかも専門は英文学! 財産も何もない、ごく普通の家庭の出身よ。だから、両親が大反対」
「おやじとおふくろは、二階堂か坂本の家筋から、婿をもらいたかったんだろうな」
と景悟が言うと、忍は答えた。
「政略結婚が上手くはいかないのは、うちの親を見てもわかるだろ」
「お前のところは、その結果、大ロマンスを貫き通したからなあ。徹男伯父さんは偉かったよ。俺は憧れるね」
「俺たちは、もう政略結婚がどうのこうのという世代ではない」
忍と景悟を見て、環がぽつりと、しかし真剣に言った。
「……忍さんと藤永さんも、上手くいくことを願っているわ」
ミロは、話を聞いているのかいないのかもわからない遠い目をして高層階の窓の外を見ている。夏の夕暮れが始まり、ネオンの光が少しずつ目立ち始める。

深夜1時過ぎ、ミロと忍は、四谷のマンションに戻る。ドアを開けて部屋に入った瞬間、忍はミロを抱きすくめた。
「景悟とは寝るなよ」
忍は、そう言ってミロに口づけしながら上着を脱ぎ、すぐにミロの下着に指を入れる。彼女の性器はすでに驚くほど熱く潤っていた。ミロは、小さな吐息をついた。忍は、すぐにミロの突起を探り当て中指と薬指で、そっとつついてこすり上げる。
「…あ…あ、あ、」
「景悟とは、俺の身内とは寝るな。絶対に」
ミロはトロンとした目で忍を見つめて喘ぎながら頷く。忍は、ミロを抱きかかえてリビングのソファへ彼女の身体をおろし、下着をはぎ取るとミロの脚を大きく開かせた。ドレスの裾が完全にまくれ上がる。忍は舌で突起を転がしながら、指を使って内部のひだをなぞり入口を静かに探った。ミロの呼吸が短くなった。忍は、左手でネクタイを緩め、ワイシャツのボタンをはずした。彼自身も、もうはちきれそうなほど硬く大きくなっている。忍は、自分の理性が吹き飛ぶのを感じながら、ミロのドレスをブラジャーごと肩から乱暴に外すと、大きな乳房がぶるんと飛び出した。乳首がピンク色に濃く色づいて、立ち上がっている。本能のままに乳首を吸いながら、亀裂の内部をさらに指でさぐると、くちゅくちゅというぬめった音がする。
「忍……お願い、もう、お願いだから」
ミロが泣きながら哀願する声を聞くと、忍はたまらず怒張した性器を取り出して、そのままミロの中に挿し込んだ。ミロはすんなりと忍を受け入れ、同時に喉の奥から猫のような歓喜の声をあげた。ミロの腰が自然に浮き上がり、忍をさらに奥まで求めようとする。
「今日は一気に奥まで入ったな」
と忍が思わずため息をつきながら言うと、ミロは涙を流しながら忍を見て、口をぱくぱくさせる。忍が動き始めただけで、ミロの中がきゅっと締まって彼女が達したのがわかった。ミロは、荒い呼吸をしながら忍にしがみつく。快楽のために半分閉じた瞳から新しい涙が流れ落ちる。
「ミロ、俺の目を見ろ」
忍に言われて、ミロが目を開ける。
「いくときはお前の顔をよく見せろ」
そう言いながら、忍が巧みに腰を使うとミロの中が再び締まり始める。ミロは目を見開く。ミロは悦びのあまり自分が声を上げていることすら気づかない。忍も、あまりの気持ちよさに思わずうめき声をあげる。
「おい、あんまり締められると…」
そう言いかけると、ミロが本能のまま下から腰を使い、長い脚を忍に絡ませてくる。忍は肩に半分ワイシャツをひっかけたまま、ミロを突き上げた。
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