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お前の恋人は誰だ
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いつものように、人目を忍び、隣町へと出かけたが、真っ先に向かったのは眼鏡屋である。そこで新しい銀縁の眼鏡を受け取り、度のぴったりとあった眼鏡を手に入れたロディネは、店を出て街を歩きながらもご機嫌である。
「世界が明るく見えます!」
「良かったな」
そう言ってアルベルトは浮かれるロディネに優しく微笑んだ。相変わらず優しくて、装いも派手ではないのに麗しい。彼が輝いて見えるのは、眼鏡が新しくなったせいではないと、ロディネも分かっている。
――――誰よ、世界は曇って見えるくらいがちょうどいい、なんて世迷言を吐いたのは!
そう思いつつも、アルベルトに手を取られると、にわかに胸が高鳴った。朝っぱらからとんでもない物を見てしまったものだから、つい意識してしまったのだ。
平常心、と何度も自分に言い聞かせながら、いつものように一日を共に過ごした。
夕暮れを迎える頃、ロディネはアルベルトと共に、馬車で王都へと戻って来た。王都の門をくぐり、アルベルトはいつものようにそのまま彼女を家まで送ろうしたが、ロディネが固辞したので、とりあえず馬車を降りる。
「今日はここでいいです。ありがとうございました」
「何か用事でもあるのか?」
「いいえ⋯⋯」
「だったら送る。ここからじゃ、歩いていくと夜になるぞ」
王都は騎士団の目もあるし、警邏隊も巡回しているから治安は良いが、だからといって心配である。だが、ロディネは俄かに焦った顔をして、首を横に振った。
「だめです。わ、わたしの家に、今日は近づいてはいけません!」
「⋯⋯そうか」
苦々し気に言われたロディネはうっと言葉に詰まる。なにしろ、彼は以前、例のブツを見てしまっている男だ。そして今、我が家にはそれ以上に不味い代物が机の上にある。
玄関先で帰ってもらえば良かっただけなのだが、なるべくアルベルトを危険区域に近づけまいと思った言動が、完全に裏目に出ていた。
「⋯⋯まだ、アレはお前の家にあるのか?」
「は、はい!」
誰にも言わないと約束してくれたが、だからと言って敢えて彼に見せたいものでもない。
だが、黙ってしまったアルベルトを見返したロディネは、秀麗な顔の眉間に皺が寄っているのを見てしまった。
あの時、一応は理解してくれていた様子だったが、自分に酷似した男のあられもない絵を見て、やはり相当気まずい思いをしていたのだろう。それをまだ後生大事にとってある。
「あの⋯⋯怒って、ますか?」
「少しな」
「⋯⋯処分⋯⋯しますね」
ロディネとしては寂しい限りだったが、アルベルトを不愉快にし続けてしまうなら、未練を断ちきって、いっそお別れした方がいいだろうと思ったが。目を伏せた彼女を見て、アルベルトは小さく息を吐いた。
「いい。墓場まで持っていくんだろ」
ロディネは目を見張る。
――――き、記憶がいいわ。私なんていまだに酔った時の事も思い出せないのに!
こんなにも物覚えの良い男だから、やはり例のブツは詳細に至るまで覚えているだろう。そんな彼にもしも今家に入られたら、机の上にある物を見られても、何があったか忘れてくれないに違いない。
半泣きになったロディネを、アルベルトは見つめていたが、やがてぎりと奥歯を噛み締めると、彼女の手を取った。そのまま細い裏道へと入り、彼女の身体を壁におしつけると、顔の傍に両手をついて、逃げ道をふさいだ。
これは、いわゆる。
――――壁ドンだわ! 私、知ってる! 見た事あるもの!
ロディネは驚きのあまり声が出なかったが、心の中で嬉しい悲鳴を上げていることなど、アルベルトは気づかない。更に、現実でも見目麗しい男がやるとサマになると、密かに喜んでしまっていたこともだ。
だが、現実世界の男は、ロディネを浮かれるだけでは済まさなかった。
鋭い眼差しで見返され、ロディネは一気に彼に意識を持っていかれる。浮ついた邪な思いなど、あっという間に一蹴された。
「⋯⋯なあ、お前の恋人は誰だ?」
少しばかりの苛立ちと、どこか切なげな男の低い声がした。熱の孕んだ強い眼差しは、あっという間にロディネを虜にする。
「アルベルトさん⋯⋯です」
ロディネは、はっきりとそれを口にした瞬間、かっと身体が熱くなる。手を繋ぐ程度の関係でしかなかったせいか、なかなか実感がわいてこなかったのも事実だ。それをアルベルトが許してくれていたというのも、理解する。
「分かるな?」
はじめて、彼の手がロディネの顎に触れた。彼が顔を近づけてきて、ロディネは何をされるか理解した。そのまま目を開けているのは気恥ずかしくて、ゆっくりと閉じながらも、その時を待つ。
そして、彼の唇がそこに重なった。
温かな優しい感触に、ロディネは惚けた。ただ、一度離れた唇は、ロディネが小さく息を吐くのを待って、また奪われる。
「ん⋯⋯っ」
今度は、少し強い。思わず彼のシャツを握り締めるも、繰り返されるキスは止まらない。ようやく唇が離れた時、ロディネの頬は夕日よりも赤く染まり、目はうっすらと涙が滲んでいた。
そんな初心な彼女を見つめ、アルベルトは両手で抱きしめる。
「⋯⋯今夜は帰さない」
明日はどちらも休みだと、彼は把握済みである。そして、その言葉の意味を、ロディネは頭の中で何度も反芻して理解した。キス以上の事を、今日、アルベルトにされるのだ。
「どこ、に⋯⋯?」
抱きしめられる腕が強くなり、まるでどこかに奪い去られるような気にさえなって、ロディネはぽつりと尋ねた。どこに連れていかれても、アルベルトなら嫌ではないと思った。ただ、初めての事態に、上手く言葉が出てこず、ただただ彼のシャツを握り締めたままだったが、それで十分にアルベルトには伝わった。
いくぶんか冷静さを取り戻したアルベルトは、ロディネの額に軽く口づける。
「どこがいい。俺の家でもいいぞ」
ロディネに触れられるなら、彼女が安心して身を委ねてくれるなら、どこでも。
そう思って告げると、ロディネは驚いたように顔を上げて、嬉しそうにした。
「アルベルトさんのお家に⋯⋯入れてくれるんですか?」
「ああ。嫌か?」
「それは⋯⋯言われたことがなかったので⋯⋯嬉しいです」
二人きりになるのが怖いだろうと、アルベルトは外出ばかりを選んできたが、確かに思い起こせば彼女を自宅に招いた事は一度もなかった。他意はなかったつもりだったが、ロディネは気にしていたらしい。
その言葉は、アルベルトに新たな気づきも与える。
――――俺も、入れてなかったんだな⋯⋯。
でも、ロディネなら、良いと思った。己の領域である自宅でも、心の中でも。
小さく微笑んで、ようやく腕を解いたが、すぐにその手を取った。
「行くぞ」
甘く誘う声に、ロディネは頷きかけたが。とある事実に気づき、身体が固まった。
「あ、あの⋯⋯でも、一度、私だけ⋯⋯家に帰ってもいいですか⋯⋯?」
「だめだ」
珍しくアルベルトが拗ねたように呟いて、ぎゅっと手を握りしめられる。いつも冷静で、大人な彼だと言うのに、この時ばかりは少しばかり様子が違った。
――――可愛い。何故かわからないけど、アルベルトさんが可愛いわ⋯⋯!
もうロディネの頭も心の中も色々と大変な事になっていたが、大きな葛藤がそれらを全て押し退ける。
朝、彼を出迎えた時、ロディネはまだ部屋着だった。彼を長く待たせてはいけないと思って、急いですべて着替え、化粧もして、髪も整えたまでは良かった。
だが、後になって、ロディネは一大事に気づいてしまったのだ。
――――どうしよう。また幻滅されかねないわ⋯⋯!
「世界が明るく見えます!」
「良かったな」
そう言ってアルベルトは浮かれるロディネに優しく微笑んだ。相変わらず優しくて、装いも派手ではないのに麗しい。彼が輝いて見えるのは、眼鏡が新しくなったせいではないと、ロディネも分かっている。
――――誰よ、世界は曇って見えるくらいがちょうどいい、なんて世迷言を吐いたのは!
そう思いつつも、アルベルトに手を取られると、にわかに胸が高鳴った。朝っぱらからとんでもない物を見てしまったものだから、つい意識してしまったのだ。
平常心、と何度も自分に言い聞かせながら、いつものように一日を共に過ごした。
夕暮れを迎える頃、ロディネはアルベルトと共に、馬車で王都へと戻って来た。王都の門をくぐり、アルベルトはいつものようにそのまま彼女を家まで送ろうしたが、ロディネが固辞したので、とりあえず馬車を降りる。
「今日はここでいいです。ありがとうございました」
「何か用事でもあるのか?」
「いいえ⋯⋯」
「だったら送る。ここからじゃ、歩いていくと夜になるぞ」
王都は騎士団の目もあるし、警邏隊も巡回しているから治安は良いが、だからといって心配である。だが、ロディネは俄かに焦った顔をして、首を横に振った。
「だめです。わ、わたしの家に、今日は近づいてはいけません!」
「⋯⋯そうか」
苦々し気に言われたロディネはうっと言葉に詰まる。なにしろ、彼は以前、例のブツを見てしまっている男だ。そして今、我が家にはそれ以上に不味い代物が机の上にある。
玄関先で帰ってもらえば良かっただけなのだが、なるべくアルベルトを危険区域に近づけまいと思った言動が、完全に裏目に出ていた。
「⋯⋯まだ、アレはお前の家にあるのか?」
「は、はい!」
誰にも言わないと約束してくれたが、だからと言って敢えて彼に見せたいものでもない。
だが、黙ってしまったアルベルトを見返したロディネは、秀麗な顔の眉間に皺が寄っているのを見てしまった。
あの時、一応は理解してくれていた様子だったが、自分に酷似した男のあられもない絵を見て、やはり相当気まずい思いをしていたのだろう。それをまだ後生大事にとってある。
「あの⋯⋯怒って、ますか?」
「少しな」
「⋯⋯処分⋯⋯しますね」
ロディネとしては寂しい限りだったが、アルベルトを不愉快にし続けてしまうなら、未練を断ちきって、いっそお別れした方がいいだろうと思ったが。目を伏せた彼女を見て、アルベルトは小さく息を吐いた。
「いい。墓場まで持っていくんだろ」
ロディネは目を見張る。
――――き、記憶がいいわ。私なんていまだに酔った時の事も思い出せないのに!
こんなにも物覚えの良い男だから、やはり例のブツは詳細に至るまで覚えているだろう。そんな彼にもしも今家に入られたら、机の上にある物を見られても、何があったか忘れてくれないに違いない。
半泣きになったロディネを、アルベルトは見つめていたが、やがてぎりと奥歯を噛み締めると、彼女の手を取った。そのまま細い裏道へと入り、彼女の身体を壁におしつけると、顔の傍に両手をついて、逃げ道をふさいだ。
これは、いわゆる。
――――壁ドンだわ! 私、知ってる! 見た事あるもの!
ロディネは驚きのあまり声が出なかったが、心の中で嬉しい悲鳴を上げていることなど、アルベルトは気づかない。更に、現実でも見目麗しい男がやるとサマになると、密かに喜んでしまっていたこともだ。
だが、現実世界の男は、ロディネを浮かれるだけでは済まさなかった。
鋭い眼差しで見返され、ロディネは一気に彼に意識を持っていかれる。浮ついた邪な思いなど、あっという間に一蹴された。
「⋯⋯なあ、お前の恋人は誰だ?」
少しばかりの苛立ちと、どこか切なげな男の低い声がした。熱の孕んだ強い眼差しは、あっという間にロディネを虜にする。
「アルベルトさん⋯⋯です」
ロディネは、はっきりとそれを口にした瞬間、かっと身体が熱くなる。手を繋ぐ程度の関係でしかなかったせいか、なかなか実感がわいてこなかったのも事実だ。それをアルベルトが許してくれていたというのも、理解する。
「分かるな?」
はじめて、彼の手がロディネの顎に触れた。彼が顔を近づけてきて、ロディネは何をされるか理解した。そのまま目を開けているのは気恥ずかしくて、ゆっくりと閉じながらも、その時を待つ。
そして、彼の唇がそこに重なった。
温かな優しい感触に、ロディネは惚けた。ただ、一度離れた唇は、ロディネが小さく息を吐くのを待って、また奪われる。
「ん⋯⋯っ」
今度は、少し強い。思わず彼のシャツを握り締めるも、繰り返されるキスは止まらない。ようやく唇が離れた時、ロディネの頬は夕日よりも赤く染まり、目はうっすらと涙が滲んでいた。
そんな初心な彼女を見つめ、アルベルトは両手で抱きしめる。
「⋯⋯今夜は帰さない」
明日はどちらも休みだと、彼は把握済みである。そして、その言葉の意味を、ロディネは頭の中で何度も反芻して理解した。キス以上の事を、今日、アルベルトにされるのだ。
「どこ、に⋯⋯?」
抱きしめられる腕が強くなり、まるでどこかに奪い去られるような気にさえなって、ロディネはぽつりと尋ねた。どこに連れていかれても、アルベルトなら嫌ではないと思った。ただ、初めての事態に、上手く言葉が出てこず、ただただ彼のシャツを握り締めたままだったが、それで十分にアルベルトには伝わった。
いくぶんか冷静さを取り戻したアルベルトは、ロディネの額に軽く口づける。
「どこがいい。俺の家でもいいぞ」
ロディネに触れられるなら、彼女が安心して身を委ねてくれるなら、どこでも。
そう思って告げると、ロディネは驚いたように顔を上げて、嬉しそうにした。
「アルベルトさんのお家に⋯⋯入れてくれるんですか?」
「ああ。嫌か?」
「それは⋯⋯言われたことがなかったので⋯⋯嬉しいです」
二人きりになるのが怖いだろうと、アルベルトは外出ばかりを選んできたが、確かに思い起こせば彼女を自宅に招いた事は一度もなかった。他意はなかったつもりだったが、ロディネは気にしていたらしい。
その言葉は、アルベルトに新たな気づきも与える。
――――俺も、入れてなかったんだな⋯⋯。
でも、ロディネなら、良いと思った。己の領域である自宅でも、心の中でも。
小さく微笑んで、ようやく腕を解いたが、すぐにその手を取った。
「行くぞ」
甘く誘う声に、ロディネは頷きかけたが。とある事実に気づき、身体が固まった。
「あ、あの⋯⋯でも、一度、私だけ⋯⋯家に帰ってもいいですか⋯⋯?」
「だめだ」
珍しくアルベルトが拗ねたように呟いて、ぎゅっと手を握りしめられる。いつも冷静で、大人な彼だと言うのに、この時ばかりは少しばかり様子が違った。
――――可愛い。何故かわからないけど、アルベルトさんが可愛いわ⋯⋯!
もうロディネの頭も心の中も色々と大変な事になっていたが、大きな葛藤がそれらを全て押し退ける。
朝、彼を出迎えた時、ロディネはまだ部屋着だった。彼を長く待たせてはいけないと思って、急いですべて着替え、化粧もして、髪も整えたまでは良かった。
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