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第十一章 召喚した

7.

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7.

「誤作動、ですか?」

そうだと頷いて下さる、ヒルフェ様。どうやら、本当に名前呼んじゃったせいで、契約成立しちゃったらしく、今や、主従の関係です。私とヒルフェ様が。

私、陣の外に居たのに。なんか、あっちゃん通して、アッシュ様と繋がってたせいだろうって。何それ、恐い。

そのヒルフェ様、多少強引にお義母様を抜けていらっしゃったわけですが、やはり、相当お強いらしく、アッシュ様でも敵わないんだとか。

仮に、契約できずに戦ってたら、アッシュ様、お義母様の元へ強制送還からの、復活に少々お時間を頂きますコース確実なんだって。超、恐い。

そんなヒルフェ様曰く、あっちゃんがこんな、こんなは酷いな、このような姿になったのは、お義母様に突っ込まれ、ヒルフェ様の力で増幅された結果、暴走気味にパワーアップしてしまった、と。

そんなあっちゃんに、

「成長形態に異常はあるが、機能自体は正常だ。問題は無いだろう」

と、ヒルフェ様は言って下さいますけども。直視したくないってのは、大問題じゃないですかね?

でも、あっちゃんにそんな態度とる自分も嫌で。だって、姿形が変わっただけで、友達と疎遠になるとか、無いよね!だから、今のあっちゃんも受け入れられるよう、頑張って見るようにしてる。見慣れれば。いつかは。きっと。たぶん。

とりあえず、今日は無理そうだから、もう寝よう。色々疲れたし。あ、何で図書館に居たのか、アッシュ様に聞くの忘れた。




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