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第二章 召喚巫女、領主夫人となる
3.暗中模索の夫婦関係
まあ、人間って馴れの生き物だよねって思う。
結構な台詞を吐いてくれたセルジュに暫くはビクついてたんだけど、だからといって彼のあの淡々とした態度が変わることはなかったので、こちらも徐々に自分のペースを取り戻すことが出来た。いや、むしろ、あんだけのことを言ってたわりには、距離、全く近づいてませんよね?ってことで、移動三日目、本日中にはアンブロス領に着くという最終日に、こっちから距離を縮めてみることにした。
「…」
「…」
昨日まで、向かい合わせに座っていた座席。「隣、座ってもいい?」という、私の精一杯のお誘いに「構いません」の一言で答えたセルジュ。「喜んで!」とか、「よっしゃ!やった!」とか、せめて「嬉しいです」くらいの反応が返ってくれば、こっちもやりやすかったんだけど。
現在、無言のまま隣り合わせに座るという、ある意味苦行のような状況で、距離感が掴めずにモダモダしてる。
(っ!メッチャしゃべりにくい!)
これならまだ、向い合わせの方が会話がしやすかった気がする。右隣の存在をガンガンに意識したまま結構な時間が過ぎていき、「おいおい、仮にも夫婦だろ?」とか「近づいちゃう?触っちゃう?」とか、「あー、何か話題!話題を下さい!」とか、グチャグチャ色々考えてる内に、口からポロッと言葉が溢れ落ちた。
「…セルジュは、何で私とお見合いしようと思ったの?」
「?」
グチャグチャの中にあった純粋な疑問と根強い猜疑心から出た一言に、セルジュの視線がこちらを向いた。
「セルジュ、まだ若いでしょ?格好いいし、辺境伯だし、引く手あまたというか。なのに、わざわざ『元巫女』なんて面倒くさい肩書きの私とお見合いしようと思ったのって、何でかなーって思って。」
一応、お役ご免の今でも敬われる立場である「巫女」という肩書きは、だけど、政治的には大した力は持っていない。実家もなんにもないから、後ろ盾みたいなものも期待出来ないし、財力だって、報奨金という名の個人資産が多少あるだけ。
(…いや、多少って言ったら、この世界の人にブチ切れされるか。)
ただ、元の世界とは明らかに文化レベルの違う世界での生涯年収と言われても、それで私の望む「現代的な生活」が返って来るわけでもない。
「…セルジュと私って、お見合いの時が初対面、だよね?…その前にどこかで会ったりしてたっけ?」
だとしても、会話をした記憶は無いから、「中身に惚れた」ってことは無いと思う。あと、「一目見た瞬間に」という可能性も、─誠に遺憾ながら─自分自身で否定させてもらう。
後は、
「ああ、もしかして、辺境って、なかなかお嫁さんが来てくれなかったりする?」
「そう、ですね…。それも、多少はあるかと思いますが…」
サキアに習ったこの国の地理によれば、北と東の「辺境」が接しているのは、他国ではなく、魔物住む未開の地域。人の地へ侵入してくる魔物との戦いの最前線と聞いていたから、嫁ぎ先として敬遠されるのかな?と思ったのだけれど。
(でも、セルジュのこの反応は…)
「『全然、全く、お嫁の来てが無い』ってわけじゃないんだ?」
「…はい。」
「そうなんだ。」
(うーん。だったら、余計に、『何で?』)
何でこれだけの好物件が私とのお見合いを希望したのかがわからない。恋人居なくても、婚約者居なくても、それこそ、お見合いでもすれば、きっといい感じのお嫁さんがゲット出来ただろうに。
何で何で?という私の疑心暗鬼の眼差しに、セルジュの瞳が僅かに揺れて、こちらを見据えた。
「…私があなたとお会いしたいと思ったのは、私、個人の意思です」
「…うん。」
立場とか政治とかは関係ないってことなら、まぁ、それは純粋に嬉しい。
「…巫女様が伴侶候補を探しておられると聞いて、名乗りを上げずにはいられませんでした。」
「そう、なの…?」
「はい。私は…」
セルジュの瞳に初めて見えた、温度のある何か─
「アオイ、あなたにお会いしてみたかったのです。」
「え?」
直球で向けられた言葉に、「どうして?」「どういう意味?」と、目まぐるしく思考が回る。
「…私は、あなたに感謝をお伝えしたかった。」
「感謝?」
「はい。東の地、アンブロスの民は、あなたの結界により救われました。」
「あー…、そっか、そういう…」
「巫女様に、東の民、全ての者達の感謝を…」
「…うん。」
頭まで下げて「感謝」を伝えてくれるセルジュに、身の置き所がなくなる。今までにも、色んな人から言われた「ありがとう」の言葉。その度に感じる胸のざらつきが、素直に「どういたしまして」と返すことを許してくれない。根底にあるのは、理不尽に対する怒り。強制された「救い」は、決して、私の望んだものではなかった。
(…でも、その『感謝』がなければ、セルジュは私に会いに来なかったわけか。)
私だって、向けられる感謝に、「やりたくてやったわけじゃない」なんて一々言い返したりはしていない。いつもだったら、適当に笑って流すところ。
(…けど、流石に、それ切っ掛けでの結婚はなぁ…)
胸の内のモヤっとに、勝手に落ち込んでいたら、横からの視線を感じた。隣を向けば、こちらを見つめるセルジュ。その口が開いた。
「…ただ、それだけではなく…」
「え?あ、はい。それだけじゃなく?」
「…私は、ずっと、『異世界』がどのような場所なのか、それを知りたいと思っておりました。」
「あー…」
「異界よりいらした巫女様がどのような方で、どのような知識をお持ちなのか。」
「…」
「…すみません。少なからず、異界への興味を持って、あの場に臨んでしまいました。…欲求を抑え切れず、申し訳ありません。」
「うーん、そっかー…」
(まあ…、そうだよね…)
「巫女」とか「異世界人」とか。そういうオプション無しに、私に何か秀でたとこがあるわけじゃない。オプションがあったからこそ、セルジュは私とのお見合いを望んでくれた。凄く、分かりやすい。凄く、納得がいく。
(…クソー、セルジュの正直者めー。)
耳障りのいい言葉じゃなくて、多分、セルジュの正直な思い。それを聞けて、ノーダメージとは言わないが、納得はできた。できたけど、本当はまだモヤモヤはする。「じゃあ、何て答えれば正解だったんだよ!」とセルジュの代わりに突っ込んでもみたけど、最適解が見つからない。
(ああ、もう、やだなー…)
私、今、ちょーメンドクサイやつになってる─
それを表には出したくないから、下を向きそうな顔を無理やりに引き上げた。セルジュに向かって笑う。
「あー、えっと、じゃあ、お見合いの時はそういう話、全然出来なくて残念だったね?」
「…」
「でも、まあ、これからいっぱい時間もあるし!元の世界のこと、いろいろ聞いて!何が聞きたい?住んでた場所とか、食べ物のこととか?後は、どういう社会だったとかかなぁ?あー、でも、街、というか、文化?がこっちとは全然違うから、上手く説明できるか、ちょっと自信ないんだよねぇ。」
実際、元の世界の話をした時の王太子やガイラス達の反応は微妙だった。「異世界に興味がある」と宣ったあの男でさえ、人の話を「無用の長物だ」と早々に切り捨ててしまったくらいだし─
(って、思い出したらムカついて来た。)
おかげで、さっきまでのモヤモヤは追い出されたけど。
「…アオイ。」
「ん?」
ヘラヘラ笑うこちらをじっと見据えるセルジュの瞳。さっき見たはずの熱はとうに失われてしまっている。
なのに─
「…確かに、始まりは巫女様への感謝と異世界への興味から、でした。…ですが、今は…」
失われた熱。だけど、怖いくらいに真剣な眼差しで─
「アオイ。私は、あなたのことをもっと知りたい。」
「!」
「異世界から来た巫女ではなく、只人のアオイ、あなた自身のことを、私はもっと知りたいと思っています…」
「っ!ああ!もうー!」
「アオイ?」
(…何よそれー、本当、なんなの、もー…)
だって、そんなの無理じゃない?
私はこことは違う世界、日本って国の文化にどっぷり浸かって二十年以上生きてきた「異世界人」だし。そういうバックグラウンド全部取っ払って、「私」は存在出来ないし。ついでに、押し付けられたとはいえ、「巫女」っていう役割を与えられた私が、ただの人になれるのか?ってのもある。
(だけど、だけどさ…)
「無理だ」ってわかっててもさ─
「…セルジュは、本当に十八歳なの?」
「?…どういう意味でしょうか?」
「…メチャクチャ嬉しい!ってことだよ!」
「…」
「恋」じゃなくても。ただの「知りたい」でも。私を知りたいだなんて言われたら、そんなのもう嬉しいに決まってる。
人を喜ばせるようなこと平気で言って、有頂天にさせて。それでなくても、こっちに来てからの私のメンタル、不安定チョロインなのに。
(駄目だ。)
スゴいダメージ通ってる。
(ヤバイ、ヤバイよなー。)
私の語彙力もヤバイ。
(あー、それでも…)
「…ありがとね、セルジュ。」
「?」
女心がわかってるって感じはしない。私を喜ばせようとしてって意図も感じられない。ただ真っ直ぐに思いを伝えてくれる。それだけのことが、今は本当にどうしようもなく安心出来た。
結構な台詞を吐いてくれたセルジュに暫くはビクついてたんだけど、だからといって彼のあの淡々とした態度が変わることはなかったので、こちらも徐々に自分のペースを取り戻すことが出来た。いや、むしろ、あんだけのことを言ってたわりには、距離、全く近づいてませんよね?ってことで、移動三日目、本日中にはアンブロス領に着くという最終日に、こっちから距離を縮めてみることにした。
「…」
「…」
昨日まで、向かい合わせに座っていた座席。「隣、座ってもいい?」という、私の精一杯のお誘いに「構いません」の一言で答えたセルジュ。「喜んで!」とか、「よっしゃ!やった!」とか、せめて「嬉しいです」くらいの反応が返ってくれば、こっちもやりやすかったんだけど。
現在、無言のまま隣り合わせに座るという、ある意味苦行のような状況で、距離感が掴めずにモダモダしてる。
(っ!メッチャしゃべりにくい!)
これならまだ、向い合わせの方が会話がしやすかった気がする。右隣の存在をガンガンに意識したまま結構な時間が過ぎていき、「おいおい、仮にも夫婦だろ?」とか「近づいちゃう?触っちゃう?」とか、「あー、何か話題!話題を下さい!」とか、グチャグチャ色々考えてる内に、口からポロッと言葉が溢れ落ちた。
「…セルジュは、何で私とお見合いしようと思ったの?」
「?」
グチャグチャの中にあった純粋な疑問と根強い猜疑心から出た一言に、セルジュの視線がこちらを向いた。
「セルジュ、まだ若いでしょ?格好いいし、辺境伯だし、引く手あまたというか。なのに、わざわざ『元巫女』なんて面倒くさい肩書きの私とお見合いしようと思ったのって、何でかなーって思って。」
一応、お役ご免の今でも敬われる立場である「巫女」という肩書きは、だけど、政治的には大した力は持っていない。実家もなんにもないから、後ろ盾みたいなものも期待出来ないし、財力だって、報奨金という名の個人資産が多少あるだけ。
(…いや、多少って言ったら、この世界の人にブチ切れされるか。)
ただ、元の世界とは明らかに文化レベルの違う世界での生涯年収と言われても、それで私の望む「現代的な生活」が返って来るわけでもない。
「…セルジュと私って、お見合いの時が初対面、だよね?…その前にどこかで会ったりしてたっけ?」
だとしても、会話をした記憶は無いから、「中身に惚れた」ってことは無いと思う。あと、「一目見た瞬間に」という可能性も、─誠に遺憾ながら─自分自身で否定させてもらう。
後は、
「ああ、もしかして、辺境って、なかなかお嫁さんが来てくれなかったりする?」
「そう、ですね…。それも、多少はあるかと思いますが…」
サキアに習ったこの国の地理によれば、北と東の「辺境」が接しているのは、他国ではなく、魔物住む未開の地域。人の地へ侵入してくる魔物との戦いの最前線と聞いていたから、嫁ぎ先として敬遠されるのかな?と思ったのだけれど。
(でも、セルジュのこの反応は…)
「『全然、全く、お嫁の来てが無い』ってわけじゃないんだ?」
「…はい。」
「そうなんだ。」
(うーん。だったら、余計に、『何で?』)
何でこれだけの好物件が私とのお見合いを希望したのかがわからない。恋人居なくても、婚約者居なくても、それこそ、お見合いでもすれば、きっといい感じのお嫁さんがゲット出来ただろうに。
何で何で?という私の疑心暗鬼の眼差しに、セルジュの瞳が僅かに揺れて、こちらを見据えた。
「…私があなたとお会いしたいと思ったのは、私、個人の意思です」
「…うん。」
立場とか政治とかは関係ないってことなら、まぁ、それは純粋に嬉しい。
「…巫女様が伴侶候補を探しておられると聞いて、名乗りを上げずにはいられませんでした。」
「そう、なの…?」
「はい。私は…」
セルジュの瞳に初めて見えた、温度のある何か─
「アオイ、あなたにお会いしてみたかったのです。」
「え?」
直球で向けられた言葉に、「どうして?」「どういう意味?」と、目まぐるしく思考が回る。
「…私は、あなたに感謝をお伝えしたかった。」
「感謝?」
「はい。東の地、アンブロスの民は、あなたの結界により救われました。」
「あー…、そっか、そういう…」
「巫女様に、東の民、全ての者達の感謝を…」
「…うん。」
頭まで下げて「感謝」を伝えてくれるセルジュに、身の置き所がなくなる。今までにも、色んな人から言われた「ありがとう」の言葉。その度に感じる胸のざらつきが、素直に「どういたしまして」と返すことを許してくれない。根底にあるのは、理不尽に対する怒り。強制された「救い」は、決して、私の望んだものではなかった。
(…でも、その『感謝』がなければ、セルジュは私に会いに来なかったわけか。)
私だって、向けられる感謝に、「やりたくてやったわけじゃない」なんて一々言い返したりはしていない。いつもだったら、適当に笑って流すところ。
(…けど、流石に、それ切っ掛けでの結婚はなぁ…)
胸の内のモヤっとに、勝手に落ち込んでいたら、横からの視線を感じた。隣を向けば、こちらを見つめるセルジュ。その口が開いた。
「…ただ、それだけではなく…」
「え?あ、はい。それだけじゃなく?」
「…私は、ずっと、『異世界』がどのような場所なのか、それを知りたいと思っておりました。」
「あー…」
「異界よりいらした巫女様がどのような方で、どのような知識をお持ちなのか。」
「…」
「…すみません。少なからず、異界への興味を持って、あの場に臨んでしまいました。…欲求を抑え切れず、申し訳ありません。」
「うーん、そっかー…」
(まあ…、そうだよね…)
「巫女」とか「異世界人」とか。そういうオプション無しに、私に何か秀でたとこがあるわけじゃない。オプションがあったからこそ、セルジュは私とのお見合いを望んでくれた。凄く、分かりやすい。凄く、納得がいく。
(…クソー、セルジュの正直者めー。)
耳障りのいい言葉じゃなくて、多分、セルジュの正直な思い。それを聞けて、ノーダメージとは言わないが、納得はできた。できたけど、本当はまだモヤモヤはする。「じゃあ、何て答えれば正解だったんだよ!」とセルジュの代わりに突っ込んでもみたけど、最適解が見つからない。
(ああ、もう、やだなー…)
私、今、ちょーメンドクサイやつになってる─
それを表には出したくないから、下を向きそうな顔を無理やりに引き上げた。セルジュに向かって笑う。
「あー、えっと、じゃあ、お見合いの時はそういう話、全然出来なくて残念だったね?」
「…」
「でも、まあ、これからいっぱい時間もあるし!元の世界のこと、いろいろ聞いて!何が聞きたい?住んでた場所とか、食べ物のこととか?後は、どういう社会だったとかかなぁ?あー、でも、街、というか、文化?がこっちとは全然違うから、上手く説明できるか、ちょっと自信ないんだよねぇ。」
実際、元の世界の話をした時の王太子やガイラス達の反応は微妙だった。「異世界に興味がある」と宣ったあの男でさえ、人の話を「無用の長物だ」と早々に切り捨ててしまったくらいだし─
(って、思い出したらムカついて来た。)
おかげで、さっきまでのモヤモヤは追い出されたけど。
「…アオイ。」
「ん?」
ヘラヘラ笑うこちらをじっと見据えるセルジュの瞳。さっき見たはずの熱はとうに失われてしまっている。
なのに─
「…確かに、始まりは巫女様への感謝と異世界への興味から、でした。…ですが、今は…」
失われた熱。だけど、怖いくらいに真剣な眼差しで─
「アオイ。私は、あなたのことをもっと知りたい。」
「!」
「異世界から来た巫女ではなく、只人のアオイ、あなた自身のことを、私はもっと知りたいと思っています…」
「っ!ああ!もうー!」
「アオイ?」
(…何よそれー、本当、なんなの、もー…)
だって、そんなの無理じゃない?
私はこことは違う世界、日本って国の文化にどっぷり浸かって二十年以上生きてきた「異世界人」だし。そういうバックグラウンド全部取っ払って、「私」は存在出来ないし。ついでに、押し付けられたとはいえ、「巫女」っていう役割を与えられた私が、ただの人になれるのか?ってのもある。
(だけど、だけどさ…)
「無理だ」ってわかっててもさ─
「…セルジュは、本当に十八歳なの?」
「?…どういう意味でしょうか?」
「…メチャクチャ嬉しい!ってことだよ!」
「…」
「恋」じゃなくても。ただの「知りたい」でも。私を知りたいだなんて言われたら、そんなのもう嬉しいに決まってる。
人を喜ばせるようなこと平気で言って、有頂天にさせて。それでなくても、こっちに来てからの私のメンタル、不安定チョロインなのに。
(駄目だ。)
スゴいダメージ通ってる。
(ヤバイ、ヤバイよなー。)
私の語彙力もヤバイ。
(あー、それでも…)
「…ありがとね、セルジュ。」
「?」
女心がわかってるって感じはしない。私を喜ばせようとしてって意図も感じられない。ただ真っ直ぐに思いを伝えてくれる。それだけのことが、今は本当にどうしようもなく安心出来た。
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