15 / 90
第二章 召喚巫女、領主夫人となる
4.今更ですが
セルジュへの心の距離を一方的に詰めまくった三日間の馬車の旅。
たどり着いたアンブロス領で待ち構えていたのは、熱狂的な「巫女様歓迎」の嵐だった。セルジュのおうち、アンブロスの領主館前には、パラソという名のかなり大きめの城下町があるのだが、着いた途端の「巫女様ー!」「巫女様ー!」の大歓声には正直、「逃げる」一択しかないと思った。なのに、セルジュがスッゴい涼しい顔して、これくらい普通でしょ?え?何か問題が?みたいな態度だったから、私、頑張ったよ。こっちも涼しい顔して、馬車の窓からニッコリ笑って手を振って、こんなこと二度とやらないと心に誓った。
漸く、領主館、というか城塞?しっかり城壁のあるアンブロス家のお屋敷に到着した時には、一仕事終えた解放感でいっぱいだった。なのに、安住の地だと思っていた領主館でも、従業員一同みたいな勢いでズラーッと並んだ使用人の皆様に出迎えられ、祝いの言葉を頂戴し、ワラワラと寄ってきた侍女の方々に世話をやかれ、入浴からの着替え、お食事の用意と、本当にもう、下にも置かない歓迎っぷりに思ったものだ。
裏切られた、と─
いや、だって、セルジュがあんなテンションだから、お屋敷の人達も、邪険にすることはなくても、もっと粛々とビジネスライクに接してくるんだとばかり思っていた。王宮でもそんな感じだったから。
それが、いい意味で─正直、疲れることもあるからいい意味ばかりではないけど─裏切られ、皆様にはスッゴく大切にして頂いている。メッチャ甘やかされてる。
「恐ろしい、これが巫女パワーか」と戦慄いていた私に、「『巫女様』は関係なく、敬愛する主の奥方様だから」と教えてくれた家令のエバンスが居なければ、私はビビりまくった後に増長しまくった「奥方様」になっていたかもしれない。流石は、セルジュの祖父の代から仕えているというエバンス。言外に「(だから)主に相応しくあれ」と、抑えるところはきちっと抑えてくる。
あとは、セルジュが皆に好かれてるってことが分かって、それが何だか嬉しかった。
(だって、自分の夫のことだし?)
ちょっとくらい─勝手にだけど─誇らしく思っていてもいいんじゃないかと思う。
そして、そんな出来過ぎた夫に関してまた一つ、私の中に、新たな疑問が生まれていた。
明るい日差しの中、屋敷のテラスにテーブルセットを引っ張り出して貰って、優雅にお茶を楽しみながら、背後に控える男に尋ねた。
「…ねぇ、エバンス。」
「はい。」
低く落ち着いた声で返されて、「私、今、奥様感半端ないな」と思いながら、セルジュへの疑問を口にした。
「セルジュって、もしかして、メチャクチャ頭いい?」
「…」
「頭いいって言うか、優秀?仕事出来る系の人?」
「…」
対外的には頑張るってことで、身内間では許されている私の言葉遣い。だから、エバンスの返事が無いのは、ソレを咎められてるわけでは無い、と思う。思うんだけど、打てば響く的なエバンスの返事が無いのは珍しいなーと気になって、背後を振り返った。
「えーっと?エバンス…?」
「…アオイ様は、セルジュ様のことをどこまでご存知でいらっしゃいますか?」
「どこまで…?」
予想外の事態。質問に質問が返ってきた。しかも、軽く聞いてみただけだったのに、何だかエバンスが難しい顔をしている。心持ち、態度を改めてから、質問の答えを考えた。
「…うーん、セルジュのことで知ってることって言ったら、年齢と仕事と、後はご両親が亡くなってるってことくらい、かな?」
表面的なことで言うならそれくらい。あとは─
「家の人達に慕われてて、おまけに領内の人達からも人気あんだなーってのを最近知った。…セルジュのおかげで、皆が私にも優しいというか親切というか、すごく良くしてくれる。」
「…アオイ様は、セルジュ様のことを…?」
言葉はそこで切られたけれど、エバンスが何を聞きたいのかは分かってしまった。だから、正直に答える。
「…うん、好きだよ。」
本人不在の場所なら口に出来るくらいには育った気持ち。
「…まぁ、正直、好きって言い切るのはまだ恐いんだけどね?…それでも、その、うん、好ましい…?」
「…」
「セルジュと一緒にいるのってすごく居心地いいんだよねぇ。…今もどんどん好きになってってる、気がする。…真面目だし、仕事頑張ってるし、人の話もちゃんと聞いてくれるし。いい子、…いい男、過ぎるよね?」
「…アオイ様は、セルジュ様の能力を高く評価して下さっているのですね。」
「評価っ!?え、なんか、そんな上から目線の感じじゃないよっ!?何というか、凄いなぁとか偉いなぁとか、あと、そういうのカッコいいなぁって思ってるだけで。」
本当は、エバンスに確かめるまでもなく確信してしまっている「セルジュできる男説」。セルジュがプライベートな時間─食事や夜の時間─をこちらに合わせてくれるから、放って置かれている感は全くないし、彼がガムシャラに仕事をこなしているという印象もない。だけど、家の人達の話を聞いたり、実際に一度、領主夫人として視察に同行した際に見ただけでも、辺境領主の仕事量というのはかなり大変。それを残業もなしに片付ける彼の超人っぷりには、もう、ね?惚れるしかない。
「セルジュがお仕事してるところもちょっと見せてもらったんだけど、頭の出来が根本的に違うんだなーってことしか分からなかったんだよね。レベルが違い過ぎて、どれくらい凄いかもよく分かんなかったくらい。」
「…セルジュ様は、学院在学時より、当主代理…、先代の当主様の手伝いをされておりましたから。」
「えっ!?」
「加えて、セルジュ様は王立学院を首席で卒業されております。」
「げ、やっぱり!?やっぱり、そういうレベルなの!?」
王立学院、この国の最高学府だというその学院の存在を私が知っているのは、サキアの巫女教育で叩きこまれたから。また、─非常にムカつくことに─同じく、学院を首席で卒業したという某魔術師に、それはもう鼻高々に自慢されたことがあるからだ。
「あ、え?でも、ちょっと待って。王立学院って、十八歳で卒業とかじゃなかった?」
現在、十八歳のセルジュが既に卒業しているということは─
「はい。セルジュ様は、学院始まって以来の最優秀成績者でいらっしゃいましたので、十六歳時点で学位を授与されておられます。」
「…マジか。」
本物だ。
(本物の天才がいる。それが自分の夫とか…)
「…いやー、スゴいね…。スゴいとは思ってたけど、思ってた以上にスゴいね。ビックリした。」
今まで、テレビや小説の中でしか見たことのなかった存在が身内、それも自分の夫なのだから、驚いたし、やっぱり、凄く誇らしい。
「セルジュってば、謙虚過ぎでしょう?そんな話、一度も聞かなかったよ?そういうことは、もっと自慢してもいいくらいなのにね?」
まぁ、自慢なんてセルジュの「キャラ」ではない気がするし、そいういう「奥ゆかしさ」も嫌いじゃない、とニヤニヤしていたら、真顔のままのエバンスの視線に気づいた。
「アオイ様は…」
「うん?」
「婚姻相手をお望みになられた際に、セルジュ様に関する身上書をご覧になられませんでしたか?」
「え?見たよ。」
「…」
「…あっ!?そっか!そういうことか!そういう学歴?とか、アピールポイントも身上書に書いてあったってことだよね!?…あー、そっか、そうだよね、普通、そうだよね。…しまった。」
過去の自分の無関心が悔やまれる。
「…うん、ごめん。ごめんなさい。そういう意味でいくと、身上書、ちゃんと見てませんでした…」
「…」
再び沈黙したエバンスの反応に、嫌な汗が流れ始めた。
「いや!もう、ほんと!失礼なことして、ごめんなさい!言い訳させてもらうと、そういうアピールポイント無しでも私はセルジュを選んだっていうか!セルジュ以外には目もくれなかったっていうか!実際、会ったのだってセルジュだけだったし!だから、はい!私が全面的に悪かったです!すみませんでした!」
勢いで下げた頭に、エバンスの「顔をお上げ下さい」の声が聞こえる。
「…アオイ様が謝罪なさる必要はございません。ただ…」
「うん!だよね!分かってる!謝るなら、セルジュにだよね!本人に謝らないと意味ないよね!」
セルジュが怒る姿というのはなかなか想像出来ないけれど、傷つけてしまう可能性は十分にある失態。ここは潔く謝るしかない。
身上書を読んでないことがバレる前に。
(もう、バレてるかもしれないけど…)
せめて、拗れたり、嫌われたりする前に─
「アオイ様。」
「はいっ!」
後ろめたさから、応える声が大きくなった。
「…セルジュ様と話し合われてみて下さい。謝罪は不要でしょうが、セルジュ様のことを色々お尋ねになるのもよろしいかと…」
「そう…、そうだよね…?」
「はい。…セルジュ様は、ご自身のことをお話になるのが得意ではありません。ですが、アオイ様からお尋ね下されば、お答え下さると思います。お話も弾むのではないでしょうか?」
「そっか。…うん、よし、ちょっと、頑張ってみようかな。」
文字通り、生まれた時からのセルジュを知る、館のブレーンからのアドバイス。これ以上ない力強い後押しに、これは、ちょっと、気合いを入れるしかないんじゃないかな、と思った。
たどり着いたアンブロス領で待ち構えていたのは、熱狂的な「巫女様歓迎」の嵐だった。セルジュのおうち、アンブロスの領主館前には、パラソという名のかなり大きめの城下町があるのだが、着いた途端の「巫女様ー!」「巫女様ー!」の大歓声には正直、「逃げる」一択しかないと思った。なのに、セルジュがスッゴい涼しい顔して、これくらい普通でしょ?え?何か問題が?みたいな態度だったから、私、頑張ったよ。こっちも涼しい顔して、馬車の窓からニッコリ笑って手を振って、こんなこと二度とやらないと心に誓った。
漸く、領主館、というか城塞?しっかり城壁のあるアンブロス家のお屋敷に到着した時には、一仕事終えた解放感でいっぱいだった。なのに、安住の地だと思っていた領主館でも、従業員一同みたいな勢いでズラーッと並んだ使用人の皆様に出迎えられ、祝いの言葉を頂戴し、ワラワラと寄ってきた侍女の方々に世話をやかれ、入浴からの着替え、お食事の用意と、本当にもう、下にも置かない歓迎っぷりに思ったものだ。
裏切られた、と─
いや、だって、セルジュがあんなテンションだから、お屋敷の人達も、邪険にすることはなくても、もっと粛々とビジネスライクに接してくるんだとばかり思っていた。王宮でもそんな感じだったから。
それが、いい意味で─正直、疲れることもあるからいい意味ばかりではないけど─裏切られ、皆様にはスッゴく大切にして頂いている。メッチャ甘やかされてる。
「恐ろしい、これが巫女パワーか」と戦慄いていた私に、「『巫女様』は関係なく、敬愛する主の奥方様だから」と教えてくれた家令のエバンスが居なければ、私はビビりまくった後に増長しまくった「奥方様」になっていたかもしれない。流石は、セルジュの祖父の代から仕えているというエバンス。言外に「(だから)主に相応しくあれ」と、抑えるところはきちっと抑えてくる。
あとは、セルジュが皆に好かれてるってことが分かって、それが何だか嬉しかった。
(だって、自分の夫のことだし?)
ちょっとくらい─勝手にだけど─誇らしく思っていてもいいんじゃないかと思う。
そして、そんな出来過ぎた夫に関してまた一つ、私の中に、新たな疑問が生まれていた。
明るい日差しの中、屋敷のテラスにテーブルセットを引っ張り出して貰って、優雅にお茶を楽しみながら、背後に控える男に尋ねた。
「…ねぇ、エバンス。」
「はい。」
低く落ち着いた声で返されて、「私、今、奥様感半端ないな」と思いながら、セルジュへの疑問を口にした。
「セルジュって、もしかして、メチャクチャ頭いい?」
「…」
「頭いいって言うか、優秀?仕事出来る系の人?」
「…」
対外的には頑張るってことで、身内間では許されている私の言葉遣い。だから、エバンスの返事が無いのは、ソレを咎められてるわけでは無い、と思う。思うんだけど、打てば響く的なエバンスの返事が無いのは珍しいなーと気になって、背後を振り返った。
「えーっと?エバンス…?」
「…アオイ様は、セルジュ様のことをどこまでご存知でいらっしゃいますか?」
「どこまで…?」
予想外の事態。質問に質問が返ってきた。しかも、軽く聞いてみただけだったのに、何だかエバンスが難しい顔をしている。心持ち、態度を改めてから、質問の答えを考えた。
「…うーん、セルジュのことで知ってることって言ったら、年齢と仕事と、後はご両親が亡くなってるってことくらい、かな?」
表面的なことで言うならそれくらい。あとは─
「家の人達に慕われてて、おまけに領内の人達からも人気あんだなーってのを最近知った。…セルジュのおかげで、皆が私にも優しいというか親切というか、すごく良くしてくれる。」
「…アオイ様は、セルジュ様のことを…?」
言葉はそこで切られたけれど、エバンスが何を聞きたいのかは分かってしまった。だから、正直に答える。
「…うん、好きだよ。」
本人不在の場所なら口に出来るくらいには育った気持ち。
「…まぁ、正直、好きって言い切るのはまだ恐いんだけどね?…それでも、その、うん、好ましい…?」
「…」
「セルジュと一緒にいるのってすごく居心地いいんだよねぇ。…今もどんどん好きになってってる、気がする。…真面目だし、仕事頑張ってるし、人の話もちゃんと聞いてくれるし。いい子、…いい男、過ぎるよね?」
「…アオイ様は、セルジュ様の能力を高く評価して下さっているのですね。」
「評価っ!?え、なんか、そんな上から目線の感じじゃないよっ!?何というか、凄いなぁとか偉いなぁとか、あと、そういうのカッコいいなぁって思ってるだけで。」
本当は、エバンスに確かめるまでもなく確信してしまっている「セルジュできる男説」。セルジュがプライベートな時間─食事や夜の時間─をこちらに合わせてくれるから、放って置かれている感は全くないし、彼がガムシャラに仕事をこなしているという印象もない。だけど、家の人達の話を聞いたり、実際に一度、領主夫人として視察に同行した際に見ただけでも、辺境領主の仕事量というのはかなり大変。それを残業もなしに片付ける彼の超人っぷりには、もう、ね?惚れるしかない。
「セルジュがお仕事してるところもちょっと見せてもらったんだけど、頭の出来が根本的に違うんだなーってことしか分からなかったんだよね。レベルが違い過ぎて、どれくらい凄いかもよく分かんなかったくらい。」
「…セルジュ様は、学院在学時より、当主代理…、先代の当主様の手伝いをされておりましたから。」
「えっ!?」
「加えて、セルジュ様は王立学院を首席で卒業されております。」
「げ、やっぱり!?やっぱり、そういうレベルなの!?」
王立学院、この国の最高学府だというその学院の存在を私が知っているのは、サキアの巫女教育で叩きこまれたから。また、─非常にムカつくことに─同じく、学院を首席で卒業したという某魔術師に、それはもう鼻高々に自慢されたことがあるからだ。
「あ、え?でも、ちょっと待って。王立学院って、十八歳で卒業とかじゃなかった?」
現在、十八歳のセルジュが既に卒業しているということは─
「はい。セルジュ様は、学院始まって以来の最優秀成績者でいらっしゃいましたので、十六歳時点で学位を授与されておられます。」
「…マジか。」
本物だ。
(本物の天才がいる。それが自分の夫とか…)
「…いやー、スゴいね…。スゴいとは思ってたけど、思ってた以上にスゴいね。ビックリした。」
今まで、テレビや小説の中でしか見たことのなかった存在が身内、それも自分の夫なのだから、驚いたし、やっぱり、凄く誇らしい。
「セルジュってば、謙虚過ぎでしょう?そんな話、一度も聞かなかったよ?そういうことは、もっと自慢してもいいくらいなのにね?」
まぁ、自慢なんてセルジュの「キャラ」ではない気がするし、そいういう「奥ゆかしさ」も嫌いじゃない、とニヤニヤしていたら、真顔のままのエバンスの視線に気づいた。
「アオイ様は…」
「うん?」
「婚姻相手をお望みになられた際に、セルジュ様に関する身上書をご覧になられませんでしたか?」
「え?見たよ。」
「…」
「…あっ!?そっか!そういうことか!そういう学歴?とか、アピールポイントも身上書に書いてあったってことだよね!?…あー、そっか、そうだよね、普通、そうだよね。…しまった。」
過去の自分の無関心が悔やまれる。
「…うん、ごめん。ごめんなさい。そういう意味でいくと、身上書、ちゃんと見てませんでした…」
「…」
再び沈黙したエバンスの反応に、嫌な汗が流れ始めた。
「いや!もう、ほんと!失礼なことして、ごめんなさい!言い訳させてもらうと、そういうアピールポイント無しでも私はセルジュを選んだっていうか!セルジュ以外には目もくれなかったっていうか!実際、会ったのだってセルジュだけだったし!だから、はい!私が全面的に悪かったです!すみませんでした!」
勢いで下げた頭に、エバンスの「顔をお上げ下さい」の声が聞こえる。
「…アオイ様が謝罪なさる必要はございません。ただ…」
「うん!だよね!分かってる!謝るなら、セルジュにだよね!本人に謝らないと意味ないよね!」
セルジュが怒る姿というのはなかなか想像出来ないけれど、傷つけてしまう可能性は十分にある失態。ここは潔く謝るしかない。
身上書を読んでないことがバレる前に。
(もう、バレてるかもしれないけど…)
せめて、拗れたり、嫌われたりする前に─
「アオイ様。」
「はいっ!」
後ろめたさから、応える声が大きくなった。
「…セルジュ様と話し合われてみて下さい。謝罪は不要でしょうが、セルジュ様のことを色々お尋ねになるのもよろしいかと…」
「そう…、そうだよね…?」
「はい。…セルジュ様は、ご自身のことをお話になるのが得意ではありません。ですが、アオイ様からお尋ね下されば、お答え下さると思います。お話も弾むのではないでしょうか?」
「そっか。…うん、よし、ちょっと、頑張ってみようかな。」
文字通り、生まれた時からのセルジュを知る、館のブレーンからのアドバイス。これ以上ない力強い後押しに、これは、ちょっと、気合いを入れるしかないんじゃないかな、と思った。
あなたにおすすめの小説
噂の悪女が妻になりました
はくまいキャベツ
恋愛
ミラ・イヴァンチスカ。
国王の右腕と言われている宰相を父に持つ彼女は見目麗しく気品溢れる容姿とは裏腹に、父の権力を良い事に贅沢を好み、自分と同等かそれ以上の人間としか付き合わないプライドの塊の様な女だという。
その名前は国中に知れ渡っており、田舎の貧乏貴族ローガン・ウィリアムズの耳にも届いていた。そんな彼に一通の手紙が届く。その手紙にはあの噂の悪女、ミラ・イヴァンチスカとの婚姻を勧める内容が書かれていた。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です
流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。
父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。
無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。
純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。