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4章
コーディネートの評価
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妹の最終チェックが終わったので急いで玄関を出ると、篠崎が両手をぶらぶらさせながら待っていた。
「ごめん、篠崎遅くなった」
「………。…え?え?村井くん??」
俺の顔を見るなりみるみる顔を赤くする篠崎。
「ど、どうした篠崎?」
「え、本当に村井くんだよね?」
「そりゃそうだよ。…この格好だと変?」
即席とはいえセンスのいい妹がコーディネートしてたからそんな変にはならないと思うけど、俺にはよくわからん。
篠崎の反応を見ていると不安になってくる。
「う、ううん。すごく、カッコいいよ…!村井くんって凄いイケメンだったんだね!肌綺麗だし、顔のパーツもいいなーってもちろん思ってたんだけど…ここまでとは思わなかったよ…」
「んー…。隠れイケメンとか言わたこともあったけど…そこまで言われるほどじゃ無いと思う」
正直俺はイケメンの定義がよくわからない。
テレビとかでよく、イケメン美容師が~、イケメンシェフが~みたいなことを言っているが、その人を見てもどのあたりがイケメンなのかさっぱり理解できなかった。俺の感性がおかしいのかもしれないが…。
結果イケメンと言う言葉は、とりあえずどんな奴でも枕詞にイケメンってつけておけばいいよね!悪い気はしないだろうしそうしておこう!という解釈で使われているという認識だった。要はこれも社交辞令的な言葉である。
特に過剰に持ち上げてくる時はそのパターン。
今の篠崎がまさにそれであった。
大体、俺をイケメンと言うなら篠崎はどうだろうか。
俺から見ても篠崎はかなりの美少女である。
そして今日の篠崎は随分とおしゃれな格好をしていた。
ホワイト系の透けトップスとインナー、薄ピンクのフレア系のスカート、小洒落たショルダーバックと篠崎の清楚な雰囲気にあう装いがとても似合っていた。
よく見るとうっすら化粧もしているようである。
この間たまたまあった時も綺麗にしているなと思ったが、今日は以前以上にオシャレをしているようだ。
俺でも少し見惚れてしまう。
「えっと変…かな?」
俺の視線に気づいた篠崎がモジモジと上目遣いで俺に感想を聞いてくる。
人によってはそう言う感想を口にするのを嫌がる人もいるが、俺は聞かれれば素直に口にするタイプである。なので、思ったことを正直に伝える。
「いや、すごい似合ってる。正直可愛いと思うよ」
「えへ、えへへ…嬉しい…」
顔を真っ赤にしながらもはにかんで微笑む篠崎。
「…」
…これは、ちょっと可愛すぎ。
いくら俺でも意識してしまう。
「…あーとりあえず、駅に行こうか」
「うん。行こう!」
ニコニコと俺にずっと笑顔を向け続ける篠崎。
その笑顔に俺はちょっとドギマギしてしまう。
そして二人で並んで歩き出す、といきなり篠崎が転んだ。
「へぶっ!」
「あぶな!…大丈夫か!?」
慌てて転びきる前に篠崎を受け止める俺。
「…ねえ、もしかしてその靴歩きにくい?」
「あ、ありがとう。ちょっと降ろしたてで履き慣れてなくて…」
…うーん。篠崎は天然かと思ってたけど、どちらかというとドジな人なのかもしれない。そういえば、前も財布忘れてたしな…。
「ごめん、篠崎遅くなった」
「………。…え?え?村井くん??」
俺の顔を見るなりみるみる顔を赤くする篠崎。
「ど、どうした篠崎?」
「え、本当に村井くんだよね?」
「そりゃそうだよ。…この格好だと変?」
即席とはいえセンスのいい妹がコーディネートしてたからそんな変にはならないと思うけど、俺にはよくわからん。
篠崎の反応を見ていると不安になってくる。
「う、ううん。すごく、カッコいいよ…!村井くんって凄いイケメンだったんだね!肌綺麗だし、顔のパーツもいいなーってもちろん思ってたんだけど…ここまでとは思わなかったよ…」
「んー…。隠れイケメンとか言わたこともあったけど…そこまで言われるほどじゃ無いと思う」
正直俺はイケメンの定義がよくわからない。
テレビとかでよく、イケメン美容師が~、イケメンシェフが~みたいなことを言っているが、その人を見てもどのあたりがイケメンなのかさっぱり理解できなかった。俺の感性がおかしいのかもしれないが…。
結果イケメンと言う言葉は、とりあえずどんな奴でも枕詞にイケメンってつけておけばいいよね!悪い気はしないだろうしそうしておこう!という解釈で使われているという認識だった。要はこれも社交辞令的な言葉である。
特に過剰に持ち上げてくる時はそのパターン。
今の篠崎がまさにそれであった。
大体、俺をイケメンと言うなら篠崎はどうだろうか。
俺から見ても篠崎はかなりの美少女である。
そして今日の篠崎は随分とおしゃれな格好をしていた。
ホワイト系の透けトップスとインナー、薄ピンクのフレア系のスカート、小洒落たショルダーバックと篠崎の清楚な雰囲気にあう装いがとても似合っていた。
よく見るとうっすら化粧もしているようである。
この間たまたまあった時も綺麗にしているなと思ったが、今日は以前以上にオシャレをしているようだ。
俺でも少し見惚れてしまう。
「えっと変…かな?」
俺の視線に気づいた篠崎がモジモジと上目遣いで俺に感想を聞いてくる。
人によってはそう言う感想を口にするのを嫌がる人もいるが、俺は聞かれれば素直に口にするタイプである。なので、思ったことを正直に伝える。
「いや、すごい似合ってる。正直可愛いと思うよ」
「えへ、えへへ…嬉しい…」
顔を真っ赤にしながらもはにかんで微笑む篠崎。
「…」
…これは、ちょっと可愛すぎ。
いくら俺でも意識してしまう。
「…あーとりあえず、駅に行こうか」
「うん。行こう!」
ニコニコと俺にずっと笑顔を向け続ける篠崎。
その笑顔に俺はちょっとドギマギしてしまう。
そして二人で並んで歩き出す、といきなり篠崎が転んだ。
「へぶっ!」
「あぶな!…大丈夫か!?」
慌てて転びきる前に篠崎を受け止める俺。
「…ねえ、もしかしてその靴歩きにくい?」
「あ、ありがとう。ちょっと降ろしたてで履き慣れてなくて…」
…うーん。篠崎は天然かと思ってたけど、どちらかというとドジな人なのかもしれない。そういえば、前も財布忘れてたしな…。
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