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4章
あれ?神代は?
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おしゃれをした篠崎と駅前を一緒に歩くとやはり注目される。
視線をたくさん感じて俺は少し気後れしてしまった。
が、篠崎はそう言った視線に慣れているのか、普段とあまり様子が変わらなかった。
ニコニコと今日のカフェ楽しみだね!パフェが美味しんだって!とか、友達に聞いたんだけど神代さんは凄く頭がいいんだって!すごいよね。などと話題の少ない俺でもついていける共通の話題を選んで話をしてくれる。篠崎はさすがと言わざるを得ないいつも通り高いコミュニケーション能力を発揮していた。
前から思っていたけど、やっぱりカースト上位は伊達じゃない。
これだけコミュ能力が高ければ神代ともきっと仲良く話ができるだろう。
できれば篠崎には神代と仲良くしてほしい。
俺はこれでも神代のことは学校生活を失敗してしまった仲間として応援しているのだ。
あいつは変な奴ではあるが、民度の低い連中と違い裏表のない良い奴である。
できれば俺とは違って楽しい学園生活を過ごしてほしい。
篠崎と話をしながら駅前の路地を少し通り過ぎたところで篠崎が開いていた地図アプリが現地に着いたことを知らせてきた。
「カフェはこの辺りかのはずなんだけど…どこかな?」
「んー、あ、あれじゃないか?」
道路の挟んだ向かい側に入り口にファンシーなフクロウの置物が置いてあるお店があった。多分、これっぽいな。
「あ、ここだね!」
「神代は…まだ来てないか?」
「うーん。でも待ち合わせの時間の5分前だしきっとすぐ来るよ」
おかしいな。あいつなら5分どころかもっと早く来ていそうなものなんだけど…。まあ、まだ集合時間前だしそういうこともあるか?
「まあ、来るまで入り口あたりで待ってるか」
神代の1ineは知っているし携帯はもう直っているので、神代に連絡は可能だ。
神代に先に着いたことを連絡しておく。
『俺らは先についた。店の入り口で待ってる』
「…あれ、村井くん。携帯直ったの?」
「直ったていうか、買い直した。前の携帯がボロボロすぎて修理はできなかった」
ついでに言えばお金がなくて前のと違う携帯になっている…。という情報は悲しすぎるので篠崎には言わない。
俺が携帯を買った事を伝えると篠崎はプクッと頬を膨らます。
「もう!携帯買ったなら早く教えてよ! ねえ、連絡先交換しよ?」
篠崎はそういうと手早く1ineのコードを見せてきた。
…そういえば篠崎とは連絡先の交換とかしてないな。
まさか篠崎と連絡先を交換する日が来るとは…。
春先には全く考えられなかったことだったのでちょっと感動する。
春先は連絡交換した奴0人だったからな…。
「OK。登録した」
「えへへ~よろしくね村井くん!」
『・:*+.\(( °ω° ))/.:+』
早速スタンプを送ってくる篠崎。
…何だかこうしていると最近グッと篠崎との距離が縮まったような気になってしまう。が、多分これが普通のリア充の距離感なんだろうな。
そうして待っている間、篠崎がたくさんスタンプを送ってくるので俺もお返しにとスタンプを送り暇つぶしをしていたが、待ち合わせの時間になっても神代はやってこなかった。
「んー、ちょっと遅れてるのかな?」
「…いや、あいつに限ってはそれはないはず」
あいつは委員会でどんだけ朝早かろうが、すこぶる体調が悪かろうが絶対に俺よりも先に来ているようなアホだっだ。
俺よりも先に来ていないと分かった時にちょっと変だと思ったが、やっぱり変かもしれない。さっき送ったメッセージも既読はついていなかった。
神代の場合、大体送ったら1分以内には返信があったから既読がつかないのもおかしい。
「…もしかしたら神代が迷子になってるかもしれないから、俺ちょっとだけこの辺探してみる。篠崎は入れ違いになると困るからここで待ってて」
「そう?なら神代さん来たら連絡するね?」
まあ、心配しすぎなだけならいいんだけど。
あいつ、なんていうか運がないような気がするから、ちょっと心配なんだよな…。
カフェから2つくらい外れた道を行ってみると二人組の男が立っているのが見えた。
「ねえ~そう言わないでさ~。いいジャーン。俺らと遊びに行こうよ~」
「そうそう。いいジャーン。絶対楽しいって!っていうか俺らが絶対楽しませるからさ!」
そして、その言う二人に囲まれるように立っている女性の人影が見えた。
「だ、だから…うちは人と約束があって…!待たせちゃってるので、どいてもらえないですか…」
…いや、あれ、神代じゃん。
神代はナンパされていた…。
視線をたくさん感じて俺は少し気後れしてしまった。
が、篠崎はそう言った視線に慣れているのか、普段とあまり様子が変わらなかった。
ニコニコと今日のカフェ楽しみだね!パフェが美味しんだって!とか、友達に聞いたんだけど神代さんは凄く頭がいいんだって!すごいよね。などと話題の少ない俺でもついていける共通の話題を選んで話をしてくれる。篠崎はさすがと言わざるを得ないいつも通り高いコミュニケーション能力を発揮していた。
前から思っていたけど、やっぱりカースト上位は伊達じゃない。
これだけコミュ能力が高ければ神代ともきっと仲良く話ができるだろう。
できれば篠崎には神代と仲良くしてほしい。
俺はこれでも神代のことは学校生活を失敗してしまった仲間として応援しているのだ。
あいつは変な奴ではあるが、民度の低い連中と違い裏表のない良い奴である。
できれば俺とは違って楽しい学園生活を過ごしてほしい。
篠崎と話をしながら駅前の路地を少し通り過ぎたところで篠崎が開いていた地図アプリが現地に着いたことを知らせてきた。
「カフェはこの辺りかのはずなんだけど…どこかな?」
「んー、あ、あれじゃないか?」
道路の挟んだ向かい側に入り口にファンシーなフクロウの置物が置いてあるお店があった。多分、これっぽいな。
「あ、ここだね!」
「神代は…まだ来てないか?」
「うーん。でも待ち合わせの時間の5分前だしきっとすぐ来るよ」
おかしいな。あいつなら5分どころかもっと早く来ていそうなものなんだけど…。まあ、まだ集合時間前だしそういうこともあるか?
「まあ、来るまで入り口あたりで待ってるか」
神代の1ineは知っているし携帯はもう直っているので、神代に連絡は可能だ。
神代に先に着いたことを連絡しておく。
『俺らは先についた。店の入り口で待ってる』
「…あれ、村井くん。携帯直ったの?」
「直ったていうか、買い直した。前の携帯がボロボロすぎて修理はできなかった」
ついでに言えばお金がなくて前のと違う携帯になっている…。という情報は悲しすぎるので篠崎には言わない。
俺が携帯を買った事を伝えると篠崎はプクッと頬を膨らます。
「もう!携帯買ったなら早く教えてよ! ねえ、連絡先交換しよ?」
篠崎はそういうと手早く1ineのコードを見せてきた。
…そういえば篠崎とは連絡先の交換とかしてないな。
まさか篠崎と連絡先を交換する日が来るとは…。
春先には全く考えられなかったことだったのでちょっと感動する。
春先は連絡交換した奴0人だったからな…。
「OK。登録した」
「えへへ~よろしくね村井くん!」
『・:*+.\(( °ω° ))/.:+』
早速スタンプを送ってくる篠崎。
…何だかこうしていると最近グッと篠崎との距離が縮まったような気になってしまう。が、多分これが普通のリア充の距離感なんだろうな。
そうして待っている間、篠崎がたくさんスタンプを送ってくるので俺もお返しにとスタンプを送り暇つぶしをしていたが、待ち合わせの時間になっても神代はやってこなかった。
「んー、ちょっと遅れてるのかな?」
「…いや、あいつに限ってはそれはないはず」
あいつは委員会でどんだけ朝早かろうが、すこぶる体調が悪かろうが絶対に俺よりも先に来ているようなアホだっだ。
俺よりも先に来ていないと分かった時にちょっと変だと思ったが、やっぱり変かもしれない。さっき送ったメッセージも既読はついていなかった。
神代の場合、大体送ったら1分以内には返信があったから既読がつかないのもおかしい。
「…もしかしたら神代が迷子になってるかもしれないから、俺ちょっとだけこの辺探してみる。篠崎は入れ違いになると困るからここで待ってて」
「そう?なら神代さん来たら連絡するね?」
まあ、心配しすぎなだけならいいんだけど。
あいつ、なんていうか運がないような気がするから、ちょっと心配なんだよな…。
カフェから2つくらい外れた道を行ってみると二人組の男が立っているのが見えた。
「ねえ~そう言わないでさ~。いいジャーン。俺らと遊びに行こうよ~」
「そうそう。いいジャーン。絶対楽しいって!っていうか俺らが絶対楽しませるからさ!」
そして、その言う二人に囲まれるように立っている女性の人影が見えた。
「だ、だから…うちは人と約束があって…!待たせちゃってるので、どいてもらえないですか…」
…いや、あれ、神代じゃん。
神代はナンパされていた…。
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