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4章:偽装結婚を提案されました
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松田さんに野草や薬草がよくとれるポイントを教えてもらい、現物はまた向こうへ行った時に渡すと言われて…次のお休みの日。
今日は機関で野草薬草のお勉強というか、採集のお勉強となりました。松田さんも現物を渡すためにと機関にいましたが…それらをテーブルの上に置くと、いなくなってしまった。うん、しっかり札が付いてるし、現地語と日本語両方で名前が書かれてるしなんなら説明も軽くだけど書かれてる…助かるけどね。図鑑がちょっと寂しそうだなと、あほなことを思ってしまった。
「図鑑はここに置いてて構わないから、採集の仕方を教えよう。後は、道具も…これだ」
キルギスさんも困った様に笑ってそう言いながら…マジックバックからかな。道具をテーブルへと並べていく。紐は束にする為だろうし、ナイフに…布の袋?
「この布はどうするんですか?」
「同じ物どうしならばそのままでもいいんだが、別の物も取る場合にまとめた方が取り出す時に楽なのでな。一束カウントではなく、一袋カウントになるんだ」
「あー…そういえば露店でそんな話を聞いた様な気がしますね」
「そうだったかな。…一応、少数…5束10束ならば、括った物をまとめて括るのでも構わないんだがな。それ以上になるとまとめにくいだろうから、こういう物も使うんだ」
なるほどなるほど。…って、そんなに採れる物なのかしら。あーでも、大きい物とかもあるかも。
でも…なんか私のインベントリって数字カウントでちゃんと名前まで表示されてるんだ…け、ど…あれ?そういえば、松田さんに借りた野草薬草がちゃんと名前表示されてるんだけど…もしかして鑑定いらずなの!?
「あの、キルギスさん…」
「どうした?」
キルギスさんにインベントリに入れた野草類の名前が分かるようになっていると少しごまかして言えば、とても驚かれた。そしてきょろきょろと周りを見回し、あごに手を当てて何やら考えている。
「そうだな。これをユカのアイテムボックスに入れてみてもらえるか?名前が表示されるか知りたい」
キルギスさんがアイテムボックスから取り出したのだろう、皮製の布に入った…液体っぽい何か。たぶん水とかお酒だとは思うけど、インベントリに入れてみれば。
「…赤ワイン、ですね…ただ、えーと…」
「何か生産地や名前も出てるだろうか」
そう聞かれたけれど、答えていいのか迷う。それが分かったのか、キルギスさんは笑う。
「任務の時に水代わりに飲むワインだ。安い物だし他と合わせる事もあるから味は余りよくないんだがな」
「そうなんですね…その、えと、生産地とワインの質も出てます、ね」
「そうか。それならその機能は秘密にしておこう。確か松田も似たような感じだったはずだが、鑑定士代わりにされたくはないだろう?」
「鑑定士代わりと言っても…そこまで詳細じゃないと思いますよ。ワインは生産地は出てますけど、薬草はこういう薬で使われることがあるっていう感じですから」
「だが、採集に駆り出されて、辺り一面刈りつくした物を入れて、仕訳けろと言われないとも限らないよ」
あ。そっか、そういう使い方も出来るのか。効率は…悪いだろうし、自然環境的にもよくない。…こっちの世界に自然環境を気にする人がいるのか分からないけども。
今日は機関で野草薬草のお勉強というか、採集のお勉強となりました。松田さんも現物を渡すためにと機関にいましたが…それらをテーブルの上に置くと、いなくなってしまった。うん、しっかり札が付いてるし、現地語と日本語両方で名前が書かれてるしなんなら説明も軽くだけど書かれてる…助かるけどね。図鑑がちょっと寂しそうだなと、あほなことを思ってしまった。
「図鑑はここに置いてて構わないから、採集の仕方を教えよう。後は、道具も…これだ」
キルギスさんも困った様に笑ってそう言いながら…マジックバックからかな。道具をテーブルへと並べていく。紐は束にする為だろうし、ナイフに…布の袋?
「この布はどうするんですか?」
「同じ物どうしならばそのままでもいいんだが、別の物も取る場合にまとめた方が取り出す時に楽なのでな。一束カウントではなく、一袋カウントになるんだ」
「あー…そういえば露店でそんな話を聞いた様な気がしますね」
「そうだったかな。…一応、少数…5束10束ならば、括った物をまとめて括るのでも構わないんだがな。それ以上になるとまとめにくいだろうから、こういう物も使うんだ」
なるほどなるほど。…って、そんなに採れる物なのかしら。あーでも、大きい物とかもあるかも。
でも…なんか私のインベントリって数字カウントでちゃんと名前まで表示されてるんだ…け、ど…あれ?そういえば、松田さんに借りた野草薬草がちゃんと名前表示されてるんだけど…もしかして鑑定いらずなの!?
「あの、キルギスさん…」
「どうした?」
キルギスさんにインベントリに入れた野草類の名前が分かるようになっていると少しごまかして言えば、とても驚かれた。そしてきょろきょろと周りを見回し、あごに手を当てて何やら考えている。
「そうだな。これをユカのアイテムボックスに入れてみてもらえるか?名前が表示されるか知りたい」
キルギスさんがアイテムボックスから取り出したのだろう、皮製の布に入った…液体っぽい何か。たぶん水とかお酒だとは思うけど、インベントリに入れてみれば。
「…赤ワイン、ですね…ただ、えーと…」
「何か生産地や名前も出てるだろうか」
そう聞かれたけれど、答えていいのか迷う。それが分かったのか、キルギスさんは笑う。
「任務の時に水代わりに飲むワインだ。安い物だし他と合わせる事もあるから味は余りよくないんだがな」
「そうなんですね…その、えと、生産地とワインの質も出てます、ね」
「そうか。それならその機能は秘密にしておこう。確か松田も似たような感じだったはずだが、鑑定士代わりにされたくはないだろう?」
「鑑定士代わりと言っても…そこまで詳細じゃないと思いますよ。ワインは生産地は出てますけど、薬草はこういう薬で使われることがあるっていう感じですから」
「だが、採集に駆り出されて、辺り一面刈りつくした物を入れて、仕訳けろと言われないとも限らないよ」
あ。そっか、そういう使い方も出来るのか。効率は…悪いだろうし、自然環境的にもよくない。…こっちの世界に自然環境を気にする人がいるのか分からないけども。
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