小スカ集

はれ

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コンタクトレンズを外している最中に急なおしがま

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「ふぁ~~~~あ、つっかれたぁ……」

バイトを終えて無事に帰宅した俺は、疲れ切ってバキバキになった四肢をベッドへと投げ出した。大の字を広げると、労働の疲労が途端にどっと押し寄せる。
世間は休日。バイト先であるカフェはそれはもう大繁盛で、昼から夕方までバタバタと絶え間なく動き回った挙句、解放されたのはシフトの時間を1時間ほど超過したタイミングだった。まあ、その分時給出るから良いけど。

腹減ったけど、もうベッドから起き上がれないし。今から何か作るのも面倒だし。瞼が徐々に下がってくる。いっそこのまま疲れに身を任せてしまおうか。疲労に心が折れかけた俺は、睡魔に抗うことなく瞼からゆっくりと力を抜く。ところがすぐに、目元に感じる不快感に眉を顰めた。
無視できないゴロゴロ感。そうだ、コンタクト。コンタクトを外さないと。ただでさえドライアイで乾燥気味の目が、一日分の疲れによってさらにシバシバしてどうしようもない。軽く目を擦ると、眼球に言い知れぬ異物感を覚えた。

「め、目が死ぬ……」

いま目を閉じてしまったら絶対に朝まで起きられない。コンタクトを着けたまま8時間睡眠は流石に危険だ。仕方ない、ダルいけど一瞬だけ立ち上がるか……。俺は重い身体に喝を入れて、何とか身を起き上がらせた。

ぼやぼやする頭で洗面所に行き、鏡前に立つ。ほぼノールックでコンタクトケースに手を伸ばし、目分量で洗浄液を注いだ。何てことのない日々のルーティーンだ。何も考えることなく、ただ作業的に行われる動作。両手の中指で左目の瞼をかっ開き、利き手の人差し指と親指でコンタクトを摘まむ。ぴん、と少し瞳が引っ張られる感覚。今日も順調に乾燥してるなあ、などと思いながら、ぼやける視界で反対側の目にも指を添えた。

……いつも通りの、何てことのないルーティーン。そこにトリガーなんて一つもなかった。あるとすれば、朝から夕方までのバイトの間中、一度も『それ』を行わなかったという事実だけ。

ずくん……♡♡

「あ」

突然芽生えた下腹部の疼き。動作が一瞬止まる。

(やべ、トイレ行きたいかも)

僅かな尿意がふわりと下腹部を包み込み、そわ、と脚を擦り合わせる。
そういえば家に帰って来るなり手も洗わずベッドにダイブしたから、トイレに行く体力なんてその時は1ミリもなかった。生まれてこの方、物心がついた時には「家に帰ったらまずトイレに行く」という癖が自然と身に着いていたことを思い出し、俺としたことが相当疲れていたのだと改めて自覚した。

とはいえ、今は片目のコンタクトだけ取れた状態。今しがた外したコンタクトはケースに嵌めているけれど、この状態でケースを組み立てて洗浄液に漬けてしまうと、片方ずつで洗浄時間にバラつきができてしまう。それに、俺は近眼が酷すぎて、度の強いレンズを使用している。つまり今、両目でとんでもない視力の差が生まれているわけで。まともじゃない視界の中、別のことをするなんて到底不可能だ。
タイミングの悪さを訝しく思いつつも、この視界不良では仕方がない。とにかくさっさとコンタクトを外してからトイレに行こうと、再び右目へと指を伸ばした。

いつも通りの、何てことのないルーティーン。難しいことを何も考えずとも、自然と達成できる簡単な行為。
……の、はずだった。

「あれ……」

指先に力を入れても、瞳の上をつるんと滑っていく。

「ん、もっかい」

もう一度瞳に指を乗せる。しかし、掴めない、あれ、なんでだろう?
指先を数回突っ込んでみたが、その度に瞳の上を指が掠めていくだけ。普段はものの数秒で終わるはずの動作が、なぜか全然上手くいかない。俺は思わず軽く内股になってしまう。

ふー、と息をついて、数回目のチャレンジ。ところがまた指は虚空を摘まんだ。

(指が滑って……!)
(こんな時に限って……!あー、ションベンしたいぃっ)

トイレ行きたいのに鬱陶しいなあ。いつもだったらこんなことないのに。重心を左右交互に傾けながら、もう一度。しかし。

「あーーーーもう、取れないぃぃ!!」

あまりの鬱陶しさで、俺は思わず洗面所で声を荒げてしまった。いや落ち着け俺。落ち着いてやれば絶対にできるから。よし、気持ちを切り替えて。落ち着いて、もう一回。

(なんでだよ、……っ、ああっ、また取れない、なんで!!!)
(ううう、ションベンめっちゃしたくなってきた……。早くしないと……)

落ち着け、落ち着け、そう思えば思うほど膨張していく尿意。焦りと苛立ちが欲求を加速させ、下半身をもじもじと揺らしてしまう。右に、左に、太腿を擦り合わせながら重心を移動させるが、揺れるせいで手が固定できず指がブレてしまう。でも、ちんこのむずむずを誤魔化すためにはじっとしてなんていられなかった。

(もっかい、せーの……っ、ああ駄目だ!)
(せーーーのっ、ああああもうっ、イライラするなぁ!)

くい、くい、と腰が横に揺れる。ぴったりと脚を閉じて、膝を交互に曲げる。一生懸命下半身に力を込めるが、ちんこのざわつきはより威力を増してきて、ますます切なくなる。なんでだ、急にめちゃくちゃションベン出そう……!

(早く取れろって!!!クソ、また失敗した)
(あっあっ、ションベン、マジでヤバい)

やばい、ほんとにションベンしたいかも。なんでこんな急に?さっきまで全然なんともなかったじゃんか。それこそ、意識するまでは全く感じていなかったくらいには。
なんでこんなにトイレしたいのかは、わからない。けれど俺の意志とは関係なく、尿意は風船が膨らむみたいにむくむくと湧き上がってくる。きゅ、と内腿の筋肉を締め上げ、腰をぐるぐると円を描くように回す。次第に筋肉で締めるだけでは足りなくなってきて、足を互いに重ねてもじつかせる。足指をぐにぐにと曲げて、すりすりと重ね合わせて下半身を揺らし続ける。こんなこと早く終わらせて、とっととトイレに行こう。俺は気合い入れに、コンタクトを摘まむはずの人差し指と中指を、シャツの裾でしっかりと拭った。



それから10分は経過しただろうか。何度も何度も果敢に挑戦したが、相変わらずコンタクトは瞳の中。最初から状況は何も変わらない一方で、膀胱の状況だけは刻一刻と悪化している。

(駄目だションベン、ションベンのことしか考えられねえっ)
(集中しろ!!集中っ!!!)

短時間でむくむくと急上昇していく尿意。勝手にノルマを設定しているのは俺自身であるが、それを達成できない焦りが欲求を急激に増長させ、切羽詰まった状況に追いやられる。
早くコンタクト取って、トイレ。トイレでションベン。だから早く、早く……っ!もじもじするの我慢して、ぴったり止まって、しっかり焦点を合わせて。

「っ、くうぅ……!」

(……止まってるの無理っ!!)

決意したのはものの数秒。ぶるぶると震え出した腰、このままでは耐え切れずくねくねとまた捩らせ始めてしまう。しっかり鏡を見て、目の奥をしっかり捉えて、焦点を合わせて……!ああっ、駄目だまた取れない。

(ションベン、ションベン、ションベンしたいぃぃっ)
(たのむ、いい加減次で取れて……!)

しかし俺の願いは虚しく、またしても指は瞳の上を滑る。ぶるり、大きく身震いに襲われて、俺はたまらずその場でドタバタと強く地団駄を踏んだ。

「んもおおおおおぉぉぉ!!!早く取れろよ!!!!!」

そんな俺の悲痛な叫びは、ただ洗面所の狭い空間にこだまするばかり。コンタクトはぴくりともしないままだ。ヤケクソになって再挑戦するも、当たり前のようにつるつると指は滑っていく。今度は思い切り眼球に指を押し付けて。……クソっ、これでも取れないのかよ!やべっ、ションベンがせり上がってくる……!

(く、ううぅぅッ、ションベン、出てくる……ッ!!)

もう一度、強めに眼球を押す。確実に掴むため、しっかり5秒間押さえ込んで。……な、なんか、目に指ブッさしてるって思うと、怖いっつーか……!指の先端を意識した途端、心拍数がバクバクと高鳴ってしまう。恐怖が焦りと結びついて、またしてもレンズを摘まみ損ねてしまった。

(どうしよ、取れない……!!)

洗面所特有の床の冷たさが、足の裏を伝って下半身にじわじわと広がっていく。そのせいも相まってますますションベン欲は増幅して、あっという間に欲求は堪えきれないほど切迫していく。俺は脚をぎっちりと閉じたまま尻を目いっぱい突き出して、くねくね!と激しく下半身を揺らした。

(あ、あっ、あ、ションベン飛び出る、でるでるでるっ)
(~~~~~~~~~駄目だ、ちんこ揉むっ!!!!)

もう我慢が利かなかった。きつくきつく閉ざされた両脚の間に、反射的に両手を差し込んだ俺は、もみもみもみもみっ!と股間を揉みしだいた。なっさけねえ、こんなガキみたいな恰好で……。でも数回もみもみとちんこを刺激したおかげで、少しだけ尿意は和らいだ。よし、今のうちだ。今ならいける!集中しろ!!

「……ああああああもう!!!!」

今回も駄目だった。もう何回目だよ。折り畳んだ上半身を起こすことができず、くの字の姿勢を保ったまま鏡と対峙する羽目になる。あ、あ、またちんこ震えて……!今度はせわしなく足踏みをしながら超高速でちんこの先っぽを揉みまくった。こ、こんなんションベン出るって!!


ドタバタおしがま続き
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