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第4話 とても威勢のいい事で
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俺は身体能力テストを受けることになった。戦いについての知識とかは全然分からないのだけど・・・。
「では、説明を始めます。まずは模擬戦。一対一の格闘戦、剣術戦、魔法戦を行います。対戦相手は初級軍員の中から選んでもらいます。」
なるほど、格闘、剣術、そして魔法か。って、魔法とか絶対無理でしょ。
「以上で説明を終わります。では、ハル殿。まずは格闘戦です。初級軍員の中から1人選んでください」
俺は20人程居る初級軍員の中から選ばなければいけない。するとそこに、
「はいはい!俺!俺としようぜ!!」
威勢のいい棒人間、カーマが手を挙げた。俺は選ぶのが面倒だったので、彼にした。
「じゃ、じゃあカーマさんで」
すると周りがざわつきだした。あれ?俺の選択、結構やばい感じ?
模擬戦会場にて、
ではカーマ殿とハル殿の格闘戦、始めます。
カーマからはポキポキと指を鳴らせる音が聞こえた。そして準備体操をしながら、
「どうした?俺と戦うのがそんなに怖いか?来ないのなら、こっちから行かせてもらうぜ!!」
カーマはニヤリと笑い、全速力で走りながら「ハッハッハー!」と叫んでいる。いやこれ、やばい人ですやん。
俺はカーマの左腕から繰り出されるパンチを反射的にスレスレで避けた。結構危ねぇ。
カーマは少し驚いたのか、一旦退いた。
「おっと、避けたな?男同士、戦うのなら受け止めないとなぁ!?」
そう言って、今度は連続パンチを繰り出した。俺は後ずさりするも、カーマの連続したパンチが体にヒット。意外と痛くないけど、結構反動がきついな。
「くっ・・・」
「よっしゃぁ!当たったぜ!!」
カーマは叫ぶとまた連続したパンチを繰り出す。俺は避けきれず、当たってしまう。
この繰り返しが何度も続いた。
「おい、あいつ、ハルって言ったっけな?やばくないか?」
「でも、カーマのパンチを受けてもあまり効いてないようにも見えるぞ」
「もしかして、反撃のチャンスを狙っているのか?」
他の軍員が俺とカーマの対戦を見て、話をしている。
意識半々でそんな事を気にしていると、カーマのパンチが一発、二発。
「くっ・・・」
「ハァハァ・・・まだまだァ!」
カーマは連続パンチを止め、構えた。
「ここまでやらせるとは、お前もなかなかだな。だが、このパンチは耐えれるかな?」
カーマは何やらぶつぶつ唱え始め、拳に念を入れた。
「ふぅ~・・・」
俺は腰を入れ、相手の技を待つ。
「おいおい、もしかしてあいつ、あの技を受け止める気か?」
「まじかよ・・・。初級軍員はおろか、中級軍員でも彼のあの技は受け止める事は出来ないぞ」
野次も何かブツブツ言っている。だが、俺は気にしない。
「はぁぁ~・・・。エナジーストレートォォー!!!」
カーマが技名を叫んだ瞬間、彼の左腕に強い念を感じた。
俺は変わらず、カーマの技を受け止める覚悟のままだ。
彼の技が俺の体にヒットしたが、俺はビクともせず、ただ立っているだけだった・・・。
まるで、その姿は、武蔵坊弁慶の仁王立ちのよう・・・。
カーマは力を使い果たしたのか、その場で倒れた。
「では、説明を始めます。まずは模擬戦。一対一の格闘戦、剣術戦、魔法戦を行います。対戦相手は初級軍員の中から選んでもらいます。」
なるほど、格闘、剣術、そして魔法か。って、魔法とか絶対無理でしょ。
「以上で説明を終わります。では、ハル殿。まずは格闘戦です。初級軍員の中から1人選んでください」
俺は20人程居る初級軍員の中から選ばなければいけない。するとそこに、
「はいはい!俺!俺としようぜ!!」
威勢のいい棒人間、カーマが手を挙げた。俺は選ぶのが面倒だったので、彼にした。
「じゃ、じゃあカーマさんで」
すると周りがざわつきだした。あれ?俺の選択、結構やばい感じ?
模擬戦会場にて、
ではカーマ殿とハル殿の格闘戦、始めます。
カーマからはポキポキと指を鳴らせる音が聞こえた。そして準備体操をしながら、
「どうした?俺と戦うのがそんなに怖いか?来ないのなら、こっちから行かせてもらうぜ!!」
カーマはニヤリと笑い、全速力で走りながら「ハッハッハー!」と叫んでいる。いやこれ、やばい人ですやん。
俺はカーマの左腕から繰り出されるパンチを反射的にスレスレで避けた。結構危ねぇ。
カーマは少し驚いたのか、一旦退いた。
「おっと、避けたな?男同士、戦うのなら受け止めないとなぁ!?」
そう言って、今度は連続パンチを繰り出した。俺は後ずさりするも、カーマの連続したパンチが体にヒット。意外と痛くないけど、結構反動がきついな。
「くっ・・・」
「よっしゃぁ!当たったぜ!!」
カーマは叫ぶとまた連続したパンチを繰り出す。俺は避けきれず、当たってしまう。
この繰り返しが何度も続いた。
「おい、あいつ、ハルって言ったっけな?やばくないか?」
「でも、カーマのパンチを受けてもあまり効いてないようにも見えるぞ」
「もしかして、反撃のチャンスを狙っているのか?」
他の軍員が俺とカーマの対戦を見て、話をしている。
意識半々でそんな事を気にしていると、カーマのパンチが一発、二発。
「くっ・・・」
「ハァハァ・・・まだまだァ!」
カーマは連続パンチを止め、構えた。
「ここまでやらせるとは、お前もなかなかだな。だが、このパンチは耐えれるかな?」
カーマは何やらぶつぶつ唱え始め、拳に念を入れた。
「ふぅ~・・・」
俺は腰を入れ、相手の技を待つ。
「おいおい、もしかしてあいつ、あの技を受け止める気か?」
「まじかよ・・・。初級軍員はおろか、中級軍員でも彼のあの技は受け止める事は出来ないぞ」
野次も何かブツブツ言っている。だが、俺は気にしない。
「はぁぁ~・・・。エナジーストレートォォー!!!」
カーマが技名を叫んだ瞬間、彼の左腕に強い念を感じた。
俺は変わらず、カーマの技を受け止める覚悟のままだ。
彼の技が俺の体にヒットしたが、俺はビクともせず、ただ立っているだけだった・・・。
まるで、その姿は、武蔵坊弁慶の仁王立ちのよう・・・。
カーマは力を使い果たしたのか、その場で倒れた。
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