棒人間戦争

笹かま

文字の大きさ
2 / 8

第2話 ラビリンス軍

しおりを挟む
俺は3人の棒人間に連れていかれた。草木は現実世界と同じ緑。風も太陽の光も、どれも現実世界と一緒である。

「あの、俺はこれからどこへ・・・」

そう聞くと、細身の棒人間、シルフェが答えてくれた。

「我々の国だ。君を我が国の王、ラビリンス様が助けてくださったのだ」

次に、テッキが答えた。

「お前にはひとつ借りがある。そこでお前には2つの選択肢を選ばせる」

そして、ラビリンスが答えた。

「ひとつは、我が国から出て、他の国で暮らすこと。そしてもうひとつは『ラビリンス軍』に入り、我が国を守ること」

「私は我が国で暮らすことを勧める。他国には先程のような物騒な連中も多いからな」
 
と、シルフェがクスクスと笑いながら言った。

なるほど・・・、他国で暮らすか、ラビリンス軍に入り、国を守るか・・・。
他国で暮らすにしても、最悪、さっきみたいに襲われたら意味無いな。だとしたら、身の安全が保障されているラビリンス軍に入るか・・・。

「決まったか」

「はい。俺は、ラビリンス軍に入り、国を守ります」





その頃、ラビリンス国の隣の国、『レビュタス王国』では・・・




「逃がしたのか・・・。して、その『光を持つ棒人間』はどこに」

「はい。ラビリンス軍に囚われの身になっております」

「ラビリンス軍か・・・。また面倒な事になったな・・・」

「キルル盗賊団にはすまないが、奴らの国を攻めさせて情報を集めることにしましょう」

「そうだな、まずはそこからだ・・・」





歩くこと30分弱、大きな壁、その中に見える巨大な城。
俺はラビリンス国に来たのだ。
門番が3人の棒人間と会話をする。時々、門番が不思議がりながら俺の方を見ていた。どうやら、入国の手続きをしているらしい。

「よし、入っていいぞ」

俺はラビリンス達について行き、城下町を歩いていった。
それにしても、本当に棒人間だけの世界なんだなぁ・・・。

しばらく歩いたら、大きな看板が貼ってある建物に着いた。看板には『ラビリンス軍本部』と書かれていた。文字は現実世界と変わらないようだ。

「さてと・・・。騒ぎになったらまずいから、とりあえず裏口から入ってもらおう。シルフェ、テッキ、君達はもう大丈夫だ。休憩に入ってかまわん」

シルフェとテッキは離れ、俺とラビリンスで軍長室らしき部屋に入った。

「まぁ、そこに座ってくれたまえ」

俺はそこにあるソファに座った。ふかふかとした、とても居心地のよいソファである。

「さてと・・・単刀直入に聞く」



「お前は本当にこの世界の者か?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

処理中です...