57 / 69
まんまるトリュフチョコ4
しおりを挟む
この調子ならきっと肉体改造とか言って激しいトレーニングをさせられるんだ、と覚悟したはずだったんだけど――なんか想像していたのと違うかも。
てっきり、もっとこう「スポーツ!」って感じのことをするのだとばかり思っていたが、山村さんは初心者に優しかった。
僕でもできるラインを見極めてか、最初に連れて来られたのは超巨大なトランポリンのコーナー。
バネの力を借りて弾むだけだから運動音痴とか関係なく、身を任せるままに飛び跳ねるだけ。
ナオくんより小さな子供から大人まで、皆一様にぴょんぴょんしている姿はなんだか滑稽だが、これが意外と楽しい。
「消費カロリー、五分で一キロ走るのと同じらしいぞ」
あ、やっぱりダイエットメニューだったんだ。
足腰の負担はそんなに感じないのに、効率良く脂肪を燃焼させられるのはありがたいけど、山村さんのストイックさについていけるだろうか。
トランポリンはきっと前座で、段々きつくなっていくオチが見えた気がする。
しかし、そんなの杞憂でその後も大して苦を要さない遊びにばかり誘われる。
体幹を鍛えるローラースケートに、先日大志くんから指導を受けたばかりの縄跳びを使ったレース、授業以外でやったことのないバッティングなど。
適度に休憩を挟みながら様々なアクティビティを回っていく。
山村さんは決して無理強いをせず、苦手意識のある類のものは避けてくれるので、余裕がまったくないなんて事態には陥らなかった。
ちょっと遅めの昼食をフードコートで取りながら、次の挑戦について相談するにつけても、きちんと意向を聞いてくれる紳士っぷり。
「キックボクシングでもしてみるか?」
「ボクシングなんてやったことないです。難しくないですか?」
入館前なら絶対に断っていたような体験も、勝手が少しわかった今ならやってみようという気になるから不思議だ。
「音声案内があるからな。指示に従うだけだ」
それならなんとかなりそう。
実際、あんまり食べ過ぎると後々に響くからと、軽食をささっと平らげて向かった先のキックボクシングでは、この際上手い下手とか関係なく、言われた通りただがむしゃらにサンドバッグを蹴ったり叩いたりしただけだったが、これがストレス解消というか、鬱憤の発散にとにかく効いた。
穏やかなタイプだとばかり思っていた自分の意外な一面に驚くばかり。
ただ見かけ以上に疲れてしまって、途中から余計なことを考える余裕もなく、ヒィヒィ息切れに苦しむ羽目になってしまった。
はしゃいでいて感覚が麻痺していただけで、僕って体力なかったんだった。完全に忘れてた。
しかし、山村さんからしてみれば上々の結果だったらしい。
「すぐへばるかと思ってたけど、なかなかやるな」
普通の、男同士の友達がするように肩を叩いて称えてくれた。
てっきり、もっとこう「スポーツ!」って感じのことをするのだとばかり思っていたが、山村さんは初心者に優しかった。
僕でもできるラインを見極めてか、最初に連れて来られたのは超巨大なトランポリンのコーナー。
バネの力を借りて弾むだけだから運動音痴とか関係なく、身を任せるままに飛び跳ねるだけ。
ナオくんより小さな子供から大人まで、皆一様にぴょんぴょんしている姿はなんだか滑稽だが、これが意外と楽しい。
「消費カロリー、五分で一キロ走るのと同じらしいぞ」
あ、やっぱりダイエットメニューだったんだ。
足腰の負担はそんなに感じないのに、効率良く脂肪を燃焼させられるのはありがたいけど、山村さんのストイックさについていけるだろうか。
トランポリンはきっと前座で、段々きつくなっていくオチが見えた気がする。
しかし、そんなの杞憂でその後も大して苦を要さない遊びにばかり誘われる。
体幹を鍛えるローラースケートに、先日大志くんから指導を受けたばかりの縄跳びを使ったレース、授業以外でやったことのないバッティングなど。
適度に休憩を挟みながら様々なアクティビティを回っていく。
山村さんは決して無理強いをせず、苦手意識のある類のものは避けてくれるので、余裕がまったくないなんて事態には陥らなかった。
ちょっと遅めの昼食をフードコートで取りながら、次の挑戦について相談するにつけても、きちんと意向を聞いてくれる紳士っぷり。
「キックボクシングでもしてみるか?」
「ボクシングなんてやったことないです。難しくないですか?」
入館前なら絶対に断っていたような体験も、勝手が少しわかった今ならやってみようという気になるから不思議だ。
「音声案内があるからな。指示に従うだけだ」
それならなんとかなりそう。
実際、あんまり食べ過ぎると後々に響くからと、軽食をささっと平らげて向かった先のキックボクシングでは、この際上手い下手とか関係なく、言われた通りただがむしゃらにサンドバッグを蹴ったり叩いたりしただけだったが、これがストレス解消というか、鬱憤の発散にとにかく効いた。
穏やかなタイプだとばかり思っていた自分の意外な一面に驚くばかり。
ただ見かけ以上に疲れてしまって、途中から余計なことを考える余裕もなく、ヒィヒィ息切れに苦しむ羽目になってしまった。
はしゃいでいて感覚が麻痺していただけで、僕って体力なかったんだった。完全に忘れてた。
しかし、山村さんからしてみれば上々の結果だったらしい。
「すぐへばるかと思ってたけど、なかなかやるな」
普通の、男同士の友達がするように肩を叩いて称えてくれた。
10
あなたにおすすめの小説
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
天使から美形へと成長した幼馴染から、放課後の美術室に呼ばれたら
たけむら
BL
美形で天才肌の幼馴染✕ちょっと鈍感な高校生
海野想は、保育園の頃からの幼馴染である、朝川唯斗と同じ高校に進学した。かつて天使のような可愛さを持っていた唯斗は、立派な美形へと変貌し、今は絵の勉強を進めている。
そんなある日、数学の補習を終えた想が唯斗を美術室へと迎えに行くと、唯斗はひどく驚いた顔をしていて…?
※1話から4話までは別タイトルでpixivに掲載しております。続きも書きたくなったので、ゆっくりではありますが更新していきますね。
※第4話の冒頭が消えておりましたので直しました。
イケメンに惚れられた俺の話
モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。
こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。
そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。
どんなやつかと思い、会ってみると……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる