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女王さま、あれこれ試す。
あたし、感動。若き料理人。
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山のような政務を泣きながらこなすかたわら、あたしは夢にむかってじたばたしていた。
もう試行錯誤の連続。っていうか、十やって九失敗。はあ、めげるわこれは。
この国始まって以来の空前のプロジェクト、テーマパーク。可愛らしい熊猫を目玉に据えるとは言ったものの、それ以外は手探りもいいところ。
「クロエぇ。助けてぇ」
「はいはい」
毎日三十回は挫けてる軟弱なあたしは、侍従のクロエに甘えるのが唯一のいやしだった。
はあ、いやされるう。だめだと思いつつもつい頼ってしまう。
「あたし、できるのかなあ、これ」
「大丈夫ですよ。陛下ならきっとできます」
クロエはあたしをどこまでも信じてくれる。嬉しい。
そのたびになけなしの勇気が湧いてきて、少し頑張れる気になる。けど、みんなの期待に応えられるかなあ。
「失礼します、陛下」
「はいはい、ザクレス卿。現実に戻る時間なのね」
いやいやいながらクロエの膝から起き上がるあたし。お母さんに甘えてるみたいで気持ちよかったんだけどな。
「いえ、その前に、今日は来客です」
◇
「あら、エゼルくんじゃない!」
あたしが謁見室で出迎えた人物は、北方イーハの村で会った少年だった。あたしが作ったスープにとても興味を持ってくれた少年だったっけ。
「はい、お久しゅうございます、陛下」
エゼルは丁寧に頭を下げてくれた。心なしか大人びたような気がする。
何年も前というわけではないけど、何年も経ったような気がする。いろいろなことがありすぎたわ。
「元気だった?」
「はい。陛下が教えてくださったスープ、あれからずっと練習していました」
おお、それはすごい。
あたしのつたない説明でもちゃんと役に立ったかしら。
「練習はしたのですが、自分では上手くできているかわからなくて。それで、かなうことならば陛下に教えを乞いたいと……」
「それでわざわざ王都まで来てくれたの?」
あたしは感激した。たかがスープのためにそこまで熱心に究めようとしてくれるなんて。
「厚かましいお願いだとは重々承知していますが……」
「とんでもない。あたしでよければいくらでも協力するわよ」
エゼルははにかみながらも、嬉しそうに笑ってくれた。金の瞳がきらきらしている。いいなあ、若いって。夢と希望にあふれてて、無限の可能性があって。食べた……おっとと、ミルドレッドもうら若き乙女だったわよね。あたしってば、はしたない。
こほん。
ともかく、エゼルが修行の成果を見せるべく屋敷の厨房にこもっている間、あたしもいやいや政務に戻ることにする。しくしく。
◇
そして食事の時間。
あたしの目の前に、小さなカップが置かれた。
「どうぞ。お召し上がりください」
差し出した料理人姿のエゼルくんはとっても不安そうな面持ちだ。これでいいのだろうか、って迷っているのがよくわかる。
うん、その気持ちはよくわかるよ。
仮にも女王陛下にお出しするものが、こんな質素なものでいいのだろうかってね。
でもね。
声をかける前に、あたしは黙ってスープをひと口、口に運んだ。
口に含んだ瞬間。
暖かいスープから広がる豊かな味。
さまざまな旨味が溶けあった、芳醇な風味。
あたしの口から、思わずため息がもれた。
「……すばらしいわ」
「ほ、ほんとですか?」
不安そうだったエゼルの顔に、安堵の笑顔がぱあっと広がる。
「うん。さすがね。すばらしいコンソメスープだわ」
コンソメって簡単にできるイメージがあるけど、実はものすごく手間がかかる。肉や野菜のエキスを煮出しながらあくを取り、漉して雑味を取り除く。それを繰り返し、丁寧に丁寧につくったスープが、コンソメ。単純だけどとてもたいへんな料理なのだ。
それを彼は独力でそこまでたどり着いた。とても丹念に仕事をしたのだろう。それはこのスープの、澄んだ琥珀色をみればわかる。食べてくれる人のことを思って作らなければ、とてもここまでのものはできないだろう。その心遣いが、あたしは嬉しくてならなかった。
「よくここまで……頑張ったわね」
「はい……はい! ありがとうございます!」
心なしか涙目のエゼル。そうだよね。きっといろいろ悩んだんだ。
こんな粗末なものでいいのかって。
でもね、この小さな器には、きみの大変な努力が詰まっているのがよくわかるよ。きみは間違ってない。いい仕事をしたわね。それに協力できて、あたしも嬉しい。
「こんないいものを頂けて、あたしも幸せだわ。なにかご褒美をあげなくちゃね。何がいいかしら?」
「あの、陛下。実は、お願いがあります」
意を決したように、両手をぎゅっと握りしめて、エゼルが口を開いた。
「なにかしら?」
「ぼくをこのお屋敷の厨房で働かせていただけませんか? もっと陛下にいろいろなものを召し上がっていただきたいのです。いえ、ぼくが作りたいんです。どうかお側に置いていただけませんか?」
うっ。
若い男の子の、純粋なきらきらな瞳。そ、それは反則だわ。
ちょっと、心臓がどきどきよ! おばさん年甲斐もなくときめいちゃうじゃない!
「はあっ。はあっ。ちょっと……」
「どうかなさいましたか、陛下?」
胸を押さえて横を向いたあたし。ザクレス卿がいぶかしげにのぞき込む。
いやまさか、おばさん若い子のきらきらにときめいちゃいました、なんて言えませんから。
気を取り直してもう一度エゼルを見る。真っ直ぐな眼だ。ああ、羨ましい、じゃなくて。
あたしは少し考えたことがあった。
「エゼル」
「は……はい!」
「あなたの希望には添えないわ」
「えっ!?」
エゼルは驚愕し、ついで明らかに落胆して肩を落とした。
「そうですか。ぼくではまだ力不足ですね」
「そうじゃないの」
あたしは椅子から立ち上がってエゼルに歩み寄り、ひざをついてその手を取った。
「あなたのスープ、素晴らしかった。こんな素敵なものをあたしが独り占めするなんてもったいないわ。もっともっと、たくさんの人に食べてほしいのよ」
「陛下……」
「あたしたちは今、イーハの村の近くに大きな、ものすごく大きなテーマパークを作ろうとしてる。国中の人たち、いえ、回りの国からもたくさんの人が訪れるわ。その人たちにあなたのスープを食べさせてあげてほしいの。あなたのスープでみんなに幸せを味あわせてあげてほしいの。バンクロディ王国にはこんな素晴らしい食べ物があるんだって。あなたの力を世界中に見せてあげてほしいの」
このスープは素晴らしい。
こんな素晴らしいものをあたしだけが食べているなんて、ばちが当たるわ。
もっとたくさんの人に。出来る限りたくさんの人に、このスープを。
エゼルはきっとその料理で、たくさんの人を幸せにできる。その力を振るえるのはここ、王宮じゃない。狙うは、テーマパーク!
珍しい動物。舌をとろかす食べ物。新鮮な山海の珍味。珍しくて可愛らしい工芸品。
それらを求めてやってくるお客さまを出迎える極上のおもてなし。
「これよ! これでこそ夢の国は完成するのよ! どれが欠けてもだめ! あなたの協力が不可欠だわ。エゼル、お願い。あたしに力を貸して?」
気づけばあたしは床にぺったりと座り込んで、エゼルの手を押し戴くようにぎゅっと握っていた。
横からわざとらしい咳払いが聞こえた。見ると、ザクレス卿が憮然とした顔であたしを見ている。
「陛下。少しは振る舞いにお気を付けください。女王陛下にそんな格好をされては、彼も困っているではありませんか」
「あ、ごめん」
あたしは慌てて立ち上がる。つい自分の考えに夢中になってしまったわ。考えてみたら、女王にこんなことされたら困るよね?
「若い男だからと見境なく食いつくのはどうかと思いますぞ」
「そ、そんなんじゃないわよっ!」
……そりゃ少しは、そんな下心もあったりなかったりしたけどさ。
くう、サティアス卿に続き、ザクレス卿まで最近遠慮がなくなってきたわね。あたしの威厳というものはどこに行ってしまったのかしら。
「陛下。彼を囲うかどうかはともかく」
「だからそんなことしないってば!!」
「専属の料理人としてお手もとに置いたとて、なんの遠慮がございましょうか。むしろ女王としては、ささやかすぎる我がままではございませんか?」
それはそうなんだけど。
「でもあたしは、エゼルの料理をもっとたくさんの人に食べてほしいのよ。それでみんなが幸せになればあたしも嬉しいし、エゼルの名声が上がればもっと嬉しいわ」
「陛下……」
エゼルが言葉を失っている。いやねえ、そんなに感激するほどのことじゃないってば。
あなたにはもっともっと大きく羽ばたいてほしいんだから。
「陛下のおおせ、望外の喜びに存じます。勅命、しかと承りました。この身を賭して果たすべく精進致します」
「ありがとう、エゼル! あたしの希望だけを押し付けちゃって申し訳ないのだけれど」
それだけがちょっと心苦しいな。
そう思っていると、
「それならば、陛下」
ザクレス卿が横から声をかけてきた。
「テーマパークが出来上がるまでの間、彼を専属料理人としてお側に置いてはいかがでしょうか? 後に独立したとき、『女王の専属料理人』という肩書がつくことになります」
「それはいいわね。エゼルも、それでいいかしら?」
「はい! ありがとうございます!」
勢いよく頭を下げたエゼルは、輝くばかりの笑顔を見せてくれた。
しばらくではあるけれど、彼の素晴らしいスープを毎日味わえるなんてね。ふふ、役得。
まだまだ料理のレパートリーはたくさんあるわよ。
一緒に研究して、世界一のおもてなしのテーマパークを作らなくちゃね。
もう試行錯誤の連続。っていうか、十やって九失敗。はあ、めげるわこれは。
この国始まって以来の空前のプロジェクト、テーマパーク。可愛らしい熊猫を目玉に据えるとは言ったものの、それ以外は手探りもいいところ。
「クロエぇ。助けてぇ」
「はいはい」
毎日三十回は挫けてる軟弱なあたしは、侍従のクロエに甘えるのが唯一のいやしだった。
はあ、いやされるう。だめだと思いつつもつい頼ってしまう。
「あたし、できるのかなあ、これ」
「大丈夫ですよ。陛下ならきっとできます」
クロエはあたしをどこまでも信じてくれる。嬉しい。
そのたびになけなしの勇気が湧いてきて、少し頑張れる気になる。けど、みんなの期待に応えられるかなあ。
「失礼します、陛下」
「はいはい、ザクレス卿。現実に戻る時間なのね」
いやいやいながらクロエの膝から起き上がるあたし。お母さんに甘えてるみたいで気持ちよかったんだけどな。
「いえ、その前に、今日は来客です」
◇
「あら、エゼルくんじゃない!」
あたしが謁見室で出迎えた人物は、北方イーハの村で会った少年だった。あたしが作ったスープにとても興味を持ってくれた少年だったっけ。
「はい、お久しゅうございます、陛下」
エゼルは丁寧に頭を下げてくれた。心なしか大人びたような気がする。
何年も前というわけではないけど、何年も経ったような気がする。いろいろなことがありすぎたわ。
「元気だった?」
「はい。陛下が教えてくださったスープ、あれからずっと練習していました」
おお、それはすごい。
あたしのつたない説明でもちゃんと役に立ったかしら。
「練習はしたのですが、自分では上手くできているかわからなくて。それで、かなうことならば陛下に教えを乞いたいと……」
「それでわざわざ王都まで来てくれたの?」
あたしは感激した。たかがスープのためにそこまで熱心に究めようとしてくれるなんて。
「厚かましいお願いだとは重々承知していますが……」
「とんでもない。あたしでよければいくらでも協力するわよ」
エゼルははにかみながらも、嬉しそうに笑ってくれた。金の瞳がきらきらしている。いいなあ、若いって。夢と希望にあふれてて、無限の可能性があって。食べた……おっとと、ミルドレッドもうら若き乙女だったわよね。あたしってば、はしたない。
こほん。
ともかく、エゼルが修行の成果を見せるべく屋敷の厨房にこもっている間、あたしもいやいや政務に戻ることにする。しくしく。
◇
そして食事の時間。
あたしの目の前に、小さなカップが置かれた。
「どうぞ。お召し上がりください」
差し出した料理人姿のエゼルくんはとっても不安そうな面持ちだ。これでいいのだろうか、って迷っているのがよくわかる。
うん、その気持ちはよくわかるよ。
仮にも女王陛下にお出しするものが、こんな質素なものでいいのだろうかってね。
でもね。
声をかける前に、あたしは黙ってスープをひと口、口に運んだ。
口に含んだ瞬間。
暖かいスープから広がる豊かな味。
さまざまな旨味が溶けあった、芳醇な風味。
あたしの口から、思わずため息がもれた。
「……すばらしいわ」
「ほ、ほんとですか?」
不安そうだったエゼルの顔に、安堵の笑顔がぱあっと広がる。
「うん。さすがね。すばらしいコンソメスープだわ」
コンソメって簡単にできるイメージがあるけど、実はものすごく手間がかかる。肉や野菜のエキスを煮出しながらあくを取り、漉して雑味を取り除く。それを繰り返し、丁寧に丁寧につくったスープが、コンソメ。単純だけどとてもたいへんな料理なのだ。
それを彼は独力でそこまでたどり着いた。とても丹念に仕事をしたのだろう。それはこのスープの、澄んだ琥珀色をみればわかる。食べてくれる人のことを思って作らなければ、とてもここまでのものはできないだろう。その心遣いが、あたしは嬉しくてならなかった。
「よくここまで……頑張ったわね」
「はい……はい! ありがとうございます!」
心なしか涙目のエゼル。そうだよね。きっといろいろ悩んだんだ。
こんな粗末なものでいいのかって。
でもね、この小さな器には、きみの大変な努力が詰まっているのがよくわかるよ。きみは間違ってない。いい仕事をしたわね。それに協力できて、あたしも嬉しい。
「こんないいものを頂けて、あたしも幸せだわ。なにかご褒美をあげなくちゃね。何がいいかしら?」
「あの、陛下。実は、お願いがあります」
意を決したように、両手をぎゅっと握りしめて、エゼルが口を開いた。
「なにかしら?」
「ぼくをこのお屋敷の厨房で働かせていただけませんか? もっと陛下にいろいろなものを召し上がっていただきたいのです。いえ、ぼくが作りたいんです。どうかお側に置いていただけませんか?」
うっ。
若い男の子の、純粋なきらきらな瞳。そ、それは反則だわ。
ちょっと、心臓がどきどきよ! おばさん年甲斐もなくときめいちゃうじゃない!
「はあっ。はあっ。ちょっと……」
「どうかなさいましたか、陛下?」
胸を押さえて横を向いたあたし。ザクレス卿がいぶかしげにのぞき込む。
いやまさか、おばさん若い子のきらきらにときめいちゃいました、なんて言えませんから。
気を取り直してもう一度エゼルを見る。真っ直ぐな眼だ。ああ、羨ましい、じゃなくて。
あたしは少し考えたことがあった。
「エゼル」
「は……はい!」
「あなたの希望には添えないわ」
「えっ!?」
エゼルは驚愕し、ついで明らかに落胆して肩を落とした。
「そうですか。ぼくではまだ力不足ですね」
「そうじゃないの」
あたしは椅子から立ち上がってエゼルに歩み寄り、ひざをついてその手を取った。
「あなたのスープ、素晴らしかった。こんな素敵なものをあたしが独り占めするなんてもったいないわ。もっともっと、たくさんの人に食べてほしいのよ」
「陛下……」
「あたしたちは今、イーハの村の近くに大きな、ものすごく大きなテーマパークを作ろうとしてる。国中の人たち、いえ、回りの国からもたくさんの人が訪れるわ。その人たちにあなたのスープを食べさせてあげてほしいの。あなたのスープでみんなに幸せを味あわせてあげてほしいの。バンクロディ王国にはこんな素晴らしい食べ物があるんだって。あなたの力を世界中に見せてあげてほしいの」
このスープは素晴らしい。
こんな素晴らしいものをあたしだけが食べているなんて、ばちが当たるわ。
もっとたくさんの人に。出来る限りたくさんの人に、このスープを。
エゼルはきっとその料理で、たくさんの人を幸せにできる。その力を振るえるのはここ、王宮じゃない。狙うは、テーマパーク!
珍しい動物。舌をとろかす食べ物。新鮮な山海の珍味。珍しくて可愛らしい工芸品。
それらを求めてやってくるお客さまを出迎える極上のおもてなし。
「これよ! これでこそ夢の国は完成するのよ! どれが欠けてもだめ! あなたの協力が不可欠だわ。エゼル、お願い。あたしに力を貸して?」
気づけばあたしは床にぺったりと座り込んで、エゼルの手を押し戴くようにぎゅっと握っていた。
横からわざとらしい咳払いが聞こえた。見ると、ザクレス卿が憮然とした顔であたしを見ている。
「陛下。少しは振る舞いにお気を付けください。女王陛下にそんな格好をされては、彼も困っているではありませんか」
「あ、ごめん」
あたしは慌てて立ち上がる。つい自分の考えに夢中になってしまったわ。考えてみたら、女王にこんなことされたら困るよね?
「若い男だからと見境なく食いつくのはどうかと思いますぞ」
「そ、そんなんじゃないわよっ!」
……そりゃ少しは、そんな下心もあったりなかったりしたけどさ。
くう、サティアス卿に続き、ザクレス卿まで最近遠慮がなくなってきたわね。あたしの威厳というものはどこに行ってしまったのかしら。
「陛下。彼を囲うかどうかはともかく」
「だからそんなことしないってば!!」
「専属の料理人としてお手もとに置いたとて、なんの遠慮がございましょうか。むしろ女王としては、ささやかすぎる我がままではございませんか?」
それはそうなんだけど。
「でもあたしは、エゼルの料理をもっとたくさんの人に食べてほしいのよ。それでみんなが幸せになればあたしも嬉しいし、エゼルの名声が上がればもっと嬉しいわ」
「陛下……」
エゼルが言葉を失っている。いやねえ、そんなに感激するほどのことじゃないってば。
あなたにはもっともっと大きく羽ばたいてほしいんだから。
「陛下のおおせ、望外の喜びに存じます。勅命、しかと承りました。この身を賭して果たすべく精進致します」
「ありがとう、エゼル! あたしの希望だけを押し付けちゃって申し訳ないのだけれど」
それだけがちょっと心苦しいな。
そう思っていると、
「それならば、陛下」
ザクレス卿が横から声をかけてきた。
「テーマパークが出来上がるまでの間、彼を専属料理人としてお側に置いてはいかがでしょうか? 後に独立したとき、『女王の専属料理人』という肩書がつくことになります」
「それはいいわね。エゼルも、それでいいかしら?」
「はい! ありがとうございます!」
勢いよく頭を下げたエゼルは、輝くばかりの笑顔を見せてくれた。
しばらくではあるけれど、彼の素晴らしいスープを毎日味わえるなんてね。ふふ、役得。
まだまだ料理のレパートリーはたくさんあるわよ。
一緒に研究して、世界一のおもてなしのテーマパークを作らなくちゃね。
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