41 / 59
第三章 風の鍵の乙女
06.子爵家の顔と裏事情。
しおりを挟む「誰か来るね」
クルルの耳がぴくりと動いた。
「失礼します」
ドアがノックされ、姿を現したのはメイドさんだった。
「お茶をお持ちしました」
ドアの前で丁寧にお辞儀をする。それを受けて頭を下げるぼくの向かいのソファにはサキとクルル。やっぱり一応、外聞はねえ。気にする。
もっともその位置は、不意の侵入者からぼくを守らんとドアの脇に張り付いたサキとクルルをなだめ、落ち着かせた上での位置取りだったのだが。
そうと知ってか知らずか、お茶のセットを持ち込むメイド。手際よくお茶の用意をしていく。ちなみにスカートはふわふわのミニスカ、ということはない。くるぶしまである伝統的なビクトリアン・スタイルである。念のため。
メイドの名はロゼッタと言った。
「みなさまのお世話を言いつかっております。何かございましたら遠慮なくお申し付け下さい」
「ご配慮、感謝します」
ぼくが代表して謝辞を述べる。
「ご丁寧にありがとうございます。そんなに警戒なさらなくても、このお屋敷は安全ですよ。みなさまを害するつもりはございませんのでご安心を」
ロゼッタはにっこりと、サキとクルルに笑いかける。
ふたりは顔を赤らめながらうつむいた。サキもクルルも、ぼくに危害が及ばないよう気を配ってくれていたのだ。その気配を察するとは、ただの家事担当メイドではないかも知れない。
「本日の夕食は、本館にて当主がもてなしたいと申しております。お時間になりましたらお迎えにあがりますので、それまでおくつろぎください」
彼女はそう言い残して広間を辞した。
後に残る沈黙。
「……なかなか、平穏とは縁がなさそうだね」
+ + + + +
はっきり言って、いきなり持ち込まれた虜囚、それも飛び切り厄介なやつを真摯にもてなそうというモリガン子爵の人の好さは相当なものだ。だがそれを差し引いても、彼にはもう一つの顔があるとクルルは言う。
(とすると、どちらが本性なんだろうな……)
会食は穏やかな雰囲気の中始まった。が、お互いがお互いを品定めするような微妙な空気は隠しようがなかった。
テーブルの正面には子爵とその夫人。夫人はこの地の人にはめずらしく、ほっそりとした身体つきの、やはり温厚そうなご婦人だ。人のよさそうなこのご夫妻に害意がないのはよくわかる。
緊張の元は、メイドたち。ロゼッタともうひとり、リリィという名のメイドさん。
給仕の仕事は申し分ない。皿を下げては次を供する、流れるような手際だ。だが二人同時にテーブルを離れることは、一度たりともない。
用意が終われば、脇に控えて呼び出しを待っている。位置こそ脇だが、距離的には違う。子爵一家より前にいる。つまり、何かあれば主人の前に割って入れる位置だ。
腕のほどはわからないが、彼女たちは女中であると同時に、護衛の役割もつとめているのだと見てとれた。
とは言え、ぼくらに子爵一家を害する意志はさらさらない。これからしばらくお世話になる方々だ。できれば敵としてじゃなく、仲良くしていきたい。
期せずしてぼくら三人は上手く役割を分担していた。ぼくはつとめて鷹揚に見えるようゆっくりと動き、用心しているような素振りを見せないよう気をつけていた。メイドのロゼッタが言った通り、この屋敷には不穏な空気は感じない。そんなに心配することは当面ないだろう。ぼくは珍しがりのおのぼりさんのように、きょろきょろと回りを見回しながら、当主一家と会話を交わしていた。
サキは次々と出される料理に無邪気に喜び、にこにこと無心で食べていた。そしてクルルは、わざと警戒心を見せるような目つきで向かいを睨んでいる。まったく無警戒というのもかえって怪しいだろう。クルルには面倒な役割を押しつけてしまったが、今日一日だけ。ぼくは心の中でクルルに手を合わせた。
相対するモリガン子爵の隣には次女のシンシア・ヴィオレッタ。赤みがかった長い髪が優雅な雰囲気の、たおやかな女性だ。眼の色はそら色に近い青。いずれもサキが教えてくれた。色がわからないぼくには想像するしかないが、サキの細やかな表現のおかげでとてもよくイメージできた。
「長女のアメリアは先日嫁いでしまったのでね。淋しいかぎりだよ」
そう言った子爵はきっととても娘思いの人なんだろう。羨ましい家族だな。
その子爵夫妻の愛を一身に受けているだろう存在が、夫人のとなり、末娘のエルミア・フランチェスカだった。
赤というよりオレンジ色の、ややくせのある長髪が可愛らしい。眼は姉と同じくそら色に近い青。肌が透き通るように白い。病弱でほとんど外に出ていないためだ。いずれもサキの説明と解説。
「なぜそのようなお話しをなさっているのですか?」
エルミアが問いかけてきた。
「お気に障ったら申し訳ありません、エルミアさま。ぼくは色がわからないので、これなるサキに教えてもらっているのです」
「まあ、そうなのですか。わたくしこそごめんなさい」
エルミアは素直に驚いて、そして謝った。行動がとてもストレートで、無邪気なのが好感が持てる。
「それでそのように仲むつまじいのですね」
微笑むエルミアは褒めてくれたのだと思うが、隣でクルルが不機嫌な目を向けているのがわかる。そんなに怒らないでよ。きみを蔑ろにしているわけじゃないんだ。あとでちゃんと頭をなでてあげるから。
「みなさま方は、遠い異国からおいでになったのですよね?」
「はい。エルミアさま」
エルミアの問いにぼくが答える。
「どのような国なのですか?」
「ぼくとサキは、東の果ての島国から来ました。緑と水がきれいな、でも火山と災害の多い、ちっぽけな国です。
クルルは平原に広がる大帝国の生まれです。永らく水不足で苦しんでいましたが、今はクルルのおかげで水も満たされ、きっとこれから発展していくことでしょう」
「火の姫さまも水の姫さまも、ゆかりの土地で生まれているのですね。おもしろいですわ」
エルミアはころころと笑った。笑いに力がないのは多分、喘息のせいだ。
「でも水がきれいな国、うらやましいです。一度は行ってみたいものですわ」
エルミアの言葉に、子爵夫妻の表情がわずかにくもる。やはり娘の身体を思いやってしまうのだろう。
この国は空気がひどく汚れている。都会から山を隔てたこの港町、グレネウィックでも、多少はマシだがやはり気管支にはつらい。港町だから海風が吹きそうなものだが、風はほとんどない。やはり風そのものが欠けているのだ。
「子爵さまは、お嬢さまのためにここに住んでいらっしゃるのですか?」
「そうだ、と言いたいところだが、当家はまあ非主流でね。実入りのいい領地なんてあてがってはもらえないんだ」
ぼくの問いに子爵は苦笑いで答える。これはまずいことを訊いたかな。門地争いはどこの国でもあるだろう。今のところぼくは、そんなどろどろした争いに首を突っ込むつもりはない。
「でもミアのためには、これでよかったと思う。中央のごたごたには関わりたくないし、関わらずにすめばそれに越したことはない。関わらずにすめばね」
子爵の表情には気づかないふりをした。
その間にもエルミアは興味津々で、異国人のぼくらの話を聞きたがった。日本の風物と言えば、同じ世界にいる人々にすら珍しがられる不思議なものがいっぱいある。常人にも理解できない二次元のあれやこれやは別の機会に譲るとして、話題は日本の遊びについてだった。
「紙を折り曲げて、動物をつくるのですか?」
「そうなんです。たとえば」
ナプキンを使って、ぼくは鶴を折り始めた。誰もが知っているこの折り紙は、綺麗に作るのが難しい。だけどこのくらい大きければ、まあなんとか。
「こんな感じです」
「まあ!」
エルミアがびっくりしている。折り鶴というのは、折り紙の不思議を端的に見せるにはちょうどいいんじゃないだろうか。その鶴を近くで見せようと、サキが席を立ってエルミアに歩み寄る。
空気が一気に張りつめた。
静かな、だが鋭い物音。
エルミアの眼前に、サキに刃物を突き付けようとしているロゼッタと、そのサキの前に割ってはいり、喉もとに刃物を突き付けられているぼくがいた。
クルルが激昂し、椅子を蹴倒して立ち上がる。
「あんた! リョウタになにを!」
「いいんだクルル。大丈夫だよ」
同時に水の技を叩きつけようとするクルルを手を上げて制止し、つとめて落ち着いた声を出した。
「ロゼッタさんはお嬢さまの安全を気にしただけだ。何も問題ないよ」
不用意にエルミアに近づこうとしたサキを牽制したのだ。牽制というには剣呑な一撃だったけど。
ぼくが慌てていないので、クルルも席に着いた。が、とても落ち着いたとは言えず、猫目が怒りに燃えてメイドの方を見据えている。
「ごめんなさい、ロゼッタさん。ぼくらが不注意でした。これはロゼッタさんから渡していただけますか?」
ぼくはサキから折り鶴を受け取ってロゼッタに差し出した。メイドは表情を消して刃物をしまうと、それを受け取った。
「どうですか? 鳥に見えるでしょう?」
かなり強引に話題を元に戻したのだけれど、ありがたいことにエルミアはちゃんと付いてきてくれた。
「ええ。不思議な物体……ですね。確かに鳥に見えます。魔導士の秘術なのですか?」
「いや、そんなすごいものじゃないです。飛んだり呪ったりしませんし」
ぼくが苦笑すると、エルミアもころころと笑う。ちょっとセンスぶっ飛んでるけど、いいぞお嬢さま。さっきの暗闘はなかったことにしてくれていい。
「なんだ、がっかりです。魔導士の秘術が学べるかと思ったのに」
エルミアが口を尖らせているのはわざとなのか、それとも本気なのか。
「申し訳ありません。でしたら明日、こちらのサキから魔女の秘技をお教えしましょう」
「本当ですか!?」
「はい。我が国に伝わる高度な魔法陣形成の秘技です。『あやとり』と言います」
「ほんとにほんとに? 約束ですよ?」
「はい。間違いなく」
ぼくは気取って一礼し、それを区切りとしてエルミアは部屋に引き取った。だいぶ咳がひどくなっていた。ちょっとはしゃぎすぎたみたいだ。ロゼッタが付き添って行った。
「すまなかった」
なにが、とは子爵は言わなかった。居候の分際で問い質すようなことをするつもりも、ぼくにはなかった。それで充分だろう。
「いいえ。お気になさらず」
「エルミアさま、喘息ですか?」
サキが脇から訊いてきた。子爵はうなずいて、
「子供の頃からだ。だからここで静養している、というのもあるんだがね」
ぼくは念のため訊いてみた。
「この国は……空気が悪いですね。風が吹かないのですか?」
「風は……もう十年以上、ろくに吹いていないだろうか。空気はよどんで、街の方では身体を壊す者が後を絶たないよ。きみたちが来た街、ブロウスミスは工業都市だからね。この辺はまだましだが、昔よりだいぶひどくなっている。このままではいずれこの国はだめになってしまうかも知れないな」
やっぱり風のエレメントを取り戻さないと駄目か。
どうやら風の鍵の乙女探しから逃れることはできないらしい。
+ + + + +
離れに戻るなり、クルルが勢い込んでぼくに詰め寄ってきた。
「リョウタ! なんであの召使いをかばったのよ!? 客人に刃物なんて、無礼にもほどがあるわ!」
「まあまあ。そんなに怒らないで」
苦笑しながらクルルをなだめつつ、説明した。
「いきなりやってきた身元不明の異邦人だからね。警戒して当然だよ」
主の安全は、使用人としては最優先に確保すべき事項だろう。ぼくらはこの屋敷に子爵の友人として来たわけではない。
「でも、クルルの言う通りなのです。いくら異邦人でも食事の席でいきなり刃物を向けるなんて、普通ではないです」
サキの言い分にも一理ある。ぼくらに害意はなかった。明らかに過剰反応と言える。
そうまでしなければならない理由、事情があるのだろうか。
「さっきクルルが言っていたことは、案外当たっているのかも知れないね」
まだ見ぬ子爵の裏の顔。厄介なことにならないといいんだけど。
エルミアのあどけない笑顔が思い出される。あんな無垢な娘が血にまみれるような事にだけはなってほしくない。
「……でさ、やっぱりリョウタは新しい女に目をつけてるわけ?」
「は?」
クルルのじっとり目の向こうで、サキも同じ視線を向けているのに気がついた。
なんだなんだ、ふたりして。
「あのエルミアって娘。はかなげだもんね~。保護欲そそられるよね~」
「なにを一体……」
「それとも召使いの方かしら? ずいぶん親身にかばいだてしてたけど。大人の魅力ってやつ? あんた年上もいけるのね」
「そんなんじゃな……」
「白状なさい! ちょっといいな、とか思ったでしょ?」
クルルがぼくの首を絞めて揺さぶる。
「もう! あたしとサキだけじゃ飽き足らず、またお妾さん増やすつもり!? あたしたちだけじゃ不満なの?」
「待て! そんなこと言ってない、落ち着け!」
そんなふうに見えるのか。
まったく女の嫉妬というのは、おそろしい……。
0
あなたにおすすめの小説
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる