悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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恋愛編

109

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自分の気持ちを認め、自覚してからは特に何事もなく時間が過ぎていき、気がつけば長期休暇最終日

私は学校に戻るため、馬車に揺られている

途中ちょっとした休憩を挟みつつ、のんびりと進んだが朝早く出発したこともあって昼食の少し前には学校の敷地内に到着することができた

「ありがとう、また長期休みにね」
「はい、お気を付けて行ってらっしゃいませ」

見送りのために付いてきてくれたマーサと御者に挨拶をして荷物を受けとり、寮への道を進む
歩いていると後ろから声がかけられた

「セシリア嬢!」

振り替えれば、予想どおりの青年がさらさらの金髪をなびかせて軽く手をあげ、此方に近づいてくる

「レオナルド様、お久しぶりでございます」

すっと頭を下げて礼をすると、爽やかな笑みが返ってきた

「久しぶりだね。今付いたところかな?」
「はい、レオナルド様もですか?」
「うん、ほんとは昨日のうちに戻ってくるつもりだったんだけど…
兄達がやっていた仕事が、いきなりすべて舞い込んできたから手間取っててね
やっと片付いたと思ったらもう深夜だったんだ
だから今日になっちゃって…」

参ったよと笑うレオナルド様
だが、言葉とは裏腹に、顔は以前よりも遥かに清々しい笑みを浮かべており、全く困った感じも嫌そうな感じも伺えない

「大変そうですが…お元気そうで何よりですわ」

そう答えると、彼からはニヤリと不適な笑みが返ってきた

「そりゃ、元気にもなるさ
長年の夢が叶ったわけだからね」
「…そうですか」

この間も聞いた話だが、よっぽど嬉しい出来事だったのだろう
鼻唄でも歌い出しそうな雰囲気の彼に、他国の情勢について簡単にコメントするわけにもいかない私は曖昧な笑みを返すにとどめた


______________________________________________________

「そういえば、セシリア嬢はお昼はもうすませたの?」

女子寮まで送ってくださるというレオナルド様の申し出に甘え、彼の使用人に荷物を預けて寮への道を歩いている最中に尋ねられた

「まだですよ」
「そっか
自分で作るの?」
「いえ、まだ食材も揃えておりませんので
今日は寮に荷物を置いたらカフェにでも行こうかと」

答えればレオナルド様はそっか、と頷いた

「じゃ、よかったら一緒にどう?
個室じゃなければ一緒にランチくらいは問題ないよね?」

以外な誘いに、彼の顔へちらりと目をやる
確認した表情は何の他意もない、ただ純粋に友人をランチに誘っているようだった

何か企んでるわけではないのね…
今まで彼からのお誘いは必ずといっていいほど裏があったからてっきり…

自分の思考に思わず苦笑し気を取り直して笑顔を浮かべ、了承の返事をしようとしたところでまた後ろから声が聞こえた

「セシル、レオナルド」
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