《[元]引きこもりと不安定彼女》

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始まりの春

幼馴染みイベント

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――朝

俺は誰かに体を揺らされている

ユサユサ

「起きてよ湊、朝だよ」

「……誰だよ?」

俺は眠りから覚め目を開けた、すると伊織の顔が目の前にあった。

「おはよう湊、良く寝れた?」

「!」

俺はビックリして思考が停止して固まってしまった。

「おーい起きてるか?」

伊織が俺の顔の前で手を揺らすが反応しない

「…………叔母さん!湊が目を開けたまま寝だした!」そう言って伊織が俺の部屋を出てリビングにいる母さんの所に走っていった。

バタン

俺は部屋のドアが閉まった音で思考が動きだした。

「……ダハァ!ビックリした!」大声で言った。



伊織が母さんを連れて戻ってきた。

「湊、朝から大声だすなよ頭に響くだろ」

母さんが頭を押さえた。

「母さん!なんで伊織が俺を起こしてるんだよ?」

「それは私が頼んだんだよ」

「へ?」

「お前引きこもってる時、昼夜逆転生活してたから朝起きるの苦手だろうと思ってな、昨日伊織ちゃんが帰るときに頼んだんだよ」

「それは……そうだけど起こすなら普通に起こしてくれ」

「普通に起こしたじゃん!」

伊織は頬を膨らましツンッとそっぽを向いた

「普通じゃないよ!……顔をあんなに近づける必要はないと…思うんだ……」

俺は自分で言ってて恥ずかしくなって顔を赤くして言った

すると、伊織も恥ずかしくなったのか顔を真っ赤にして「……湊のエッチ!」とハイキックをしてきた。

「なんでだよ!」

――通学路

「いててて」

俺は伊織に蹴られたところをさすっていた。

「湊がへんな事いうからだよ」

伊織がほっぺを膨らました。

「明日からは……もう少し離れて起こしてくれ……」

伊織は俺の方を見て目を輝かせて「うん!わかった」と言った

――学校―教室―

俺は今日も寝たふりをしているが伊織のおかげで学校にも少し慣れてきた。

俺が寝たふりをしてるのに伊織が話しかけてきた。

「ていうか思ったんだけど皆に寝てないってばれてるのに寝たふりする意味あるの?」

俺は顔をあげ伊織に返事をした

「どうゆう……ことだ」

「どうゆうこともなにもバレバレだよ、喋りかけたら返事するし」

俺は立ち上がって伊織に反論した

「そんなわけないだろ!」

「そうなんだよ」

俺は教室を見回した、そしたら皆が皆そうだよみたいな目で俺を見ていた。

そんな……バカな……

「だからやめたほうがいいよ逆に目立つから」

「ちょ、ちょっとトイレ行ってくる!」

その空気に耐えきれず俺はトイレに一時撤退した。

まさか俺の完全防御体勢を見抜ける人間がこんないるなんて……

――トイレ

ジャーッ

俺は小便をして手をを洗ってトイレ出て教室に戻ろうとした。

「柊君」

うしろから誰かに名前を呼ばれ、俺はうしろを振り向くと内田がいた。

「元気にやってる?」

「まあまあかな」

本当全然元気じゃないけどな、今さっき

「よかったよ!僕ずっと柊君の事が心配だったんだ」そう言いながら内田が俺の手を握ってきた。

「な、なんで?」

内田の突然の行動に俺は動揺した。

「だってクラス分けの日の様子を見たら誰だって心配になるよ」

「あぁ、あの日は久しぶりの学校でメチャクチャ緊張してたんだ」

「そういえば言ってたね緊張してるって」

「そうだろ!」

「…………」

「…………」

二人の間に沈黙が続いた

なにか、なにかしゃべらないと……

俺は焦ってなにか話題を考えた。

「あっそういえば俺、内田の連絡先知らない」

「そういえば……そうだね」

俺と内田は連絡先を交換した。

「いつでも電話してきていいからね」

「俺も何時でもいいから」

キーンコーンカーンコーン

「じゃ僕は予鈴がなったから教室に戻るよ」

「おう、じゃあな」

「じゃあね」

内田は自分の教室に戻っていった。

「俺も戻るか」そう言って振り返ったらそこになぜか不満そうな顔の伊織たっていた。

「さっきの子誰?」

「友達の内田」

「ふーん」

「なんか怒ってる?」

「べつに」

明らかに怒ってる声で言った

「なんで怒ってんの?」

「知らない!」そう言って伊織は教室に戻っていった。

どうしたんだろ?

――通学路

俺は伊織と帰り道を一緒帰っていた

「なんで怒ってんのかわかんないけど、いい加減機嫌直せよ!」

「うるさい!」

伊織は全く聞く耳をもってくれない

「もうホント頼むから機嫌を直してくれ何でもするから!」俺は手を合わせてお願いした。

「何でも?」

「何でもって言っても俺ができる事なら」

「じゃあ今週の日曜日一緒に遊びに出かけてくれる?」

「それぐらいだったらお安いご用だ!ただし人があまり多くないところな」

「わかった!……湊は優しいね」

伊織は悲しげな笑顔をした。

「そ、そんなことないよ」

その笑顔が気になったが俺は素直に少し照れた。

「じゃあ今週の日曜日ね!」そう言って伊織は走って帰っていった

いったいなんで怒ってたんだ?

俺は伊織がなんで怒ってたのか考えながら帰った。
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