7 / 37
②
しおりを挟む「真紘さん、全然変じゃ無いから。私も、真紘さんとシたい」
思い切って言葉にもするのは、これ程までに勇気がいるのか。
目は口ほどにものを言う。
この状況はまさしくその通りで。
目元を潤ませる結芽に、真紘は無言で多い被さるように押し倒した。
それからと言うもの真紘は、夜毎結芽を抱き続けた。
愛の囁きなんて無い無言の行為。
ただただ、がむしゃらに絡み合った獣のような逢瀬。
其れでも結芽は優しく身体を開いて行った。
彼の為に。
──── 私は貴方のモノ ────
結芽を結芽として、間違える事無く、
狂った真紘は結芽を、夜な夜な犯す。
まるで何かに突き動かされるように、真紘は今宵も結芽を犯すように抱いた ───── 。
───────
─────────────
───────────────────
「つっ ─── はあっ ─────── !? 」
文字通り、飛び起きた。
息が詰まる。
苦しい。
勢い良く振り向き隣を見る。
またやってしまった ───── 。
眠れた日は決まって、ぐったりとした様子で眠る結芽が、真紘の隣にいる。
彼女を見ただけで、昨夜どんな事が行われていたか、想像が付く。
夜半になると、何かに取り付かれたように彼女に覆い被さる真紘は、獣のように彼女を抱いた。
何かに怯えるように。
彼女にすがるように。
ぐっすりと眠る結芽を横目に、真紘はベッドから抜け出す。
リビングに向かいながら、昨夜の情事を目の当たりにする。
転々と散らばる衣服。
逸れを拾い集めながら昨夜の自分に苦笑した。
バスルームに隣接する洗面所の籠に、集めた衣服を放り投げて、シャワーを浴びる。
自己嫌悪に陥るのも一度や二度では無い。
真紘は深い溜め息を吐いた。
─────
────────
─────────────
真紘さん…………。
真紘…………。
結芽は、立ち上がり、クローゼットに嵌まる姿見に、己を写す。
毎夜抱かれる結芽の身体には、消える事の無い所有印。
服を着て、見えそうな所には付けられてはいない。
── 真紘さんの、職業病かしら? ──
確認しようと少し脚を開けば、昨夜の名残が内股を伝う。
彼は、絶対避妊をしない。
幾度も結芽の中で果てる。
だからと言う訳か、避妊の為に結芽はこっそりピルを飲んでいた。
真紘の子供は、欲しい。
けれど、喜んで欲しいと思うのが女心と言うモノ。
今の状況では、生まれる子供が不憫で。
父親になる真紘に悪くて。
行動になんて移せなかった。
ねぇ、真紘さん。
私は…………。
貴方の何ですか?
なんて…………。
これはあたしが決めた道だから。
思いがあれば、天にも昇る気持ちになる結芽だけれど、彼女は逸れを望め無い。
────今は望んじゃいけないの……。
0
あなたにおすすめの小説
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる