🌑新月の闇 満月の光🌕

黄色いひよこ

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「真紘さん、全然変じゃ無いから。私も、真紘さんとシたい」




思い切って言葉にもするのは、これ程までに勇気がいるのか。




目は口ほどにものを言う。



この状況はまさしくその通りで。



目元を潤ませる結芽に、真紘は無言で多い被さるように押し倒した。







それからと言うもの真紘は、夜毎結芽を抱き続けた。

愛の囁きなんて無い無言の行為。

ただただ、がむしゃらに絡み合った獣のような逢瀬。

其れでも結芽は優しく身体を開いて行った。

彼の為に。






──── 私は貴方のモノ ────








結芽を結芽として、間違える事無く、

狂った真紘は結芽を、夜な夜な犯す。



まるで何かに突き動かされるように、真紘は今宵も結芽を犯すように抱いた ───── 。







───────
─────────────
───────────────────



「つっ ───  はあっ ─────── !? 」



文字通り、飛び起きた。

息が詰まる。

苦しい。

勢い良く振り向き隣を見る。




またやってしまった ───── 。




眠れた日は決まって、ぐったりとした様子で眠る結芽が、真紘の隣にいる。

彼女を見ただけで、昨夜どんな事が行われていたか、想像が付く。

夜半になると、何かに取り付かれたように彼女に覆い被さる真紘は、獣のように彼女を抱いた。

何かに怯えるように。

彼女にすがるように。

ぐっすりぐったりと眠る結芽を横目に、真紘はベッドから抜け出す。

リビングに向かいながら、昨夜の情事を目の当たりにする。

転々と散らばる衣服。

逸れを拾い集めながら昨夜の自分に苦笑した。

バスルームに隣接する洗面所の籠に、集めた衣服を放り投げて、シャワーを浴びる。

自己嫌悪に陥るのも一度や二度では無い。



真紘は深い溜め息を吐いた。









─────
────────
─────────────



真紘さん…………。


真紘…………。




結芽は、立ち上がり、クローゼットに嵌まる姿見に、己を写す。


毎夜抱かれる結芽の身体には、消える事の無い所有印。


服を着て、見えそうな所には付けられてはいない。




── 真紘さんの、職業病かしら? ──




確認しようと少し脚を開けば、昨夜の名残が内股を伝う。


彼は、絶対避妊をしない。


幾度も結芽の中で果てる。


だからと言う訳か、避妊の為に結芽はこっそりピルを飲んでいた。


真紘の子供は、欲しい。


けれど、喜んで欲しいと思うのが女心と言うモノ。


今の状況では、生まれる子供が不憫で。


父親になる真紘に悪くて。


行動になんて移せなかった。




ねぇ、真紘さん。



私は…………。



貴方の何ですか?





なんて…………。


これはあたしが決めた道だから。




思いがあれば、天にも昇る気持ちになる結芽だけれど、彼女は逸れを望め無い。




────今は望んじゃいけないの……。



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