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諸悪の根源
如来二人ってやっぱマズい?
しおりを挟む「薬師様、説明をお願いします」
ジト目と言うのだろうか、日光に冷ややかな目で見られて薬師は思わず後ずさった。
怖いんだよこの脇侍達は、日光と月光、二人で半分ずつ12神将を俺に変わって束ねるだけはあるんだよなぁ。
そう心中で呟いて取りあえず状況説明でもしようかと、口を開いた薬師。
其処に横槍が入った。
「僕が此処に居る説明は後でも良いでしょう。朱雀を早く寝かせないと彼女が可哀想だ。いくら痛み止めが効いていると言っても手足に肋骨の骨だよ。辛い筈だ」
悉陀の言う事は最もだ。
「確かにそうですね。あいすいません」
日光の素直な謝罪に気を良くしたのか、悉陀がにっこりと笑った。
それに乗じてと、言う訳では無いが、
「取り敢えずナディアの部屋へ運ぼう。彼女は俺の部屋だろう? 後、ルナティ。皇妃に言って朱雀の部屋を用意してもらえ」
薬師はそう言うと、ルナティは皇妃の所へ、悉陀は薬師が開けたドアの向こうへ、朱雀を寝かせに入って行った。
続いて薬師も部屋に入ると、ここに来て最初の癒やしの術を使用する。
その方法は、折れた手足に掌をかざし、身体の中の気を活性化させる事だ。
一カ所に付き数秒間、とても短い物だが、適度を見誤ってはこの行為も仇となる。
後は痛み止めと眠り薬で痛みを極力取ると言う方法だった。
朱雀は眠り薬が効いたのか、もうすでにすうすうと静かな呼吸で眠り始めている。
悉陀は、朱雀を見守るとガンとして譲らないので放置して、薬師はリビングへと戻った。
さて、これで一段落付いた訳だが、今度は脇侍二人の追求が待っている。
何が言いたいのか……なんて、言われなくても解っている。
菩薩が作った小さな箱庭に、如来が二人も居る。
そもそも、それが間違いなのだ。
朱雀が怖がって泣くから思わず本地仏に戻る許可を与えたけど、速まったかなぁ……。
と、薬師は思い返してはみたものの、結局どうしようもなくて、はぁっ、と息を吐いた。
「や~く~し~さ~ま~、」
「はいはい、説明ね、解ってるよ」
部屋から出て来た薬師を突撃したのは、日光だった。
薬師は、取り敢えず的に向こうで有った事を順序良く話して聞かせた。
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