無実の罪で断罪される私を救ってくれたのは番だと言う異世界の神様でした

黄色いひよこ

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神獣朱雀『エレオノラ』

目覚めた小さな朱雀

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 「色々と迷惑を掛けるが、宜しく頼む。其処の嬢ちゃんも……。この子の名はエレオノラと言う。あの青年にも宜しく言っておいておくれ。さて、わらわは眠るとしよう」


 そう言って古の朱雀は、その目を閉じた。

 変わって目を開けたのがエレオノラだった。


 「此処は? 」

 「神獣白虎が守護する国、と、言えば解るでしょう? 」

 「あぁ! ルナティ! 大丈夫っ」


 其処まで言って彼女は自分の身体の傷を思い出した。

 痛みでうずくまる。

 薬師が彼女に手を当てるとスッと痛みが引いたらしく、上げた顔はびっくりした顔だった。

 エレオノラは薬師を見てはたと気付いた。

 自分を助けに来てくれた人だと。


 「あ、………… 」

 「ルナティは元気ですよ。貴女は両手両足に肋骨を折られていました。治療はおられた所を戻して、あなた達の言う所のヒールと言う回復をかけましたが、完全に骨が付いた訳では有りません。しばらく安静にしておいて下さい。その間、私達は青龍と玄武を助けに行きます。その前に解っている事だけで良いです、彼らの事を教えて頂けませんか? 」


 そう言う薬師に、エレオノラはこくんと頷くと、「はいっ」と、良い声で返事をした。




 彼女が目覚めた事で、ルナティとエレオノラは再会を果たした。

 何故か朱雀以上に疲れ切ってくたっとしていたルナティだったが、ナディアとエレオノラの顔を見た途端に泣きながらぱふんとナディアにしがみついた。


 此処は新しく朱雀に療養用に提供された部屋である。

 其処に悉陀と共に朱雀を移動させに来たら、リビングのソファで月光はぐったりと身体を預け、ルナティはテーブルの上でさめざめと泣いていたのだ。

 一体何が彼等に起こっていたのか。


 「やくしさま~あぁぁ~、ドアが開いたら血の海が~、ざっぱ~んってぇぇ。うぇっ、うえっ、こわがづだょおおおぉ~~」


 と言って、ナディアから薬師へと移動したルナティが大泣きした。


 「は? 」


 薬師は、ルナティを抱えたまま月光を見た。


 「弥勒のイタズラです、あれは絶対。でなきゃあんな光景有るはずが無い!! 」


 理由を聞くまでも無く、月光は怒っていた。


「何だよ? 血の海ザッパンって?? 」


良く掴めない薬師様であった。




 因みにではあるが、この部屋はダブルでもツインでも無い。

 薬師達と同じ、主賓室にもう一つのベッドルーム、それにリビングと、薬師とナディアの部屋と一緒の造りだった。

 因みに薬師の所の向かいである。

 要は、集まる所が向かいに変わっただけだった。

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