無実の罪で断罪される私を救ってくれたのは番だと言う異世界の神様でした

黄色いひよこ

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第二部:瑠璃光夫人奪還作戦前夜

本題に進んでます

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「え~、続き良いてすかね? 」


微妙に話が脱線していた軌道を、今一度修正にかかろうとする因達羅の呼び掛けに、薬師達一同は、視線を見取り図に落とした。

めくられた図面の後に現れたのは一階の見取り図。

それはエントランスを真ん中に、左右に腕を伸ばした形に広がっていた。

それはまるで、広げた本を上から見たような形で、城と言うよりかは館のおもむきがあった。


「エントランスを中心に右側に食堂やリビング、キッチンが並んで、最奥に出入り口があり使用人棟に繋がってる。で、対になる左側が総てホールになってるから、悪目立ちするのが好きな国守らしいよね。前方側に庭園に繋がるバルコニーが端まで続いてはいるんだけど、行けるのは庭園内部だけ、ってな構造になってるよ。だからまぁ、婚約披露パーティーは、どう考えてもこのホールだよねぇ…… 」


と、因達羅は嘆息混じりに言ってコツコツとホールと書かれた文字を爪で弾いた。


「こっちの反対の窓側は、どうなってる? 」


と、薬師が窓の記号を指差せば、因達羅は


「断崖絶壁の崖」


と、へらっと破顔して答えた。


「ふーん、都合がいいな…… 」


顎に手を当てて思案顔の薬師に、因達羅が不思議そうな顔をして問う。


「人間ならば落ちたら死ぬ絶壁の、何処が都合が良いの? 」


と。


人間・・ならね。でも、我等は神だ。空をもかける。あれらはそれすら知ろうとしない」

「脱出は窓側から……ですね」


薬師の言葉に答えたのは、沈黙を守っていた昭頭羅であった。

若干噛み合わない会話も、言語省略を得意とする彼等ならでわと、言って良いのか。

昭頭羅の言葉に薬師はコクリと頷いた。


「脱出の最は、ナディア連れになる。白龍」


其処まで言って、薬師は白龍を見やった。

見返して来る己と同じ顔に、薬師は


「悪いが、私達を乗せて飛んでくれるか? 」


と、問いかけると、白龍は厳かに頷き


「薬師様のお気の召す儘に…… 」


そう言って、頭を垂れた。
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