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本編
35話 応接室にて……①
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謁見の後、メイドに案内をされてアークとベイグマンは応接室に来た。
既にランセリアと何故かルーセリアも来ている。
「ルーセリアが何故いるのだ?」
「あとから来たからですわ。」
「そ、そうか。」
そんな会話をしていると入口の扉が開く。
「待たせたな!」
王様と先程の女性とアイリス、フィアーナとエトムートともう1人男性が入ってきた。
全員が貴族の最上位礼をする。
「ここは公の場では無いのだ、礼などいらん。」
「「「「はい。」」」」
そして、全員が席に座る。
「まずは自己紹介をするか。」
「私は、ストークホルム王国の国王、レオナルド・ストークホルムだ。」
「そして、私がストークホルム王国の王妃、アイリア・ストークホルムですわ。」
「私はストークホルム王国の宰相、エトムート・ヘルフリッツ侯爵だ。」
「私はセドリック・アルバーノ・シボラ、シボラ公爵領の領主でフィアーナの父だ。」
「アーク・メイフィールドです。」
「アーク子爵、今回は本当に助かった。アイリスから話は聞いたよ。」
そう言って国王が頭を下げる。
それに習って王妃も頭を下げる。
「アーク君、僕からもお礼を言わせてくれ。
君がいなかったらフィアーナ達がどんな目にあっていたか。ありがとう。」
そう言って公爵も頭を下げる。
国王、王妃、公爵が頭を下げている。
「皆さん、頭を上げてください。
襲われていたので助けただけですから。」
「そうかもしれんが親として礼を言わせてもらおう。
それでは話をしようか。」
「アークを子爵まで陞爵させて良かったのですか?」
「問題ない。アイリス達を助けてくれただけじゃなく、オークの集落を1人で殲滅したのだからな。」
「子爵まで陞爵がそんなに変なんですか?」
「普通は1つずつ陞爵するんだ。
士爵なら準男爵だな。まあ、士爵から男爵にっていう例はあったがな。」
「じゃあ、今回の様に士爵から子爵になるのは。」
「本来はあり得ん。」
「それで、オーク2号は騒いでいたんですね。」
「オーク2号って?マルセルム侯爵か。言われてみるとオークだなぁ。」
「「「「ぷっ!」」」」
国王、王妃、公爵、ランセリアが吹き出していた。
アイリス、フィアーナ、ルーセリアはなんのことかわからずにキョトンとしている。
「まあ、貴族について、わからないことがあったらベイグマンに聞け。
そんなことよりも重要な話があるんだが。」
「重要な話ですか?」
「ああ、アークにはアイリスとセドリックの所のフィアーナ嬢をもらって欲しいんだよ。
勿論、2人が成人前だから正式な結婚はまだ先になるが、とりあえずは婚約者として、だな。
まあ、アークには早く伯爵になって貰わないといかんがな。」
「「!!!!!!!!!!!」」
アークとベイグマンが驚いている。
「いやいや、婚約だなんてそんなこと。」
「アークよ、馬車の中では腕を絡ませて、宿では同じ部屋で寝ていたそうだな!
王族や公爵家の未婚の女性が未婚の男性とそんなことをしたのだ、もう、他のところに嫁には出せん!」
「えぇぇぇ!」
「なんだ?我々の娘では不満だとでも?」
「いえ、そんなことはありません。
が、しかし。」
「「私たちの事はお嫌いですか?」」
上目遣いで目をウルウルさせている、アイリスとフィアーナ。
「うっ!わ、わかりました。」
「と言うわけだ!
それで言いな?2人とも!」
アイリスとフィアーナは涙目になり、口元を押さえて頷いている。
「しかし、なんで、早く伯爵にならないといけないんですか?」
「それは、王族や公爵家の娘が嫁に行く時は最低でも伯爵じゃないと降嫁されなれないからだ。」
「貴族って面倒ですね。」
レオナルドとセドリックは苦笑いをしている。
そこで、ランセリアが
「なら、ルーセリアとの婚約発表はさっさとしてしまいましょう。」
と言い出した。
「「「「え?」」」」
アーク、ベイグマン、レオナルド、セドリックの4人が驚く。
既にランセリアと何故かルーセリアも来ている。
「ルーセリアが何故いるのだ?」
「あとから来たからですわ。」
「そ、そうか。」
そんな会話をしていると入口の扉が開く。
「待たせたな!」
王様と先程の女性とアイリス、フィアーナとエトムートともう1人男性が入ってきた。
全員が貴族の最上位礼をする。
「ここは公の場では無いのだ、礼などいらん。」
「「「「はい。」」」」
そして、全員が席に座る。
「まずは自己紹介をするか。」
「私は、ストークホルム王国の国王、レオナルド・ストークホルムだ。」
「そして、私がストークホルム王国の王妃、アイリア・ストークホルムですわ。」
「私はストークホルム王国の宰相、エトムート・ヘルフリッツ侯爵だ。」
「私はセドリック・アルバーノ・シボラ、シボラ公爵領の領主でフィアーナの父だ。」
「アーク・メイフィールドです。」
「アーク子爵、今回は本当に助かった。アイリスから話は聞いたよ。」
そう言って国王が頭を下げる。
それに習って王妃も頭を下げる。
「アーク君、僕からもお礼を言わせてくれ。
君がいなかったらフィアーナ達がどんな目にあっていたか。ありがとう。」
そう言って公爵も頭を下げる。
国王、王妃、公爵が頭を下げている。
「皆さん、頭を上げてください。
襲われていたので助けただけですから。」
「そうかもしれんが親として礼を言わせてもらおう。
それでは話をしようか。」
「アークを子爵まで陞爵させて良かったのですか?」
「問題ない。アイリス達を助けてくれただけじゃなく、オークの集落を1人で殲滅したのだからな。」
「子爵まで陞爵がそんなに変なんですか?」
「普通は1つずつ陞爵するんだ。
士爵なら準男爵だな。まあ、士爵から男爵にっていう例はあったがな。」
「じゃあ、今回の様に士爵から子爵になるのは。」
「本来はあり得ん。」
「それで、オーク2号は騒いでいたんですね。」
「オーク2号って?マルセルム侯爵か。言われてみるとオークだなぁ。」
「「「「ぷっ!」」」」
国王、王妃、公爵、ランセリアが吹き出していた。
アイリス、フィアーナ、ルーセリアはなんのことかわからずにキョトンとしている。
「まあ、貴族について、わからないことがあったらベイグマンに聞け。
そんなことよりも重要な話があるんだが。」
「重要な話ですか?」
「ああ、アークにはアイリスとセドリックの所のフィアーナ嬢をもらって欲しいんだよ。
勿論、2人が成人前だから正式な結婚はまだ先になるが、とりあえずは婚約者として、だな。
まあ、アークには早く伯爵になって貰わないといかんがな。」
「「!!!!!!!!!!!」」
アークとベイグマンが驚いている。
「いやいや、婚約だなんてそんなこと。」
「アークよ、馬車の中では腕を絡ませて、宿では同じ部屋で寝ていたそうだな!
王族や公爵家の未婚の女性が未婚の男性とそんなことをしたのだ、もう、他のところに嫁には出せん!」
「えぇぇぇ!」
「なんだ?我々の娘では不満だとでも?」
「いえ、そんなことはありません。
が、しかし。」
「「私たちの事はお嫌いですか?」」
上目遣いで目をウルウルさせている、アイリスとフィアーナ。
「うっ!わ、わかりました。」
「と言うわけだ!
それで言いな?2人とも!」
アイリスとフィアーナは涙目になり、口元を押さえて頷いている。
「しかし、なんで、早く伯爵にならないといけないんですか?」
「それは、王族や公爵家の娘が嫁に行く時は最低でも伯爵じゃないと降嫁されなれないからだ。」
「貴族って面倒ですね。」
レオナルドとセドリックは苦笑いをしている。
そこで、ランセリアが
「なら、ルーセリアとの婚約発表はさっさとしてしまいましょう。」
と言い出した。
「「「「え?」」」」
アーク、ベイグマン、レオナルド、セドリックの4人が驚く。
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