異世界召喚戦記

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第5章 モスコーフ帝国へ

第5章 登場人物

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熊谷 博影』

主人公、
前世界:40歳 独身 医療職
異世界:15歳 独身 治癒師?と黒騎士

異世界召喚された際、15歳時の姿に若返ってしまった、心は40歳、外見15歳の少年。
魔法陣を出現させ、国王や傷病兵らの治療を行い治癒師として生きる糧を得た。
しかし、その魔法陣は治癒だけでなく‥力が強大で、使い方によっては戦の勝敗を左右するほどであった。
前世界に帰るすべを見つけるまでは、沙耶と2人ひっそりと暮らしていきたいと思っていたが、その強大な力を持つ故、イシュ王国の戦乱に巻き込まれつつある。

前世界で学んでいた歴史上の戦いや、前世界での知識を利用し策を提案し、敵を殲滅した。
ほぼ、黒騎士と出会った敵は、全滅していることにより、
一部の吟遊詩人からは、

『皆殺しの黒騎士』

と呼ばれている。

戦場を共にし、気心がしれていき…シスとルーナとの仲がかなり良くなってきている。

モスコーフ帝国内、城塞都市グリナでの、ファビの治療はうまくいき順調に回復している。
しかし、処刑されようとしたマリナを助けたことにより、マリナの命だけでなくマリナの…市民たちの…潰えようとした希望まで救ってしまうことになった。
しかし、今までの戦は軍と軍の戦…今回は、マリナ達数人と軍との戦…とても関われるものではない。
自分の行動により、マリナ達をより苦しめる結果になったのではないかと…思っている。


熊谷 沙耶』

博影の姉夫婦の長女(姉の夫の連れ子)、17歳。
高等学校看護科の2年生、サッカー部・左サイドバック。

身長167cm、髪が長くスタイル良好
趣味:小物と…ジャージ集め。

博影は、育ての父 博影は叔父であり、養父である。
異世界に召喚され不安な気持ちに変わりはないが、様々な人たちとかかわり親しい人たちが増えるようになり、精神的にずいぶんと落ち着いてきている。

お父さんの事は大好きだったが、異世界召喚され、不安な気持ち、寂しい気持ち、心細い気持ち‥いろいろ混ざり合って、昼間は頑張っているが、夜はお父さんに甘えるようになってしまった。
その甘え方が、お休みのキス‥をいっぱいねだること‥

これっていいのだろうか‥と思いつつ、最近はティアナだけでなく、ルーナやシスまで…それも、ルーナやシスはお父さんとキスまでしたらしい…とのことで、ちょっと焦っている。

ティアナに聖術の使い方を教えてもらっている。
しかし、どうやら沙耶の治癒術のヒールは、薬草程度の効果しかないようだ。
だが、聖力とは別に魔力が若干出現しつつあり、意図的にではなかったが博影に魔力の補充を行えた。

現在、イシュ王都ダペス邸は賑やかである。
公都ルピアで、捕虜となり博影に引き取られた…

ティーフィ・ジュラ・ルピア 10歳
ユハス・ジェラ・ルピア 29歳 ティーフィの母
従者の兄妹
カバイ・ヤーシュ 男性騎士 24歳
イリヤ・ヤーシュ 女性騎士 24歳

都市ゼンダで引き取った捕虜
母親と幼い姉妹2人

大人たちは、慣れるのに時間がかかるが子供たちは問題ない。
ティーフィや幼い姉妹2人は、毎日沙耶とダペス邸の手伝いをしたり、読み書きの勉強をしたりしている。


熊谷 知沙』

博影の姉夫婦の次女、15歳。
中学3年生、サッカー部・ミッドフィルダー(守備的)。

身長155cm、ショートカット(肩にかかる程度)、スタイルは…発展中。
朝夕と祖母と二人、博影と沙耶がいなくなった部屋で二人の無事を祈っている。


【異世界の人物】

システィナ・ユング』

20歳 元傭兵
髪は肩に掛かる程度の銀色のショートヘア。
そのスタイル、美貌は大変目立つ。
以前の傭兵仲間は、システィナに喋らなければ貴族夫人になれる…と言われていた…が、しゃべると、男勝りの部分が見え、見た目に比べちょっと残念になる。

15歳の頃よりよりギルドに登録し、あちこちの戦場で戦った。
お家再興の為に‥しかし、黒騎士と戦い、利き腕の右腕を切られ、女だからと情けをかけられ‥この数年の自分を否定されたような気になった。
怒り‥恨み‥絶望‥目標がない今、なぜ生き続けられるのかわからない。
分からないなら、なんとなく惹かれる博影とともに歩んでみようと考えている。

都市ゼンダの盗賊を相手にした際、手練れの前では左手だけの自分では、博影の足手まといになることを実感し、落ち込んだ。

剣で生きてきたシスティナにとって、大切な人の傍にいるには、女の自分ではなく、大切な人の背中を守れる自分でなければ、傍にいることはできない…との価値観であった。
しかし、イシュ王都、側近の間で先人のミイラにより右腕を与えられた。
顔や態度には出さないが、無意識の中で出会った、おそらく、先人(異世界召喚された者)に対し毎日感謝の祈りをささげている。
又、右腕は先人のミイラにて再生されたためか、右腕なら黒い武具が使用できる。


ルーナ・クルコ』

18歳 トレースナイト(下級騎士)
召喚の儀式で、命が潰えるはずだったが、博影の治療で助かった。
元々、実力を認められ騎士見習いだったが、召喚の儀の功績を認められ、トレースナイトに、叙任された。

ティアナとは、幼少の頃より付き合いがあり姉妹同然の間柄である。
長く美しい髪、大きな胸、良好なスタイル、整った顔と揃っている。
その為、男性の視線を集める事が多く、ちょっと男性嫌いになっている。

今回の城塞都市グリナでは、博影の安否がしばらく不明になり胸の苦しい日が続いた。
そのことで、二度と博影の傍を離れないと心に決めている。
ブスタ大平原・テイザ川の戦では、博影の居場所を見つけるため、右の首筋に魔法陣が現れた。その後も、魔法陣を発動させたいと密かに取り組んでいるが、一度もうまくいっていない。

沙耶がいないときは、護衛の為、博影の隣で寝るのは私…と考えているのだが、いつの間にかシスティナも隣で寝るようになっている…護衛の為に…
いつの間にか、お休みのkissもするようになっているし…
もう少し、積極的に行きたいと思っているが、経験がないのでどのように行動すればよいのかわからない。


ティアナ・センブル』

15歳 治癒師
もとは、若いながら聖術師だったが、魔物を使う禁断の術、召喚の儀式を行った事により、ダベスのイシューレ教会より一旦、聖術師の名を取り上げられている。
博影が、ルーナを助けた事に感謝し、その力の凄さに圧倒され…憧れた。
博影と接するうちに、どうやら初恋となったらしい。

イシュ王都でベレッタと沙耶の護衛兼、教育係をしている。最近は、博影が連れてきた捕虜?が増え、やけに賑やかになっている。
朝、イシューレ教会へ博影の無事を祈りに通っている。


ベレッタ・デル』

24歳 聖イシューレ教の助祭
もともと、ドゥオナイト(中級騎士)に叙任されていたが、本人の希望により、聖術師になった。
カローイとは、幼少期よりの剣仲間であり、剣の師はボッシュである。
治癒師の仕事の合間に、カローイ、博影たちの無事をイシューレ教会で祈っている。


カローイ・ダペス』

22歳 長男 騎士 ウーヌスナイト 上級騎士
ランスを操る重装騎士。

幼少よりベレッタと共に、ボッシュに剣の指導を受けた。若いが17歳の頃より戦場にでており戦果を挙げている。公爵の息子ではあるが、宿屋や川船の手配など、様々な一般的な庶民的な事も出来る。
博影との旅では、巡礼者という立場もあり、お互いに名前で呼び合い旅をすることで仲間意識が強まった。

モスコーフ帝国領内へ、博影が行くことは大変心配しているが、しかし、戦場を共にするうちに博影の考え、相反する気持ち…も理解できているつもりではある。
そのため、敵のマクシス将軍の娘の治療のため、敵の領地に入るという事にも、絶対の反対はしなかった。



【モスコーフ帝国】

クィントス・マクシス将軍』 

38歳 ゛モスコーフの盾゛ と称されている。

100人切りの際に見た、黒騎士の魔法陣の力…その力に一途の望みをかけ、一人娘のファビの為、単身敵であるイシュ王都へ来た。
博影と行動を共にし、接するにつれ博影の相反する考え方に違和感を感じつつも博影を好ましく思うようになった。
博影が、モスコーフ帝国の敵でなければ…ファビを嫁がせてもよいと考えている…いや、考えたこともある。


ファビ・マクシス』

12歳 マクシス将軍の一人娘であり、妻の忘れ形見

心房中隔欠損症にて徐々に体が弱ってきていた。
もはや、長くないと考えたマクシス将軍は、最後の望みをかけ敵である黒騎士に治療をお願いしようとイシュ王都を目指したが、ファビの体力は、城塞都市グリナで尽きてしまった。
もう、歩くことは難しい…最後に一目、父が帰ってくるまでは…と、グリナで頑張っていたが、父が自分よりわずかに年上の治癒師を連れてきた。
その治癒師は、自分の体を治療してくれた。
12歳ながらに、覚悟をしていたファビにとって感謝の気持ちと憧れの気持ちが混ざり合い、博影を好きになった。


フェビアン・タートル』

27歳 マクシス将軍の腹心の部下の一人、女性騎士である。
マクシス将軍を敬愛しており、またファビを小さな時から知っており大変可愛がっている。


【城塞都市グリナ】
人口2万の都市 騎兵1000名駐在 歩兵1000名(モスコーフ帝国市民兵)駐在

ニラエ・チャウ伯爵』

モスコーフ帝国から派遣され、城塞都市グリナ周辺一帯の施政者である。
グリナを拠点とし、南方へ進攻しようとしている。


騎士ミヒャル・ウーシ』

城塞都市グリナ・守備隊長、ウーヌスナイト(上級騎士)である。 
武芸だけでなく、策略もめぐらす…イガルを、お家再興の名目で懐柔し目障りなマリナを処刑しようとした。
しかし、黒騎士に邪魔をされ、あげく黒騎士にもマリナにも逃げられる羽目となった。


イガル・イット』

22歳 男性 元々は、聖イリオス教の助祭であった。
ミヒャル・ウーシに取り入り、ドゥオナイト(中級騎士)に叙任されているが、実力はトレースナイト(下級騎士)がやっとである。
マリナは姉(異母兄弟)である、イガルはイット家再興を悲願としている。


【聖イリオス教】
聖イリオス(太陽)教  太陽を神として崇める宗教

日の光で恵みがもたらされる
日の元の、ものの多様性を認める
全てが、もたらされたありがたいもの
他の宗教の神様も、恵みを与える者
同じく、ありがたいもの
との考えがある


マリナ・イット・ロムニア』

25歳 女性城塞都市グリナの司祭である。

司祭に祭り上げられてしまったが実力は助祭であろう。
もともと城塞都市グリナに住んでいた市民達(下級市民)や、周辺の村々の陳情をイリオス教の司祭として、施政者へ嘆願してきた。
そして、施政者より疎まれ、罠にはめられ処刑される寸前であったが、黒騎士に救われた。
その黒騎士のいでたちや、魔法陣を使用する異様な能力により、マリナや人々により黒騎士は、スコル神が降臨したと思われている。


【異世界の魔物】

チェル』

雷獣の幼体(子供)、召喚の儀の生贄にされるが博影に、救われる。
沙耶より、チェルと名付けられ、隷属の首輪を付けている。
名前は、気に入っている様子。

マリナの身代わりとして博影と城塞都市グリナを脱出した。
しかし追っ手に追いつかれ、博影をその身を挺して庇いながら戦ったが
多勢に無勢…博影もチェルも魔力が尽きかけ、最後の時を迎えた際…
博影の血と、魔物のチェルの血が混じり…その魔力の混合に博影とチェルの魔法陣が影響を受け…黒い術袋内にあったかなり大きな魔石をチェルに同化させた。
その際、チェルは人型の魔物…魔人へと進化した。
魔人は、200年~300年生きた一部の力の強い魔物が進化し魔人となると言われている。
が、それは伝説と化しており魔人を見たというものはいない。

魔人と進化したチェルは、片言の言葉を話し、黒の武具を使うことが出来る。
又、雷獣と言われる所以である雷を2本の触角から放出できる。
しかし、対象物へ雷のように放出できるわけではなく、触角が触れた対象に雷(電気)を流し、痺れさせるレベルから、死に至るレベルまで強さをコントロールできる力である。

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