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ヘロー天気

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カルパディア編

第九章:襲撃と赤い花

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 月鏡湖周辺の森の中。カルツィオ聖堂を見通せる位置に、潜伏している武装グループの姿があった。ポルヴァーティアの地下組織『栄耀同盟』の工作員と、ガゼッタの覇権主義勢力の中でも過激派メンバーによる混合部隊である。
 彼等の一部は、現在監視しているカルツィオ聖堂に警備の増員枠として潜入しており、既に作戦行動中であった。

 先日辺りからトレントリエッタやブルガーデンの代表達がカルツィオ聖堂に集まっていて、本日はガゼッタとフォンクランクの代表も揃った。

「いよいよ決行の時だ」
「ああ、この時を待ちわびた」

 今回ポルヴァーティアから派遣される人材交流役の大使達の中にも、栄耀同盟の同志が交じっている。彼等の到着を持って作戦が開始される。
 作戦の概要は、ここでのメインターゲットであるガゼッタの『里巫女アユウカス』の暗殺。可能ならばフォンクランクの『英雄・邪神ユースケ』の暗殺。
 その後、ガゼッタに派遣される予定だった大使達と共に、聖堂を脱出した魔導兵器技術者の同志がパトルティアノースト入り出来れば、そこから作戦の最終段階。

 汎用戦闘機に積んで来た切り札を組み立て、覇権主義勢力と協力して中枢塔を制圧。シンハ王の身柄を確保した上で、ガゼッタ中に自分達の決起と革命成就を宣言する。
 ――そこまで進めば、栄耀同盟によるガゼッタ国の乗っ取りはほぼ完了だ。

「来た! 輸送機隊だ」

 ポルヴァーティアの大使達を乗せた汎用戦闘機が飛来するのを確認した栄耀同盟の工作員達は、行動を共にするガゼッタの覇権主義勢力過激派メンバーである若者達に告げた。

「時は来た、作戦開始だ」
「砲撃準備を」

 力強く頷いたガゼッタの若人は、対空光撃連弓・改に被せてあったカモフラージュ用のシートを取り払った。


 カルツィオ聖堂の展望テラスから周囲を監視していた見張り役より、汎用戦闘機接近の報が発せられる。それから間もなく、ポルヴァーティアから派遣された大使達の到着が告げられた。

「どれ、緊張しておるじゃろうからワシが案内してやろうかの」

 既に顔見知りとなっているアユウカスが、大使達の出迎えを買って出る。そこですかさず、悠介がヒヴォディルの尻を叩いた。

「ヒヴォディル、お前もGOだ! またアユウカスさんに全部持ってかれるぞ」
「そ、そうかっ、ここは同じく向こうに出向いた僕の出番だね!」
「ええい、敏くなったのう!」

 悠々と会議室を後にしようとしていたアユウカスは、悠介に嗾けられたヒヴォディルが席を立つのを見るや、ぼやきながら駆け足になった。

 今回派遣されて来る大使達の中には、ポルヴァーティアの魔導技術に詳しい者と、そうでも無い者とが居る。
 技術に詳しい者を、自国に招き入れる人材交流役のメンバーに加えられるか否かは、各国代表の交渉力次第。その最初の一手は――単純に早い者勝ちだ。スタタタッと出迎えに走るアユウカス。
 ヒヴォディルも自分の部下と合流しつつ、慌ててその後を追う。
 そんなフォンクランクとガゼッタの攻防を見送った各国代表の面々は、呆れとも感嘆ともつかない溜め息を吐いた。

「いやしかし、本当に油断なりやせんなぁ……あの御仁アユウカスは」
「流石はガゼッタで王の参謀やってるだけあるっすよねー」
「まったくだ」

 ヴォーマルやフョンケの呟きに同意した悠介は、今のうちにコウ少年から『光る花配り』の意図を聞き出そうと部屋内に視線を彷徨わせる。が、どこにも姿が見当たらない。

「あれ? コウ君どこいった?」
「あの……さっきアユウカス様が、駆け出した時に……会議室から出て行きました、けど……」
「マジか」

 イフョカの遠慮がちな報告に、悠介は「全然気づかなかった」と驚く。コウは中身が精神体という、肉体を持たない特殊な存在である為か、人混みに紛れると見失い易い性質があった。
 人の気配の機微を感じ取れるイフョカが、偶々ポルヴァーティアの大使到着の報に索敵の風を使っていたからこそ、部屋を抜け出すコウの動きに気付けたようだ。


 それからしばらく経って、ポルヴァーティアの大使達がアユウカスとヒヴォディル達に案内される形で会議室にやって来た。大使達の胸元にも、魔力で作ったらしい花が仄かに光っている。
 花配りをやり遂げて満足そうなコウも一緒に帰って来たので、悠介が改めて声を掛けようとしたところへ、朔耶が現れた。
 唐突な現れ方を見るに、地球世界から直接ここへ転移して来たようだ。

「うん? やほー、悠介君」

 現れるなり怪訝な表情を浮かべた朔耶は、何時もよりテンション低めの挨拶をしてきた。

「こんちゃー、どうかしましたか? コウ君、こっちこっち」

 悠介は、ポルヴァーティアの大使達やカルツィオの他の各国代表達が目を丸くしているのを尻目に慣れた調子で挨拶を返すと、朔耶の様子に小首を傾げて訊ねつつ、コウ少年を呼び寄せる。

「うーん、何かあたしの精霊が『戦いの気配が膨らんでる』って警告してるんだけど」
「それは……」

 朔耶が使役する精霊から、危険が迫っている旨の警告が発せられているという。

「やほー朔耶。それって『栄耀同盟えいようどうめい』って人達の事だと思うよ」
「栄耀同盟?」
「今ガゼッタとかでこそこそ動いてるポルヴァーティアの工作員みたい」

「っ!」
「!?」

 コウの話によると、カルツィオに潜伏して活動しているポルヴァーティア人系の組織だが、向こう側ポルヴァーティアでも存在が公にされていない、地下組織らしい。
 大神官の真聖光徒機関とは対立している武装集団で、今、この会場にも何人か入り込んでいるという。結構とんでも無い情報をさらっと明かすコウ。
 悠介の近くをキープしている闇神隊メンバーの中でも、ヴォーマルとシャイードが思わず周囲に視線を走らせる。

「コウ君、それってもしかして、当人達から読み取った?」
「うん、それで目印つけてたんだ」

 悠介の問いにそう答えたコウは、皆に付与して回った『魔力の花』は『装飾魔術』によって作り出したもので、特定の魔力を足す事で色を変えられるのだと教えてくれた。
 警備兵に紛れ込んでいる栄耀同盟の工作員を中心に、他の国の密偵も含めて色が変わる花を付与したらしい。

「そんな意図があったのか……」
「その栄耀同盟ってのは、ここで何か起こす気なのか?」

 周囲を気にしつつ、声を潜めたやり取りでヴォーマルが訊ねると、コウは読み取った内容から栄耀同盟が企てている計画と段取りを暴露する。

「えっとねー、先に外のなかまが砲撃で騒ぎを起こして、それから作戦開始するんだって」
「作戦?」
「アユウカスさんと、ついでにユースケおにーさんの暗殺を狙ってるみたい」
「……」

 顔を見合わせる闇神隊の面々。ガゼッタに不穏な動きがあり、その裏にポルヴァーティアの影が見え隠れしていた事は分かっていたが、それらの背景が読心能力者コウ少年によって暴き出された。

「朔耶が来たから、マークしてる人教えるね」

 そう言ってコウが朔耶をじっと見上げると、朔耶は静かに彼を見詰め返す。そのまましばし奇妙な沈黙が続く。
 ヴォーマル達が二人の様子について視線で訪い掛けて来たので、悠介は自分が把握している限りの知識で応えた。朔耶やコウは、以心伝心的な能力をよく使うと聞いている。

「問題無いよ。多分、テレパシーみたいな――心の声で情報を伝え合ってるんだ」
「心の声……ですかい?」
「互いに心を読み合って話す、みたいな感じっすかね」

 ヴォーマルは「ふむ」と小首を傾げたが、フョンケが中々良い線を突く。やがて、コウとの『交信』が終わったらしく、朔耶が顔を上げた。

「おっけい、大体捉えたわ」

 この会議室内に居る敵性勢力に『糸を結び付けた』という。不審な動きをすれば即座に鎮圧出来るそうな。

「何か頼りっ放しで申し訳ない」
「気にしないで。こういうのは出来る人が出来る事をやればいいのよ」

 悠介の謝意に、朔耶はそう言って手をひらひらさせると、部屋内を軽く見渡しながら付け加える。

「ただ見落としも居そうだから、警戒はしておいてね」

 さり気なく悠介の近くに集まる闇神隊のメンバー達。ポルヴァーティアの大使達が会議室に用意されている席に着き、いよいよ報告会が始まろうとしていた。


 ふと、正面に視線を向けた悠介が呟く。

「アユウカスさんにも教えておいた方が良さそうだけど」

 中央のテーブルを挟んでフォンクランク代表の対面に座るアユウカスは、悠介が朔耶やコウ少年とヒソヒソ話す様子を気にしていたようだ。
 悠介と目が合ったアユウカスは、『密談』が一段落したと見たのか、声を掛けて来た。

「お主達、なにやら深刻な顔で話しておったな」

 大事な話かえ? と訊ねるアユウカス。ブルガーデンとトレントリエッタの代表も悠介達に注目する。すると、悠介の両隣を固める朔耶とコウが、意味深な視線を向けてきた。
 二人の瞳には『仕掛けるタイミングは任せる』という意思が垣間見えた。

「……」

 悠介は考える。先程の密談でコウが明かした『栄耀同盟の計画』では、外部からカルツィオ聖堂に『砲撃』を行い、その混乱に乗じてアユウカスや悠介の暗殺を試みるとの事だった。
 砲撃とは恐らく、シフトムーブ網から切り離してガゼッタがガメた『対空光撃連弓・改』を使うのだろう。
 以前、この聖堂に集まった時にアユウカスからも聞いていた、地下に潜った覇権主義勢力の一部過激派が協力していると思われる。
 会議室内を見渡せば、各国代表にポルヴァーティアの大使の全員が席に着き、部屋内の警備兵も所定の位置にいる。
 ――今なら、作戦開始前の敵の不意を突ける。

 一つ深呼吸をした悠介が闇神隊メンバーを振り返ると、スンがそっと近付いて来て腕に触れつつ、心配そうに見上げた。

「……もしかして、硬い顔してた?」
「はい」

 頷いたスンはしかし、いつぞやのように腕をぎゅっと握ってから身を離し、腰に下げた矢筒の蓋に手を掛けた。他の闇神隊メンバーも、いつも通り『隊長の判断に任せます』という表情を浮かべて見せる。
 彼等の意思表示に苦笑で応えた悠介は、少し肩の力を抜くと、コウと朔耶に目配せしてからカスタマイズメニューを開く。
 カルツィオ聖堂のマップアイテムデータを呼び出し、強化と修繕の準備をしながらアユウカスに向き直った。

 会議室に判別不明な神技の波動が広がる。闇神隊長が神技の行使態勢に入った事で、一体何事かとざわめく各国の代表達。

「実は、この前アユウカスさんが言ってたガゼッタで暗躍してる集団が、この聖堂内に潜入してる事が分かりました」
「ほう……」

 悠介の発言に、スッと目を細めるアユウカス。彼女の背後を固める護衛の戦士達も表情を険しくすると、周囲に警戒の視線を向け始める。

「その口ぶりから察するに、其奴そやつ等の目星は付いておるのかの?」
「ええ、大体は把握出来てるみたいです。後、連中の計画も掴んでます」

 一層ざわめく会場。何人か顔が引き攣っている警備兵の姿も見える。
 悠介は、ちらりと朔耶に視線を向け、軽く頷きを返されると、ここで『仕掛ける』事にした。

「という訳でコウ君、頼む」
「はーい」

 会議室内に居る全員の注目を浴びながら、てくてくと歩き出したコウ少年は、部屋全体を見渡せる位置に立つと、両手を広げて宣言した。

「まりょくほうしゃー」

 神技の波動にも似た魔力が放射状に放たれると、その範囲内で発現中の装飾魔術に変化が起きる。聖堂の警備兵やポルヴァーティア大使達の胸元に付与された魔力の花が輝き、白く光っていた花は、黄色や赤色に変わった。

「おお?」
「これは……」
「一体なにを――」
「っ!?」

 戸惑う者、感嘆する者、訝しむ者が居る中で、色の規則性に気付いて狼狽する者達が居た。コウが変化した花の色の意味を告げる。

「赤い花を持ってる人はポルヴァーティアの栄耀同盟えいようどうめいっていう組織の人だよ。黄色い花を持ってる人はガゼッタの覇権主義勢力派の人」

 煌々と光る花が、実に分かり易くその者の所属を示し、敵味方を判別してみせた。

「ボク、人の心が読めるんだ」

 ザワリッ――という一瞬の大きなどよめきと共に、特定の人間が周りから一斉に距離を取られるという動きが、会議室内の其処彼処で見られる。
 すなわち、赤色の花と黄色の花をつけた警備兵が、それぞれ孤立して燻り出されたのだ。

「く、くそ!」

 黄色い花をつけた若い兵士の一人が剣を抜くと、思わず呼応してしまったように、同じく黄色い花をつけた二人の若い兵士も剣を抜こうとした。
 が、アユウカスの近くにいた二人は突然、カカーーンという乾いた音と共に青白い閃光に打たれて倒れ伏した。
 朔耶が『予め絡めておいた糸』を通して電撃を浴びせたのだ。最初に剣を抜いた兵士や、赤い花をつけた兵士は、周りの兵士達に威嚇されて動けない。

 その時、外から何かが爆発したような轟音が響いて建物全体に振動が走った。すぐさまカスタマイズメニューをチェックした悠介は、聖堂の外壁が一部破損しているのを確認して処置を施す。
 壁や床が光に包まれ、小さな光の粒を立ち昇らせながら消えた。爆発音はまだ続いているが、壁を叩く音は遠くなり、振動もほとんど伝わって来なくなった。

「ユースケか?」
「ええ。外から砲撃されたんで、聖堂を補強しました」

 アユウカスの問いに答える形で、会議室内の全員に現状を伝える悠介。出入り口も一時的に封鎖したので、脱出も侵入も不可能だ。そうして襲撃者達に降伏を呼び掛ける。
 敵対勢力の印をつけられた面々は顔を見合わせると、赤い花をつけた一人の壮年兵士が歩み出た。

「流石はカルツィオの勇者か……どうやら我々の計画は失敗のようだ」

 彼に続くように、赤い花をつけた兵士――に化けた栄耀同盟の工作員が、会議室の開けた一角に集まる。味方の証である白い花をつけた警備兵達が、彼等を囲むように移動しようとしたその時――

「拳銃みたいな武器で不意打ち狙ってるよ!」
「っ!」

 コウが警告を発するのとほぼ同時に、栄耀同盟の工作員が一斉に動いた。懐から、腰から、袖の中から、それぞれ忍ばせていた魔導拳銃を取り出して周囲に発砲する。
 ボウガンを小型化したような形の護身用携帯武器である魔導拳銃は、射程こそ短いものの、至近距離であれば十分な殺傷力を誇る。
 放たれた光弾がコウの頭を撃ち抜き、警備兵の甲冑を穿つ。次の瞬間には朔耶の電撃で昏倒したが、今の玉砕攻撃で数人の負傷者が出た。
 悠介達闇神隊とフォンクランクの代表は、傍に居る朔耶の魔法障壁で無傷。

「ごめん、対処が遅れた」
「いや、今のは仕方ないですよ」

 コウの警告と発砲は同じタイミングだったのだ。
 相手側の詰みで警戒が緩んでいたのは皆に言える事だし、それこそ一挙手一投足まで相手の動きを監視し続けるくらい神経を張りつめていなければ、流石に反応出来ないだろう。

 むしろ、当たりどころが悪くて即死した人が出なかったのは幸いだったとフォローする。そこへ、ガゼッタ側の聖堂警備主任がやって来て、おもむろに頭を下げた。

「すまない……我々のミスだ」

 警備が甘かったと謝罪するガゼッタの警備主任は、闇神隊と一緒にやって来たあの少年が犠牲になった事を悔やんでいた。

「そういえば、コウ君撃たれてたな」
「隊長、なんで平気なんですかっ」

 他の各国代表達も子供が犠牲になったとショックを受けている中で、あまりにも平然としている悠介に、不謹慎ではないかとエイシャが問い詰める。

「あれ? 言ってなかったっけ」

 コウ少年が召喚獣である事は闇神隊の皆にも話していたが、その在り方については、今一正確に伝わらなかったらしい。
 悠介はコウのもう一つの姿複合体ゴーレムも知っていて、しかもその両方ともが仮の姿でしかなく、本質は不死の精神体だと朔耶からも聞かされていたので、撃たれて倒れても大丈夫という確信があったのだ。

 頭を掻きつつ、その事を説明しようとする悠介の隣から、朔耶が先程のフォローのお返しにコウ少年の特異性について、エイシャ達に告げた。

「あの子なら大丈夫よ」

 ほら、と指し示した先で、倒れていたコウがむくりと起き上がった。

「ふっかつ!」

 頭部の穴は既に塞がっていて、痕も残っていない。
 コウが倒れた時に駆け付けた兵士や、水技の治癒術を持つ使用人、心配して様子を見に近付いた各国代表者も含め、この会議室でそれを目撃した人々からどよめきが上がった。

「まさか、不死身なのか……?」

 驚いた様子で零した誰かの呟きに、朔耶が答える。

「不死身というか、身も無いから不死?」

 そして当の本人コウはと言えば――

「あんでっと~じゃないけれど~」

 なにやら歌いながら悠介達闇神隊のところへ帰って来るのだった。

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