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カルパディア編
第十四章:真マジカル・グラビティ・デバイス
しおりを挟むレイフョルドが穴掘り工作員も連れて立ち去った後、上の部屋に籠もっていたラーザッシアがひょこりと顔を出す。スンとラサナーシャも一緒だ。パルサはまだ寝ているらしい。
「はぁ~、朝から緊張感が厳しいわ」
「はは、シアは実は意外と人見知りなところがあるのかもしれんな」
対面のソファにボフリと埋まってふにゃふにゃしているラーザッシアに、悠介は彼女が最近苦手意識を露にする場面を頻繁に見る気がして指摘する。
「んな事ないわよ。レイフョルドとかあの子とかが特別なだけ」
ラーザッシアは肩を竦めながら言うと、使用人が淹れてくれたお茶をズズと啜る。その隣に腰掛けるラサナーシャは苦笑を浮かべながら、ラーザッシアの髪を梳いていた。何気に尊い光景だなぁと目を細める悠介。
スンは既に宮殿に出勤する準備を済ませており、身嗜みを確認しながら待機している。
「さて、それじゃあ俺もお仕事に行って来ようかね」
お茶の残りを飲み干してソファーから立ち上がった悠介は、黒いマントを翻してスンの待つ玄関ホール前へと歩き出した。
宮殿に着いた悠介は、いつものように第二控え室に顔を出して、居たり居なかったりする闇神隊メンバーと挨拶を交わし、訓練場に向かうスンと別れて上層階にある宮殿衛士の自室に籠もる。
今日は魔導重力装置関連の開発を進める予定だ。作業前にちらっと自宅周辺のマップ情報をカスタマイズ画面に表示して、新たな抜け道作りが行われていないか確認する。
(流石にこっちの忠告を無視する事はないか)
明確に干渉拒否を突き付けるのは今回が初めてになるが、今のところ軽んじられる様子は無さそうだ。
(つっても今朝の今だしな)
カスタマイズ画面からマップデータをどかして、魔導重力装置のデータを呼び出す。装置本体の出来は満足出来るレベルに仕上がっているが、運用法がまだまだイマイチだった。
運搬用道具としては申し分ない性能を、先日のカルツィオ聖堂で発揮した。問題は、最初に構想していた武器としての使い方だ。
もっと効果的な使い方は出来ないものかとアイデアを捻る。その時、ふいにカスタマイズ画面に人の顔が写った。
「やほー」
「……こんちゃ」
身体を傾けながらカスタマイズ画面越しに手を振る朔耶に、悠介は一瞬の動揺を抑えつつ挨拶を返したのだった。
「という訳で、アルシアちゃんの料理のレパートリー増やす為に食材が欲しいのよ」
「何か以前にも増して唐突感がすごいっすね」
朔耶は先程までアルシアのところに顔を出していたらしい。先日からコロッケ作りの試行錯誤をしているというアルシアの為に、輸出する食材の品目に乳製品の追加が欲しいという。
「とりあえずその件は了解です。そっち部門の責任者に話を通しておくよ」
「よろしくねー」
そんな他愛ない話題から、互いの近況報告にはいる。
朔耶は、対『栄耀同盟』でアルシア達『暁の風』を始めとするポルヴァーティア側の有力組織の協力体制が動き始めた事や、アルシアにコウ少年の事を話して来た事などを挙げる。
「あたしの方はそんな感じなんだけど、そっちは何か動きあった?」
「こっちはこの前と特に変わりないっすね。ただ――」
悠介は今朝方レイフョルドから聞いた、隣国ブルガーデンで怪しい動きがあるらしい事を告げる。
「まだ栄耀同盟が絡んでるかは分からないけど、レイフョルドが調べに行くみたいなんだ」
「ふむふむ、あの自由な密偵の人ね」
「自由な?」
朔耶のレイフョルドを評す言葉に、悠介は小首を傾げて聞き返す。
「あの人、自分の好奇心優先で動いてるところあるみたいだし」
通常、国家に仕える優秀な密偵は、勝手な行動はとらないはずだが、相当な腕利きでもある彼の密偵は、度々独断で動く節があるという。現場判断で最善の選択を見極めようとした感じではなく、本人の好みに従った行動っぽいと朔耶は指摘する。
「それって、精霊の……?」
「あたしの精霊もそう言ってるけど、あたしもそう感じてたよ」
「ふむ、なるほど」
悠介は納得気味に頷く。レイフョルドは王の直属として覚えられるだけに、彼の行動の裏には国王の思惑があるのではないかと勘繰られる場面が度々あった。
朔耶と彼女の精霊のお墨付きで、レイフョルドの言動には本人の趣味嗜好による部分が多いと明かされたのは結構助かる。
闇神隊のメンバーを含め、悠介の周りの人間は今まで割と振り回されていた。が、今後は『多分レイフョルドのせい』で流せるようになる。ほぼ気分の問題でしかないが。
近況報告と情報交換が一段落する。朔耶は一度ブルガーデン国に出向いてみる事にするらしい。元々来訪を強く求められていた事もあるが、件の密偵が調査に出向くほどの動きがあるのも気になるとの事。
「そうそう、あの女官の二人が悠介君と個人的に話し合える機会が欲しいって言ってたよ?」
「ブルガーデンの女官二人というと、サーシャとマーシャって子達か」
女王リシャレウスとは幼馴染みでもあり、女王が実質『籠の中の鳥』状態だった頃から、常に傍に仕えて支えていた、かなり親しい間柄の側近だ。
「向こうの女王様の側近とパイプが出来るのは悪い事じゃないな」
「じゃあ軽く予定でも決めとく? 向こうに行った時にでも伝えておくけど」
「ん~、まずは上司や仲間と相談してからかな」
朔耶のペースで物事を決めていると、事が進み過ぎて周りが置いて行かれてしまう。組織の末端で足並みが揃わなくなるのを危惧する悠介は、じっくり慎重に進めるつもりでいた。
「オッケイ、じゃあ会ったらその旨伝えておくね」
「よろしくっす」
朔耶が立ち去ってしばらくすると、ヴォレットがいつものガラクタ漁りにやって来た。
「来たぞー、何か面白いモノはないか?」
「いつもながらタイミングが神懸ってるな」
「うん? なんのことじゃ?」
なぜか高確率で朔耶の来訪とすれ違うヴォレットに「こっちの話だよ」と流した悠介は、最近のカスタマイズ能力製品の研究で作った様々な小物の置き場所を指して言う。
「そこにある分で全部だよ。今はちょっと魔導重力装置の使いかた模索してるんでな」
「あの篭手か。あれで人を浮かしたりは出来んのか?」
「やれなくはないと思うけど、多分怪我するから止めといたほうがいいだろうな」
魔力の帯を物体に繋いで浮かせる時や、空中で動かす時、出力を一定に保つ調整はしているが、人体に配慮した調整ではない。
訓練場で案山子を引っこ抜いたり、カルツィオ聖堂で瓦礫を撤去した時の力がそのまま掛かれば、恐らく大怪我では済まない事になるだろうと悠介は推察していた。
「ふーむ、それなら物を浮かしてぶつけなくとも、敵に直接当てればいいのではないか?」
「いや~、あんまグロい事になりそうなのはちょっと……」
わざわざ回りくどいやり方をする理由を述べる悠介に、ヴォレットは「まあ、分からんでもない」と理解を示しつつガラクタ漁りに勤しむ。
そこでふと、悠介の部屋にある物では珍しい人形に目が留まった。それは甲冑騎士のような姿で、上半身しかない。
「なんじゃ? この人形は」
「ああ、それは甲冑巨人のミニチュア版」
「おおぅ、ユースケがスンを賭けた決闘の時にも使ったやつじゃな?」
「……そういやそんな事もあったな」
ミニ甲冑巨人を持ち上げて掲げながら「ほぉ~」と眺めているヴォレット。悠介は実際に戦闘で使ったギミック機能も搭載している事を教える。
「胴体の下にボタンがあるだろ?」
「これか? うおっ!」
ヴォレットがミニ甲冑巨人の底にあるボタンを押すと、ミニ甲冑巨人が正拳突きを始めた。付与された動きは三種類で、それぞれのボタンが正拳突き、左右のフック連打、組んだ腕を打ち下ろす鉄槌に対応している。
「わはははっ 何じゃこれはーっ」
やはり動く玩具は面白いらしく、ヴォレットはボタンを切り替えては、適当な箱やクッションをポスポス殴らせて遊んでいる。
「あ、そうじゃ!」
「うん?」
悠介はその様子を微笑まし気に眺めていたのだが、何かを思いついたらしいヴォレットはおもむろにいつも持ち歩いている『空飛ぶお皿』の紐を引くと、お皿の上にミニ甲冑巨人を乗せた。
「むむ? 上手くバランスがとれんか――うぷっ」
クルリと半回転したお皿から落ちた人形をキャッチするヴォレット。『空飛ぶミニ甲冑巨人』をやりたかったようだ。キャッチした反動でギミックスイッチを押してしまい、パンチされている。
「のう、ユースケ。これをくっつけて飛ばせたりできんかの?」
「流石にそのサイズじゃ浮力が足りないな……でもこれは――」
ヴォレットの遊びのアイデアと自爆を見て、悠介の脳内にピキーンと閃くものがあった。
魔導重力装置の有用な武器利用法を思い付いたので、ちょっと訓練場で試したいという悠介に、ヴォレットは面白そうだと付いて来る。
移動中ふと思い出した悠介は、朔耶が持って来た話をしておく。
「ああ、そうだ。さっき都築さんが来ててさ、ブルガーデンの女王の側近から個人的に話がしたいって伝言を受けたんだけど」
「サクヤが来ておったのか。女王の側近と言うと、例の女官姉妹じゃな」
直接会った事は無いが、悠介から色々話を聞いているヴォレットは、女官姉妹が悠介と個人的に会いたい目的を推察する。
「何じゃろな? 単に悠介の力を借りたいのなら、公式に求めて来ても問題無いと思うが」
「まあ建物の修理とか建設依頼とかじゃあ無いだろうな」
ポルヴァーティアから輸入する魔導技術に関して、アドバイスの要請という線も考えられない。ましてや、現在リシャレウス女王が使っている『シャルナーの神器』のような道具の制作依頼などは、互いの立場を考慮すれば更に有り得ないので、何か政治的な目的以外で悠介と会って話す事となると――
「あるとすれば、シンハ絡みかな?」
「ほう、あの牙王と女王の恋愛事情というやつじゃな?」
「もうちょい暈そうか」
実際、ガゼッタとブルガーデンの関係は、表向きはあまり関わり合いの少ない新興国家同士という風体だが、その王族の繋がりは歴史の深い所で複雑に絡み合っている。
女王リシャレウスは幼少の頃にガゼッタの王族の隠れ里に住んでいた事があり、当時からシンハとは親しい間柄でもあった。一時期はガゼッタとブルガーデンの合併の話も出ていたほどで、女官姉妹はシンハ王と親しい悠介に、その辺りの相談をしたいと考えている可能性もある。
「まあ何の話がしたいのかは会ってみないと分からないな」
「ふむ、ユースケに危険が及ばぬのなら許可してもよいぞ?」
どこで会うかなども含めて、向こうと連絡が付いてからじっくり決めて行こうと方針が纏まったところで、訓練場に到着した。
訓練場では、何時ぞやのように端っこで弓の練習をしているスンを見つけた。今日はヴォーマルとシャイード、それにフョンケの姿もあった。
「隊長、姫様、お疲れ様です」
「よーう、珍しいな」
ヴォーマル達は、悠介がヴォレット姫と連れ立ってやって来る姿を見つけて挨拶する。片手を上げてそれに応えた悠介は、普段見掛けない面子だなと呟く。
攻撃系水技の使い手であるシャイードが『水球』の投擲訓練をしているところはよく見かけるが、神技力が低く体術寄りのヴォーマルや、普段あまり訓練などに参加しないフョンケは特に珍しい。
「例の件で警戒態勢をとってやすが、日がな一日宿舎に籠もってるわけにもいきやせんからね」
シャイードの自己鍛錬に付き合いで来たというヴォーマルは、控え室にフョンケが居たのでついでに引っ張って来たらしい。
訓練場ではスンが弓の練習をしていたので、実戦でも度々使って来た付与系神技で矢を強化する連携の訓練になるのではと、色々模索していたそうな。
「勤勉でなによりだな」
頼もしい限りだと部下達を称える悠介の傍らで、ヴォレットはスンと弓の上達具合を話題に談笑する。
「スンよ、随分と腕が上がったのではないか?」
「いえ、わたしなんてまだまだで――」
闇神隊の幹部に闇神隊長とヴォレット姫という、そうそうたるメンバーに気圧されてか、訓練場にいる他の衛士達は遠巻きに様子を窺っていた。
「ところで、隊長と姫さんは何でここに?」
一応闇神隊の幹部に数えられているフョンケが訊ねた。
「ああ、ちょっとコイツの実験をな」
悠介はそう言って左手に装着した篭手風の魔導重力装置を見せた。
最初の実験の時に浮かせた案山子を見てヴォレットが言っていた『それで振り回したりして攻撃するわけじゃな?』という言葉に加えて、先程の自室で見せた遊びの発想からの閃き。
「まずはそこそこのサイズの甲冑巨人を作って――いや、巨人サイズじゃないから半身甲冑だな」
既に何度か資材化している訓練場の地面を使って、通常の三分の一ほどのサイズに調整した半身甲冑を造り出す。
光のエフェクトと共に高さ二メートル弱はありそうな甲冑の上半身が生えると、訓練場にどよめきが上がった。
「これを魔導重力装置でつかんで動かす」
半身甲冑にはギミック機能で攻撃動作を取らせ、その状態で宙に浮かせて案山子の近くに寄せると、ズガンズガンと結構重そうな打撃音を鳴らして案山子をタコ殴りにする半身甲冑。ヴォレットが「おおっ!」と感嘆の声を上げた。
魔力の帯で繋がっている判定が出ているらしく、ギミック機能の切り替え操作も可能だった。若干操作は忙しくなるが、固定砲台だった甲冑巨人の弱点をほぼ全てクリアできる。
サイズや攻撃動作、剣や槍を持たせるなど、武装の組み合わせによって対人仕様から対害獣仕様、城壁を想定した破城槌仕様など、かなり汎用性の高さが見込める。
「色んなバリエーションを一通り揃えておけば、大抵の場面で使えそうだな」
悠介は浮遊半身甲冑を操作しながら、実戦で使う場合のイメージを思い浮かべた。
攻撃動作は設定した動きをギミック機能でループしているので、寸分違わぬ動きが延々繰り返される。息切れもせず、反撃で怯む事も無い。無機質な攻撃が淡々と激しく繰り出される姿。
人型でなくても良いが、人型にしているからこそ、機械的な攻撃に不気味な迫力が増す。
「うーむ、これはまた……」
「空中を移動して呼吸も間合いも掴みにくい。対峙する相手はかなりの重圧を感じるだろう」
「隊長が本気で武器作ると、マジでヤベーもんが出来ますね」
浮遊しながら近接攻撃を繰り出す半身甲冑を見てヴォーマルが唸り、シャイードは有用性を説き、フョンケの感想は訓練場でソレを目撃した皆の気持ちを代弁していた。
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