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魔王と追いかけっこ(レンジャー)
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魔王が使えるのは闇魔法だ。だから、今まさに放とうとしている魔力の渦も当然闇魔法になる。
フォンっという音をさせながら魔王が軽く手を振ると闇魔法が放たれる。それを避けると命中した先の地面が深く抉れた。
あわわわわわ、アホだ!! 攻撃的すぎだろ! 悪役同士の戦いなんてストーリーになかっただろうがっ!
土くれが勢いよく飛んでくるのを避け、俺はモラハ様を背負って逃走した。
「逃がさないわよぉー」
「ひぃ、くるんじゃねぇー!」
俺はモラハ様を背中に背負いながら、森の中をあてもなく縦横無尽に逃げ回る。ちなみに、サバイバルに長けたレンジャーというジョブでなければ、デブを背中に乗せたまま走るなんて芸当できなかっただろう。
「待ちなさあああああいいぃぃぃっ!!!」
待つかぼけぇ! 闇魔法を楽し気に打ちまくってくるヤツを誰が待つっていうんだ。脅威しか感じられないわ!
待ってたら闇魔法で跡形もなく消されるのだから逃げるに決まっている。
振り向けばすぐそばに魔王が迫り、その背後には魔物が集まっているのが見て取れた。魅了を使って魔物を操り増やしているのだと思われる。
うおぉっ?! リアルサバイバルホラーじゃねぇーか! 魔王と魔物の集団相手にどうしろって言うんだよおぉぉお!!!
しかも魔王は本気で戦ってない。弱者を追い詰めて楽しんでいるって感じで、性格がものすごく悪い。
こんな状況ではあるが、どうしたらいいのかと冷静に考えてみる。
魔王に追いつかれた場合、魔王と魔物に囲まれて、チーン。
迎え撃った場合も、魔王と魔物に囲まれてチーン。
詰んでるじゃねーか?! いやいや、待て待て、落ち着くんだ。今だってジョブ変更チート無限を活かして生き残れているんだから、他のジョブに変更して魔王に対応できる可能性があるんじゃないのか?
じゃぁ、逃げ切るには何のスキルが必要なんだよ?!
今のステータスでは魔王の闇魔法を一撃でも食らえば耐えることなんてできるはずがない。
追っ手を振り切るスキルとかないのかと俺は走り打ち続ける闇魔法を避けながら、レンジャーのスキルを探し、なんとか見つけた。
フリートフット:移動速度を上げる
ハイパードライブ:超高速で走ることができる
フリーフットの上位スキルが、ハイパードライブというスキルらしいが、超高速がどの程度なのかわからない。
どちらを使用しようか悩んでいると魔王が魔物を使って左右から回り込ませ経路を塞ごうとしている。
あ、これはまずい。正面をふさがれてしまえばすぐに魔物に囲まれてチーンだ。
さっさとスキル使っておけばよかったっ!!
『ウルトラ! エクストラ! アンリミテッド! どこでもハイパードライブ!』
ぶふぉっ! 強そうな言葉ばかりを並べ立ててるだけじゃね? いったい俺はなにを言わされているんだ?!
「ぷふっ、またおかしなことを言って! それなんなのよ! 私を笑わせて隙をつこうとしてるの?!」
追いかけてくる魔王も聞いていたのか噴き出している。
わざとじゃない。……仕様なんだ!
ぐんっと視界がぶれる。
『いやっはーーーーーー!!!』
(うぉぉぉぉおおおおおおお!!!!)
障害物を避けるのがギリギリなほどの速さで加速し森をかける抜ける。
なにこれええええええっ!!! ドラッグレースを人の身で試してますかああああ?!
顔の皮膚が引っ張られ、限界を超えた高速移動に俺の骨がミシミシと悲鳴を上げているのがわかる。ステータスを確かめれば俺のHPが少しづつ減少していた。少ないHPがさらに減ってる!
え、これ、俺がやばいってことは背中に乗ってるモラハ様もやばいんじゃねぇ?
俺の背中を掴むわけでもなく、圧倒的なスピードでなすがままに後ろへ流されていた。モラハ様の錐もみ状態な姿は、干されたイカの姿のようでなぜか腹の底から笑いがこみ上げてくる。
「も、モラハ様、ま、まじ、ウケるっ、あははは、なにその顔っ、ぐふっ」
キモいを通り越すことをなんと表現するのだったか。懐かしい前世という在りし日の回転式乾燥機と干しイカの記憶。そうか、これがエモいということか。
こみ上げる笑いが収まったものの俺のHPは依然として減少し続けている。
俺がこれくらいのHPの減りなら『HP持続回復』を持っているモラハ様はおそらく耐えられるだろう。あとは魔王と魔物を引き離さないと追いつかれてしまう。
次のレンジャーのスキル、『森の仲間たちの集い』。これは森にいる動物を呼び寄せ戦わせるレンジャーならではの戦い方だ。森など動物が周囲にいないと使えない。
『さあ! 行くぞ! わいと愉快な森の仲間たち!』
(もう何も言うまい)
どこからともなく森の動物たちが集まり、魔王に魅了された魔物に襲いかかっていく。
その間に俺はさっさと魔王や魔物から逃げきらなければならない。モラハ様という大事な公爵令息を守っているのだから。いや、俺のためだけどね。
俺はHPが許すぎりぎりまで高速移動した。
背後を見れば追ってくるものはいなかった。どさりとモラハ様を降ろすと、俺は四つん這いになってせりあがるものを抑えることもできず咳き込んだ。
「ぐほっ、げほっ」
口から血が吐きだされる。高速移動をしたため耐えられなかった肺が潰れたのだろう。俺の体、弱くない? ステータス通りか。鍛錬しはじめたのが最近だからな。
賢者のエクストラヒールを使用し、モラハ様ともども回復する。
再度ジョブを変更し、レンジャーのもつ探索スキルを使用して公爵家への道のりを確認した。馬を使用して3日ほどの距離があることがわかった。
シキ率いるメイドや騎士たちを待っていたら助けてもらえるのか? 場所だってわからないだろうに。
「見―つけた!」
軽い口調言ったその声はまぎれもなく魔王の低音ボイスだ。頭についた葉っぱを払いながら笑顔で俺の目の前に現れた。
いやいや……。これから魔王のターンとか言わないよね?
まだ、魔王様との続きがあるらしい。
フォンっという音をさせながら魔王が軽く手を振ると闇魔法が放たれる。それを避けると命中した先の地面が深く抉れた。
あわわわわわ、アホだ!! 攻撃的すぎだろ! 悪役同士の戦いなんてストーリーになかっただろうがっ!
土くれが勢いよく飛んでくるのを避け、俺はモラハ様を背負って逃走した。
「逃がさないわよぉー」
「ひぃ、くるんじゃねぇー!」
俺はモラハ様を背中に背負いながら、森の中をあてもなく縦横無尽に逃げ回る。ちなみに、サバイバルに長けたレンジャーというジョブでなければ、デブを背中に乗せたまま走るなんて芸当できなかっただろう。
「待ちなさあああああいいぃぃぃっ!!!」
待つかぼけぇ! 闇魔法を楽し気に打ちまくってくるヤツを誰が待つっていうんだ。脅威しか感じられないわ!
待ってたら闇魔法で跡形もなく消されるのだから逃げるに決まっている。
振り向けばすぐそばに魔王が迫り、その背後には魔物が集まっているのが見て取れた。魅了を使って魔物を操り増やしているのだと思われる。
うおぉっ?! リアルサバイバルホラーじゃねぇーか! 魔王と魔物の集団相手にどうしろって言うんだよおぉぉお!!!
しかも魔王は本気で戦ってない。弱者を追い詰めて楽しんでいるって感じで、性格がものすごく悪い。
こんな状況ではあるが、どうしたらいいのかと冷静に考えてみる。
魔王に追いつかれた場合、魔王と魔物に囲まれて、チーン。
迎え撃った場合も、魔王と魔物に囲まれてチーン。
詰んでるじゃねーか?! いやいや、待て待て、落ち着くんだ。今だってジョブ変更チート無限を活かして生き残れているんだから、他のジョブに変更して魔王に対応できる可能性があるんじゃないのか?
じゃぁ、逃げ切るには何のスキルが必要なんだよ?!
今のステータスでは魔王の闇魔法を一撃でも食らえば耐えることなんてできるはずがない。
追っ手を振り切るスキルとかないのかと俺は走り打ち続ける闇魔法を避けながら、レンジャーのスキルを探し、なんとか見つけた。
フリートフット:移動速度を上げる
ハイパードライブ:超高速で走ることができる
フリーフットの上位スキルが、ハイパードライブというスキルらしいが、超高速がどの程度なのかわからない。
どちらを使用しようか悩んでいると魔王が魔物を使って左右から回り込ませ経路を塞ごうとしている。
あ、これはまずい。正面をふさがれてしまえばすぐに魔物に囲まれてチーンだ。
さっさとスキル使っておけばよかったっ!!
『ウルトラ! エクストラ! アンリミテッド! どこでもハイパードライブ!』
ぶふぉっ! 強そうな言葉ばかりを並べ立ててるだけじゃね? いったい俺はなにを言わされているんだ?!
「ぷふっ、またおかしなことを言って! それなんなのよ! 私を笑わせて隙をつこうとしてるの?!」
追いかけてくる魔王も聞いていたのか噴き出している。
わざとじゃない。……仕様なんだ!
ぐんっと視界がぶれる。
『いやっはーーーーーー!!!』
(うぉぉぉぉおおおおおおお!!!!)
障害物を避けるのがギリギリなほどの速さで加速し森をかける抜ける。
なにこれええええええっ!!! ドラッグレースを人の身で試してますかああああ?!
顔の皮膚が引っ張られ、限界を超えた高速移動に俺の骨がミシミシと悲鳴を上げているのがわかる。ステータスを確かめれば俺のHPが少しづつ減少していた。少ないHPがさらに減ってる!
え、これ、俺がやばいってことは背中に乗ってるモラハ様もやばいんじゃねぇ?
俺の背中を掴むわけでもなく、圧倒的なスピードでなすがままに後ろへ流されていた。モラハ様の錐もみ状態な姿は、干されたイカの姿のようでなぜか腹の底から笑いがこみ上げてくる。
「も、モラハ様、ま、まじ、ウケるっ、あははは、なにその顔っ、ぐふっ」
キモいを通り越すことをなんと表現するのだったか。懐かしい前世という在りし日の回転式乾燥機と干しイカの記憶。そうか、これがエモいということか。
こみ上げる笑いが収まったものの俺のHPは依然として減少し続けている。
俺がこれくらいのHPの減りなら『HP持続回復』を持っているモラハ様はおそらく耐えられるだろう。あとは魔王と魔物を引き離さないと追いつかれてしまう。
次のレンジャーのスキル、『森の仲間たちの集い』。これは森にいる動物を呼び寄せ戦わせるレンジャーならではの戦い方だ。森など動物が周囲にいないと使えない。
『さあ! 行くぞ! わいと愉快な森の仲間たち!』
(もう何も言うまい)
どこからともなく森の動物たちが集まり、魔王に魅了された魔物に襲いかかっていく。
その間に俺はさっさと魔王や魔物から逃げきらなければならない。モラハ様という大事な公爵令息を守っているのだから。いや、俺のためだけどね。
俺はHPが許すぎりぎりまで高速移動した。
背後を見れば追ってくるものはいなかった。どさりとモラハ様を降ろすと、俺は四つん這いになってせりあがるものを抑えることもできず咳き込んだ。
「ぐほっ、げほっ」
口から血が吐きだされる。高速移動をしたため耐えられなかった肺が潰れたのだろう。俺の体、弱くない? ステータス通りか。鍛錬しはじめたのが最近だからな。
賢者のエクストラヒールを使用し、モラハ様ともども回復する。
再度ジョブを変更し、レンジャーのもつ探索スキルを使用して公爵家への道のりを確認した。馬を使用して3日ほどの距離があることがわかった。
シキ率いるメイドや騎士たちを待っていたら助けてもらえるのか? 場所だってわからないだろうに。
「見―つけた!」
軽い口調言ったその声はまぎれもなく魔王の低音ボイスだ。頭についた葉っぱを払いながら笑顔で俺の目の前に現れた。
いやいや……。これから魔王のターンとか言わないよね?
まだ、魔王様との続きがあるらしい。
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