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61:食料問題
しおりを挟む「いってることが分からない!!理解できない!!」
「そんなことないでしょ?ちゃんと理解できてるよ!」
「え?言葉がわからない?どうして?」
「!!!ああ、力がでちゃった?でも、ま、いい機会だ。」
心の中でほんとうに理解したくなかたんだろう。
わたしの言霊を打ち消したようだ。
このままここにいれば、強い力で捕まるか?
キョトンとしてる青い瞳のマティスにキスを送る。
いままでで一番優しい気持ちで。
姿を消し気配も消した。
マティスが泣き叫び崩れる。
街に出発するまでそばにいたいが、勘のいいマティスのことだ。
姿を消して近くにいると気付くかもしれない。
大丈夫だよね?することがある男の人は強いって聞くし。
逆にこんなことやられたら、どうする?
砂漠で一人になった時みたいに?うーん、泣き疲れたらきれいさっぱりかな?
生きていける手段があるんだもの!人間強い強い!!
おなかが減ってるとろくなこと考えないっていうから、どっかでご飯を食べよう。
サボテンの森まで行こうか?ここ以外そこしか知らない。街に行く気はさらさらないしね。
そうだ、そうしよう。
ゴーグルをつけて某サ〇ヤ人のように飛んでいく。
なんだ、俺の嫁は世界一のパターンHじゃなかったんだ。
サバイバルはパターンE?
そこからの最終的にスローライフ&チートによるご都合主義、
パターンIに変更になった。
そして月日が流れた・・・
ってなることもなく、一気に綿花畑の向こう側に。
まずは寝床の確保。
鞄から先に扉君を出す。
「扉君、ごめんね。付きあわせて。いっしょにいてくれる?」
彼氏に振られてペットに依存するようだが仕方がない。
扉君は仕方がないなと、了承してくれたようだ。うん、思い込み大事。
『がばちょ』
この言葉は固定してしまった。
言葉遣いには気を付けよう。
「扉君、またお願いできる?でもさ、ちょっと思いついたことあるから、
あとで、位置は変えるね。とりあえずってことで。」
階段を一人で降りる。
う、こんなことだけでも感傷に浸れるとは、乙女万歳。
マティスの荷物がなくなったのでガラーンとしている。
「あ!!」
台所に向かうと小さなテーブルも椅子もない。
冷蔵庫もなかった。あれはマティスが作ったからマティスのもの。
当然食器もない。
コーヒー豆もない。食品庫も空。調味料も塩のみ。
横の小部屋もなにもない。
痛すぎる。これは致命的だ。
サボテンと逆さ木の実は外に行けばある。が、肉がない。
トカゲと鳥もどきを捕まえてきてもさばけない。
ブラシの原料となるべくあのモグラもない。
小麦がない。炭水化物。
えー。
からだの時間をもう一度止める?無理だ。だっていまトイレ行きたい。
あーあ。
豪華すぎるトイレは落ち着かないので
自分の部屋で。
ここはなにも変わってない。毛布はないが。
作業部屋はそのまま。運動部屋はもともと何もない。
マティスの部屋は空間だけ。扉もない。
カレンダーを飾っていた飾り棚もないから、下に落ちてる。
当然暦もない。
テーブルとイスもない。
なるほど。
離婚するときの財産分与は先に話し合わないといけないってことだ。
わたしのものは何もないね。
石で作ったものと、最初からもってるもの。下着用にもらった布。
トカゲの皮で作った鞄。
あ、タロスさんの服はある!ありがとうタロスさん!!
綿花は?あ、ある。よかった。
ここで、出すととんでもなくなりそうなので、
マティスの元部屋で出す。
一面綿になった。うわお!!
マティスの部屋ではなく綿部屋になった。
真綿の布団ってこれをつめればできるのかしら?
いや、違う!真綿は絹だ。繭だよ。
そもそも、詰める布がないんだよ!!
うーん、、
先にご飯を考えよう。
今こそあの武器を使うのだ!
鳥もどきは飛ぶから駄目だ。砂トカゲだ。
ここいらにはいないって、いってた。
なんでだ?砂漠石がないから。
何でない?砂漠には不思議石が埋まってると仮定する。
最初に見つけたのは原石だ。
しかし、見つけたところは辺境の森の近く。
あのままだと、流砂にのって、砕け、小さくなって流れていく。
それが爆裂と同時に外に出る。
合わさりの月の日は吐き出す。
あの日に石を集めていたのはなぎ払ってしまった近くだ。
あの時点で流砂に乗ってきてたんだ。
もっと大きいものが埋まってる。
どこに?中央部。ここは、砂漠の奥といった、石がないと。
食べられる大きさの石がないだけだ。
石を餌にわなを仕掛ける?これ!!
ダメなら反対側の砂漠を進もう。
あと、サボテンの森に入って
マティスが取ってたものを一通り取ってこなくては。
今はまだ昼間なのはず。
あー、暦を作らないと。作れるかな?
とにかく、石を撒き餌にトカゲ釣りだ!
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