いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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109:たられば

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セサミナと私たち2人。
扉の前にルグとドーガーが控えている。


「あの2人の後継者っているの?」
「ええ、それぞれに3人の息子と3人の娘がいます。」
「おお、子だくさん。母親はみんな違う?」
「はい。違いますね。領家ではないのに生活はわたし以上に派手ですね。」
「ははは、そんなもんでしょ?で、その子供たちはまとも?」
「まともとはいいがたいですが、ましなほうでしょうか。なぜ?」
「ははは、甘いよ、領主殿。すぐに2人の後継者を呼んで?で、契約するんだ、
事業を引き継いだ暁には大掛かりな融資を約束しよう、とね。」
「!」
「?」
「はははは、あの2人は間抜けなようで間抜けではないよ?
いままでそれでやってきたんだから。
たぶん最初の血反吐は我慢する。1日持つかな?
で、”一応”あらゆる財産を息子か娘に譲る。正式にね。
で、3日目に、ここに乗り込んでくるんだ。あの呪いは間違えて自分にかかっている。
形式上全財産はお前に譲るとね。でも、その財産とやらは何もない。譲った後だから。」
「ルグ、聞いたか?すぐに秘密裏にカートンとメンディを呼んで来い。すぐだ。」
「かしこまりました。」

ルグが部屋を出ていった。

「受け継いだ2人も間抜けだったらどうする?」
「それはそれで大儲けだよ。融資するときにあらゆる契約をするの、こっちが有利なようにね。
そこらは、領主殿?大丈夫よね?」
「はい、姉さん。お任せください。」
「融資の話に乗らなかったら?」
「乗るよ?懐具合いが苦しいのは事実でしょ?
 しかし、さすがに変動のことは息子たちには話してはいないはず。
 領主が融資するっていうんだもん。乗らなきゃ損だよ?
 搾取するわけでない、新しい事業の提案だ。忙しくなるね。って、そろそろ帰ろうか?」
「その3日後には姉さんたちは?」
「ん?どうしようか?」
「そうだな、まだここにいてるな。買出しも終わっていないしな。」
「そうだねー、で?ドーガー君は王都になんて報告するの?」
「!」
「?」
「?」
「私ですか?セサミナ様のご指示通りに。」
「そ。あ。プリンおいしかった?」
「はい、母も妹も喜んでおりました。母は涙するし、
 妹なんぞは久しぶりに兄さまと呼んでもらえました。
 私も今度はじっくり堪能しました。」
「ははは、妹ちゃんはかわいいな。ドーガーの父様は王都に?」
「?いえ、病で亡くなっております?その、なにか?」
「んー、母娘だけになるのか、、ちょっとかわいそうかな?」
「姉さん?なにを?」
「え?ドーガー君も3日殺しで死ぬよ?財産出したって、
向こうから消しに来るんじゃない?」
「!ドーガーは王都の者ですが、こちらの様子を報告するように言われているだけです。
それは仕事です。ルグも。それでも、わたしと共に生きてくれています。」
「んー、、、ルグはそうだろうね。
でもさ、ドーガーはそれに加えて、あの3番目の兄さん一族から
マティスの動きを調べるように言われてるっぽいよ?
で、今回の事業の話云々は彼から漏れてる。」

ドーガーが崩れるように膝を付いた。
「・・・3日殺しの話は本当ですか?」
「ああ、いてなかったのか?わたしの名演技を見逃すとは、死ぬに死ねないね?」
「姉さん!!ドーガー!どういうことだ!!」
「・・・私は、ルグさんと同じ、王都からの派遣です。腕を買われました。
セサミナ様の動き、石の収穫量それを報告しろと言われています。
それに加えてリプッツ様の母君から、マティス様の動きを報告しろと。
問答で問われても逃れられるように普段の中の会話でメジオに話していました。
・・・申し訳ありません。」
「・・・姉さん、いつから?」
「ん?マティスの話になると、こう気配が動くというか集中するというか。
仮にも領主の護衛なのにペラペラしゃべりすぎる。
問答対策に問われたことは話すようにしてたのかな?と。」
「・・・・3日殺しはかかってるのですか?」
「うん。メジオさんとやらが、
 太っちょ兄ちゃんと通じてるってことを知ってる時点でアウトかな?」
「ドーガー、メジオがカドルカに通じていることを知っているのはほかにだれがいる?」
「いえ、私が知る限りではだれも。」
「カドルカはお前のことは知っているのか?」
「それは有りません。メジオ一人の情報ということになっています。」
「・・・なぜ?こんなことを?」
「・・・石を集めている理由が分からなかったのです。
あれだけの石が父が病に倒れていた時にあれば、
治りはせずとも、満足な治療が受けられたんではないかとおもって。
使わずに蓄えていくことが納得できなくて。
あの揺れのあと、変動の話を聞いて!砂漠石がすべてなくなるなど!
今後のことを思って集めていたなど!
知らなかったんです。
しかし、いまさらメジオに何もかも秘密にすることもできず、
ただ、なにか新しい事業を始めるとだけ。」
「マティス兄上のことは?」
「・・・マティス様のことは奥方を娶られて、国を離れるようだと。それだけです。」

「あー、生きてることはバレてるのか。んー、街の人と同じ認識?しゃーないね。」
「そうだな、できれば奥方は世界一だと付け加えるべきだったな」
「もう!それならマティスが世界一ってことだよ?」
「兄さん!姉さんも!!ふざけないで!!」
「んー、、だって、どうしようもないものね。行先だっていずれバレるし。
それより、そのメジオとドーガーはどうするの?」
「メジオは3日殺しに?」
「ううん。彼をことを知っているってことが条件だから本人は入らない。」
「では、強制労働ですね。ドーガーお前は自分で決めろ。」

「・・・財産を差し出したところで、いずれ王都の方から報復で消されるでしょう。
病で死んだとしてください。母と妹は何も知りません。どうか、2人のことは良しなに。」


「・・・・・」

彼女が口を押えて足をバタバタさせている。

「どうした?」
「どうしたも、こうしたも何この三文芝居!
 笑っちゃいけないとはおもうから我慢してるけど、苦しい!!」
「姉さん!それはあまりにも・・・」
「え?どうして?だって、自分は早々に一抜けして、あとは領主に丸投げだよ?
 助けを乞うこともしない。
 厚かましく、かーちゃんと妹ちゃんのこと頼むって?何様なんだよ?
 とーちゃんが病気でどーのこーの話だって、じゃ自分は何をしたんだって話だ。
 自分で十分なことをしてないから、たられば話になるんだ。
 まだぽちゃがり二人組のほうが最後まで足掻く根性あるんだよ?
 セサミンはほんと部下に恵まれないね?何とかと鋏は使いようっていうから、
 セサミンは頑張って?
 無償で情報を流してたわけじゃあるまい?いくらもらってたんだ?
 その情報一つでどれだけの金が動き、
 どれだけ、うちのマティスが危険にさらされたんだ?」

『ふざけんのもいいかげんしろ!!』

前回のまがまがしさとは比較にならない気配と
気圧がどうのとは違うまさに殺気が彼女から発せられる。
戻って話を黙って聞いていたルグが、セサミナを背にかばい、耐えている。
ドーガーは伏して震えているだけだ。

「姉さん!!」

彼女は私の腕の中で倒れ込むようにして寝てしまった。
やはり、まだ眠かったようだ。

「セサミナ、私たちは帰るよ。」
「に、兄さん!姉さんは?」
「彼女は寝ているだけだ。やはり1日1度は寝ないとだめのようだな。」
「このまま国を出るのですか?」
「ん?どうして?ゴムの木のこともあるし、また来るよ。屋敷の風呂も入りたいしな。
 彼女のことか?ははは、眠かったんだろう。あの啖呵はほれぼれするな。
 起きたらまたいつもの彼女だ。今の彼女もかわいいから問題ないがな?
 聞いたか?うちのマティスだって?ふふふ。」
「兄さん・・・」
「ん?なにか言いたそうだな?なんだ?」
「兄さんは彼女さえ、姉さんさえいればいいんですね。」
「そうだよ?彼女はお前のことは最初から興味を持っていた。
 いっただろ?お前のことは優秀な統治者だといっていたと。
 私の弟でかわいいとな。お前は家族なんだ、彼女が認めたな。だから力にもなる。
 ああ、お前の味方というのは本当だぞ?
 だが、彼女が興味を示さなければここまで関わりはしない。
 今回のことで彼女に害することがなかったから、
 私は何も言わないが、これが彼女の髪の毛一つでも損なわれてみろ?
 私は彼女ほど悠長ではないぞ?
 あ、お前の作ったプリンとアイスは早く食べろよ?
 食べずに腐らすと彼女が悲しむからな。
 ではな。」

ルグとまだ震えているドーガーに目を向けてから、
彼女共々家に帰った。





・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…





「はーーーー。まだ、体がまだこわばっているようです。
 セサミナ様、ご無事ですか?」
「ああ、兄上はお前とドーガーに殺気を飛ばしたのだろ?余波でここまでとはな。」
「赤い塊殿のも前回とは比べ物にならないほどでした。
 前回は動けず、気を失ってしまいましたが、今回のは違う。
 動けないんではない、死ぬんだと思いました。
 殺気云々と言っていたことが恥ずかしいです。
 なのに、マティス様の殺気はさらに上を行く。
 死んだと思いましたよ。
 最後に妻と息子にうまいものを食べさすことができてよかったとまで。」
「そうだろうな。20前で大陸一と言われていたんだ、片腕を負傷しても
 あの砂漠で砂トカゲを狩ってくる。両腕になればもはや敵うものはおるまい。
 まして、緑の目を持ち対象が姉上なんだ。姉上を害するものには容赦ないだろうな。
 姉上も人を殺すのに殺気なぞださないと、必要なことならすると平然と答えられた。
 兄上もまた同じ考えだと。
 それにな、兄上と姉上は組手をするそうだ。
 で、姉上がそうそうにへばると体力のなさを嘆いていたよ。」
「そ、それは、あまりにも無謀な。どれだけ手を抜いているかわかりませんが、
 そうそうというからには
 少しは続くということでしょう?私なら一呼吸も持ちません。」
「ふん、そんなことを断言するな、お前が領内筆頭だと言えば、わたしの身を案じられたぞ?」
「それは、なんとも、精進いたします。」
「ふふ、姉上のあの高原の民の服もな、重いそうだ。軽くなれば、攻撃力も軽くはなるが
 速さは上がるそうだぞ?」
「なんと!!!さすが、高原の民ですね。」
「・・・ああ、そうだな。さ、ドーガー?震えは止まったか?」
「はい、はい。」
「姉上はわたしのことも窘められた。うまく使えとな。さて、どうしたものか。」
「私は私は、、、」
「ああ、わかっている。変動のことは口外できなかったんだ。すまないな。
 父君のことは聞いてはいたが、そんなにひどかったのか?」
「いいえ、いいえ。十分に看病もできていました。
 母も妹も、私も、十分に。父自身も感謝してくれました。
 できることはすべてしたのです。送った後も後悔なぞしなかった。
 逆に誇らしく思っていたのに、どうして、、、」
「ま、上を見ればキリがないし、人の欲は際限なぞないからな。
 あー、姉上はちがうな。必ずどこかで線引きをされている。
 食に関してはどん欲だが。
 兄上は論外だ。姉上がいればそれでいいんだ。
 リプッツの母君はうまく話を持っていったのであろう。
 石を蓄えていることも理由は知らずとも、長きにわたり行っていたんだ、
 気づくだろうて。
 ああ、自分の息子の死の回避に父君が石を使わなかったことにも
 恨みを残しているかもしれないな。」
「・・・私はどうしたら、、、」
「んー、、お前のやり方では、なるほど、姉上がお笑いになるのもわかるな。
 指摘されるまで、わたしもそれが妥当とは思ったがな。
 ルグ、メジオはどうしている?」
「はい、牢には入れていますが、震えは止まっていませんね。
 話を聞き出すのに苦労しました。
 もはや廃人寸前です。強制労働も難しい。よほど怖かったのでしょう。
 あの、あの時の赤い塊殿もあの奥方なのですよね?」
「ああ、そうだ。普段の声と老人の声色と、あのなんとも蠱惑的な声をだすな。」
「はい、驚きました。見ましたか?カドルカに跪いたとき足が見えたのです。
 その妖艶なこと!!
 あの声で私の名前を呼ばれたとき、震えが来ました。」
「・・・おまえ、兄上に殺されるぞ?
 三日殺しなぞ猶予もなく、明日にはおまえの葬儀を出さねばならぬな。」
「え?違います、違います!!素晴らしさを称えているのであって
 邪な考えなぞ有りません!!」
「ははは、今度兄上にそのまま言ってみろ?身の回りの整理をしてからな?」
「そ、そんな!!」
「はははは、まあ良いわ。で、メジオはなんと?」
「はい、ドーガーが話す内容をさも自分が探ったようにカドルカに伝えていたそうです。
 カドルカはもっと確定的なことを掴みたくてかなりの大きさのを石を使い、
 気配消しと気配飛ばしを施したそうで、
 傍についたのは今日が始めてだったとか。」
「ドーガー?メジオに話すように言われていたのか?」
「いいえ、私は昔から聞かれれば答えるようだったみたいで、
 誰かに何か聞かれれば知っていることは答えろとだけ言われていました。
 最近になってメジオが頻繁に聞いてきてたので、彼が連絡係なのだとは思いました。」
「・・・ほかにだれがお前と頻繁に世間話をしていた?」
「・・・給仕係のセサリーと厨房のダンズ、厩係のイズサです。」
「この3人は今何をしている?」
「時期は違いますが3人とも離職しています。理由はそれぞれ違います。
 田舎に戻るだとか、違う職に就くだとかです。」
「一番遅い時期にやめたのは?兄上が紫の石を持ってきたときより前か?」
「後ですね。マティス様が来て学校での食事をどう手配するか決める際に
 厨房のダンズがやめると言い出したので覚えています。」
「理由は?」
「自分で食堂を持ちたいと。」
「んー、わからんな。偶然か?どこに行ったのかわかるか?」
「・・・あの、ダンズは妹の婚約者です。次の雨の日に結婚すると宣言しています。
 2人で食堂を開く準備もしています。」
「は!!そうか。しかし、はっきりしないな。のこりの2人はいつ?」
「マティス様がらみで言うと、
 ほかの2人はたしか、タロス殿の家に火をつけたすぐ後にセサリー、
 アルビンの逃げられたとの報告の後にイズサだったと記憶しています。」
「3人の足取りは押さえておけ。」
「わかりました。」
「カートンとメンディはいつ来る?」
「明日の月が沈むと同時にこちらに来る手筈です。
 父親にはくれぐれも内密にとは伝えてあります。
 これは父親に話せばこちらの計画はバレてしまいますよ?」
「ふん、カートンとメンディもいい年だ。はやく親父から実権を握りたいはずだ。
 黙ってくるさ。」
「セサミナ様!私の全財産を譲ります。もう一度お傍で働かせてください。
 お願いいたします。」
「命は狙われるかもしれないぞ?」
「いえ、うまくやります、今まで通り、あちらに情報を流します。
 私を使ってください。」
「しかし、お前は聞かれれば答えてしまうのだろ?なにもかも筒抜けになる、
 それでも使えと?」
「いいえ、いいえ。プリンとアイスクリームのことは話しませんでした。
 母に聞かれても妹に聞かれても。
 どこから手に入れたかも言いませんでした。領主様からの褒美ともいっていません。
 ただ、うまいものだからと。
 話せば次に有りつけたときに自分の取り分が少なると思って。大丈夫です。」
「はははは、そうか。なるほど。ああ、その2つは完全に作れるようになったぞ?
 王都のソースもだ。
 はやく私の妻たちと娘たちにも食べてもらわねばな。」
「一生お仕えいたします!!」
「ドーガーそれはお前、どうなんだ?」
「ルグ、びーるもいつでも飲めるぞ?」
「この命、もはやセサミナ様のものです。一生お仕えいたします。」
「はははははは、なんとも情けない話だ。食べ物でか?」
「「はい!!」」
「ははははは、ドーガー、姉上には今一度謝罪をしておけ。
 あれはお前のことを思ってのことだぞ?」
「・・・はい。」
「さ、月が昇る。ドーガーは血反吐を吐きたくなければ、先に書類を持ってこい。
 月が沈めば忙しくなる。契約書を作らねばならん。抜かりなく。
 だが、まずは、夫、父親として尊敬されねばな。妻たちと娘たちを呼んでおくれ。」
「「はい、かしこまりました。」」








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