いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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253:日々鍛錬※

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彼女を抱えて家に戻ると、愛しい人はゆっくり目を開けた。

「なんだ、起きたか?」
「うん、ちょっと眠っただけ。気が抜けたんだ。
重たい拳だった。強いね、ガイライは。」
「そうだな。ニバーセルで一番だと言ってもいいだろう。
軍での功績も経験も一番だ。」
「そうかー、あーなんか、すっきりしたよ。
やっぱり、せっかく体が思うように動くんだもの、動かさないとだめだね。
師匠が日々鍛錬っていうのがわかるよ。
マティスももっと拳術頑張ろう。わたしも剣も棒術頑張るよ。
きっと、お互いが強くなる。」
「そうだな。でも槍は?」
「え?槍?んー、師匠が槍は棒を極めてからって。」
「どの時点で棒術を極めたことになるんだ?」
「師匠に10本中5本で勝つことが出来たら。まだ私は10本中2本しか取れない。」
「わかった、次にワイプとすることがあれば、10本中10本だ。それから槍術だ。」
「ほんと?それは頑張らないとね。うん、目標ができるのはいいね。
あ、そういえば、コク、あの馬に何言ったの?」
「あれか?彼女は私のものだから手を出すなと。なにかもらっただろう?
動物はそういう求愛行動をとるからな。はっきりゆわなばならん。」
「あはははは!そうなんだ。気を付けるよ。でも、水とお茶のお礼だと思うよ?
ボルタオネの人たちに見つからないようにって言われただけだから。
部屋の机に飛ばしたんだけど。あとで見てね。わかんなかったらまたセサミンに聞いてみよう。」
「ああ。このまま風呂に入るか?もう寝るか?」
「お風呂入る。」
「わかった。」



彼女が裸になるとあちこちに打ち身の跡があった。
ある程度の衝撃は吸収するように作ったすうつだったが、
ガイライの拳はそれ以上だったようだ。完全に無くすこともできるが、
それでは反応が鈍くなる。

「愛しい人、これは治してもいいか?」
ダメだと言っても治してしまうが。
「うわ、すごいね、これ。うん、これはあとで痛くなるからお願い。」

寝椅子に座らせ、一つずつ口づけを落としていく。
『治って』

青い痛々しい内出血は消え、赤い花が咲いていく。

ん、ん。


触れることの痛さなのか、彼女が一つ一つに声をあげる。
「痛い?」
「こしょばい」


「うらやましかった。」
「ん、なに?」
「ガイライと2人だけで踊っているようだった。」
「さっきの?」
「そうだ。ああ、酔拳とやらの最後の型は禁止だ。」
「え?そうなの?そうだね、あれはちょっと恥ずかしいもんね。うん、禁止だ。
踊ってたんだ?こう、上位とか関係ない感じがしたな。2人でって感じで。」
「そうか、ではガイライと同格なのだろう。最後は体力と経験がものをいったんだな。
 速く私と同格になっておくれ?そうすれば私も踊れる。」
「ふふふ、うん、頑張るよ。ん。
マティスも脱いで?」
「ここで?」
「うん、ここで。あ、汗臭いかな?」
「ううん、いい香りだ。じゃ、足を開いて?」
「あ、やっぱりお風呂入ろう?」
「ううん、ダメ。さ、開いて?」
「でも、でも。」
「ダメ。さ。」
「暗くだけして?」

『月が沈んだすぐの明るさで』

「これでいい?」

暗くしても同じだ。すべてが見える。
紅潮した頬も。すべて。

「ん。」
足を座面に上げ大きく開く。私に見せるように。
暗いだけでこんなにも大胆になる。

彼女の前に座り込み、指で蜜をすくいあげ、
舐める。ああ、彼女だ。

「もっと、奥も。」
「どこ?」
「ここ、ずっと奥。」

彼女は自分で指を入れていく。
「気持ちいいところは誰かに教えてもらったの?」
「ん?ここ?自分でいじってるときに、んっ。」
「?自分で触るの?誰かに見せるために?今みたいに?」
「んっ、自分でするよ?あれ?しない?男の人はするでしょ?女の人もいっしょ。
ん?こっちはちがうのかな?」

自分でする?え?何のために?男がいない世界なのか?

「ふふふ。マティス、深く考えないで?そうなんだって、思っておけばいいから。
そんなこと詳しくならなくていいよ。必要ないもの。ふふふ。
わたしも男の人が自分でするってのは知ってる程度だよ?
どうやってするの?見せて?」


彼女は脚を下ろしてこちらを見る。
え?見せるって何を?え?

「こっち座って?」

今度は私が座って、彼女が前に座る。

「して?」

え?

「ここ、自分で。どうするの?して?」

彼女は私の手を私自身に置く。
しろと?彼女の前で?
ああ、なんてことを。


「ここ?ここ気持ちいいの?」

彼女は私の手の先を見つめ、私は私を見つめる彼女を見る。

「ん?」

彼女が見上げ?膝立ちになり口づけをくれる。

そのまま下がり、部屋の端まで行くと、
くるりと廻りあのドレスを身にまとった。
試合中に想像した動きでこちらにまた近づいてくる。

また私の前で膝立ちになった。

「かけて?」


あ、あ、あ、あ、、、

立上り、彼女の正面から。

白い種が顔から胸元、皆がきれいだと称賛していた、青玉、金剛石に散らばっていく。

それを見下ろし彼女は、

「きれい。」


彼女の腕を取り後ろから突き上げる。
散りばめた石ではなく、彼女の滑らかな肌に汗がにじむ。


「うしろもかけて?」

彼女を壊したいと思った。
私がいなければ息もできないように。
彼女を守りたいと思った。
私がいれば目を開ける必要もないほどに。

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