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「どうも。皆さま、またまたやってまいりました。
砂漠の民、ティスとモウです!
いや、こちらのみなさまの買いっぷりがいいのでね、
また商売させてもらおうかと。あはははは!
はい、すっかり寒くなりました。
ええ、先にちょっとした運動を皆様とやりたいと思いますが、どうでしょうか?
ともかく、ちょっと寒いので、みなさま、ちょっと立ってみましょう。
はいはい。そうです。
わたしがさきにここでお手本をします。
みーぎて、といいましたら、
皆さまもいっしょにみーぎてとおなじ動きをしてください。
村長さんも、奥さんも、ご一緒に!!」
総勢50人のアブラハムと7人の子。
歌っているあいだはその場足踏み。
「最後はいっしょに歌いましょう!
アブラハームにーは7にんのこ~
~廻って!廻って!おしまい!
はー!お疲れです!みな拍手!!!!」
左足あたりで、もうみんな必死。
笑顔で完走でした。
「さ、体も温まったところで、だいたい前回と同じものを用意しております。
どうぞ、見ていってください。
ええ、卵、乳もあります。ちょっと少な目かもしれませんが、
ジットカーフで売り出しのウリの早出しのお酒、
そのウリがございます。どうぞ、どうぞ。
もちろん、豚もありますよ!」
あのハムはおいしかったとか、豚もいいとか。
下に敷いた魚の皮以外もたくさんあるので、飛ぶように売れる。
売り子は村長さんと奥さん。だって金額わからないもの。
今回は小豆と米以外を受け取った。
それはきっと必要だから。
「みなさま、ありがとうございます。
ところで、今回、赤豆ですか?
それとお米の交換ができなくて申し訳なかったですね。
おもちいただいた方、そうがっかりしないでください。
はい!ではいったん、お買い上げの商品をお持ち帰りくださいな。
ええ、もちろん。やはりね、ちょっと面白話を披露しようかと。
短いものですがね。その準備もしますので。
あ、お戻りの際は、器と、スプーンをお持ちください。
ええ、ありますよ~甘味が。
ああ、また、鐘を鳴らしますので、その時に。」
そういうと、まってましたとばかり、みな買ったものを担いで家に戻っていく。
おいおい、力持ちだな。
皆が引き揚げた後に、火鉢を用意。
これは試しに作っていたと説明。
ぜんざいも用意。
ちょっと一息ついて、おトイレにも言って。
それぐらいを見計らって鐘を鳴らす。
「お待たせしました。どうぞ!
こちらで、御餅とお汁をいれますので、
ああ、御餅、米でできてます。そのお汁は赤豆ですね。
ね?これ、いいでしょ?作り方はまた村長の奥様に聞いてください。
ああ、その暖かいものの廻りに座ってください。
その説明も村長さんから。
ささ、まずはそれを食べながら、
ひとつお間抜けなお話を。
お題、茗荷宿。
世の中というのは広いものでございまして、
あるものを食べすぎると物忘れがひどくなるというものがござます。
茗荷というものなんですが。
まー、しかし、それは食べなくてもわたくしは昨日食べたものを
忘れるということがありますね。
おいしいものだというのはわかっています。
なぜなら、愛しの我が夫ティスが作ってくれるから!!
ぐふふふふ!そうですよ?ええ、うちは旦那様が作ってくれます。
ええ、作れる方が作ります。
その間?もちろん、お手伝いしますよ?
重要なこと!味見係り!
そうです、仲いいんですよ。
さて、このお話に出てくる夫婦は2人で宿営んでいます。
そこに金持ち風の一人の旅人がやってきましてね・・・
-----
ええ、茗荷尽くしのおもてなし。
これがまたうまい。
汁物、焼き物、蒸し物に、炒めたもの。
旅人は喜んで食べました。
うまいうまいと。
月が沈んで、旅人は機嫌よく出立です。
ありがとよ、ほんにうまい飯だった
宿の夫婦も笑顔でお見送り。
姿が見えなくなると部屋の中を探します。
金入れを忘れていないかと。
そうしますと、なんと、ございます。
やったよ!おまえさん!
ああ、やったな!おまえ!
2人で抱き合って外で踊りだしておりました。
ええ、先ほどのように。
おーい!
とあの旅人が戻ってまいりました。
なんだ、がっかりだ。
旅人は、ちょうどその金入れを持っていた夫婦が
自分を追いかけてくれるつもりだったと勘違いをし
ありがとう、ありがとうと礼をいう。
おい、まだなにか忘れているものはないか?
とまた部屋を見ます。
ああ、あんた。あったよ。忘れもの。
なに?なんだ?なにを忘れたんだ?
宿代をもらうのをわすれたよ。
ま、こんなお話でございますが、その旅人、
道中で宿代を払うのを忘れていたことに気付きます。
急ぎの旅なので戻ることもできない。
親切にしてもらったのに、悪いことをしたと、
行く先々で、その宿のことを話していきます。
とくに茗荷尽くしの料理がうまかったと。
ええ、その話が広がりまして、
その話を聞いた旅人がやってきました。
聞いたよ?茗荷尽くしがいいってね!
俺にもいっちょたのむわ!
その宿は後々まで繁盛したとのことでございます。
これにて、お粗末!!」
わーっと拍手ももらいます。
みなとっくに、食べ終わって、手を火鉢にかざしてました。
「はい、では、このまま村長さんのお話をお聞きください。」
「みな、聞いてくれ、その暖かいものそれは樹石だ。
そうだ、燃えていない。」
奥さんたちとで、樹石をひとつずつ配っていく。
わたしがした説明をもっと簡潔に説明。さすがだ。
「まて、これはきっとイリアス主導の商売になる。
それまでの時間はそう長くない。
きっと値段も上がる。それはいい。それで商売になるのだから。
我々はそれまで、できるだけ樹石を確保しておこうというだけだ。」
そこから樹石の危険性も話していく。
封印のことも。
幸いここは樹石の扱いになれた者たちばかり、
火傷なぞないが、気を付けるに越したことはない。
その火鉢も改良すれば売れる商品だ。
さっそく思い思いに意見がとびだす。
「ああ、そうだ。また、明日みなで話そう。」
「はい、皆さま、もうそろそろ月が昇りますね。
さすがに寒い。ええ、その火鉢はお持ち帰りください。
ええ、いつもごひいきしていただいてる感謝のしるしですよ。
次回もまたよろしくお願いたします。
ああ。布にくるんで足元に入れるとあったかいですよ。
ええ、お気をつけて。はい、明日の出立です。」
広場に敷いた魚の皮は今回の村に収める税として
村長さんが引き取ってくれた。
明日は忙しくなるのだろう。
さ、ニックさんを呼ばなくては。
「明日からはいそがしくなるな。さ、新鮮な豚もあるんだ。
豆と臓を煮込んだものがある。それは俺の得意料理だ。
食べていってくれ。」
彼女は料理の手伝いをするようだ。
味見係りを。
私も当然手伝う。
豚を捌くところからなので、奥方の背中に隠れてみていた。
ここでもコムと同じ処理法だ。
デイは専用の処理室があるから皮を必要としないのだろうな。
臓を食べるのか?勉強になるな。
「あ、知り合いが近くに来てるんです。
月が昇るころにここで合流することになってるんですが、
いっしょにお呼ばれしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。」
あとは出来上がりを待つだけだ。
ニックを呼ぶか。
(ニック?今いいか?)
(ま、マティス!ああ、いいぞ?呼んでくれ。)
(どうした?声が震えているぞ?何かあったか?)
(あー!ガイライ!)
「うるさい!マティスだ!」
(ん?ガイライ?横にいるのか?)
(マティスか?)
(どうした?)
(ニックが、さっきからそわそわしていてな、
なんでも昔世話になった人がそこにいるそうだな?)
(そうだ、しらないのか?)
(マティス、言うな)
(そういうことだ。後で聞け。いったん外で呼ぶぞ?)
「迎えに行きます。」
外に出て、ニックを呼ぶ。
『ニック、来い』
・・・・正装だ。
軍、騎士団の正装は軍服だ。
式典以外は着ない。
大会でもだれも着ていなかった。
「・・・・。」
「・・・・。」
「マティス?」
なかなか戻らないので愛しい人も外に出てくる。
「キャー!!ニックさん!!うそ!すごい!正装?素敵!!」
「ニック!あとで勝負だ!!」
「マティスも正装ってあるの?着て着て!
はー、素敵だってのが見なくてもわかる。」
「もちろんだ。」
「は!それは後でのお楽しみとして、ご飯できたよ。
いっしょに食べよう。わたしも味見で手伝ったの。」
手を引かれ家に入っていくニック。
まるで処刑台に連行されているようだ。
ニックの顔を見た奥方が喜び駆け寄った。
「ニック!ニックね!なんて久しぶりなの!!でも!うふふふふ!
あなた、年を取ったのね!ライガー、ニックよ!いつも話していたでしょ?
ね?彼ね、わたしの臣なのよ?」
「あんたがニックさんか!そうか!ありがとう!ありがとう!」
「え?陛下?ペチナ陛下?」
「ええ。元気そうでよかったわ。わたしもよ?ほら!
あなたの言うように心の思うままに生きているの!」
ニックは奥方から一歩下がり、片膝をついた。
「我が主、イスナドラ国 国王 ペチナ陛下
ご尊顔を拝しまして恐悦至極に存じます。」
「うふふ。うむ、大儀である。苦しゅうない、おもてをあげい。」
「陛下、ご無事で。よくぞご無事で。」
「ええ、いろいろあって、国をでて、、
あなたが話していたくれたイリアスまで来たの。
何も知らない子供らしくね、大人たちを頼ってね。
実際なにもしらない子供だったのよ。
みんな親切だったわ。
うちの子供になるか?って言ったくれた人もいたのよ?
でも、そこはわたしの思うままに生きるところじゃなかったのよ。
でもね、ここで、夫、ライバーにあったの。
一所懸命穴を掘ってたの。
ニックと池を作ったことを思い出してわたしも手伝ったわ。
ああ、なんて楽しいかとおもったの。
ここで生きていけばいいとおもったの。」
「ニックさん、妻の出自は聞いている。
うそでもほんとうでもどうでもよかった。
俺が井戸を掘ってたらな、穴を掘るの?って、手伝ってくれたんだ。
俺が村長になってすぐのはなしだ。
彼女だけだ、作りたいんなら作れば?と言ってくれたのは。
ああ、ニックさん。あんたはいたんだな。
悪いが、彼女が作り出した心の友達だと思っていた。」
「ま!あなた!そんな風におもっていたの?失礼ね!
ね?かっこいいでしょ?
わたしも大きくなったらニックのように成ると思っていたのに、
女だったのよ!笑ってしまったわ!」
「ええ、わたしも、驚きました。お美しくなられましたね。」
「うふふふ。そうでしょ?あなたがいう鼻たれ小僧ではないわ!」
ニックは女性だとは知らなかったらしい。
不勉強すぎる。たしか、イスナドラは女性優位だったはず。
ニバーセルがニックをたとえ軍での実力があったとして
派遣させるというのはあまり本腰で同盟を結ぶつもりはなかたのだろう。
形だけの派遣だな。
「さ、とにかく飯を食べてください。」
テーブルは4人掛けなので、
愛しい人と私が並んで座っている。
魚の皮の重ね具合を調整してあたたかく座ることが出来た。
そこからは楽しい飯となった。
村長と奥方のなれそめ、その前のニックと2人でやった数々のいたずらの話。
村長はそれは俺もやられたとか。
愛しい人はさらに上をいくいたずらの方法を披露し、
豆を臓をもりもり食べていた。
「好きなのか?」
「うん。ここ、レバーってうちの故郷では言うんだけど好きなの。
そういえば、肉を捌く時に内臓処理のときはまだはっきり見てないよね。
といっても見てもわかんないけど、ここと心臓はおいしい。
鶏の肝煮も好き。内臓もどんどん食べていこう。」
「ああ、私もグーナに聞いたぞ?楽しみにいておけ。」
「やった!」
この料理も覚えた。ひと手間加えればさらにうまいだろう。
甘味はウリのシャーベットだ。
台所から外に出て、土を掘れば氷室になる。
面倒だが、できないことはない。
あたたかい部屋、炬燵もあってそこで食べる冷たい甘味は格別だ。
愛しい人と奥方は喜んでいた。
あとは愛しい人がいれたコーヒーだ。
うまい。
「ニックはティスさんから聞いてここに来てくれたの?」
「ええ。・・・我が主、わたしはあなたの臣でしょうか?」
「もちろん。あなたの言葉があなたの心がわたしを支えてくれました。
感謝しています。」
奥方は主としての言葉を返す。
「わたしも問いましょう。わたしはあなたので主でいましたか?」
「我が心があなたのお傍にあったればこそ、必ず生きて帰ってこれた。
我が主は我が心の主でございました。」
「うふふ。それで?」
ニックが立上り、奥方の前にまた臣下の礼を取る。
奥方もそちらを向きニックを見下ろした。
「我が主に乞う。主に捧げた我が心をお返し願いたく。」
手を握り、上下に重ねたまま上に掲げる。
奥方はニックの右手に手を添え、下に下す。
「永きの忠義大儀であった。」
「はっ。」
そのまま動こうとしないニック。
愛しい人と村長はずっと2人を見つめている。
「でも、ニック?あなたはわたしの友達でしょ?
それは変わらないでしょ?最初にいったのはあなたよ?友達だって。
それはなに?って、わたしが聞いたから臣の心をくれたのよね?
それもなくなるの?」
「!いいえ。それはこれからも。」
「うふふふ。よかった。けど、あれね、ニック?
言葉遣いがへんよね?いつもわたしのことを小僧って呼んでたのに。」
「・・・あははは!そうだな!
そうなんだよ!ま、ちょっとな。こういうのは、ちゃんとしないとな!」
「ニックさん!かっこよかった!奥さんも素敵!忠義なんだ。ね?」
なぜか村長に同意を求める愛しい人。
「いろいろあったんだろう?でもそれは昔のことなんだ。
ああ、ニックさん、あんたがこいつを守っていたことには変わりないんだ。
感謝している。いや、正直焼餅も焼いた。でも違うんだな。
ああ、忠義なんだ。よかった、よかった。」
「ああ、ライバーさん、あんた、そうか。
謝ることはしないが、これからあんたがいるんだ、友として安心だ。」
「そうか!そうか!さあ、呑んでくれ!
酒もたくさん仕入れたんだ。デイの新酒だ。」
そこからは宴会だった。
楽しい話、笑える話、井戸の話。
辛かった話でも最後は笑える話。
暖炉の火がなくなっても樹石を入れればいい。
あの話のように月が沈むまで。
暖かな、そして甘い香り。
それは彼女が暖炉の火で餅を焼き、樹脂蜜を塗っているから。
食の祭りは匂いで集客だよ!と彼女が力説していた。
寝ることもなく、村を出発する。
ニックは奥方と抱き合い、村長とも抱き合って、別れを惜しむ。
彼女も同じように別れをすます。
その時、村長に小さな声でメイガの花を渡していた。
また村人総出で見送り。
道中これを食べてくれと、甘煮や入り豆、素朴な料理を頂いた。
ありがとうと彼女も喜ぶ。
「あ!なにか忘れてませんか?」
と、にやりと笑い、あのじゅげむの大合唱。
また、コットワッツで!と
とりあえず、イリアスの王都に向かった。
「ありがとうな。俺はこれで戻るよ。」
「弟のところにはいかないのか?」
「ああ、まだ早い。きっちり2ヵ月以上あけないと、
この間隔で戻れと言われるからな。」
「なるほど。ああ、愛しい人、そのまま寝ててもいいから。」
「いや、まだ、だいじょうぶ。」
「半分ねてるじゃないか。このまま王都に?」
「まずは愛し人をどこかで寝かせないと。
会わずの月の日が終わればワイプの家に行く。」
「そうだな。ガイライが俺だけモウちゃんと会うのが気に入らないと
文句を言ってたからな。」
「話していなかたんだな。」
「ああ、戻ったら話すさ。」
「そうか。」
荷台に彼女を寝かせ、ニックと2人である程度村から離れていく。
湿地が広がり、メイガが遠くにいるのが分かる。
「増えてきてるな。あれ、どうやってとったんだ?」
「秘密だ。」
「・・・モウちゃん関連か。」
「そうなるな。」
「まぁ、いい。脚は捨てずにな。
ああ、モウちゃん完全に寝ているな。じゃ、俺は帰るわ。
よろしく言っといてくれ。」
「・・・ガイライに捧げるのか?」
「そうだな。そうなるな。ほんとはモウちゃんがいいんだけどな。」
「・・・。」
「ははは!そう嫌そうな顔をするな。ガイライを守れば、
モウちゃんは安心だろ?そっちのほうがいい。
あれだ、コットワッツの2人のように心はお傍にだ、捧げなくてもな。」
「・・・彼女は、心をささげられた後、両手で包んで守ると言っている。
守られているのは心を捧げた、セサミナとガイライの方だ。」
「・・・・あー、そうなのか。なるほど。
だったら、ますますガイライを守らないとな。
・・・あの20人な、ああ、大体の話は聞いた。マトグラーサの砂漠での話も。
出身地は様々だったが、強制労働者だった。
18か国の取り決めだ。
どこから連れて来たとかは関係ない。
そのままニバーセルの強制労働者になる。
本人が強制労働者と名乗る限りそうなんだ。」
「それで?」
「ガイライが悩んでいる。モウちゃんが知れば悲しむんじゃないかって。」
「それはないな。愛しい人は慈悲深いなんてことはない。
必要なら殺しも躊躇しないだろう。
ガイライは少し彼女を神聖視しすぎているな。」
「そうだろうな。ただ、何をやってそうなったかが分からないんだ。
それをしゃべらないよう施されている。石使いにかなり大きな石を使わせたが
わからずじまいだ。」
「中央院には?」
「報告はまだだ。会わずの月の後だな。」
「ガイライに言っておけ。石使いとして彼女を使うのなら金を払えと。」
「どれくらいなんだ?」
「ゴミ集積場の話も聞いただろ?ワイプはその件で300出した。」
「・・・桁が違うな。」
「ワイプが言ったんだ。彼女ももらいすぎだと気にしていた。」
「逆だ、安い。今回、3000払った。
軍の石使いがことごとくダメだったからな。
石代別で。石は2500だったぞ?それでもダメだった。」
「・・・ワイプ、殺す!」
「いや、最近の値上がりがひどいらしい。」
「どうして?」
「コットワッツの石が取れないんだろ?で、マトグラーサの石が値上がりした。
普段使いの石はいいんだ。ま、ちょっと高いかな?というぐらいだがな。
握りこぶし以上のものが5倍以上だ。
それに伴って石使いも値を上げてきている。
軍所属のくせに別途報酬を要求した。
当然、成功報酬という話にしたがな。
それでだめだったから外部の石使いだ。
これは先に要求したからな。」
「・・・。」
「ま、それはガイライと相談だな。じゃ、戻るわ。」
「わかった。彼女にも話はしておこう。」
私たちは湖の家に移動した。
砂漠の民、ティスとモウです!
いや、こちらのみなさまの買いっぷりがいいのでね、
また商売させてもらおうかと。あはははは!
はい、すっかり寒くなりました。
ええ、先にちょっとした運動を皆様とやりたいと思いますが、どうでしょうか?
ともかく、ちょっと寒いので、みなさま、ちょっと立ってみましょう。
はいはい。そうです。
わたしがさきにここでお手本をします。
みーぎて、といいましたら、
皆さまもいっしょにみーぎてとおなじ動きをしてください。
村長さんも、奥さんも、ご一緒に!!」
総勢50人のアブラハムと7人の子。
歌っているあいだはその場足踏み。
「最後はいっしょに歌いましょう!
アブラハームにーは7にんのこ~
~廻って!廻って!おしまい!
はー!お疲れです!みな拍手!!!!」
左足あたりで、もうみんな必死。
笑顔で完走でした。
「さ、体も温まったところで、だいたい前回と同じものを用意しております。
どうぞ、見ていってください。
ええ、卵、乳もあります。ちょっと少な目かもしれませんが、
ジットカーフで売り出しのウリの早出しのお酒、
そのウリがございます。どうぞ、どうぞ。
もちろん、豚もありますよ!」
あのハムはおいしかったとか、豚もいいとか。
下に敷いた魚の皮以外もたくさんあるので、飛ぶように売れる。
売り子は村長さんと奥さん。だって金額わからないもの。
今回は小豆と米以外を受け取った。
それはきっと必要だから。
「みなさま、ありがとうございます。
ところで、今回、赤豆ですか?
それとお米の交換ができなくて申し訳なかったですね。
おもちいただいた方、そうがっかりしないでください。
はい!ではいったん、お買い上げの商品をお持ち帰りくださいな。
ええ、もちろん。やはりね、ちょっと面白話を披露しようかと。
短いものですがね。その準備もしますので。
あ、お戻りの際は、器と、スプーンをお持ちください。
ええ、ありますよ~甘味が。
ああ、また、鐘を鳴らしますので、その時に。」
そういうと、まってましたとばかり、みな買ったものを担いで家に戻っていく。
おいおい、力持ちだな。
皆が引き揚げた後に、火鉢を用意。
これは試しに作っていたと説明。
ぜんざいも用意。
ちょっと一息ついて、おトイレにも言って。
それぐらいを見計らって鐘を鳴らす。
「お待たせしました。どうぞ!
こちらで、御餅とお汁をいれますので、
ああ、御餅、米でできてます。そのお汁は赤豆ですね。
ね?これ、いいでしょ?作り方はまた村長の奥様に聞いてください。
ああ、その暖かいものの廻りに座ってください。
その説明も村長さんから。
ささ、まずはそれを食べながら、
ひとつお間抜けなお話を。
お題、茗荷宿。
世の中というのは広いものでございまして、
あるものを食べすぎると物忘れがひどくなるというものがござます。
茗荷というものなんですが。
まー、しかし、それは食べなくてもわたくしは昨日食べたものを
忘れるということがありますね。
おいしいものだというのはわかっています。
なぜなら、愛しの我が夫ティスが作ってくれるから!!
ぐふふふふ!そうですよ?ええ、うちは旦那様が作ってくれます。
ええ、作れる方が作ります。
その間?もちろん、お手伝いしますよ?
重要なこと!味見係り!
そうです、仲いいんですよ。
さて、このお話に出てくる夫婦は2人で宿営んでいます。
そこに金持ち風の一人の旅人がやってきましてね・・・
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ええ、茗荷尽くしのおもてなし。
これがまたうまい。
汁物、焼き物、蒸し物に、炒めたもの。
旅人は喜んで食べました。
うまいうまいと。
月が沈んで、旅人は機嫌よく出立です。
ありがとよ、ほんにうまい飯だった
宿の夫婦も笑顔でお見送り。
姿が見えなくなると部屋の中を探します。
金入れを忘れていないかと。
そうしますと、なんと、ございます。
やったよ!おまえさん!
ああ、やったな!おまえ!
2人で抱き合って外で踊りだしておりました。
ええ、先ほどのように。
おーい!
とあの旅人が戻ってまいりました。
なんだ、がっかりだ。
旅人は、ちょうどその金入れを持っていた夫婦が
自分を追いかけてくれるつもりだったと勘違いをし
ありがとう、ありがとうと礼をいう。
おい、まだなにか忘れているものはないか?
とまた部屋を見ます。
ああ、あんた。あったよ。忘れもの。
なに?なんだ?なにを忘れたんだ?
宿代をもらうのをわすれたよ。
ま、こんなお話でございますが、その旅人、
道中で宿代を払うのを忘れていたことに気付きます。
急ぎの旅なので戻ることもできない。
親切にしてもらったのに、悪いことをしたと、
行く先々で、その宿のことを話していきます。
とくに茗荷尽くしの料理がうまかったと。
ええ、その話が広がりまして、
その話を聞いた旅人がやってきました。
聞いたよ?茗荷尽くしがいいってね!
俺にもいっちょたのむわ!
その宿は後々まで繁盛したとのことでございます。
これにて、お粗末!!」
わーっと拍手ももらいます。
みなとっくに、食べ終わって、手を火鉢にかざしてました。
「はい、では、このまま村長さんのお話をお聞きください。」
「みな、聞いてくれ、その暖かいものそれは樹石だ。
そうだ、燃えていない。」
奥さんたちとで、樹石をひとつずつ配っていく。
わたしがした説明をもっと簡潔に説明。さすがだ。
「まて、これはきっとイリアス主導の商売になる。
それまでの時間はそう長くない。
きっと値段も上がる。それはいい。それで商売になるのだから。
我々はそれまで、できるだけ樹石を確保しておこうというだけだ。」
そこから樹石の危険性も話していく。
封印のことも。
幸いここは樹石の扱いになれた者たちばかり、
火傷なぞないが、気を付けるに越したことはない。
その火鉢も改良すれば売れる商品だ。
さっそく思い思いに意見がとびだす。
「ああ、そうだ。また、明日みなで話そう。」
「はい、皆さま、もうそろそろ月が昇りますね。
さすがに寒い。ええ、その火鉢はお持ち帰りください。
ええ、いつもごひいきしていただいてる感謝のしるしですよ。
次回もまたよろしくお願いたします。
ああ。布にくるんで足元に入れるとあったかいですよ。
ええ、お気をつけて。はい、明日の出立です。」
広場に敷いた魚の皮は今回の村に収める税として
村長さんが引き取ってくれた。
明日は忙しくなるのだろう。
さ、ニックさんを呼ばなくては。
「明日からはいそがしくなるな。さ、新鮮な豚もあるんだ。
豆と臓を煮込んだものがある。それは俺の得意料理だ。
食べていってくれ。」
彼女は料理の手伝いをするようだ。
味見係りを。
私も当然手伝う。
豚を捌くところからなので、奥方の背中に隠れてみていた。
ここでもコムと同じ処理法だ。
デイは専用の処理室があるから皮を必要としないのだろうな。
臓を食べるのか?勉強になるな。
「あ、知り合いが近くに来てるんです。
月が昇るころにここで合流することになってるんですが、
いっしょにお呼ばれしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。」
あとは出来上がりを待つだけだ。
ニックを呼ぶか。
(ニック?今いいか?)
(ま、マティス!ああ、いいぞ?呼んでくれ。)
(どうした?声が震えているぞ?何かあったか?)
(あー!ガイライ!)
「うるさい!マティスだ!」
(ん?ガイライ?横にいるのか?)
(マティスか?)
(どうした?)
(ニックが、さっきからそわそわしていてな、
なんでも昔世話になった人がそこにいるそうだな?)
(そうだ、しらないのか?)
(マティス、言うな)
(そういうことだ。後で聞け。いったん外で呼ぶぞ?)
「迎えに行きます。」
外に出て、ニックを呼ぶ。
『ニック、来い』
・・・・正装だ。
軍、騎士団の正装は軍服だ。
式典以外は着ない。
大会でもだれも着ていなかった。
「・・・・。」
「・・・・。」
「マティス?」
なかなか戻らないので愛しい人も外に出てくる。
「キャー!!ニックさん!!うそ!すごい!正装?素敵!!」
「ニック!あとで勝負だ!!」
「マティスも正装ってあるの?着て着て!
はー、素敵だってのが見なくてもわかる。」
「もちろんだ。」
「は!それは後でのお楽しみとして、ご飯できたよ。
いっしょに食べよう。わたしも味見で手伝ったの。」
手を引かれ家に入っていくニック。
まるで処刑台に連行されているようだ。
ニックの顔を見た奥方が喜び駆け寄った。
「ニック!ニックね!なんて久しぶりなの!!でも!うふふふふ!
あなた、年を取ったのね!ライガー、ニックよ!いつも話していたでしょ?
ね?彼ね、わたしの臣なのよ?」
「あんたがニックさんか!そうか!ありがとう!ありがとう!」
「え?陛下?ペチナ陛下?」
「ええ。元気そうでよかったわ。わたしもよ?ほら!
あなたの言うように心の思うままに生きているの!」
ニックは奥方から一歩下がり、片膝をついた。
「我が主、イスナドラ国 国王 ペチナ陛下
ご尊顔を拝しまして恐悦至極に存じます。」
「うふふ。うむ、大儀である。苦しゅうない、おもてをあげい。」
「陛下、ご無事で。よくぞご無事で。」
「ええ、いろいろあって、国をでて、、
あなたが話していたくれたイリアスまで来たの。
何も知らない子供らしくね、大人たちを頼ってね。
実際なにもしらない子供だったのよ。
みんな親切だったわ。
うちの子供になるか?って言ったくれた人もいたのよ?
でも、そこはわたしの思うままに生きるところじゃなかったのよ。
でもね、ここで、夫、ライバーにあったの。
一所懸命穴を掘ってたの。
ニックと池を作ったことを思い出してわたしも手伝ったわ。
ああ、なんて楽しいかとおもったの。
ここで生きていけばいいとおもったの。」
「ニックさん、妻の出自は聞いている。
うそでもほんとうでもどうでもよかった。
俺が井戸を掘ってたらな、穴を掘るの?って、手伝ってくれたんだ。
俺が村長になってすぐのはなしだ。
彼女だけだ、作りたいんなら作れば?と言ってくれたのは。
ああ、ニックさん。あんたはいたんだな。
悪いが、彼女が作り出した心の友達だと思っていた。」
「ま!あなた!そんな風におもっていたの?失礼ね!
ね?かっこいいでしょ?
わたしも大きくなったらニックのように成ると思っていたのに、
女だったのよ!笑ってしまったわ!」
「ええ、わたしも、驚きました。お美しくなられましたね。」
「うふふふ。そうでしょ?あなたがいう鼻たれ小僧ではないわ!」
ニックは女性だとは知らなかったらしい。
不勉強すぎる。たしか、イスナドラは女性優位だったはず。
ニバーセルがニックをたとえ軍での実力があったとして
派遣させるというのはあまり本腰で同盟を結ぶつもりはなかたのだろう。
形だけの派遣だな。
「さ、とにかく飯を食べてください。」
テーブルは4人掛けなので、
愛しい人と私が並んで座っている。
魚の皮の重ね具合を調整してあたたかく座ることが出来た。
そこからは楽しい飯となった。
村長と奥方のなれそめ、その前のニックと2人でやった数々のいたずらの話。
村長はそれは俺もやられたとか。
愛しい人はさらに上をいくいたずらの方法を披露し、
豆を臓をもりもり食べていた。
「好きなのか?」
「うん。ここ、レバーってうちの故郷では言うんだけど好きなの。
そういえば、肉を捌く時に内臓処理のときはまだはっきり見てないよね。
といっても見てもわかんないけど、ここと心臓はおいしい。
鶏の肝煮も好き。内臓もどんどん食べていこう。」
「ああ、私もグーナに聞いたぞ?楽しみにいておけ。」
「やった!」
この料理も覚えた。ひと手間加えればさらにうまいだろう。
甘味はウリのシャーベットだ。
台所から外に出て、土を掘れば氷室になる。
面倒だが、できないことはない。
あたたかい部屋、炬燵もあってそこで食べる冷たい甘味は格別だ。
愛しい人と奥方は喜んでいた。
あとは愛しい人がいれたコーヒーだ。
うまい。
「ニックはティスさんから聞いてここに来てくれたの?」
「ええ。・・・我が主、わたしはあなたの臣でしょうか?」
「もちろん。あなたの言葉があなたの心がわたしを支えてくれました。
感謝しています。」
奥方は主としての言葉を返す。
「わたしも問いましょう。わたしはあなたので主でいましたか?」
「我が心があなたのお傍にあったればこそ、必ず生きて帰ってこれた。
我が主は我が心の主でございました。」
「うふふ。それで?」
ニックが立上り、奥方の前にまた臣下の礼を取る。
奥方もそちらを向きニックを見下ろした。
「我が主に乞う。主に捧げた我が心をお返し願いたく。」
手を握り、上下に重ねたまま上に掲げる。
奥方はニックの右手に手を添え、下に下す。
「永きの忠義大儀であった。」
「はっ。」
そのまま動こうとしないニック。
愛しい人と村長はずっと2人を見つめている。
「でも、ニック?あなたはわたしの友達でしょ?
それは変わらないでしょ?最初にいったのはあなたよ?友達だって。
それはなに?って、わたしが聞いたから臣の心をくれたのよね?
それもなくなるの?」
「!いいえ。それはこれからも。」
「うふふふ。よかった。けど、あれね、ニック?
言葉遣いがへんよね?いつもわたしのことを小僧って呼んでたのに。」
「・・・あははは!そうだな!
そうなんだよ!ま、ちょっとな。こういうのは、ちゃんとしないとな!」
「ニックさん!かっこよかった!奥さんも素敵!忠義なんだ。ね?」
なぜか村長に同意を求める愛しい人。
「いろいろあったんだろう?でもそれは昔のことなんだ。
ああ、ニックさん、あんたがこいつを守っていたことには変わりないんだ。
感謝している。いや、正直焼餅も焼いた。でも違うんだな。
ああ、忠義なんだ。よかった、よかった。」
「ああ、ライバーさん、あんた、そうか。
謝ることはしないが、これからあんたがいるんだ、友として安心だ。」
「そうか!そうか!さあ、呑んでくれ!
酒もたくさん仕入れたんだ。デイの新酒だ。」
そこからは宴会だった。
楽しい話、笑える話、井戸の話。
辛かった話でも最後は笑える話。
暖炉の火がなくなっても樹石を入れればいい。
あの話のように月が沈むまで。
暖かな、そして甘い香り。
それは彼女が暖炉の火で餅を焼き、樹脂蜜を塗っているから。
食の祭りは匂いで集客だよ!と彼女が力説していた。
寝ることもなく、村を出発する。
ニックは奥方と抱き合い、村長とも抱き合って、別れを惜しむ。
彼女も同じように別れをすます。
その時、村長に小さな声でメイガの花を渡していた。
また村人総出で見送り。
道中これを食べてくれと、甘煮や入り豆、素朴な料理を頂いた。
ありがとうと彼女も喜ぶ。
「あ!なにか忘れてませんか?」
と、にやりと笑い、あのじゅげむの大合唱。
また、コットワッツで!と
とりあえず、イリアスの王都に向かった。
「ありがとうな。俺はこれで戻るよ。」
「弟のところにはいかないのか?」
「ああ、まだ早い。きっちり2ヵ月以上あけないと、
この間隔で戻れと言われるからな。」
「なるほど。ああ、愛しい人、そのまま寝ててもいいから。」
「いや、まだ、だいじょうぶ。」
「半分ねてるじゃないか。このまま王都に?」
「まずは愛し人をどこかで寝かせないと。
会わずの月の日が終わればワイプの家に行く。」
「そうだな。ガイライが俺だけモウちゃんと会うのが気に入らないと
文句を言ってたからな。」
「話していなかたんだな。」
「ああ、戻ったら話すさ。」
「そうか。」
荷台に彼女を寝かせ、ニックと2人である程度村から離れていく。
湿地が広がり、メイガが遠くにいるのが分かる。
「増えてきてるな。あれ、どうやってとったんだ?」
「秘密だ。」
「・・・モウちゃん関連か。」
「そうなるな。」
「まぁ、いい。脚は捨てずにな。
ああ、モウちゃん完全に寝ているな。じゃ、俺は帰るわ。
よろしく言っといてくれ。」
「・・・ガイライに捧げるのか?」
「そうだな。そうなるな。ほんとはモウちゃんがいいんだけどな。」
「・・・。」
「ははは!そう嫌そうな顔をするな。ガイライを守れば、
モウちゃんは安心だろ?そっちのほうがいい。
あれだ、コットワッツの2人のように心はお傍にだ、捧げなくてもな。」
「・・・彼女は、心をささげられた後、両手で包んで守ると言っている。
守られているのは心を捧げた、セサミナとガイライの方だ。」
「・・・・あー、そうなのか。なるほど。
だったら、ますますガイライを守らないとな。
・・・あの20人な、ああ、大体の話は聞いた。マトグラーサの砂漠での話も。
出身地は様々だったが、強制労働者だった。
18か国の取り決めだ。
どこから連れて来たとかは関係ない。
そのままニバーセルの強制労働者になる。
本人が強制労働者と名乗る限りそうなんだ。」
「それで?」
「ガイライが悩んでいる。モウちゃんが知れば悲しむんじゃないかって。」
「それはないな。愛しい人は慈悲深いなんてことはない。
必要なら殺しも躊躇しないだろう。
ガイライは少し彼女を神聖視しすぎているな。」
「そうだろうな。ただ、何をやってそうなったかが分からないんだ。
それをしゃべらないよう施されている。石使いにかなり大きな石を使わせたが
わからずじまいだ。」
「中央院には?」
「報告はまだだ。会わずの月の後だな。」
「ガイライに言っておけ。石使いとして彼女を使うのなら金を払えと。」
「どれくらいなんだ?」
「ゴミ集積場の話も聞いただろ?ワイプはその件で300出した。」
「・・・桁が違うな。」
「ワイプが言ったんだ。彼女ももらいすぎだと気にしていた。」
「逆だ、安い。今回、3000払った。
軍の石使いがことごとくダメだったからな。
石代別で。石は2500だったぞ?それでもダメだった。」
「・・・ワイプ、殺す!」
「いや、最近の値上がりがひどいらしい。」
「どうして?」
「コットワッツの石が取れないんだろ?で、マトグラーサの石が値上がりした。
普段使いの石はいいんだ。ま、ちょっと高いかな?というぐらいだがな。
握りこぶし以上のものが5倍以上だ。
それに伴って石使いも値を上げてきている。
軍所属のくせに別途報酬を要求した。
当然、成功報酬という話にしたがな。
それでだめだったから外部の石使いだ。
これは先に要求したからな。」
「・・・。」
「ま、それはガイライと相談だな。じゃ、戻るわ。」
「わかった。彼女にも話はしておこう。」
私たちは湖の家に移動した。
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