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351:質の低下
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半分になる前に彼女が目覚め、
一緒に温泉に入った。
ニックから聞いた20人のことも話す。
「出身地は言えるけど、なにをやったかはいえないの?
そういうもん?」
「いや、聞いたことはないな。」
「んー、で、石をつかってもわかんないと。
なんかね、聞いた話。
故郷の刑務所、悪いことをした人が入る場所ね、そこで働くことになるんだけど、
なにをやったかでなんか廻りの態度が変わるって。
そりゃ、コソ泥と、人を殺した人じゃ、ちょっと違うよね。
なにで殺したかでも違うと思うけど。
そういうのをなくすためかな?」
「わからんな。しかし、罪もないのに強制労働をさせられている可能性もあるだろ?
それを調べたいのだろうな。」
「そりゃ、そうだね。うん、石使いのお仕事だ。やってみよう。」
「きちんと金はもらうんだぞ?」
「もちろん。」
それから、セサミナから譲ってもらった家も設置、改造する。
あの立ったまま入れるじゃぐじーのすぐ横だ。
そこにまた入りたかったが、また今度といわれた。
「今日は海に沈む月を見に行こう。
もちろん誰もいないところでね。
で、うまうま籠に入れる、葉っぱ物を収穫したい。
お茶葉とリンゴがダメになったから。」
「どうして?」
「いや、人間相手に商売しているものを馬が食べてたら、
売る方も買う方も嫌でしょ?
それにこっちは商売っ気がすくないから、安く提供しちゃう。
営業妨害だ。昆布もいいかな?って思ったけど、
乾燥させなくても固いからね。やわらかいものがいいはず。
そこで、海苔ですよ!
前にデイでとった海藻では少ないからね。
あれをとって、広げて、乾燥。
1日が長いからいいんじゃないかな?
そしたら、パリパリ食感。」
そこから、手軽に食べれる食料を作り、
イリアスの海岸まで飛んで移動。
漁港となる場所は一部で、あとが岩壁だ。デイとよく似ている。
大陸の端の端、小さな入り江になっているところにでる。
崖下には小さな砂浜が見えるが、
人は下りれないだろう。
「素敵!暖かくなったら海水浴をしようね!
さすがに今は寒い。」
移動中に寒さに負けて毛皮を着こんだ。
素敵なのに、まさに防寒着だと嘆いていた。
防寒着なんだから当然だろう。
そこにまた家を置く。
タロスの家は燃え、1つは湿地の2人に。
サボテンの森、呪いの森、湖、そしてここに。
「いいね、海の家。ここはみんなを招待したいね。
一番暑い季節っていつ?」
「新年がきてから段々暖かくなる。お前が来る4か月前ぐらいが一番暑いな。」
「ここも?」
「コットワッツのほどではないがな。暑いな。」
「じゃ、そのころだね。楽しみだ。
そのまえに、海苔を探さないとね。途中でみた岩場に有りそうだったね。
毛皮は着替えて、魚の皮の奴にしよう。撥水があるから。」
そこから、のり、海藻集めと、すだれというものを作るという。
「なんか、こう、細い枝?茎みたいなの。もしくは竹。
こんなのない?」
彼女が絵を書いてくれる。
「こう、筍ができる。これが成長する。」
「ああ、ブラスか。ものすごく繁殖する?」
「そうそう。ある?」
「ピクトだ。そこへの遠征でみたな。その刈込が訓練の一つだ。」
「へー。そのあとどうするの?」
「乾燥させて、燃料だ。」
「炭にするの?」
「?」
「そのまま燃やすんだね?」
「そうだ。」
「筍は?どうするの?」
「成長途中のもののことだな?どうするとは?」
「食べないの?」
「食べない。」
「・・・筍がでるのは?」
「?雨の日のあとだ。」
「茸の前?あと?」
「茸のあとだな。雨が止んだ次の日が茸祭りだ。たけのこ?というのか?
それは止んで、2,3日後だな。」
「良し!雨の日以降は過密スケジュールだな。いや、前ものか。
テオブロマからチョコ作り、メイガ狩り、カエル狩り、茸狩りで筍掘りだ。」
「食べるのか?いや、食べられるのだろう。」
「もちろん!メンマつくろう!炊き込みご飯も!
天ぷらもいいよ!」
「ああ、楽しそうだな。」
彼女が小躍りしている。
ああ、楽しい。
まずはブラスを取りに行く。
彼女を抱えで、ピクトに移動した。
かなり昔だが、場所は覚えている。
そこはブラスしかないところだ。大会前に軍がピクトの遠征と言っていたから、
残っていればいいのだが。
全て刈り取っても、雨の日の後、また元に戻るのだ。
「なるほど。寒くなる前の燃料確保ってことだね。
乾燥させる期間も考えてるのか。」
彼女はしきりに感心していた。
「じゃ、向こうに見えるものは?とってもいい?」
「かなり残っているな。私が行った時はもっと広範囲でとっていたがな。」
「なんでだろうね。手抜きか、そういう指示か。
そういう指示だったら勝手に取るのはよくないね。
ガイライに聞いてみようか?」
「そうだな、聞いてみてくれ。会わずの月の日前は、
大抵鍛錬で一日が終わる。鍛練場にいるだろう。
私が聞くとがっかりするからな。」
「あはははは!それはわかる。」
(ガイライ?今いい?)
(!モウ!ちょっとまってください)
「休憩だ!」
(モウ、どうしました?なにかありましたか?)
(いや、ほんとくだらんことなんよ、仕事中ごめんね)
(いえ、いつでもいいんですよ。ちょうど休憩をとるつもりだったんで)
(ありがとね。あのね、ピクトの遠征でブラス刈りってあるんでしょ?)
(ええ。よく知ってますね?それが?)
(いま、そこに来てるんだけど、マティスが言うに量がすくないって)
(!マティスはいますか?)
(なんだ?)
(どれぐらい?毎回同じはずだ。
今回も別段特別指示は出していないし、聞いていない)
(1/5だな。ブラスも山積みにはされていない。刈ったままだ)
(・・・・。少し待て)
(わかった)
「なんだろうね。さぼったのかな?」
「そうだろうな。それで?これはお前が言ってたものか?」
「うん、色が赤いのと、葉がでかい。太い、でかすぎるってこと以外は。」
「それでは別物ではないのか?」
「ううん、節もあるしね。なか空洞でしょ?」
「そうだ。」
「じゃ、いっしょだね。大きいのと色が違うのはわかってたから。
緑の植物もあるのにね、同じだけ赤い植物もある。おもしろいね。
季節によっていろは変わるの?」
「植物は赤か緑だ。黄色もある。が、季節でかわる?枯れる以外ない。」
「へー。やっぱり面白いね。」
「植物はだいたい緑で、寒くなってくると赤や黄色になって枯れる。
ずっと緑の物もあるよ。いろいろ。」
「そうか。」
「モウ!」
ガイライが移動でやって来た。
「あれ?来ちゃったの?大丈夫?」
「大丈夫ですよ。こちらの方が問題です。」
「手を抜かれたんだな?」
「情けない。問いただせば、
ここ数年は少しだけ刈って終わっていたようです。」
「燃料にしてたんでしょ?困らないの?」
「砂漠石が主流でブラスは使われなくなったと。
なので、形だけで済ませていたようです。」
「あらら。砂漠石って値上がりするんでしょ?
また、これを燃料に使うんじゃないの?」
「いえ、値上がりするのニバーセルの砂漠石です。
ピクトも砂漠を有してますので。」
「じゃ、だれも困らないんだ。今のところ。」
「協定で、ここのブラスを刈るというのがあるんですよ。
イリアスではメイガ狩りとかね。」
「それをやってのニバーセルの利は?」
「訓練とそれで得た資産の売却利益です。
ブラスは売れない。なので、手を抜いたと。」
「軍に入らないで、直接その小隊かなにかにはいるの?」
「そうです。」
「ピクトとの協定はここのブラスを刈るってことだけ?本数?
売るのは小遣い稼ぎって感じ?」
「そうです。本数ですね。」
「ま、決まり事を守らないのはよろしくないね。
ガイライ?監督不行き届きだよ?」
「はっ。申し訳ございません。」
「あははは!わたしに謝られても仕方がないからね。
ま、次回からしっかりとね。
ピクト側にケチをつけられないようにしておこうかな。
再度遠征するのが筋だとは思うけどね。
そうするとガイライの責任になっちゃうから。
かーちゃんがちゃちゃっとしちゃおうかな。」
「いえ、それは。」
「いいのいいの。ちょっとこれが欲しいのよ。
で、雨の日の後に生えてくるものもね。
それは勝手にもらっちゃうけどね。
マティス、これは山にしておくの?どれぐらいの山?」
「これぐらいだ。」
散乱しているものでひと山作る。
50は作られていた。それが10できればいいところか。
残りも山にする。
「あと、40ね。了解。」
『風よ、鋭利な刃物となりなぎ倒せ!』
彼女はあっという間にブラスを刈る。
刈るというか、なぎ倒した。
あとは同じように山を作っていった。
十分だ。
「こんなもんかな?これ、ここに置いといてもいいけど、
ピクトの人が買わなかったんだからもらうよ?問題ない?」
「ええ、それはもちろん。あの、間隔を開けたのは?」
「筍、ああ、ブラスの芽を取るためには結構手入れが必要らしいのよ。
密集してたらダメとかね。だから取り合えず、
こんな間隔で伐採しておこうかなと。決まりの本数以上は伐採したから。」
「芽ですか?雨の日の後に生える?」
「そうそう。それ、おいしいはずなのよ。」
「食べ物ですか?」
「たぶん。」
「ブラスはどうするんですか?」
「んー、いろいろ。ま、お楽しみにね。」
「モウに頼ってばかりです。申し訳ない。」
「ん?これは欲しかったから。乾燥もいい感じだしね。
ちょうどよかったよ。水分を抜いてもいいけど、
やっぱりゆっくり抜くほうがいいから。
ああ、あの20人の話も聞いたよ。
なんでそうなったかは聞いておくほうがいいね。
それがどうしようもないものだったら、
やっぱり強制労働だ。その判断はしてね。」
「はい。」
「ほれ、はやく、帰りなさい。
現地まで確認ができないから嘘をつかれたんだよ。
その前に、きちんとしたかどうかも
聞いてないでしょ?問題なかったか?って聞いていれば、
嘘つくのは結構、精神的に負担になるから、まじめにやる人はやる。
問いただしただけで話しちゃうんだから。
それはそれでわたしは情けないと思うよ?
嘘を貫き通すこともしないんだから。
確認できない、聞かれない、おまけに売れないってなると、
さぼるよね。そもそも鍛錬をやっていないということだ。
それを守らすために石を使うことになる。もったいないよね。
やって当たり前のことをわざわざ聞かない。
聞かれないからしない、それが軍部の質の低下だってことだ。
協定にあるんだから、こっちにうまみがないというのなら、
その協定を見直すことだね。鍛錬はどこででもできるんだから。
メイガもおそらく、
今度はイリアスのほうから湿地に入るなって言ってくるとおもうよ。
樹石を取られると困るからね。見直しの時期なんだよ。」
「はい。」
「うふふ。そんなにがっかりしないで。
お弁当をあげるから、しっかり食べて頑張って。」
籠に、さっき作った大半を詰め込んで渡す。
甘い。
そして抱き合って、帰っていった。
そこから、細い棒状に割き加工、糸で結んですだれというのを作っていく。
もちろん、最初の一つだけで、後はお願いしていた。
岩場に戻り、海藻を回収。
細かく、ドロドロにしたものを薄くすだれに乗せていく。
水分を飛ばし、あとは、台の上で乾燥させるそうだ。
そうして月が沈む。
一緒に温泉に入った。
ニックから聞いた20人のことも話す。
「出身地は言えるけど、なにをやったかはいえないの?
そういうもん?」
「いや、聞いたことはないな。」
「んー、で、石をつかってもわかんないと。
なんかね、聞いた話。
故郷の刑務所、悪いことをした人が入る場所ね、そこで働くことになるんだけど、
なにをやったかでなんか廻りの態度が変わるって。
そりゃ、コソ泥と、人を殺した人じゃ、ちょっと違うよね。
なにで殺したかでも違うと思うけど。
そういうのをなくすためかな?」
「わからんな。しかし、罪もないのに強制労働をさせられている可能性もあるだろ?
それを調べたいのだろうな。」
「そりゃ、そうだね。うん、石使いのお仕事だ。やってみよう。」
「きちんと金はもらうんだぞ?」
「もちろん。」
それから、セサミナから譲ってもらった家も設置、改造する。
あの立ったまま入れるじゃぐじーのすぐ横だ。
そこにまた入りたかったが、また今度といわれた。
「今日は海に沈む月を見に行こう。
もちろん誰もいないところでね。
で、うまうま籠に入れる、葉っぱ物を収穫したい。
お茶葉とリンゴがダメになったから。」
「どうして?」
「いや、人間相手に商売しているものを馬が食べてたら、
売る方も買う方も嫌でしょ?
それにこっちは商売っ気がすくないから、安く提供しちゃう。
営業妨害だ。昆布もいいかな?って思ったけど、
乾燥させなくても固いからね。やわらかいものがいいはず。
そこで、海苔ですよ!
前にデイでとった海藻では少ないからね。
あれをとって、広げて、乾燥。
1日が長いからいいんじゃないかな?
そしたら、パリパリ食感。」
そこから、手軽に食べれる食料を作り、
イリアスの海岸まで飛んで移動。
漁港となる場所は一部で、あとが岩壁だ。デイとよく似ている。
大陸の端の端、小さな入り江になっているところにでる。
崖下には小さな砂浜が見えるが、
人は下りれないだろう。
「素敵!暖かくなったら海水浴をしようね!
さすがに今は寒い。」
移動中に寒さに負けて毛皮を着こんだ。
素敵なのに、まさに防寒着だと嘆いていた。
防寒着なんだから当然だろう。
そこにまた家を置く。
タロスの家は燃え、1つは湿地の2人に。
サボテンの森、呪いの森、湖、そしてここに。
「いいね、海の家。ここはみんなを招待したいね。
一番暑い季節っていつ?」
「新年がきてから段々暖かくなる。お前が来る4か月前ぐらいが一番暑いな。」
「ここも?」
「コットワッツのほどではないがな。暑いな。」
「じゃ、そのころだね。楽しみだ。
そのまえに、海苔を探さないとね。途中でみた岩場に有りそうだったね。
毛皮は着替えて、魚の皮の奴にしよう。撥水があるから。」
そこから、のり、海藻集めと、すだれというものを作るという。
「なんか、こう、細い枝?茎みたいなの。もしくは竹。
こんなのない?」
彼女が絵を書いてくれる。
「こう、筍ができる。これが成長する。」
「ああ、ブラスか。ものすごく繁殖する?」
「そうそう。ある?」
「ピクトだ。そこへの遠征でみたな。その刈込が訓練の一つだ。」
「へー。そのあとどうするの?」
「乾燥させて、燃料だ。」
「炭にするの?」
「?」
「そのまま燃やすんだね?」
「そうだ。」
「筍は?どうするの?」
「成長途中のもののことだな?どうするとは?」
「食べないの?」
「食べない。」
「・・・筍がでるのは?」
「?雨の日のあとだ。」
「茸の前?あと?」
「茸のあとだな。雨が止んだ次の日が茸祭りだ。たけのこ?というのか?
それは止んで、2,3日後だな。」
「良し!雨の日以降は過密スケジュールだな。いや、前ものか。
テオブロマからチョコ作り、メイガ狩り、カエル狩り、茸狩りで筍掘りだ。」
「食べるのか?いや、食べられるのだろう。」
「もちろん!メンマつくろう!炊き込みご飯も!
天ぷらもいいよ!」
「ああ、楽しそうだな。」
彼女が小躍りしている。
ああ、楽しい。
まずはブラスを取りに行く。
彼女を抱えで、ピクトに移動した。
かなり昔だが、場所は覚えている。
そこはブラスしかないところだ。大会前に軍がピクトの遠征と言っていたから、
残っていればいいのだが。
全て刈り取っても、雨の日の後、また元に戻るのだ。
「なるほど。寒くなる前の燃料確保ってことだね。
乾燥させる期間も考えてるのか。」
彼女はしきりに感心していた。
「じゃ、向こうに見えるものは?とってもいい?」
「かなり残っているな。私が行った時はもっと広範囲でとっていたがな。」
「なんでだろうね。手抜きか、そういう指示か。
そういう指示だったら勝手に取るのはよくないね。
ガイライに聞いてみようか?」
「そうだな、聞いてみてくれ。会わずの月の日前は、
大抵鍛錬で一日が終わる。鍛練場にいるだろう。
私が聞くとがっかりするからな。」
「あはははは!それはわかる。」
(ガイライ?今いい?)
(!モウ!ちょっとまってください)
「休憩だ!」
(モウ、どうしました?なにかありましたか?)
(いや、ほんとくだらんことなんよ、仕事中ごめんね)
(いえ、いつでもいいんですよ。ちょうど休憩をとるつもりだったんで)
(ありがとね。あのね、ピクトの遠征でブラス刈りってあるんでしょ?)
(ええ。よく知ってますね?それが?)
(いま、そこに来てるんだけど、マティスが言うに量がすくないって)
(!マティスはいますか?)
(なんだ?)
(どれぐらい?毎回同じはずだ。
今回も別段特別指示は出していないし、聞いていない)
(1/5だな。ブラスも山積みにはされていない。刈ったままだ)
(・・・・。少し待て)
(わかった)
「なんだろうね。さぼったのかな?」
「そうだろうな。それで?これはお前が言ってたものか?」
「うん、色が赤いのと、葉がでかい。太い、でかすぎるってこと以外は。」
「それでは別物ではないのか?」
「ううん、節もあるしね。なか空洞でしょ?」
「そうだ。」
「じゃ、いっしょだね。大きいのと色が違うのはわかってたから。
緑の植物もあるのにね、同じだけ赤い植物もある。おもしろいね。
季節によっていろは変わるの?」
「植物は赤か緑だ。黄色もある。が、季節でかわる?枯れる以外ない。」
「へー。やっぱり面白いね。」
「植物はだいたい緑で、寒くなってくると赤や黄色になって枯れる。
ずっと緑の物もあるよ。いろいろ。」
「そうか。」
「モウ!」
ガイライが移動でやって来た。
「あれ?来ちゃったの?大丈夫?」
「大丈夫ですよ。こちらの方が問題です。」
「手を抜かれたんだな?」
「情けない。問いただせば、
ここ数年は少しだけ刈って終わっていたようです。」
「燃料にしてたんでしょ?困らないの?」
「砂漠石が主流でブラスは使われなくなったと。
なので、形だけで済ませていたようです。」
「あらら。砂漠石って値上がりするんでしょ?
また、これを燃料に使うんじゃないの?」
「いえ、値上がりするのニバーセルの砂漠石です。
ピクトも砂漠を有してますので。」
「じゃ、だれも困らないんだ。今のところ。」
「協定で、ここのブラスを刈るというのがあるんですよ。
イリアスではメイガ狩りとかね。」
「それをやってのニバーセルの利は?」
「訓練とそれで得た資産の売却利益です。
ブラスは売れない。なので、手を抜いたと。」
「軍に入らないで、直接その小隊かなにかにはいるの?」
「そうです。」
「ピクトとの協定はここのブラスを刈るってことだけ?本数?
売るのは小遣い稼ぎって感じ?」
「そうです。本数ですね。」
「ま、決まり事を守らないのはよろしくないね。
ガイライ?監督不行き届きだよ?」
「はっ。申し訳ございません。」
「あははは!わたしに謝られても仕方がないからね。
ま、次回からしっかりとね。
ピクト側にケチをつけられないようにしておこうかな。
再度遠征するのが筋だとは思うけどね。
そうするとガイライの責任になっちゃうから。
かーちゃんがちゃちゃっとしちゃおうかな。」
「いえ、それは。」
「いいのいいの。ちょっとこれが欲しいのよ。
で、雨の日の後に生えてくるものもね。
それは勝手にもらっちゃうけどね。
マティス、これは山にしておくの?どれぐらいの山?」
「これぐらいだ。」
散乱しているものでひと山作る。
50は作られていた。それが10できればいいところか。
残りも山にする。
「あと、40ね。了解。」
『風よ、鋭利な刃物となりなぎ倒せ!』
彼女はあっという間にブラスを刈る。
刈るというか、なぎ倒した。
あとは同じように山を作っていった。
十分だ。
「こんなもんかな?これ、ここに置いといてもいいけど、
ピクトの人が買わなかったんだからもらうよ?問題ない?」
「ええ、それはもちろん。あの、間隔を開けたのは?」
「筍、ああ、ブラスの芽を取るためには結構手入れが必要らしいのよ。
密集してたらダメとかね。だから取り合えず、
こんな間隔で伐採しておこうかなと。決まりの本数以上は伐採したから。」
「芽ですか?雨の日の後に生える?」
「そうそう。それ、おいしいはずなのよ。」
「食べ物ですか?」
「たぶん。」
「ブラスはどうするんですか?」
「んー、いろいろ。ま、お楽しみにね。」
「モウに頼ってばかりです。申し訳ない。」
「ん?これは欲しかったから。乾燥もいい感じだしね。
ちょうどよかったよ。水分を抜いてもいいけど、
やっぱりゆっくり抜くほうがいいから。
ああ、あの20人の話も聞いたよ。
なんでそうなったかは聞いておくほうがいいね。
それがどうしようもないものだったら、
やっぱり強制労働だ。その判断はしてね。」
「はい。」
「ほれ、はやく、帰りなさい。
現地まで確認ができないから嘘をつかれたんだよ。
その前に、きちんとしたかどうかも
聞いてないでしょ?問題なかったか?って聞いていれば、
嘘つくのは結構、精神的に負担になるから、まじめにやる人はやる。
問いただしただけで話しちゃうんだから。
それはそれでわたしは情けないと思うよ?
嘘を貫き通すこともしないんだから。
確認できない、聞かれない、おまけに売れないってなると、
さぼるよね。そもそも鍛錬をやっていないということだ。
それを守らすために石を使うことになる。もったいないよね。
やって当たり前のことをわざわざ聞かない。
聞かれないからしない、それが軍部の質の低下だってことだ。
協定にあるんだから、こっちにうまみがないというのなら、
その協定を見直すことだね。鍛錬はどこででもできるんだから。
メイガもおそらく、
今度はイリアスのほうから湿地に入るなって言ってくるとおもうよ。
樹石を取られると困るからね。見直しの時期なんだよ。」
「はい。」
「うふふ。そんなにがっかりしないで。
お弁当をあげるから、しっかり食べて頑張って。」
籠に、さっき作った大半を詰め込んで渡す。
甘い。
そして抱き合って、帰っていった。
そこから、細い棒状に割き加工、糸で結んですだれというのを作っていく。
もちろん、最初の一つだけで、後はお願いしていた。
岩場に戻り、海藻を回収。
細かく、ドロドロにしたものを薄くすだれに乗せていく。
水分を飛ばし、あとは、台の上で乾燥させるそうだ。
そうして月が沈む。
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