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422:色の三原色
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月が沈む少し前から起き出し、
モーニングコーヒーとクッキーを食べて出発です。
荷重を掛けると振動が分からんのでは?とマティスに言うと、
荷重をかけ、尚且つ浮く。
砂に少し沈むぐらいがいいとのこと。
ものすごい鍛錬です。
月が沈むと、スン、スンという音。
?
音はするのに姿は見えず、まるであなたは、、、、
「上まで上がってこないな。弱い。
砂に埋もれたままだ。
砂を避けて集めるのか?」
スン スン
音がしたところの砂を手で払う。
露天で買った砂漠石だ。
スン スン
砂をのける
石が2つ、3つ。
「これ、安全だけど効率悪いね。」
「そうだな、コットワッツの砂漠より悪い。
時間がかかるし、手間がいる。
爆裂の感覚も弱い。」
「あの籠一杯分集めるのならどれくらいかかる?」
「1ヵ月はかかるだろうな。
合わさりの月までいて、そこで、入国税は免除してもらい、
待っている間に石を集める。稼ぎとしては悪くはないがな。」
「マティスは月にどれくらい集めてたの?」
「稼ぎは良かったぞ?月に100リング分は稼いでいたから。」
「おお!高給取りだ!素晴らしい!!
それを全て本と石鹸と飴ちゃんに使っていたんだね!!」
「・・・そうなるな。」
「素晴らしい!宵越しの銭はいらないって奴だ!」
「いいのか?」
「いいよ?パーッと使うのがいいんだよ。」
「船は?領土は?」
「!!・・・これからは2人で貯金していこう!2人でね?」
「そうだ!2人でだ!」
と話していてもスンスンは起きない。
スンスンが起きてそこに走る。
砂をどけて、取る。
歩いて足の裏で振動を感じるには少ないのだ。
コットワッツではとにかく歩けば大丈夫だったそうだ。
音を拾い、走る。
ぼけっと待ってるのもよろしくない。
が、仕方がない。牛歩のように進んでいく。
鍛練だ。
スンスン聞こえれば走る。
「駱駝馬だ。早いな。」
「ん?あ!ほんとだ!振動が分かるよ!」
「では、何頭、何人だ?」
「んー。5頭?ん?乗ってるのは3だ。2頭は馬だけだ。
予備?抜けれるの?砂漠?」
「今日で倍の長さだが、無理だろうな。
私達に用事か?」
「え?昨日のお姉さん?あ!スンスン来た!」
来るまで、スンスン狩りだ。
色がきれいのが多いから宝探しの気分だ。
専用の道具も開発した。竹熊手。素晴らしい!!
「追いついた!ギリギリだな!」
先頭の駱駝馬に乗った男が言う。
今は半分だからだ。
兄弟の行商。
脚は早い。夜は欲望には流されない。
そういう修業を積んでいるし、2人で生きていくことが欲だからだ。
仲良し兄弟。
「お嬢!どっちだ?」
「背の高い方よ!」
どっちってなにが?
ちなみに、このお姉さんとは一言も言葉を交わしていない。
船にいるときから、一方的に話していたのだ。
相槌も打っていない。
「もうひとりは?」
「趣味が悪いわね。好きにすればいい。」
「ありがてえ!」
ああ。それはアウトだ。
ドゴン!!
マティスの気が2人に当たってはじけ飛んだ。
「うむ。針の先のようにと意識したがうまくいったな。」
「あ!師匠の教えだね?さすが兄さん!
師匠に報告だね!習得できましたと。師匠もお喜びになられますね。」
「・・・弟よ?楽しいか?」
「くふふふふふ。あ!スンスン!」
「あ、あ、あ、あ・・・」
一人残したのは一応事情を聴かないとね。
駱駝馬たちにはいい迷惑だな。
簡易井戸を出して、ジュコン、ジュコン水を吸い上げる。
きれいなおいしい水だ。
わたしももらおう。マティスにも。
うん、ここのお水はおいしい。
「え?水?」
「お前も飲むか?お前はまだ何も言っていないし、何もしていない。
ここで会った旅人同士だ。そうだろ?」
高速で頷いている。
「飯を食う時間は有りそうか?弟よ、馬たちは何と?」
「ん?自分たちが今から食べるものに寄るって。
なにがいい?ここだとリンゴは?ジャクジャクしておいしいよ?」
馬たちは満足したようだ。
帰りは最短最速で行くから少し寝る、とのこと。
駱駝馬の手の抜き加減は素晴らしいものがあるな。
はじかれた2人はそのまま。
もう一人の男はかわいそうなくらい震えていた。
極悪兄弟になっている、絶対。
お昼ご飯は一般的なもの。
トウミギのスープと、焼きめし。
炊いたご飯を炒める。鳥の皮を入れるのが好きだ。
もちろん、干し肉も入れる。卵もいいだろう。
マヨも隠し味で。
「いい匂いだね!さ、食べよう。」
怖くてもおいしい匂いと、おいしいものが目の前にあれば、
大抵食べる。最後の食事かもしれないし。
「おいしいね!兄さんは本当に料理上手だ。
さ、最後の食事は堪能した?」
「う、うわーーー!!」
逃げようと駱駝馬に乗ろうとするが、
お昼寝中だ。
ぶふん、と、首を振られている。
「あはははは!冗談だよ!
コーヒーを入れよう。」
「戻らなければ、そこが最後の地だぞ?」
恐々戻ってきた。
「悪い、悪い。甘いよ?」
「・・・・!ふわー。」
「よかった。気に入ってくれたみたいだ。
紅茶好きはコーヒーを飲まないって聞いたことあるからね。」
「・・・そんなことはない。紅茶しかないから、紅茶を飲むんだ。」
「ん?コーヒーは行商が売ってたよ?」
「行商の物は買わない。」
「え?結構買っている人いたよ?」
「それは街人だろ?俺たちは城人だ。
城人は買わない。」
「城人?自国の製品だけ?ん?城人はお城にすんでるから?どこの?」
「俺たちは3の城だ。
城が5つある。港から数えて3番目の城だ。」
「じゃ、そこに行く前に曲がったのか。
なにかおすすめの商品を売りたかったからとか?」
「・・・・。」
「だからどこに行くのって聞いたのかな?」
「・・・。」
「答えろ。」
マティスがすごむ。
「あんたを気に入ったそうだ。
お嬢はいつも船に乗って気に入った男を入国税を無しにしてやるかわりに、
数日その男と遊ぶ。」
「遊ぶって?」
「・・・言えない。」
「言え。」
「あんたたちがいま想像した数十倍ひどいことだ。」
「うわー。寝ずにままごとはきついな。」
「・・・・。」
「冗談だよ。遊んだ後は?」
「おかしくなっている。」
「犯罪じゃないの?」
「城人は高い税金を払っている。何をやっても問題は無い。」
「何で儲けてるの?」
「おかしくなった人間で砂漠石を集める。増えれば増えるほどもうかる。」
「砂漠石は国で集めないの?」
「城人がそれぞれで集める。」
「他の城人は何で儲けてる?」
「1番城と2番城は港で、4番5番城はタトートの取引で、
3番は、俺たちは砂漠石が主だ。2番と4番も、
俺たちより少ないが集めている。皆がやっている。」
「畑は?」
「街人だ。」
「怖いな。この国、この帝国の一番えらいさんも容認してるの?」
「砂漠石を集める人間がどうやって来たか、最後どうなるかを知らないだけだ。」
「ピクトみたいに迷い除けを施せばいいんじゃないの?
それが仕事になる。ピクトもダカルナもそうだ。
コットワッツも前までそうだと聞いたけど?」
「納める力、領主や王がもつ力か?
はははは!ここは帝国、一番偉いのは帝王、その下に城人。
俺たちだ。わかるだろ?ただの人だよ。帝王だってそうだ。
小さな村がそのまま国になったんだ!
村と同程度の集まりなんだよ!!」
うわー。
だから言葉遣いもよろしくなくてよ?てか。
「兄さん、知ってた?」
「知らん。私はかなりさぼっていたようだな。」
「だろうね。国の成り立ちは習うよ?たぶん。」
「中央の会合は?その帝王が行くのか?
城人も出るだろ?」
「それは1番城だ。」
「ああ、城人もいろいろいるということか。」
発展して国と認めてもらったということだな。
「いろいろだ。が、あんたたちがうちに兄さんにしようとしたことは、
街中ですればダメなことだろ?」
「城に連れていけばいい。城の中は城主が何もかも決める。
砂漠ならさらに問題も何もない。」
「おのお姉さんは城主の娘?」
「そうだ。」
「じゃ、だれも罰することはできないんだね?」
「・・・。」
「いや、ぼくたちもなんもしてないだろ?
馬が来て、いきなり倒れて、別に助ける義理もない。
もう一人の旅人にはしたよ?馬とね。
馬が起き出したね。賢いな。半分のころの短時間の睡眠は体にいいらしい。
あんたどうする?」
「ど、どうとは?」
「あんただけ元気で帰ったらまずいだろ?気を失って馬と一緒に帰るのが得策だ。
俺も何が何だかって言える。で、そのままこの国を出ろ。
この国に義理があるなら、別だけど。」
「ない!あるもんか!!俺だって壊れかけた人間なんだ!
かろうじてだ!壊れていたほうがどんなによかったか!!」
「いや、自分にされて嫌だったことを他人にした時点で同類だよ?
文句は言えないね。」
「・・・ここを出てどうやって生きていく?
結局は同じことをしないと生きていけない!」
「いや、そこは働けよ?何言ってんだ?
職業で強盗を選ぶのか?だったら好きにしろよ。」
「お前は働いたことがないからそんなことが言えるんだ!!」
「?最近そんなことばかり言われてる気がする。
そんなにお気楽マンボにみえるのか?どう?兄さん?」
「可愛い弟だということしかわからない。」
「・・・兄さんに聞いたのがまちがいだな。」
「自分の手を見ろよ!何もしたことのない指先だ!!」
「そこか!確かに!・・・兄さん?爪磨いた?」
「いいだろ?」
「そうだね。うん、ありがとう。」
「男のくせに!」
「お!偏見だ!良し!お前はここで死ね!」
手刀です。
「いい角度だな!」
「うん!」
「あとの二人は埋めるか?」
「どこまで極悪非道な兄弟なんだ?
馬たち?もうちょっと待ってね?」
折りたたみクッションベットを出して、この男を実験体に。
お肌と爪先、もちろん足も、スペシャルマッサージの刑です。
施術はマティスです。
「いや、こう、下から上というのが基本。
あとは、筋の流れを押さえる。」
「こうか?」
「うん。どんどん筋肉が緩んでいくね。いいよ!」
もう、全身ピカピカ。見えるところだけだけどね。
きれいにでかなりきれいになるから。
爪も砂トカゲの皮で磨く。
爪の間の汚れなんて許されない。
ホットタオルとホットオイルでマッサージすれば、
ある程度はしっとりだ。
「なるほどな。左右対称というのは難しいな。」
「そうだね。でも、右をやって、次に左をすれば、
流れが分かるから、あ、次の気持ちいいんよねって
さらり満喫できるのよ。
逆に手を抜くと、あれ?ってなるから気を付けないとね。
マティスはどんどんうまくなるから、
逆にもう一回反対側もしてってなる。」
「もちろんするぞ?」
「うふふふ。ありがとう。その時は延長を希望するよ。」
「いいな!」
「マティスもいってね?さ、なかなかにきれいになったね。
うん、土台は置いておいて。これを街に返そう。
馬たち悪いけどお願いね。」
「しかし、どういうつもりだ?」
「ん?いや、別に意味はない。爪先がきれいなだけで
遊び人認定はムカついただけ。
マッサージもお互いがやってたらなかなか教えるのは難しいからね。
ちょうどよかった。」
街に戻ったら注目の的だ。
おなかもいっぱい、身なりも小奇麗になった。
すっきりした気分でまた同じことをするのならどうしようもない。
わたしにしてみればかなりのサービスだ。
おいしそうに食べてくれた礼だ。
駱駝馬を見送って、
またスンスン探しをはじめた。
「・・・・鍛錬はさ、月が昇ってからしよう。
そり走らせてさ、集めよう。
この中腰の体勢もよろしくない。」
「そうするか。」
1日は長いのだ。
月が昇るまで、
そりを風で走らせる。
後ろには爆裂石が通らない荒い竹かご。
畑を耕すように、砂を掘り起こしていく。
スンスンとのタイミングが合えば、後ろにたまっていく。
「大量?とは言えないけど、
砂漠もかなり進めたし、それなりに?」
「あの籠2杯分はある。向こうで売れば60リングだ。
他で売れば、もっと高値だな。」
「色付きはそれをまとめて使えば海峡石のように使えると思うんだけど?」
「そうかもしれんな。青と赤で酒が出るか?」
「お!やってみよう!」
色の三原色。
赤
青
黄
これだけだ。
混ぜるとうんともすんとも。
緑、紫もあるがこれもにんともかんとも。
どちらかだ。青が強ければ、青。
黄色よりだったら黄色、光だ。
それでも便利だ。
「これで海峡石の代わりになる。
よそ様のところでなかなか使えないからね。
これをいれて使う筒状のもの作ってね。」
「銀で作ろう。透かしを入れてな。」
「おお!かっこいい!
じゃ、鉱物ももらっておこうか?」
「ああ、そうしよう。」
かなり豊富です。
マトグラーサよりも。
鉱山はないのかな?ないからかな?
かっこいい魔法の杖を作ってもらおう。
けど、赤い砂漠石をいれるとチャッカマンで、
黄色は懐中電灯だ。
腰には2つのひょうたん。
3つの銀の筒。
なかなか良い!
モーニングコーヒーとクッキーを食べて出発です。
荷重を掛けると振動が分からんのでは?とマティスに言うと、
荷重をかけ、尚且つ浮く。
砂に少し沈むぐらいがいいとのこと。
ものすごい鍛錬です。
月が沈むと、スン、スンという音。
?
音はするのに姿は見えず、まるであなたは、、、、
「上まで上がってこないな。弱い。
砂に埋もれたままだ。
砂を避けて集めるのか?」
スン スン
音がしたところの砂を手で払う。
露天で買った砂漠石だ。
スン スン
砂をのける
石が2つ、3つ。
「これ、安全だけど効率悪いね。」
「そうだな、コットワッツの砂漠より悪い。
時間がかかるし、手間がいる。
爆裂の感覚も弱い。」
「あの籠一杯分集めるのならどれくらいかかる?」
「1ヵ月はかかるだろうな。
合わさりの月までいて、そこで、入国税は免除してもらい、
待っている間に石を集める。稼ぎとしては悪くはないがな。」
「マティスは月にどれくらい集めてたの?」
「稼ぎは良かったぞ?月に100リング分は稼いでいたから。」
「おお!高給取りだ!素晴らしい!!
それを全て本と石鹸と飴ちゃんに使っていたんだね!!」
「・・・そうなるな。」
「素晴らしい!宵越しの銭はいらないって奴だ!」
「いいのか?」
「いいよ?パーッと使うのがいいんだよ。」
「船は?領土は?」
「!!・・・これからは2人で貯金していこう!2人でね?」
「そうだ!2人でだ!」
と話していてもスンスンは起きない。
スンスンが起きてそこに走る。
砂をどけて、取る。
歩いて足の裏で振動を感じるには少ないのだ。
コットワッツではとにかく歩けば大丈夫だったそうだ。
音を拾い、走る。
ぼけっと待ってるのもよろしくない。
が、仕方がない。牛歩のように進んでいく。
鍛練だ。
スンスン聞こえれば走る。
「駱駝馬だ。早いな。」
「ん?あ!ほんとだ!振動が分かるよ!」
「では、何頭、何人だ?」
「んー。5頭?ん?乗ってるのは3だ。2頭は馬だけだ。
予備?抜けれるの?砂漠?」
「今日で倍の長さだが、無理だろうな。
私達に用事か?」
「え?昨日のお姉さん?あ!スンスン来た!」
来るまで、スンスン狩りだ。
色がきれいのが多いから宝探しの気分だ。
専用の道具も開発した。竹熊手。素晴らしい!!
「追いついた!ギリギリだな!」
先頭の駱駝馬に乗った男が言う。
今は半分だからだ。
兄弟の行商。
脚は早い。夜は欲望には流されない。
そういう修業を積んでいるし、2人で生きていくことが欲だからだ。
仲良し兄弟。
「お嬢!どっちだ?」
「背の高い方よ!」
どっちってなにが?
ちなみに、このお姉さんとは一言も言葉を交わしていない。
船にいるときから、一方的に話していたのだ。
相槌も打っていない。
「もうひとりは?」
「趣味が悪いわね。好きにすればいい。」
「ありがてえ!」
ああ。それはアウトだ。
ドゴン!!
マティスの気が2人に当たってはじけ飛んだ。
「うむ。針の先のようにと意識したがうまくいったな。」
「あ!師匠の教えだね?さすが兄さん!
師匠に報告だね!習得できましたと。師匠もお喜びになられますね。」
「・・・弟よ?楽しいか?」
「くふふふふふ。あ!スンスン!」
「あ、あ、あ、あ・・・」
一人残したのは一応事情を聴かないとね。
駱駝馬たちにはいい迷惑だな。
簡易井戸を出して、ジュコン、ジュコン水を吸い上げる。
きれいなおいしい水だ。
わたしももらおう。マティスにも。
うん、ここのお水はおいしい。
「え?水?」
「お前も飲むか?お前はまだ何も言っていないし、何もしていない。
ここで会った旅人同士だ。そうだろ?」
高速で頷いている。
「飯を食う時間は有りそうか?弟よ、馬たちは何と?」
「ん?自分たちが今から食べるものに寄るって。
なにがいい?ここだとリンゴは?ジャクジャクしておいしいよ?」
馬たちは満足したようだ。
帰りは最短最速で行くから少し寝る、とのこと。
駱駝馬の手の抜き加減は素晴らしいものがあるな。
はじかれた2人はそのまま。
もう一人の男はかわいそうなくらい震えていた。
極悪兄弟になっている、絶対。
お昼ご飯は一般的なもの。
トウミギのスープと、焼きめし。
炊いたご飯を炒める。鳥の皮を入れるのが好きだ。
もちろん、干し肉も入れる。卵もいいだろう。
マヨも隠し味で。
「いい匂いだね!さ、食べよう。」
怖くてもおいしい匂いと、おいしいものが目の前にあれば、
大抵食べる。最後の食事かもしれないし。
「おいしいね!兄さんは本当に料理上手だ。
さ、最後の食事は堪能した?」
「う、うわーーー!!」
逃げようと駱駝馬に乗ろうとするが、
お昼寝中だ。
ぶふん、と、首を振られている。
「あはははは!冗談だよ!
コーヒーを入れよう。」
「戻らなければ、そこが最後の地だぞ?」
恐々戻ってきた。
「悪い、悪い。甘いよ?」
「・・・・!ふわー。」
「よかった。気に入ってくれたみたいだ。
紅茶好きはコーヒーを飲まないって聞いたことあるからね。」
「・・・そんなことはない。紅茶しかないから、紅茶を飲むんだ。」
「ん?コーヒーは行商が売ってたよ?」
「行商の物は買わない。」
「え?結構買っている人いたよ?」
「それは街人だろ?俺たちは城人だ。
城人は買わない。」
「城人?自国の製品だけ?ん?城人はお城にすんでるから?どこの?」
「俺たちは3の城だ。
城が5つある。港から数えて3番目の城だ。」
「じゃ、そこに行く前に曲がったのか。
なにかおすすめの商品を売りたかったからとか?」
「・・・・。」
「だからどこに行くのって聞いたのかな?」
「・・・。」
「答えろ。」
マティスがすごむ。
「あんたを気に入ったそうだ。
お嬢はいつも船に乗って気に入った男を入国税を無しにしてやるかわりに、
数日その男と遊ぶ。」
「遊ぶって?」
「・・・言えない。」
「言え。」
「あんたたちがいま想像した数十倍ひどいことだ。」
「うわー。寝ずにままごとはきついな。」
「・・・・。」
「冗談だよ。遊んだ後は?」
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「犯罪じゃないの?」
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「砂漠石は国で集めないの?」
「城人がそれぞれで集める。」
「他の城人は何で儲けてる?」
「1番城と2番城は港で、4番5番城はタトートの取引で、
3番は、俺たちは砂漠石が主だ。2番と4番も、
俺たちより少ないが集めている。皆がやっている。」
「畑は?」
「街人だ。」
「怖いな。この国、この帝国の一番えらいさんも容認してるの?」
「砂漠石を集める人間がどうやって来たか、最後どうなるかを知らないだけだ。」
「ピクトみたいに迷い除けを施せばいいんじゃないの?
それが仕事になる。ピクトもダカルナもそうだ。
コットワッツも前までそうだと聞いたけど?」
「納める力、領主や王がもつ力か?
はははは!ここは帝国、一番偉いのは帝王、その下に城人。
俺たちだ。わかるだろ?ただの人だよ。帝王だってそうだ。
小さな村がそのまま国になったんだ!
村と同程度の集まりなんだよ!!」
うわー。
だから言葉遣いもよろしくなくてよ?てか。
「兄さん、知ってた?」
「知らん。私はかなりさぼっていたようだな。」
「だろうね。国の成り立ちは習うよ?たぶん。」
「中央の会合は?その帝王が行くのか?
城人も出るだろ?」
「それは1番城だ。」
「ああ、城人もいろいろいるということか。」
発展して国と認めてもらったということだな。
「いろいろだ。が、あんたたちがうちに兄さんにしようとしたことは、
街中ですればダメなことだろ?」
「城に連れていけばいい。城の中は城主が何もかも決める。
砂漠ならさらに問題も何もない。」
「おのお姉さんは城主の娘?」
「そうだ。」
「じゃ、だれも罰することはできないんだね?」
「・・・。」
「いや、ぼくたちもなんもしてないだろ?
馬が来て、いきなり倒れて、別に助ける義理もない。
もう一人の旅人にはしたよ?馬とね。
馬が起き出したね。賢いな。半分のころの短時間の睡眠は体にいいらしい。
あんたどうする?」
「ど、どうとは?」
「あんただけ元気で帰ったらまずいだろ?気を失って馬と一緒に帰るのが得策だ。
俺も何が何だかって言える。で、そのままこの国を出ろ。
この国に義理があるなら、別だけど。」
「ない!あるもんか!!俺だって壊れかけた人間なんだ!
かろうじてだ!壊れていたほうがどんなによかったか!!」
「いや、自分にされて嫌だったことを他人にした時点で同類だよ?
文句は言えないね。」
「・・・ここを出てどうやって生きていく?
結局は同じことをしないと生きていけない!」
「いや、そこは働けよ?何言ってんだ?
職業で強盗を選ぶのか?だったら好きにしろよ。」
「お前は働いたことがないからそんなことが言えるんだ!!」
「?最近そんなことばかり言われてる気がする。
そんなにお気楽マンボにみえるのか?どう?兄さん?」
「可愛い弟だということしかわからない。」
「・・・兄さんに聞いたのがまちがいだな。」
「自分の手を見ろよ!何もしたことのない指先だ!!」
「そこか!確かに!・・・兄さん?爪磨いた?」
「いいだろ?」
「そうだね。うん、ありがとう。」
「男のくせに!」
「お!偏見だ!良し!お前はここで死ね!」
手刀です。
「いい角度だな!」
「うん!」
「あとの二人は埋めるか?」
「どこまで極悪非道な兄弟なんだ?
馬たち?もうちょっと待ってね?」
折りたたみクッションベットを出して、この男を実験体に。
お肌と爪先、もちろん足も、スペシャルマッサージの刑です。
施術はマティスです。
「いや、こう、下から上というのが基本。
あとは、筋の流れを押さえる。」
「こうか?」
「うん。どんどん筋肉が緩んでいくね。いいよ!」
もう、全身ピカピカ。見えるところだけだけどね。
きれいにでかなりきれいになるから。
爪も砂トカゲの皮で磨く。
爪の間の汚れなんて許されない。
ホットタオルとホットオイルでマッサージすれば、
ある程度はしっとりだ。
「なるほどな。左右対称というのは難しいな。」
「そうだね。でも、右をやって、次に左をすれば、
流れが分かるから、あ、次の気持ちいいんよねって
さらり満喫できるのよ。
逆に手を抜くと、あれ?ってなるから気を付けないとね。
マティスはどんどんうまくなるから、
逆にもう一回反対側もしてってなる。」
「もちろんするぞ?」
「うふふふ。ありがとう。その時は延長を希望するよ。」
「いいな!」
「マティスもいってね?さ、なかなかにきれいになったね。
うん、土台は置いておいて。これを街に返そう。
馬たち悪いけどお願いね。」
「しかし、どういうつもりだ?」
「ん?いや、別に意味はない。爪先がきれいなだけで
遊び人認定はムカついただけ。
マッサージもお互いがやってたらなかなか教えるのは難しいからね。
ちょうどよかった。」
街に戻ったら注目の的だ。
おなかもいっぱい、身なりも小奇麗になった。
すっきりした気分でまた同じことをするのならどうしようもない。
わたしにしてみればかなりのサービスだ。
おいしそうに食べてくれた礼だ。
駱駝馬を見送って、
またスンスン探しをはじめた。
「・・・・鍛錬はさ、月が昇ってからしよう。
そり走らせてさ、集めよう。
この中腰の体勢もよろしくない。」
「そうするか。」
1日は長いのだ。
月が昇るまで、
そりを風で走らせる。
後ろには爆裂石が通らない荒い竹かご。
畑を耕すように、砂を掘り起こしていく。
スンスンとのタイミングが合えば、後ろにたまっていく。
「大量?とは言えないけど、
砂漠もかなり進めたし、それなりに?」
「あの籠2杯分はある。向こうで売れば60リングだ。
他で売れば、もっと高値だな。」
「色付きはそれをまとめて使えば海峡石のように使えると思うんだけど?」
「そうかもしれんな。青と赤で酒が出るか?」
「お!やってみよう!」
色の三原色。
赤
青
黄
これだけだ。
混ぜるとうんともすんとも。
緑、紫もあるがこれもにんともかんとも。
どちらかだ。青が強ければ、青。
黄色よりだったら黄色、光だ。
それでも便利だ。
「これで海峡石の代わりになる。
よそ様のところでなかなか使えないからね。
これをいれて使う筒状のもの作ってね。」
「銀で作ろう。透かしを入れてな。」
「おお!かっこいい!
じゃ、鉱物ももらっておこうか?」
「ああ、そうしよう。」
かなり豊富です。
マトグラーサよりも。
鉱山はないのかな?ないからかな?
かっこいい魔法の杖を作ってもらおう。
けど、赤い砂漠石をいれるとチャッカマンで、
黄色は懐中電灯だ。
腰には2つのひょうたん。
3つの銀の筒。
なかなか良い!
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