463 / 869
463:身内会議
しおりを挟む
マティス相手に2人でプレゼン。
ホワイトボードを持ち出し、説明。
もちろん、裸婦像はささいな痕跡までも消去した。
「・・・・そうだろうな。
では、なせ、イリアスがそんな間抜けなことする?」
「樹石の価値を高めたいのかと。
代替わりが近い。その前に手柄を作りたい第3王子と、
ニバーセルの税収入、コットワッツつぶしですね。
産出量は格段に違います。同じような価格競争をするとなると、
あの湿地の樹石を筏で掬い上げるのではなく、
それこそ、大量な人工をいれ、短期間で産出すれば、
勝てるでしょう。ただし、それこそ短期間だ。
あっという間に資源は枯渇。なにも生み出さない土地となる。
その分だけの税は負担になります。
おそらく、樹石を利用法が広まれば、税をあげる気ですよ王都は。」
「ん?それはできないっていってなかった?」
「姉さん、法は変えれるんですよ。」
「ああ。」
「会合前に閉鎖します。できるだけ早いほうがいい。価値があるからと税をあげるが、
なくなったからと税を下げることはない。」
「わかった。明日は1日予備日だ。セサミナは閉鎖と、
あの2人にはすべて話せ。
少しでも隠し事があるとそこを利用する輩もいる。
納得がいかないというのなら、こちらからも話そう。
そして、あまりにも素直に納得してもだ。」
「わかりました。」
「これは資産院はからんでいないの?その税があがるとかどうとかは?」
「資産院はあくまでも資産の把握。中央院の決定に従うだけです。
なのに、無理な徴収を押し付ける。」
「じゃ、ブラスの林がお金を生むって知ったら?」
「ガイライ殿たちは追い出されるかもしれませんね。
そうなっては、コットワッツは手を引きます。
契約はガイライ殿管理の元なってますから。」
「そうなるのは雨の日の後になってほしいと願うだけだ。」
ジャグジーにうつって、塩アイスを満喫。
わたしは水着だ。
ぴったりしたものは却下されたので、Tシャツ、短パンというスタイル。
じゃ、みんなもそれで。
「では、わたしは戻ります。
明日の月が昇る頃には済ませておきますので。」
「うん。その時分に湿地に行くよ。閉鎖するんなら、柵を立てるよ。」
「お願いします。では。」
お土産にアイスクリームと岩塩プレートを持って帰った。
「愛しい人?今日はここで泊まるとして、
明日は?」
「先に東の砂漠に行こうか?ピクトのギーから船で、テルニに。で、東に。」
「それだと半日船の上だ。」
「そうか。じゃ、テルニにこっそりはいって、しれっと。」
「そうだな。テルニからギーに向かう人でにぎわっているだろう。
そこから、船を乗らずに、東に行くと。」
「うん。入国税でひとり30も払たんだから、もっと端まで見ておきたいってね。」
月が沈んですぐの港、テルニ。
結構な人が集まっている。
もうすぐ合わさりの月、ここで言う一つ月の日に砂漠に入る人が多いから、
その前に船にのって出国するもの人がすくないと思ったんだけど。
何人かが、船に乗り込んでいく。デルサトールの商売人たちだろうか。
きっと、お嬢のように人を買う人たちもいるんだろう。
今の数人のなかにお嬢もいたかもしれないな。
この前来た時は出ていなかった露店がでている。
アーリア、ひょうたんが売ってたので値段を聞いたら、
前に買った値段と同じぐらいだった。
セサミン用の風神を作ろうか。
船は出るけど、ここで、ひょうたんを買っていく人が結構いた。
「この人たちは?」
「あんたたちと同じだろ?砂漠で岩塩掘りだ。
アーリアの水筒は必需品だからな。井戸は向こうだ。」
砂漠に向かう道はある。
そこに向かう集団もいる。それが岩塩掘り。
「あの、物知らずなんですけど、砂漠って砂漠石がはじくってほんと?」
小さいアーリアも売っていたので、それも買う。
それに気をよくしたのか、店主が教えてくれた。
「あるよ?しかし、西砂漠より弱い。裸足で歩かなきゃ問題ないよ。」
スンスンより弱いのか!
とにかく、背負子に小さいひょうたんをいれて、
大きいひょうたんに水を、みなと同じようにいれて、
砂漠に入っていく集団についていった。
「お兄ちゃん?どう?」
かなり進んだところで、みながばらけていく。
岩塩の場所はさまざまなのだろうか?
向こうの方でここは俺の場所だと喧嘩が始まっている。
縄張りもあるようだ。
「爆裂もないな。ああ、虫もいない。何もない。」
「じゃ、もっと奥に行こうか。」
半分まで行って戻ってくる。
そこで、作業をする時間を考えれば、ここがいっぱいの場所。
そこからさらに進む。
わたしたちを笑っている男たちがいる。
物知らずだと。
それは否定できないな。
完全に視界から消えれば、そこら走り込み。
鍛練はせねば!
虫の探知はマティスにお願いしているので、
わたしはマティスの後ろを走る。
急に攻撃してくるから困る。
わたしもだけど。
「よし!半分だ!休憩しよう。」
「はーい。」
おにぎりとお出汁、唐揚げとだし巻き。
「爆裂は?」
「・・・・。お前が言う、スンスンどころではないな。ンだ、ン。」
マティスが歩いてじっとしている。さっと砂を払うと、ほんとに極小の砂漠石だ。
「たくさんあるよね?砂漠石。
水も流れている。
もっと中央が原石があるってことだね。
ここまで遠いと、小さくなりすぎるんだ。でも、西と同じで色がついて、きれいだ。」
「そうだな。岩塩はどこだろうか。」
「砂漠石があるということは、地下水がある。岩塩があれば、溶けるよね?
水の流れがないところ?」
「なるほど。すこし外れればいいな。」
「砂を耕していこう。目を細かくするから。」
マティスが鍛錬仕様にというので、重いコンダラ、
整地ローラーを鉄で作り荷重をかける。
砂より大きい砂漠石が残るように孔も開ける。
これを引っ張りながら走る。
「いいな!!」
横に並んで進んでいく。太ももが鍛えられるようだ。
「途切れた。水がない。掘るぞ!」
「へーい。」
カツンと固い。
かなり大きな塊。塩と言われなければわからないだろう。岩だ。
が、砕いて舐めれば塩!
まるまる大きな塊をごろんと掘り返した。
「下の方に砂漠石がのめり込んでいるな。」
のめり込んでいる砂漠石は結構大きい。
「合わさりの月の日にでる石って、もっと小さいでしょ?
でも、こういう大きさ、拳大とか、2000級とか、
あれってどっからでてるの?」
「ここだ。中央砂漠。中央で交換するんだ。
私も砂漠から出たところは初めて見たな。
コットワッツの砂漠では出なかったからな。」
「交換レート、比率は?」
「3倍だったな、重さの。今はもっとではないか?」
「ここ、結構砂漠石あるよね?西と同じぐらい。
デルサトールは西?こっちは?」
「ネルウカートとリリクだ。塊で産出して、中央で
小さめのものと交換だな。」
「合わさりの時は取らないの?」
「合わさりの時ではなかったはずだ。
塊が砂漠の端から出てくると。
砂漠の中央に行くには時間がかかりすぎる。」
「岩塩が出だしたのは最近だよね?塩屋さんも言ってたし。」
「そうだな。私も砂漠から岩塩が出るというのは初めて聞いた。
違うぞ?さぼっていたわけではない。セサミナも驚いていただろ?」
そうなのだ。セサミンも初めて聞きましたと言っていた。
「変動が影響してるのかな?岩塩が流れて来たとか。
今まで通り、その2国から石は出てるのかな?」
「わからんな。ニバーセルのことならまだしも、他国だ。
ワイプでもわからんかもしれんな。報告はしておこう。」
「うん。合わさりの時に、ここと、西の砂漠に行こう。
あー、セサミンはお留守番ね。」
「そうなるな。」
その時はまだ、ルポイドだ。
砂漠を抜けますとは言えない。
ここで鍛錬、岩塩掘り、
コンダラ転がし。マティスにこれの名前をコンダラと言ってしまった。
うん、いいだろう。
岩塩の廻りの砂はすこし、青っぽいのでそれもちまちま回収。
コンダラの中にたまった、小さな砂漠石は色別に分けてみよう。
火と、水と、光だ。透明は風。
風神凧には大量に使うのですよ。
そのままテルニに戻ることなく、湿地に。
だれも、そのまま砂漠の奥まで入っていった兄弟2人が
戻ってこないとは気には留めない。
そんなものだろう。
湿地に移動すると、まさしくカレー!
カレーの匂いがお出迎え!!贅沢!
「モウ様!マティス様!」
「カレーだね!すごい!葉っぱだけじゃないでしょ?」
あのカレーの葉っぱの木は2株あたので1つこっちに渡したのだ。
「もちろん使いましたが、取り寄せた香草で!!」
「ルーはすごいね!」
「いえ、アバサの鼻で。これとこれだって。」
「あはははは!そうなんだ。あれ?セサミンは?」
「いったん戻ると。月が昇ればもう一度。
これも、もう少しかかります。」
「ちょっと早かったね。えーと話は?ルー?アバサ?」
「ええ。聞きました。納得できます。ただ、悔しいですね。
自分の地位固めの為に使われたことが。」
「そうだね。使え使われだ。じゃ、わたしたちも利用さしてもらおうってこと。
いっただろ?因果応報だ。文句は言えない。」
「ええ。もちろん。」
「でも、研究はしてね。これ、向こうの樹石。
やっぱ大きいね。安く使えるのはいいんだよ。
でも、火傷とかに気を付けないとね。
保存方法考えないと。せっかく、油紙でまく方法考えたのに。」
「それはセサミナ様とも話しました。使用済み樹石を回収するでしょ?
その箱をこちらで用意するんです。上下2段の。
使用済みを入れてくださいって。もう一つは保管用に使ってくださいって。
回収はその箱に入っているものだけ。
その箱をうまく作ればいいかと。フタをすれば、
火がつかないように。」
「考えたね!さすがだ。」
「ありがとうございます。」
その仕様はまずはアイデアだけ。
フックさんの御父上、親方に相談だ。
明日、ティータイに行くそうだ。ルグ同伴で。
セサミンはいないからね。
セサミンもその段取りをつけている。
うん、兄弟旅を満喫するためだ。
湿地を閉鎖。今ある柵をかなり上まで伸ばす。
湿地の柵と同様に悪意のあるものは入れない。
樹石も確認に来たものに取られないように。
先輩の柵たちにも事情を。そして称賛を。
これからもお願いと頼んでおく。
ここに手伝に来た人たちには明日、ティータイに出発前に連絡すればいい。
当分閉鎖するが、軽石の加工で、
またここに工房を作る予定と。そのとき手伝ってほしいということで。
カレーの方も研究したいと。
食べた翌日振舞ったが、
それから毎日のように、あれはもうないのかと聞かれたそうだ。
食べていないものも、やってくる。
これは流行るね。
「うちの故郷ではね、こう、野菜とか、お肉とか入れていない状態で、
なにで固めてるんだろう?こう、鍋の端にこびりついた、
カピカピ状態。その状態で売ってるの。
で、ほら、前に出してくれた野菜煮。あれにお肉も入れて、
その塊を入れて、また煮詰めるのね。塊に小麦も入ってるから、
とろみもできる。結構お手軽にできるでしょ?
その塊を作るのが大変だけど。それこそ、油紙で、包んで乾燥させてるとできるかな?」
「すごいです!研究してみます!」
「そう?その塊、ルーっていうんだ。ぶふ!ルー印のルーだね!」
「あ!もういらしてたんですね。
あ!カレーだ!」
「手続きは済みました。もちろん。
連絡が来ていないなんて言わせません。受領印も取りました。
砂漠の綿畑とメーウーの放牧地、砂漠の端の領土申請は受領されました。
弱冠高めですが、仕方がありません。いま、税率は少しずつ上がっていますからね。
前回でコットワッツは拒否できましたから。
新規のものについては拒否できませんよ。
なので、湿地は早めに手が打ててよかった。
会合で笑い者になるでしょうがね。」
あとは、カレーの話。
甘味を加える、リンゴ、はちみつ、
コクが出る、コーヒー
ベースが一つでも、そこからいろいろできる。
カレーうどんもおすすめ。カレーピラフも。
お土産は岩塩プレートとアイスクリーム。
「いっぱい岩塩とってきたよ。塩屋ができるくらいに。
岩塩焼肉屋さんしてもいいかも。」
「昨日はもどって、緊急に対策会議を開きました。
そのとき出しましたよ。みな、寝ぼけていたのに、目がらんらんと。」
「しょっぱいアイス?うわー、なにこれ?」
組み合わせだねーという話。
じゃ、なにの組み合わせがおいしいか。
「モウ様は?なにが一番好きなんですか?」
「好きかー。そうなると、マティスの砂トカゲのしっぽ煮かな?あとサボテンの炊いたの。」
「私は愛しい人だな。」
「うん、食べ物の話ね。セサミンは?」
「プリン?妻達と娘たちで一緒に作ったものが。」
「なら、ルーが作る野菜煮だな。」
「アバサのコーヒーが好きだ。」
好きというとこうなる。
「うまいと思った物ね?んー、クジラ肉かな?」
「クジラ?」
「そう、南の大型獣。そのお肉をちょっといろいろ。
あ!まだお肉はいる?この岩塩板で焼いたらさらにおいしいかも!
海の塩と陸の塩!で大地の肉!!」
「え?食べるのですか?今?」
「そうそう。身内だけ、内緒ね。」
さっそくお肉の用意。
3時間置いて、2時間焼いた状態で収納している。
あとは切って焼くだけ。
サイコロ型に。
四角い岩塩板。
それを樹石で温める。土台は軽石で。
「たぶん、表面に色がつくぐらい。
うん、お箸使おうか。こう、6面、ジュって焼く感じ?
うん。食べよう。」
ジュ、ジュ、ジュ、ジュ、ジュ、ジュ。
「・・・・・。」
妖精の丸いの、妖精のお菓子を食べたときみたいに驚くことはない。
うん。
「・・・・あれだね。人間は肉食だと。」
「・・・そうですね。草食ではないですね。」
「肉ですよね?」
「肉だよ。」
「・・・・当分いらんな、肉は。」
「「「「それだ!!!」」」」
もう、一口で満足。
「干し肉食べよう。砂トカゲ。」
5人でガシガシと干し肉をかじった。
おいしい口なのだがリセットしたい。
あと、緑茶を、ズゾーっと。
「これ、今日はごちそうだよって食べるもんでもないね。
普通に焼いたほうがいい。それは今度みんなで食べよう。
この食べ方は封印だ。食べるなら干し肉がいる。
でないと、お肉を食べる気が起きない。
一瞬だけど。恐ろしい話だ。」
身内会議で、この肉は恐ろしい肉ということになった。
ではでは帰るよと。
皆で後片付けをして別れた。
ホワイトボードを持ち出し、説明。
もちろん、裸婦像はささいな痕跡までも消去した。
「・・・・そうだろうな。
では、なせ、イリアスがそんな間抜けなことする?」
「樹石の価値を高めたいのかと。
代替わりが近い。その前に手柄を作りたい第3王子と、
ニバーセルの税収入、コットワッツつぶしですね。
産出量は格段に違います。同じような価格競争をするとなると、
あの湿地の樹石を筏で掬い上げるのではなく、
それこそ、大量な人工をいれ、短期間で産出すれば、
勝てるでしょう。ただし、それこそ短期間だ。
あっという間に資源は枯渇。なにも生み出さない土地となる。
その分だけの税は負担になります。
おそらく、樹石を利用法が広まれば、税をあげる気ですよ王都は。」
「ん?それはできないっていってなかった?」
「姉さん、法は変えれるんですよ。」
「ああ。」
「会合前に閉鎖します。できるだけ早いほうがいい。価値があるからと税をあげるが、
なくなったからと税を下げることはない。」
「わかった。明日は1日予備日だ。セサミナは閉鎖と、
あの2人にはすべて話せ。
少しでも隠し事があるとそこを利用する輩もいる。
納得がいかないというのなら、こちらからも話そう。
そして、あまりにも素直に納得してもだ。」
「わかりました。」
「これは資産院はからんでいないの?その税があがるとかどうとかは?」
「資産院はあくまでも資産の把握。中央院の決定に従うだけです。
なのに、無理な徴収を押し付ける。」
「じゃ、ブラスの林がお金を生むって知ったら?」
「ガイライ殿たちは追い出されるかもしれませんね。
そうなっては、コットワッツは手を引きます。
契約はガイライ殿管理の元なってますから。」
「そうなるのは雨の日の後になってほしいと願うだけだ。」
ジャグジーにうつって、塩アイスを満喫。
わたしは水着だ。
ぴったりしたものは却下されたので、Tシャツ、短パンというスタイル。
じゃ、みんなもそれで。
「では、わたしは戻ります。
明日の月が昇る頃には済ませておきますので。」
「うん。その時分に湿地に行くよ。閉鎖するんなら、柵を立てるよ。」
「お願いします。では。」
お土産にアイスクリームと岩塩プレートを持って帰った。
「愛しい人?今日はここで泊まるとして、
明日は?」
「先に東の砂漠に行こうか?ピクトのギーから船で、テルニに。で、東に。」
「それだと半日船の上だ。」
「そうか。じゃ、テルニにこっそりはいって、しれっと。」
「そうだな。テルニからギーに向かう人でにぎわっているだろう。
そこから、船を乗らずに、東に行くと。」
「うん。入国税でひとり30も払たんだから、もっと端まで見ておきたいってね。」
月が沈んですぐの港、テルニ。
結構な人が集まっている。
もうすぐ合わさりの月、ここで言う一つ月の日に砂漠に入る人が多いから、
その前に船にのって出国するもの人がすくないと思ったんだけど。
何人かが、船に乗り込んでいく。デルサトールの商売人たちだろうか。
きっと、お嬢のように人を買う人たちもいるんだろう。
今の数人のなかにお嬢もいたかもしれないな。
この前来た時は出ていなかった露店がでている。
アーリア、ひょうたんが売ってたので値段を聞いたら、
前に買った値段と同じぐらいだった。
セサミン用の風神を作ろうか。
船は出るけど、ここで、ひょうたんを買っていく人が結構いた。
「この人たちは?」
「あんたたちと同じだろ?砂漠で岩塩掘りだ。
アーリアの水筒は必需品だからな。井戸は向こうだ。」
砂漠に向かう道はある。
そこに向かう集団もいる。それが岩塩掘り。
「あの、物知らずなんですけど、砂漠って砂漠石がはじくってほんと?」
小さいアーリアも売っていたので、それも買う。
それに気をよくしたのか、店主が教えてくれた。
「あるよ?しかし、西砂漠より弱い。裸足で歩かなきゃ問題ないよ。」
スンスンより弱いのか!
とにかく、背負子に小さいひょうたんをいれて、
大きいひょうたんに水を、みなと同じようにいれて、
砂漠に入っていく集団についていった。
「お兄ちゃん?どう?」
かなり進んだところで、みながばらけていく。
岩塩の場所はさまざまなのだろうか?
向こうの方でここは俺の場所だと喧嘩が始まっている。
縄張りもあるようだ。
「爆裂もないな。ああ、虫もいない。何もない。」
「じゃ、もっと奥に行こうか。」
半分まで行って戻ってくる。
そこで、作業をする時間を考えれば、ここがいっぱいの場所。
そこからさらに進む。
わたしたちを笑っている男たちがいる。
物知らずだと。
それは否定できないな。
完全に視界から消えれば、そこら走り込み。
鍛練はせねば!
虫の探知はマティスにお願いしているので、
わたしはマティスの後ろを走る。
急に攻撃してくるから困る。
わたしもだけど。
「よし!半分だ!休憩しよう。」
「はーい。」
おにぎりとお出汁、唐揚げとだし巻き。
「爆裂は?」
「・・・・。お前が言う、スンスンどころではないな。ンだ、ン。」
マティスが歩いてじっとしている。さっと砂を払うと、ほんとに極小の砂漠石だ。
「たくさんあるよね?砂漠石。
水も流れている。
もっと中央が原石があるってことだね。
ここまで遠いと、小さくなりすぎるんだ。でも、西と同じで色がついて、きれいだ。」
「そうだな。岩塩はどこだろうか。」
「砂漠石があるということは、地下水がある。岩塩があれば、溶けるよね?
水の流れがないところ?」
「なるほど。すこし外れればいいな。」
「砂を耕していこう。目を細かくするから。」
マティスが鍛錬仕様にというので、重いコンダラ、
整地ローラーを鉄で作り荷重をかける。
砂より大きい砂漠石が残るように孔も開ける。
これを引っ張りながら走る。
「いいな!!」
横に並んで進んでいく。太ももが鍛えられるようだ。
「途切れた。水がない。掘るぞ!」
「へーい。」
カツンと固い。
かなり大きな塊。塩と言われなければわからないだろう。岩だ。
が、砕いて舐めれば塩!
まるまる大きな塊をごろんと掘り返した。
「下の方に砂漠石がのめり込んでいるな。」
のめり込んでいる砂漠石は結構大きい。
「合わさりの月の日にでる石って、もっと小さいでしょ?
でも、こういう大きさ、拳大とか、2000級とか、
あれってどっからでてるの?」
「ここだ。中央砂漠。中央で交換するんだ。
私も砂漠から出たところは初めて見たな。
コットワッツの砂漠では出なかったからな。」
「交換レート、比率は?」
「3倍だったな、重さの。今はもっとではないか?」
「ここ、結構砂漠石あるよね?西と同じぐらい。
デルサトールは西?こっちは?」
「ネルウカートとリリクだ。塊で産出して、中央で
小さめのものと交換だな。」
「合わさりの時は取らないの?」
「合わさりの時ではなかったはずだ。
塊が砂漠の端から出てくると。
砂漠の中央に行くには時間がかかりすぎる。」
「岩塩が出だしたのは最近だよね?塩屋さんも言ってたし。」
「そうだな。私も砂漠から岩塩が出るというのは初めて聞いた。
違うぞ?さぼっていたわけではない。セサミナも驚いていただろ?」
そうなのだ。セサミンも初めて聞きましたと言っていた。
「変動が影響してるのかな?岩塩が流れて来たとか。
今まで通り、その2国から石は出てるのかな?」
「わからんな。ニバーセルのことならまだしも、他国だ。
ワイプでもわからんかもしれんな。報告はしておこう。」
「うん。合わさりの時に、ここと、西の砂漠に行こう。
あー、セサミンはお留守番ね。」
「そうなるな。」
その時はまだ、ルポイドだ。
砂漠を抜けますとは言えない。
ここで鍛錬、岩塩掘り、
コンダラ転がし。マティスにこれの名前をコンダラと言ってしまった。
うん、いいだろう。
岩塩の廻りの砂はすこし、青っぽいのでそれもちまちま回収。
コンダラの中にたまった、小さな砂漠石は色別に分けてみよう。
火と、水と、光だ。透明は風。
風神凧には大量に使うのですよ。
そのままテルニに戻ることなく、湿地に。
だれも、そのまま砂漠の奥まで入っていった兄弟2人が
戻ってこないとは気には留めない。
そんなものだろう。
湿地に移動すると、まさしくカレー!
カレーの匂いがお出迎え!!贅沢!
「モウ様!マティス様!」
「カレーだね!すごい!葉っぱだけじゃないでしょ?」
あのカレーの葉っぱの木は2株あたので1つこっちに渡したのだ。
「もちろん使いましたが、取り寄せた香草で!!」
「ルーはすごいね!」
「いえ、アバサの鼻で。これとこれだって。」
「あはははは!そうなんだ。あれ?セサミンは?」
「いったん戻ると。月が昇ればもう一度。
これも、もう少しかかります。」
「ちょっと早かったね。えーと話は?ルー?アバサ?」
「ええ。聞きました。納得できます。ただ、悔しいですね。
自分の地位固めの為に使われたことが。」
「そうだね。使え使われだ。じゃ、わたしたちも利用さしてもらおうってこと。
いっただろ?因果応報だ。文句は言えない。」
「ええ。もちろん。」
「でも、研究はしてね。これ、向こうの樹石。
やっぱ大きいね。安く使えるのはいいんだよ。
でも、火傷とかに気を付けないとね。
保存方法考えないと。せっかく、油紙でまく方法考えたのに。」
「それはセサミナ様とも話しました。使用済み樹石を回収するでしょ?
その箱をこちらで用意するんです。上下2段の。
使用済みを入れてくださいって。もう一つは保管用に使ってくださいって。
回収はその箱に入っているものだけ。
その箱をうまく作ればいいかと。フタをすれば、
火がつかないように。」
「考えたね!さすがだ。」
「ありがとうございます。」
その仕様はまずはアイデアだけ。
フックさんの御父上、親方に相談だ。
明日、ティータイに行くそうだ。ルグ同伴で。
セサミンはいないからね。
セサミンもその段取りをつけている。
うん、兄弟旅を満喫するためだ。
湿地を閉鎖。今ある柵をかなり上まで伸ばす。
湿地の柵と同様に悪意のあるものは入れない。
樹石も確認に来たものに取られないように。
先輩の柵たちにも事情を。そして称賛を。
これからもお願いと頼んでおく。
ここに手伝に来た人たちには明日、ティータイに出発前に連絡すればいい。
当分閉鎖するが、軽石の加工で、
またここに工房を作る予定と。そのとき手伝ってほしいということで。
カレーの方も研究したいと。
食べた翌日振舞ったが、
それから毎日のように、あれはもうないのかと聞かれたそうだ。
食べていないものも、やってくる。
これは流行るね。
「うちの故郷ではね、こう、野菜とか、お肉とか入れていない状態で、
なにで固めてるんだろう?こう、鍋の端にこびりついた、
カピカピ状態。その状態で売ってるの。
で、ほら、前に出してくれた野菜煮。あれにお肉も入れて、
その塊を入れて、また煮詰めるのね。塊に小麦も入ってるから、
とろみもできる。結構お手軽にできるでしょ?
その塊を作るのが大変だけど。それこそ、油紙で、包んで乾燥させてるとできるかな?」
「すごいです!研究してみます!」
「そう?その塊、ルーっていうんだ。ぶふ!ルー印のルーだね!」
「あ!もういらしてたんですね。
あ!カレーだ!」
「手続きは済みました。もちろん。
連絡が来ていないなんて言わせません。受領印も取りました。
砂漠の綿畑とメーウーの放牧地、砂漠の端の領土申請は受領されました。
弱冠高めですが、仕方がありません。いま、税率は少しずつ上がっていますからね。
前回でコットワッツは拒否できましたから。
新規のものについては拒否できませんよ。
なので、湿地は早めに手が打ててよかった。
会合で笑い者になるでしょうがね。」
あとは、カレーの話。
甘味を加える、リンゴ、はちみつ、
コクが出る、コーヒー
ベースが一つでも、そこからいろいろできる。
カレーうどんもおすすめ。カレーピラフも。
お土産は岩塩プレートとアイスクリーム。
「いっぱい岩塩とってきたよ。塩屋ができるくらいに。
岩塩焼肉屋さんしてもいいかも。」
「昨日はもどって、緊急に対策会議を開きました。
そのとき出しましたよ。みな、寝ぼけていたのに、目がらんらんと。」
「しょっぱいアイス?うわー、なにこれ?」
組み合わせだねーという話。
じゃ、なにの組み合わせがおいしいか。
「モウ様は?なにが一番好きなんですか?」
「好きかー。そうなると、マティスの砂トカゲのしっぽ煮かな?あとサボテンの炊いたの。」
「私は愛しい人だな。」
「うん、食べ物の話ね。セサミンは?」
「プリン?妻達と娘たちで一緒に作ったものが。」
「なら、ルーが作る野菜煮だな。」
「アバサのコーヒーが好きだ。」
好きというとこうなる。
「うまいと思った物ね?んー、クジラ肉かな?」
「クジラ?」
「そう、南の大型獣。そのお肉をちょっといろいろ。
あ!まだお肉はいる?この岩塩板で焼いたらさらにおいしいかも!
海の塩と陸の塩!で大地の肉!!」
「え?食べるのですか?今?」
「そうそう。身内だけ、内緒ね。」
さっそくお肉の用意。
3時間置いて、2時間焼いた状態で収納している。
あとは切って焼くだけ。
サイコロ型に。
四角い岩塩板。
それを樹石で温める。土台は軽石で。
「たぶん、表面に色がつくぐらい。
うん、お箸使おうか。こう、6面、ジュって焼く感じ?
うん。食べよう。」
ジュ、ジュ、ジュ、ジュ、ジュ、ジュ。
「・・・・・。」
妖精の丸いの、妖精のお菓子を食べたときみたいに驚くことはない。
うん。
「・・・・あれだね。人間は肉食だと。」
「・・・そうですね。草食ではないですね。」
「肉ですよね?」
「肉だよ。」
「・・・・当分いらんな、肉は。」
「「「「それだ!!!」」」」
もう、一口で満足。
「干し肉食べよう。砂トカゲ。」
5人でガシガシと干し肉をかじった。
おいしい口なのだがリセットしたい。
あと、緑茶を、ズゾーっと。
「これ、今日はごちそうだよって食べるもんでもないね。
普通に焼いたほうがいい。それは今度みんなで食べよう。
この食べ方は封印だ。食べるなら干し肉がいる。
でないと、お肉を食べる気が起きない。
一瞬だけど。恐ろしい話だ。」
身内会議で、この肉は恐ろしい肉ということになった。
ではでは帰るよと。
皆で後片付けをして別れた。
14
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
草食系ヴァンパイアはどうしていいのか分からない!!
アキナヌカ
ファンタジー
ある時、ある場所、ある瞬間に、何故だか文字通りの草食系ヴァンパイアが誕生した。
思いつくのは草刈りとか、森林を枯らして開拓とか、それが実は俺の天職なのか!?
生まれてしまったものは仕方がない、俺が何をすればいいのかは分からない!
なってしまった草食系とはいえヴァンパイア人生、楽しくいろいろやってみようか!!
◇以前に別名で連載していた『草食系ヴァンパイアは何をしていいのかわからない!!』の再連載となります。この度、完結いたしました!!ありがとうございます!!評価・感想などまだまだおまちしています。ピクシブ、カクヨム、小説家になろうにも投稿しています◇
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる