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505:笑い上戸
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台所に一人の男が立っていた。
紐のれん?
両手を広げてほしい。
が、それを言えるほど親しくはない。
「妖精の酒を譲ってほしいのだ。それと、少し話をしたい。」
「かまいませんよ。ああ、ご飯の支度はさせてくださいね。
そちらにお掛けくださいな。お茶でもいかが?」
「頂こう。」
一番おいしいお茶を入れようか。
やはりえらいさんだからね。
皆が館に入ってから心の中で思っていたこと。
わたしだけ一人にして離れなくてはいけない。
疑問にも思わない。
だって、そう王が思っているから。願っているから。
中央院院長ジングよりも人を操る。
いや、動かすか。
マティスもだ。
わたしが皆と一緒にといわなければ、心の葛藤がすごかっただろう。
こんなことに負担を感じる必要はない。
一種の家庭訪問だと思えばいい。
素晴らしき猫を被って見せよう!
「うまいな。」
「一番茶ですよ。コムの茶葉ですが、発酵させないで蒸すだけ。
緑茶と呼んでいます。いま、コムでも出していますね。」
「葉がないが?」
「漉していますよ。そうか、急須と茶こしは売れそうだな。
そこの紙に、きゅうすとちゃこしって書いといてください。」
「これか?きゅうす、ちゃ?」
「茶こし」
「イスナペンか。」
「ええ。紙とそれが普及すれば知が生まれます。」
「それは必要なことか?」
「わたしはそれが当然という環境で育ちましたから。
ここは少し違いますね。」
「ここでは必要なものなら残るな。」
「残る、か。それは以外は新年でリセット、初期化する?忘れる?
それをあなたが決める?」
「わたしが?まさか!わたしは何もできない。妖精の世話役だ。」
「あー、自国の王様がそんなこと言ってたら国民、総がっかりですよ?」
「総?すべて?がっかり?あははははは!!!面白い言い回しをするな!」
「え?そこで笑うの?沸点低い?」
「ふってん?湯になる温度だな?それが低い?どういう意味だ?」
「・・・なにかあったらすぐ笑うってことですよ。」
「ああ!なるほど!沸点が低いか!」
「いや、こんなことで笑って感心されたら、王の死因は笑死ですよ?
笑い死に。
王を殺すにナイフはいらぬ、小話一つあればいいって。」
「小話?」
ご飯を大窯で炊き、玉ねぎを炒め、肉を炒める。
少し脂身が多いところがいい。
これだけだとやはり足りないから、サボテンのおひたし、だし巻き卵、
コリコリ、プカプカの和え物、今日買ってきた野菜、
芋類でおかずを作っていく。
その間に、目黒のサンマを話して聞かせる。
サンマはエビに。
エビの串焼きを作りながら。
「
うまい!うまい!こんなにうまいものをはじめて食べた。
その男はくずエビの串焼きをむしゃむしゃ食べている。
くずエビは今まで捨てていたけど、最近うまく焼けばおいしいと、
流行り出したんだ。元手が安いしね。
男にしてみれば、もちろんおいしいんだけど、目の前で焼いて、
熱々の物を、自分で皮をむいて食べるなんて!
よこの男は面倒だと皮ごと食べている!
真似して食べれば、皮もパリパリでうまい!!
エビ?これがエビなのか?
その男は余程うまそうに食べたのだろう。
廻りの男たちはこいつはきっと家が貧しくてロクなもんを食べてないんだ。
ほれ、これもお食べて、といろんなものを持ってくる。
芋に乳酪を乗せたもの、肉を油で揚げたもの。
なにもかも初めてで、何と言っても、熱々!
火傷するなよと言われたが、すでに舌先、上顎は火傷している。
間抜けだね。こう、ふーふーして冷ますか、
舌先に乗せるからだよ。大きな口を開けて食べればいい。
皆が笑いながら食べる。
なるほど、言われてみればその通り。
ここに来るまでに、あっちこっちさまよって服はよれよれ、
誰もこの男を王様だとは気付かなかったんだ。
じゃ、気を付けて帰れよ?と言われ、
恥を忍んで城はどこだと聞いてみると
なんと目の前!見上げればすぐに!
これはほんとに恥ずかしいと、
王様はこっそり秘密の通路で城の中に帰っていった。
王様が行方不明になったと一時は大騒ぎになったが、
しれっと戻って来ているのでそんな話も忘れていった。
が、忘れられないのが王様だ。
毎日出てくる料理はうまいのだろう。
が、熱々ではない。
ふーふーすれば暖かくなるのかとやってみたがそんなわけない。
食も進まない。
心配した家臣は王様に聞いたんだ。
王も正直に話した。
実は、かくかくしかじか。
なるほど!エビでございますね!
それから出てきたものはそれはそれは豪華な海老料理。
だけど、下ごしらえも何もせずに出すから生臭い。
くさいわ、冷たいわ、ぐっちょぐちょにこねてつぶしているから
うまくもなんともない。
ここで、まずいなんて言えば、
折角作ってくれた料理人、家臣たちに申し訳ない。
が、まずいものはまずいし、これじゃない。
余り進みませぬか?
家臣も心配そうだ。
いや、そんなことはないぞ?
しかし、これはどこのエビだ?
これは海の幸が豊富な国より早馬にて取り寄せました。
なるほど、それだな。
エビは下町産に限るな。」
「・・・・?」
ああ!ダメなんだ!
全くわかってない。落ちの説明をするほど恥ずかしいものはないのに!!
「もう!ほら、これお食べ!熱いよ!ふーふーして!
これはお醤油!ちょっとだけ付けて!
じゃがいもにバターね。」
「熱い!うまい!!」
まさしく話の中の王様だ。
「エビ?エビなのか?ああ、さっきの話の男と同じことを言ってる
!ははははは!
これは従者に話せばいいのか?かくかくしかじか?」
「違うよ!略してるんだよ!そういう意味!そこから?」
「あとは、パリパリ?ぐっちょぐちょとは?」
「・・・擬態語がダメなのか?」
「いや、なんとなくは分かるが、音にするとそうなるのだな?」
「そうだよ!」
「!怒りの沸点が低い?」
「ムカつく!使いこなしているところがさらにムカつく!!」
「あはははははは!!!」
「・・・あれか?笑い上戸なのか?普段もそうなの?」
「いや?笑うのは何十年?いやもっとか?これだけ話すのも久しぶりだ。」
「はん!予言してやろうか?明日は頬がだるい。顎がだるい。
わたしのことを笑った呪いだ。」
「!そ、そうか。すまない。」
「え?そこで謝るの?嘘だよ?
使わない筋肉を使ったからだるくなるだけ!呪いじゃないよ?」
「あはははは!知ってる!」
「鼻毛が伸びる呪いをかけてやろうか!」
「?毎日手入れをしてもらうから問題ない。」
「あっそ。で?話は終わったね。」
「話な。そうだな。話は終わった。鼻毛の話?」
「違うよ!!」
「あははははは!そうだな。酒を譲ってほしい。」
「いくらで?」
「金をとるのか?」
「当たり前だろ?このご飯はこっちからどうぞっていったからいいけど、
酒が欲しいのはあんただ。じゃ、買うしかないだろ?」
「まさに道理。少しでいい。そうだな。このコップ一杯分で。
100万リングだ。」
「・・・ものの価値を知っているのか?
それとニバーセルは財政難と聞いたが?」
「ん?もっとか?財政はしらんな。100万リングは個人の金だ。」
「財政を考えろ。収入と支出を把握しろ。」
「それはわたしの仕事ではない。」
「妖精のお守が仕事か?」
「そうだ。」
「言い切ったよ。
あー、あれか、押さえないと数が増えてどうしようもないとか?」
「知らなくていいことは知らないほうがいいぞ?」
「そりゃそうだ。酒ね。妖精の酒。
これには綿花と逆さの木がいるって知ってるか?」
「知ったところで、作れはしないだろ?」
「そうだな。偶然の産物だ。違うな。
必要なら違う組み合わせでできるということか?」
「そういうことだ。その酒は毎年必要だった。
が、今年は手に入らなかった。
違う手段ができるのかと思ったがそうではない。
違う手に渡ったんだ。しかも、それがこちらに手に入る。」
「それはまだわからんだろ?売らないかもしれない。」
「それでもいい。あいつらの元にはいかないことは確かだ。
あなたは外には出さないだろ?」
「みんなで飲んだし、食べたよ?」
「!」
「食べる?」
「飲むのではなく?」
「飲んでもそんなにおいしくない。
妖精が飲みこぼしたものを口を開けて待ってるそうだね。
それに似せたものを作ろうと、
唾液成分、赤根の絞り汁を入れると本当に深く眠ってしまった。
本当に深くだ。余程の殺気をあてなければ目を覚まさなかった。
一般人なら逆にその殺気で死んでいる。
摂取量が多かったと考えてるけどね。そこまで調べてはいない。」
「・・・。」
「だけど加工して食べたものはおいしい。食べる?」
「頂こう。」
例の丸い奴の一番小さいものを、食べやすく切って、
レモンの皮と生クリームをのせる。プニカもいろどりに。
飲み物はコーヒーだ。
「はい、召し上がれ。一緒に食べるとおいしいよ。」
「・・・・・・。」
マティスたちはどうしているだろうか?
おなかがすいているはずなのに。
なのに、わたしがご飯の用意をしていると思い出さない。
思いもしない。
もしかしたら、わたしのことすら覚えていないかもしれない。
早く下に降りようとも思はない。王がいるから。
王がわたしと2人だけで話をしたいと望んでいるから。
国民はその環境を作る。邪魔はしない。
外に移動して何かを食べに行こうとも思はない。
そんなことをすれば、わたしがこの会合を終わらすから。
だからしない。
王が望むことを邪魔はしない。
王は何を望んでいるのか?
直接的な国の繁栄ではない。
妖精のお守だ。それを望んでいる。
本当にそれだけ。
妖精とは何か?
わたしが知る必要はない。
王がそう望んでいる?
違う。
わたしには関係ないからだ。
紐のれん?
両手を広げてほしい。
が、それを言えるほど親しくはない。
「妖精の酒を譲ってほしいのだ。それと、少し話をしたい。」
「かまいませんよ。ああ、ご飯の支度はさせてくださいね。
そちらにお掛けくださいな。お茶でもいかが?」
「頂こう。」
一番おいしいお茶を入れようか。
やはりえらいさんだからね。
皆が館に入ってから心の中で思っていたこと。
わたしだけ一人にして離れなくてはいけない。
疑問にも思わない。
だって、そう王が思っているから。願っているから。
中央院院長ジングよりも人を操る。
いや、動かすか。
マティスもだ。
わたしが皆と一緒にといわなければ、心の葛藤がすごかっただろう。
こんなことに負担を感じる必要はない。
一種の家庭訪問だと思えばいい。
素晴らしき猫を被って見せよう!
「うまいな。」
「一番茶ですよ。コムの茶葉ですが、発酵させないで蒸すだけ。
緑茶と呼んでいます。いま、コムでも出していますね。」
「葉がないが?」
「漉していますよ。そうか、急須と茶こしは売れそうだな。
そこの紙に、きゅうすとちゃこしって書いといてください。」
「これか?きゅうす、ちゃ?」
「茶こし」
「イスナペンか。」
「ええ。紙とそれが普及すれば知が生まれます。」
「それは必要なことか?」
「わたしはそれが当然という環境で育ちましたから。
ここは少し違いますね。」
「ここでは必要なものなら残るな。」
「残る、か。それは以外は新年でリセット、初期化する?忘れる?
それをあなたが決める?」
「わたしが?まさか!わたしは何もできない。妖精の世話役だ。」
「あー、自国の王様がそんなこと言ってたら国民、総がっかりですよ?」
「総?すべて?がっかり?あははははは!!!面白い言い回しをするな!」
「え?そこで笑うの?沸点低い?」
「ふってん?湯になる温度だな?それが低い?どういう意味だ?」
「・・・なにかあったらすぐ笑うってことですよ。」
「ああ!なるほど!沸点が低いか!」
「いや、こんなことで笑って感心されたら、王の死因は笑死ですよ?
笑い死に。
王を殺すにナイフはいらぬ、小話一つあればいいって。」
「小話?」
ご飯を大窯で炊き、玉ねぎを炒め、肉を炒める。
少し脂身が多いところがいい。
これだけだとやはり足りないから、サボテンのおひたし、だし巻き卵、
コリコリ、プカプカの和え物、今日買ってきた野菜、
芋類でおかずを作っていく。
その間に、目黒のサンマを話して聞かせる。
サンマはエビに。
エビの串焼きを作りながら。
「
うまい!うまい!こんなにうまいものをはじめて食べた。
その男はくずエビの串焼きをむしゃむしゃ食べている。
くずエビは今まで捨てていたけど、最近うまく焼けばおいしいと、
流行り出したんだ。元手が安いしね。
男にしてみれば、もちろんおいしいんだけど、目の前で焼いて、
熱々の物を、自分で皮をむいて食べるなんて!
よこの男は面倒だと皮ごと食べている!
真似して食べれば、皮もパリパリでうまい!!
エビ?これがエビなのか?
その男は余程うまそうに食べたのだろう。
廻りの男たちはこいつはきっと家が貧しくてロクなもんを食べてないんだ。
ほれ、これもお食べて、といろんなものを持ってくる。
芋に乳酪を乗せたもの、肉を油で揚げたもの。
なにもかも初めてで、何と言っても、熱々!
火傷するなよと言われたが、すでに舌先、上顎は火傷している。
間抜けだね。こう、ふーふーして冷ますか、
舌先に乗せるからだよ。大きな口を開けて食べればいい。
皆が笑いながら食べる。
なるほど、言われてみればその通り。
ここに来るまでに、あっちこっちさまよって服はよれよれ、
誰もこの男を王様だとは気付かなかったんだ。
じゃ、気を付けて帰れよ?と言われ、
恥を忍んで城はどこだと聞いてみると
なんと目の前!見上げればすぐに!
これはほんとに恥ずかしいと、
王様はこっそり秘密の通路で城の中に帰っていった。
王様が行方不明になったと一時は大騒ぎになったが、
しれっと戻って来ているのでそんな話も忘れていった。
が、忘れられないのが王様だ。
毎日出てくる料理はうまいのだろう。
が、熱々ではない。
ふーふーすれば暖かくなるのかとやってみたがそんなわけない。
食も進まない。
心配した家臣は王様に聞いたんだ。
王も正直に話した。
実は、かくかくしかじか。
なるほど!エビでございますね!
それから出てきたものはそれはそれは豪華な海老料理。
だけど、下ごしらえも何もせずに出すから生臭い。
くさいわ、冷たいわ、ぐっちょぐちょにこねてつぶしているから
うまくもなんともない。
ここで、まずいなんて言えば、
折角作ってくれた料理人、家臣たちに申し訳ない。
が、まずいものはまずいし、これじゃない。
余り進みませぬか?
家臣も心配そうだ。
いや、そんなことはないぞ?
しかし、これはどこのエビだ?
これは海の幸が豊富な国より早馬にて取り寄せました。
なるほど、それだな。
エビは下町産に限るな。」
「・・・・?」
ああ!ダメなんだ!
全くわかってない。落ちの説明をするほど恥ずかしいものはないのに!!
「もう!ほら、これお食べ!熱いよ!ふーふーして!
これはお醤油!ちょっとだけ付けて!
じゃがいもにバターね。」
「熱い!うまい!!」
まさしく話の中の王様だ。
「エビ?エビなのか?ああ、さっきの話の男と同じことを言ってる
!ははははは!
これは従者に話せばいいのか?かくかくしかじか?」
「違うよ!略してるんだよ!そういう意味!そこから?」
「あとは、パリパリ?ぐっちょぐちょとは?」
「・・・擬態語がダメなのか?」
「いや、なんとなくは分かるが、音にするとそうなるのだな?」
「そうだよ!」
「!怒りの沸点が低い?」
「ムカつく!使いこなしているところがさらにムカつく!!」
「あはははははは!!!」
「・・・あれか?笑い上戸なのか?普段もそうなの?」
「いや?笑うのは何十年?いやもっとか?これだけ話すのも久しぶりだ。」
「はん!予言してやろうか?明日は頬がだるい。顎がだるい。
わたしのことを笑った呪いだ。」
「!そ、そうか。すまない。」
「え?そこで謝るの?嘘だよ?
使わない筋肉を使ったからだるくなるだけ!呪いじゃないよ?」
「あはははは!知ってる!」
「鼻毛が伸びる呪いをかけてやろうか!」
「?毎日手入れをしてもらうから問題ない。」
「あっそ。で?話は終わったね。」
「話な。そうだな。話は終わった。鼻毛の話?」
「違うよ!!」
「あははははは!そうだな。酒を譲ってほしい。」
「いくらで?」
「金をとるのか?」
「当たり前だろ?このご飯はこっちからどうぞっていったからいいけど、
酒が欲しいのはあんただ。じゃ、買うしかないだろ?」
「まさに道理。少しでいい。そうだな。このコップ一杯分で。
100万リングだ。」
「・・・ものの価値を知っているのか?
それとニバーセルは財政難と聞いたが?」
「ん?もっとか?財政はしらんな。100万リングは個人の金だ。」
「財政を考えろ。収入と支出を把握しろ。」
「それはわたしの仕事ではない。」
「妖精のお守が仕事か?」
「そうだ。」
「言い切ったよ。
あー、あれか、押さえないと数が増えてどうしようもないとか?」
「知らなくていいことは知らないほうがいいぞ?」
「そりゃそうだ。酒ね。妖精の酒。
これには綿花と逆さの木がいるって知ってるか?」
「知ったところで、作れはしないだろ?」
「そうだな。偶然の産物だ。違うな。
必要なら違う組み合わせでできるということか?」
「そういうことだ。その酒は毎年必要だった。
が、今年は手に入らなかった。
違う手段ができるのかと思ったがそうではない。
違う手に渡ったんだ。しかも、それがこちらに手に入る。」
「それはまだわからんだろ?売らないかもしれない。」
「それでもいい。あいつらの元にはいかないことは確かだ。
あなたは外には出さないだろ?」
「みんなで飲んだし、食べたよ?」
「!」
「食べる?」
「飲むのではなく?」
「飲んでもそんなにおいしくない。
妖精が飲みこぼしたものを口を開けて待ってるそうだね。
それに似せたものを作ろうと、
唾液成分、赤根の絞り汁を入れると本当に深く眠ってしまった。
本当に深くだ。余程の殺気をあてなければ目を覚まさなかった。
一般人なら逆にその殺気で死んでいる。
摂取量が多かったと考えてるけどね。そこまで調べてはいない。」
「・・・。」
「だけど加工して食べたものはおいしい。食べる?」
「頂こう。」
例の丸い奴の一番小さいものを、食べやすく切って、
レモンの皮と生クリームをのせる。プニカもいろどりに。
飲み物はコーヒーだ。
「はい、召し上がれ。一緒に食べるとおいしいよ。」
「・・・・・・。」
マティスたちはどうしているだろうか?
おなかがすいているはずなのに。
なのに、わたしがご飯の用意をしていると思い出さない。
思いもしない。
もしかしたら、わたしのことすら覚えていないかもしれない。
早く下に降りようとも思はない。王がいるから。
王がわたしと2人だけで話をしたいと望んでいるから。
国民はその環境を作る。邪魔はしない。
外に移動して何かを食べに行こうとも思はない。
そんなことをすれば、わたしがこの会合を終わらすから。
だからしない。
王が望むことを邪魔はしない。
王は何を望んでいるのか?
直接的な国の繁栄ではない。
妖精のお守だ。それを望んでいる。
本当にそれだけ。
妖精とは何か?
わたしが知る必要はない。
王がそう望んでいる?
違う。
わたしには関係ないからだ。
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