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542:地主
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「あはははは!これはいい!」
ん?
「じーさん!!あんた、何も知らないのか?
てっきり知ってると思ったのに!!どーすんだよ!」
私軍の男たち、1人は外に出たまま、残り3人が
大笑いだ。
クスナさんもものすごく焦っている。
なんだろ?マティスを見ても首をかしげる。
「ははは!あー。これは残念だ。
王子も残念がるが仕方がない。イリアス人ではないお前から
徴収もできないしな。邪魔したな、クスナ。
よっく、そのじーさんに説明してやれや。」
と、帰っていった。
んー、悪い感じはないから失敗したとは思わないんだけど。
「なんだろうね?」
「わからんな。
が、これは、セサミナやトックスに先に聞かなくてはいけない内容かもしれんな。」
「え?聞いたよ?宣言の言葉の意味も。
あー、領土と土地の違いかな?なんだろ?クスナさん?」
「え?あ!モウさん!え?」
面布と赤いドテラを脱げばわたしだな。
「いや、ちょっと変装を。簡単でしょ?赤い服と顔を隠して、
じーちゃんの声を出せば、はい!赤い塊だよ!」
「ティスさん!まずいよ!言うとおりにしてやれっていうから!
大丈夫っていうから!」
「え?大丈夫なのは大丈夫だけど、マティスの大丈夫を信用したの?
ちょっと危機管理が緩くない?マティスの大丈夫は警戒しないと!」
「どっちなんだよ!」
お怒りのようだ。
窯をつくり、作り方を説明して、先に冷やしておいたクッキーのタネを切って、
焼きましょうという時に最初の男が来たようだ。
土地を手放せと。返せってことね。
で、話しているうちに1万リング出すといってきた。
クスナさんはその時点で売る気はなくなった。
最初はいいかなって思ったらしい。
そうなの?危ないな!
船が入った時にマトグラーサとの話は聞いた。
プカプカの処理も半分は引き取ってもらうし、
土に埋めるのは別にあの土地でもなくてもいいと思ったからだ。
なのに、プカプカの処理のこと、海のこと、
まるで金さえあればいいような言い方だ。
誰が売るかと。
そこにわたしが来たと。
プカプカの処理もできて、土地代が手に入るならいいじゃないかとおもったそうだ。
マティスが大丈夫だというし。
放棄しろというから、なるほど、
間を開けずに習得すればいい。
「あの宣言の文句が問題なんだよ。
どうやって、あの土地で
礎つくって、豊かさ生み出して繁栄するんだよ?
利益が出ないだろ?だけど、宣言は絶対だ、税が跳ね上がる。
しかも一番高い宣言だ。領土じゃないんだから!」
「おお!怖いな。要はあの土地から利益を出せばいいんだね?」
「そうだ。出さない土地なら、管理するって宣言だけでいいんだよ。」
「おもしろいねー。そういう宣言の事例集って売ってるのかな?」
「なにを暢気な!どうする?
あの土地の土を俺に売るか?それで、利益が上がるだろ?
税はあがるぞ?何もないから10なんだ。
利益を生み出すと宣言したんだからもっとだ。」
「どれくらいだろう?」
「無駄に広いからな。1万はいかないとは思うが、
年1万だぞ?どうすんだよ!
あんたが金持ちでそれぐらいどうってことなくても、
あの土地から生み出したもので利益を上げないといけないんだ。」
「100%?」
「いや、それはないな。0はダメなだけだ。
俺に土を売るか?いや違うな、あの土地にプカプカを捨てるんだ。
その処理代を払う?無駄な金がかかるじゃないか!!」
「いや、逆だよ。
クスナさんにお金を払うから、きっちりとプカプカを埋めてほしい。
投げ捨ててるだけだったよ?
埋めて。順番に。場所を決めてね。」
「?いくらで?」
「年、200かな?半分は埋めて、半分は買い取る。
ああ、買い取る分も年で払えるかな?じゃ、年500でプカプカの管理お願い。
あー、それと税金ね。金額は別で、払い込みとかねその手数料。
通知が来るの?」
「来る。それに金額が書いてる。」
「どこにいても?」
「どこにいてもだ。中央の税回収は絶対だ。」
「どんな仕組みなんだろ。来るならいいけど、
でも、理不尽な金額だったら?文句は言えるの?」
「いえない。理不尽っていうのはあり得ない。」
「すごい信頼だね。で、払わなかったら?」
「すっぱだかで、外に転がることになるぞ?」
「おお!人々の為にもきっちり支払おう。」
「?」
「それを見た人をマティスがすべて始末するからね。」
「ああ。いや、そんなことはいいよ!
年500?すごい!やってることは今まで通りなのに?
え?あんた金持ちなの?」
「ふふふ。あの土地から年10万は稼げるね。そうなったら管理費も値上げするから。」
「はぁ?ティスさん、大丈夫なのか?」
「ん?大丈夫だろ?もっと行くんじゃないか?
お!この匂いがして来たら焼けているぞ?
食べようか?愛しい人、コーヒーを入れてくれるか?
ん?お前と呼んだ方がよかったか?」
「もう!今はいいの!」
とにかく、地主しての心得を教えてもらいながらコーヒータイム。
心得も何も、税金払えということだ。
境界石もクスナさんが放棄したときに、白く変わり、
わたしが宣言したときに赤く変わったそうだ。
見たかったな、その瞬間。
あと、年に数回は出向くこと。それは大丈夫。
「だけど、なんで、あの人たちあんなに笑ったの?」
「俺はイリアス人で、あいつらはイリアス国の役人だ。
法律がある。だけどあんたは違うだろ?
不法にあの土地を占拠されても、自分の力でどうにかしないとけないからだよ。
個人の土地は自分で守らないといけない。
ワイプの旦那に頼むか?ニバーセルかコットワッツがどうにかしてくれるか?
あんた、ティスさん、マティスだろ?
モウさんもそう呼んでるし。
本物の、剣のマティスと赤い塊モウだ。驚いたよ。」
そりゃ、わかるよね。
「そうだ。私はワイプの弟子じゃないからな?」
「ワイプの旦那は剣のマティスも弟子だって言ってたぞ?さすがだな。」
「今度来たら、このように焦げているものを出せ。」
「ダメだよ。おいしいもんじゃないと。
じゃ、あの土地をもう一回見てから帰ろうか?
悪い人は入れないようにしないと。
あの横にある道は?あれは違うよね?」
「あれは違うな。境界石の外側だ。」
「柵で囲うのもちょっと芸がないからね。んー。ベンチでも置くか。
ウォークパークみたいに?でも、家は建てない。
違うよね?」
「そうだな。ちょっと違うな。」
「あんたたちはどこに住んでるんだ?」
「まだここって決まってないのよ。
決まったら招待するね。」
「コットワッツじゃないんだな。」
「そうだね。基本行商だからね。」
「それもそうだ。今日は?泊らないのか?」
「うん。ちょっと戻らないといけないからね。
とりあえず、新商品を売りに来ただけ。」
「・・・気を付けてくれ。2人に懸賞金がかかったままだ。
行商の夫婦も探してる。」
「さっき付けてきた人はここの街の人みたい。どっちなんだろか?」
「つけてきた?さっきか?
・・・剣の方はまだ本格的に探している話は聞いてない。
行商夫婦だな。その背負子も目立ってる。」
「これは仕方がないよね。
街に入ったらね。うん、気を付けるよ。ありがとね。
なんか、さっきの人たちがなんかして来たら教えてね。
1人先に出ていったのは赤い塊を見つけたということだろうね。
あの爺さんはどこにってなると思うから、土地を見に行ったって。
あとは知らぬ存ぜぬで通して。で、まずいなってなったら呼んで。」
「はは!どうやって?蛇か?」
「ん?根性で呼んで?」
「ティスさん?」
「そうしろ。」
「わかった。」
「あれだね、クスナさんはマティス信者だね。」
「俺ぐらいの年齢で剣を持ったことある奴は
みんなあこがれたんだよ。それが目の前にいるんだぞ?
ティスさんが言うなら、そうなんだよ。」
なるほど。
月無し石君もいるから大丈夫だろうと、
売れるものは売って我が土地に。
ほんと何もないけど、
街道沿いに、鉄板を埋めて内側にブラスを植えた。
ほら、何とかの小道みたいな?
ベンチも作り、ちょっとした休憩スペース。
奥は何もない土地だけど見えないように。
んー、雨の日にここには来たいから、東屋を作ろう。
それが整ってから、土地の中央に。
『わたしの名前は愛しい人だ。
今日からここの管理者になった。
プカプカの分解を行ってくれてありがとう。
土と混ざると、この素晴らしき白磁になる。
ナーチアというものが開発している。いずれ連れて来よう。
それまで、そしてこれからも、土にかえりしものを守っておくれ。
また、街道沿いにブラスを植えた。不要なら言ってくれ。
少し殺風景だからな。いずれ、ここにも窯ができればいい。
白磁の里となるだろう。その時の燃料にブラスはなるかもしれないな。
この地に礎をこの地に豊かさをこの地に繁栄を!!
それを作りしものたちは、あなたたちだ。ありがとう。』
ちょっとした、台に、お酒と、塩を添えた。
地鎮祭的に?詳しくは分からないけど。
この後のお酒とか、塩ってどうしてるんだろう?
撒くのかな?
結界だね。うん、撒いておこう。
気持ちが大事だ。
「それはまじないか?」
「んー、なんだろうね。なんか、こんな感じのことしてたから。」
「たぶん?」
「そ、たぶん。」
フレシアの布は今回は行かなかった。
絹とネルに近い素材の物とで2種類最初につけておくだけ。
これも仕事として依頼しようかと思ったけど、
ここの人たちは下着類は自分で作るから、
あとはお好みのもの自分で作ってもらおう。
作るの面倒だ、売ってないかなーとなれば、誰かが作るだろう。
だけど、下着の市販品がないからね。たぶんないなとは思う。
んー、あれば買うかな?
これは要相談案件としておこう。
そこから王都に戻って、作り置きの食料を大量に作った。
新作は米粉から作ったみたらし団子。
片栗粉のじゃがいもから作った。
あとはカレーも大量に。
ご飯もさらご飯の状態で収納。
焼きおにぎりも作った。
ハンバーグも教えてもらったチーズの配合で。
あとは?
お刺身とかね。すぐに出せるように。
麺類も確保。
コロッケも作った。もちろん歌いながら。
あと、アヒルの歌同様にお弁当箱の歌も噴き出しそうだった。
でもこのお弁当のおかずは、メインがないのだ。
シイタケのふくませ煮が食べたい。
茸祭りが楽しみだ。
パイもたくさん作った。
プニカのタルトは絶品だ。
アップルパイにミートパイ。
「んー、いつも2人でごはんばっかり作ってるね。」
「そういえばそうだな。」
「みんなにはいっぱい食べてほしいし、わたしもいっぱい食べたい。」
「そうだな。」
「でも、もっとマティスといろんなところに行きたい。」
「私もだ。」
「いっぱい作っといたら、お裾分けできるから安心だよね。」
「そうだな。」
「雨の日前はいっぱい作らないとね。
動物たちも雨の日は巣に籠るのかな?ビャクは寝てるって。
馬も?」
「そうだ。馬は寝ているな。餌もほとんど食べないぞ。」
「冬眠みたいなのかな?
人も寝るんだね。不思議だね。」
「飯は食うぞ?」
「うん。だからみんなの分一杯ね、用意しよう。」
「それで、あなたが安心なのだな?」
「うん。ふふふ。あなたって呼ばれるのも好き。みんな好き。」
「そうか。おいで?」
「うん。それも好き。」
一通り作り終えて、ゆっくり休むことにした。
月が沈んですぐにコットワッツに。
土地を習得したことをセサミンした。
「え?宣言したんですか?あの言葉で?
どうして買う前に相談してくれなかたんです!」
「いや、話の流れで。クスナさんもあきれてたけど、
大丈夫。納税とかの手続きはクスナさんがしてくれるから。
利益も上げるよ?
あの白磁の土が取れるんだ。」
「あの!それは、メジャートのあの店で?」
「そうなるね。こっちで陶器扱う店ないでしょ?
あの土地で土を取って、メジャートの軍曹のところで作ってもらう。
販売はコットワッツ経由にするつもりだけど。」
「それはありがたいですが、メジャートが容認するかどうか。」
「でも、今のところ材料はあれしかないよ?
隠匿もどうしようかなって。
わたしは材料さえあれば窯はいらないからね。」
「そうですね。いえ、コットワッツ経由でなくていいですよ。
陶器はメジャートだ。ゴム関係も取引が増えてきます。
コットワッツから土を売るという形でいいですか?
取引材料にしたい。」
「いいよー。」
それから、トックスさんのところへ。
「トックスさーん、いっきましょー!」
「おう!来たか!材料を運んでくれ。」
「はーい。」
親方が作った、サウナもある。なるほどー。
後は家具類と、敷物類。
そうだ、ガラスを入れよう。
岩壁の家から大理石もだ。
「ねーちゃん!」
「おはよう!ソヤ。どうですか?ソースの方は?」
「おはよう?挨拶なんだ?今は材料待ち。どこ行くの?」
「王都。新しい滞在館をね、きれいするの。」
「王都?俺も行っていい?」
「いいよー。ただし、無茶苦茶働かないといけない。
ほんとに。トックスさんの指示は的確で、休む暇がない。
それでもいいかな?」
「うん!」
「じゃ、親方とセサミンに言っといで?
まだまだ、荷物の詰め込みがあるから。
ああ、良かったら、今日だけでなく、明日も時間ある?
今日は泊りで、明日も一日出かけられるんなら、
一緒に行こうか?」
「いいの?行く、行く!」
セサミンから声掛けがあって、
自分も行きたいと駄々をこねられた。
いや、行けるんなら行こう?
また時間を作って凧で遊ぼうねと約束をした。
「あれ?荷物は?」
「あ、いいのいいの。ソヤは背負子持っていくの?」
「うん。なんか、いいものが有れば仕入れて売るんだ。」
「お!行商だね!いいものあったら教えて?
わたしも仕入れたい。」
「うん!」
「じゃ行こうか。」
「すごいよな。移動!それが出来たらどこにでも行ける!」
セサミンとマティスが移動ができるということを知っている。
コットワッツの血筋ということで。
「制限があるぞ?
一度行った場所じゃいとダメだしな。」
「それでもすごいよ!!」
「そうだな。行商するには便利だな。」
「いいよなー。」
「だけど、行商は歩いて移動するほうがいろいろ見るものが有るよ?
目的地までの往復だとつまらんよ?」
「贅沢だ!」
「あははは!そうだね。」
ん?
「じーさん!!あんた、何も知らないのか?
てっきり知ってると思ったのに!!どーすんだよ!」
私軍の男たち、1人は外に出たまま、残り3人が
大笑いだ。
クスナさんもものすごく焦っている。
なんだろ?マティスを見ても首をかしげる。
「ははは!あー。これは残念だ。
王子も残念がるが仕方がない。イリアス人ではないお前から
徴収もできないしな。邪魔したな、クスナ。
よっく、そのじーさんに説明してやれや。」
と、帰っていった。
んー、悪い感じはないから失敗したとは思わないんだけど。
「なんだろうね?」
「わからんな。
が、これは、セサミナやトックスに先に聞かなくてはいけない内容かもしれんな。」
「え?聞いたよ?宣言の言葉の意味も。
あー、領土と土地の違いかな?なんだろ?クスナさん?」
「え?あ!モウさん!え?」
面布と赤いドテラを脱げばわたしだな。
「いや、ちょっと変装を。簡単でしょ?赤い服と顔を隠して、
じーちゃんの声を出せば、はい!赤い塊だよ!」
「ティスさん!まずいよ!言うとおりにしてやれっていうから!
大丈夫っていうから!」
「え?大丈夫なのは大丈夫だけど、マティスの大丈夫を信用したの?
ちょっと危機管理が緩くない?マティスの大丈夫は警戒しないと!」
「どっちなんだよ!」
お怒りのようだ。
窯をつくり、作り方を説明して、先に冷やしておいたクッキーのタネを切って、
焼きましょうという時に最初の男が来たようだ。
土地を手放せと。返せってことね。
で、話しているうちに1万リング出すといってきた。
クスナさんはその時点で売る気はなくなった。
最初はいいかなって思ったらしい。
そうなの?危ないな!
船が入った時にマトグラーサとの話は聞いた。
プカプカの処理も半分は引き取ってもらうし、
土に埋めるのは別にあの土地でもなくてもいいと思ったからだ。
なのに、プカプカの処理のこと、海のこと、
まるで金さえあればいいような言い方だ。
誰が売るかと。
そこにわたしが来たと。
プカプカの処理もできて、土地代が手に入るならいいじゃないかとおもったそうだ。
マティスが大丈夫だというし。
放棄しろというから、なるほど、
間を開けずに習得すればいい。
「あの宣言の文句が問題なんだよ。
どうやって、あの土地で
礎つくって、豊かさ生み出して繁栄するんだよ?
利益が出ないだろ?だけど、宣言は絶対だ、税が跳ね上がる。
しかも一番高い宣言だ。領土じゃないんだから!」
「おお!怖いな。要はあの土地から利益を出せばいいんだね?」
「そうだ。出さない土地なら、管理するって宣言だけでいいんだよ。」
「おもしろいねー。そういう宣言の事例集って売ってるのかな?」
「なにを暢気な!どうする?
あの土地の土を俺に売るか?それで、利益が上がるだろ?
税はあがるぞ?何もないから10なんだ。
利益を生み出すと宣言したんだからもっとだ。」
「どれくらいだろう?」
「無駄に広いからな。1万はいかないとは思うが、
年1万だぞ?どうすんだよ!
あんたが金持ちでそれぐらいどうってことなくても、
あの土地から生み出したもので利益を上げないといけないんだ。」
「100%?」
「いや、それはないな。0はダメなだけだ。
俺に土を売るか?いや違うな、あの土地にプカプカを捨てるんだ。
その処理代を払う?無駄な金がかかるじゃないか!!」
「いや、逆だよ。
クスナさんにお金を払うから、きっちりとプカプカを埋めてほしい。
投げ捨ててるだけだったよ?
埋めて。順番に。場所を決めてね。」
「?いくらで?」
「年、200かな?半分は埋めて、半分は買い取る。
ああ、買い取る分も年で払えるかな?じゃ、年500でプカプカの管理お願い。
あー、それと税金ね。金額は別で、払い込みとかねその手数料。
通知が来るの?」
「来る。それに金額が書いてる。」
「どこにいても?」
「どこにいてもだ。中央の税回収は絶対だ。」
「どんな仕組みなんだろ。来るならいいけど、
でも、理不尽な金額だったら?文句は言えるの?」
「いえない。理不尽っていうのはあり得ない。」
「すごい信頼だね。で、払わなかったら?」
「すっぱだかで、外に転がることになるぞ?」
「おお!人々の為にもきっちり支払おう。」
「?」
「それを見た人をマティスがすべて始末するからね。」
「ああ。いや、そんなことはいいよ!
年500?すごい!やってることは今まで通りなのに?
え?あんた金持ちなの?」
「ふふふ。あの土地から年10万は稼げるね。そうなったら管理費も値上げするから。」
「はぁ?ティスさん、大丈夫なのか?」
「ん?大丈夫だろ?もっと行くんじゃないか?
お!この匂いがして来たら焼けているぞ?
食べようか?愛しい人、コーヒーを入れてくれるか?
ん?お前と呼んだ方がよかったか?」
「もう!今はいいの!」
とにかく、地主しての心得を教えてもらいながらコーヒータイム。
心得も何も、税金払えということだ。
境界石もクスナさんが放棄したときに、白く変わり、
わたしが宣言したときに赤く変わったそうだ。
見たかったな、その瞬間。
あと、年に数回は出向くこと。それは大丈夫。
「だけど、なんで、あの人たちあんなに笑ったの?」
「俺はイリアス人で、あいつらはイリアス国の役人だ。
法律がある。だけどあんたは違うだろ?
不法にあの土地を占拠されても、自分の力でどうにかしないとけないからだよ。
個人の土地は自分で守らないといけない。
ワイプの旦那に頼むか?ニバーセルかコットワッツがどうにかしてくれるか?
あんた、ティスさん、マティスだろ?
モウさんもそう呼んでるし。
本物の、剣のマティスと赤い塊モウだ。驚いたよ。」
そりゃ、わかるよね。
「そうだ。私はワイプの弟子じゃないからな?」
「ワイプの旦那は剣のマティスも弟子だって言ってたぞ?さすがだな。」
「今度来たら、このように焦げているものを出せ。」
「ダメだよ。おいしいもんじゃないと。
じゃ、あの土地をもう一回見てから帰ろうか?
悪い人は入れないようにしないと。
あの横にある道は?あれは違うよね?」
「あれは違うな。境界石の外側だ。」
「柵で囲うのもちょっと芸がないからね。んー。ベンチでも置くか。
ウォークパークみたいに?でも、家は建てない。
違うよね?」
「そうだな。ちょっと違うな。」
「あんたたちはどこに住んでるんだ?」
「まだここって決まってないのよ。
決まったら招待するね。」
「コットワッツじゃないんだな。」
「そうだね。基本行商だからね。」
「それもそうだ。今日は?泊らないのか?」
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とりあえず、新商品を売りに来ただけ。」
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街に入ったらね。うん、気を付けるよ。ありがとね。
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「そうしろ。」
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みんなあこがれたんだよ。それが目の前にいるんだぞ?
ティスさんが言うなら、そうなんだよ。」
なるほど。
月無し石君もいるから大丈夫だろうと、
売れるものは売って我が土地に。
ほんと何もないけど、
街道沿いに、鉄板を埋めて内側にブラスを植えた。
ほら、何とかの小道みたいな?
ベンチも作り、ちょっとした休憩スペース。
奥は何もない土地だけど見えないように。
んー、雨の日にここには来たいから、東屋を作ろう。
それが整ってから、土地の中央に。
『わたしの名前は愛しい人だ。
今日からここの管理者になった。
プカプカの分解を行ってくれてありがとう。
土と混ざると、この素晴らしき白磁になる。
ナーチアというものが開発している。いずれ連れて来よう。
それまで、そしてこれからも、土にかえりしものを守っておくれ。
また、街道沿いにブラスを植えた。不要なら言ってくれ。
少し殺風景だからな。いずれ、ここにも窯ができればいい。
白磁の里となるだろう。その時の燃料にブラスはなるかもしれないな。
この地に礎をこの地に豊かさをこの地に繁栄を!!
それを作りしものたちは、あなたたちだ。ありがとう。』
ちょっとした、台に、お酒と、塩を添えた。
地鎮祭的に?詳しくは分からないけど。
この後のお酒とか、塩ってどうしてるんだろう?
撒くのかな?
結界だね。うん、撒いておこう。
気持ちが大事だ。
「それはまじないか?」
「んー、なんだろうね。なんか、こんな感じのことしてたから。」
「たぶん?」
「そ、たぶん。」
フレシアの布は今回は行かなかった。
絹とネルに近い素材の物とで2種類最初につけておくだけ。
これも仕事として依頼しようかと思ったけど、
ここの人たちは下着類は自分で作るから、
あとはお好みのもの自分で作ってもらおう。
作るの面倒だ、売ってないかなーとなれば、誰かが作るだろう。
だけど、下着の市販品がないからね。たぶんないなとは思う。
んー、あれば買うかな?
これは要相談案件としておこう。
そこから王都に戻って、作り置きの食料を大量に作った。
新作は米粉から作ったみたらし団子。
片栗粉のじゃがいもから作った。
あとはカレーも大量に。
ご飯もさらご飯の状態で収納。
焼きおにぎりも作った。
ハンバーグも教えてもらったチーズの配合で。
あとは?
お刺身とかね。すぐに出せるように。
麺類も確保。
コロッケも作った。もちろん歌いながら。
あと、アヒルの歌同様にお弁当箱の歌も噴き出しそうだった。
でもこのお弁当のおかずは、メインがないのだ。
シイタケのふくませ煮が食べたい。
茸祭りが楽しみだ。
パイもたくさん作った。
プニカのタルトは絶品だ。
アップルパイにミートパイ。
「んー、いつも2人でごはんばっかり作ってるね。」
「そういえばそうだな。」
「みんなにはいっぱい食べてほしいし、わたしもいっぱい食べたい。」
「そうだな。」
「でも、もっとマティスといろんなところに行きたい。」
「私もだ。」
「いっぱい作っといたら、お裾分けできるから安心だよね。」
「そうだな。」
「雨の日前はいっぱい作らないとね。
動物たちも雨の日は巣に籠るのかな?ビャクは寝てるって。
馬も?」
「そうだ。馬は寝ているな。餌もほとんど食べないぞ。」
「冬眠みたいなのかな?
人も寝るんだね。不思議だね。」
「飯は食うぞ?」
「うん。だからみんなの分一杯ね、用意しよう。」
「それで、あなたが安心なのだな?」
「うん。ふふふ。あなたって呼ばれるのも好き。みんな好き。」
「そうか。おいで?」
「うん。それも好き。」
一通り作り終えて、ゆっくり休むことにした。
月が沈んですぐにコットワッツに。
土地を習得したことをセサミンした。
「え?宣言したんですか?あの言葉で?
どうして買う前に相談してくれなかたんです!」
「いや、話の流れで。クスナさんもあきれてたけど、
大丈夫。納税とかの手続きはクスナさんがしてくれるから。
利益も上げるよ?
あの白磁の土が取れるんだ。」
「あの!それは、メジャートのあの店で?」
「そうなるね。こっちで陶器扱う店ないでしょ?
あの土地で土を取って、メジャートの軍曹のところで作ってもらう。
販売はコットワッツ経由にするつもりだけど。」
「それはありがたいですが、メジャートが容認するかどうか。」
「でも、今のところ材料はあれしかないよ?
隠匿もどうしようかなって。
わたしは材料さえあれば窯はいらないからね。」
「そうですね。いえ、コットワッツ経由でなくていいですよ。
陶器はメジャートだ。ゴム関係も取引が増えてきます。
コットワッツから土を売るという形でいいですか?
取引材料にしたい。」
「いいよー。」
それから、トックスさんのところへ。
「トックスさーん、いっきましょー!」
「おう!来たか!材料を運んでくれ。」
「はーい。」
親方が作った、サウナもある。なるほどー。
後は家具類と、敷物類。
そうだ、ガラスを入れよう。
岩壁の家から大理石もだ。
「ねーちゃん!」
「おはよう!ソヤ。どうですか?ソースの方は?」
「おはよう?挨拶なんだ?今は材料待ち。どこ行くの?」
「王都。新しい滞在館をね、きれいするの。」
「王都?俺も行っていい?」
「いいよー。ただし、無茶苦茶働かないといけない。
ほんとに。トックスさんの指示は的確で、休む暇がない。
それでもいいかな?」
「うん!」
「じゃ、親方とセサミンに言っといで?
まだまだ、荷物の詰め込みがあるから。
ああ、良かったら、今日だけでなく、明日も時間ある?
今日は泊りで、明日も一日出かけられるんなら、
一緒に行こうか?」
「いいの?行く、行く!」
セサミンから声掛けがあって、
自分も行きたいと駄々をこねられた。
いや、行けるんなら行こう?
また時間を作って凧で遊ぼうねと約束をした。
「あれ?荷物は?」
「あ、いいのいいの。ソヤは背負子持っていくの?」
「うん。なんか、いいものが有れば仕入れて売るんだ。」
「お!行商だね!いいものあったら教えて?
わたしも仕入れたい。」
「うん!」
「じゃ行こうか。」
「すごいよな。移動!それが出来たらどこにでも行ける!」
セサミンとマティスが移動ができるということを知っている。
コットワッツの血筋ということで。
「制限があるぞ?
一度行った場所じゃいとダメだしな。」
「それでもすごいよ!!」
「そうだな。行商するには便利だな。」
「いいよなー。」
「だけど、行商は歩いて移動するほうがいろいろ見るものが有るよ?
目的地までの往復だとつまらんよ?」
「贅沢だ!」
「あははは!そうだね。」
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ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
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※カクヨムにも投稿しています
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