いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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見張りたちは報告に行ったのか離れていった。
1人でいいのに、6人いたのだ。
2人一組ということではなく、
6組のご令嬢、それぞれの見張りなのだろう。
その証拠に、テントは6つ。


わたしたちが進んでいくと、
おめかししたお嬢さんたちがテントから出てきた。
あら、3人娘もいる。アガッターはいないのね。
ドロインさんとの会談はどうなったのかな?

ニバーセル組も出てくる。
スダウト家のココエート嬢、ルリチ嬢、シルト嬢。
タレンテ家のトウキ嬢、ルパラ嬢、
ダクツ家のカミツ嬢、
イボン家のデンプ嬢
で、3人組が、
ダカルナ国、アートル
ピクト国 ベビエ
デルサートル国 イント

覚えられないので紙に書いてもらっている。
だが、だれがだれやら。


「・・・・参考にならんな。」
「うん、ちょっとそうだね。でも、これが流行りなんだよ。
こう、ぶわぶわって、袖口が広いのが。」

みんな似たようなドレスだった。
色はさすがに違う。
3人娘も違うドレスだ。今度もお揃い。
目は緑のまま。
ニバーセル組はそれを見て驚いているようだ。
が、それも一瞬だけ。
お互いがドレス出来を睨みつけるように見ている。
青いドレスブームは終わったのかな?


「マティス殿だな?わたしは、スダウト家の護衛、
ブックナという。」
「マティスだ。スダウト家の?当主が来ているのか?
ん?当主はもう決まったのか?」
「・・・・当主はまだだ。嬢たちのだ。」
「そうか、それで?」
「館に案内していただきたい。」
「?どこの?」
「この領地のだ。建物は見えた。遠く過ぎて全体は分からなかったが。
そこまでたどり着くことができない。
案内がいるのだろ?だから待っていたんだ。」
「そうか。しかし、この地は不思議でな、
管理者しか入れないようなんだが?」
「そんなことはないだろ!!」
「そうだよな。不思議だな。」

護衛同士だ、普通にやり取りしている。
が、糠に釘だ。
攻撃的になるわけでもなく、親切に説明するわけでもない。



境界石はきっちりお仕事をしてくれている。
しかし、本当に不思議なのだ。
崖から、海から風が吹いている。
それが境界石まで来ると、その風は草原中央に向かってしまう。
それに乗れば、あっという間に中央に。
砂漠との境界、砂漠際は上空に上がっているのに。
風の壁がある。風壁ってなんかいいよね。
風壁の草原?いいねー。


いい名前ができたと考えながら、
ふと思いついた。
これ、袋ごと、ぽいって領地にいれれば、
自動で中央に運んでくれるんじゃない?
実験したい!!
それと、口を開けて風壁にいれれば、
こう、パラパラーって数個づつ流れていくとか?
回収は後で呼び寄せればいい。
まずは袋ごと!!


「ん?どうした?愛しい人?ものすごく楽しいそうだな?」

なるほど、こういう心の動きは筒抜けだと。
気を付けよう。
が、マティスが愛しい人と呼んだ瞬間、ザワリと空気が動いた。


「こちらがその?」

愛しい人と呼ばなくて正解。
マティスがわたしの名前を呼んで、初めて
隣にいる女の存在に気付く。
砂漠の砂のように目立たなくしているのだ。

お嬢たちはわたしを見たが、それだけ。
横に誰がいようと関係がないのだ。

「ああ、紹介しよう。私の唯一の伴侶、愛しい人だ。
彼女も護衛だ。」
「どうぞ、モウとお呼び下さい。ブックナ殿。」
「ああ、モウ殿。あの歌の?」
「あはははは!あれは余興ですよ!」

あの場所にいたんだ。恥ずかしい。


「ブックナ殿。領地に入れる入れないは私にはわからない話だ。
王都の裏の森と同じなのだろ。
聞けば、ボルタオネ領主とその関係者のみ入れるとか。
それと同じと考えてほしい。
では、我らはこれで。」
「それでは困るのだ!」
「ブックナ下がりなさい。」

おお!お嬢だ!お嬢の登場だ!

「マティス様、ルリチと申します。此度は、、、
「あなたたちこそ下がりなさい!
マティス様は我が夫。
勝手に声をかけないでいただきたい、わたしの大伯父は、
ダルカナ国国王の義弟ですよ!」

うん、遠い親戚だね。

「マティス様!先日は驚きました。
飛んでいってしまわれるんですもの!
あれからずっとお持ちしていたんですのよ?」
「それ、他人じゃありませこと?
わたしの父はスダウト家当主がほぼ確定しています。
スダウト家はいずれはニバーセルを背負う血筋、あなた、失礼ですよ!!」
「ルチリ様!その話は今はいけません!!」
傍にいたこれは従者だろうか、お嬢をたしなめる。

「あら?そうなの?王家というのは決まりが多いので困りますわ。」

ここから、お嬢たちのお家自慢だ。
3人娘とニバーセル国のような対立だが、
ニバーセル組もそれぞれでけなしあってる。


「どうした?」
マティスはそんなことは無視だ。
無視というより、目に映らないし、声も聞こえない。
無いものたちなのだ。
お嬢たちにわたしが映らないと同じように。


先ほど思いついた話をしてみる。


「・・・・・それを実験する前に話してくれたのはうれしいが、
なるほど、幼少のころはそれを思いつくままにしていたということか。
母君が心配なさるのもわかるな。」
「失礼な!マティスだって、いまワクワクしているくせに!!」
「それはそうだろ?では、1袋試しでいれてみよう。」


ファーーーーーーーーー!!!!!

そんな声が上がってしまう。


入れた瞬間に、袋の口がほどけ、
黄色い玉が、空一面に広がり、遠くに旅立っていった。
大きな麻袋も上空の風に翻弄されている。
やがて、中央に向かって、彼もまた旅立っていった。



「あははははははは!!!!」
「あ、集めるの大変だね!あはははははは!!!!!」
「これはダメだな!あははははは!!!」
「いや、口の縛りが緩かったんだよ!
もっとしっかり結べばいいんじゃないの?」
「うむ。固く縛ろう。」

これが面白い。次々に向こうに消えていく。
荷車は?
これも回転しながら遠くに。
落下したときに壊れるかもしれない。
貴重な木材だ。使い道はたくさんある。

そういえば白石を積んだ荷車も置きっぱなしだ。
こういうの、景観的に良くないよね。


「マティス殿!!」
「なんだ?」
 「い、今のは?」
「2番街でカメリを仕入れたのだ。行商だからな、我らは。」
「行商?」
「稼がないといけないだろ?この土地の税を納めないと。」
「行商?行商ですって!!」

キャットファイトも終わり、
麻袋の旅立ちを見送り、我に返ったお嬢たちが騒ぎ出した。


「平民じゃないの!剣のマティスはコットワッツ領主の兄ではないの?
もうじき、コットワッツの領主になるんでしょ?」
「領主でなくても、あの資産の半分以上は兄の物なんでしょ?」
「あなた方は所詮、資産目当てだったってことですね?
なんてはしたないこと!」
「では、あなたは?
剣のマティスっていう名前だけ名乗りを上げたって聞きましたけど?
そのお人柄も知らないくせに!」
「ではあなたは?マティス様のことをご存じだと?」
「ええ、大陸に剣のマティスありと
呼ばれていたころからのあこがれの方ですわ。」
「あら!結構なお年なのですね?」
「なんですって!!」


第2弾が始まったので、
今のうちに帰ろう。

今度は奴凧にならないように、熊の着ぐるみをここで着る。
背負子も背負うしね。


「あんた!あの上着を出しな!!」

アガッターだ。
髪を振り乱し、お嬢様方の間をずんずん割り込んできた。



下がれと言われ、一歩引いていたブックナが、
お嬢さんの前に立つ。
ちょっと怖い雰囲気だから。

この人はキャットファイトの仲裁には参加していない。
というか、廻りの従者は、いらぬことを言った場合だけ注意をするだけで、
黙ってみているだけだ。
護衛はそもそもそんなことはしない。


「さぁ!あの上着だ!だせと言っているだろ!!」
「アガッターだったな。まだ、あなたからの謝罪は聞いていないんだが?
ツイン殿?捕縛命令の手違いの話は、セペナ殿から聞いた。
こちらの件は?」
「アガッター先に謝罪を。」
「・・・・申し訳ない。」

世界一の棒読みセリフだ。

「確かに。だが、この件はセサミナ様に既に報告している。
謝罪があったことはまた近いうちに連絡をしておこう。
で?上着か?裏庭で出した?あれは今は持っていないな。」
「あの時見たものと全く違った!あれ以上のものができたんだろ?
それを出すんだよ!このわたしが着てやるよ!!」
「着てやる?買い取るの間違いだろ?
あれは手軽な値段の物だったんだ。商談がまとまれば、もっと素晴らしいものを
出せたのに。それのことか?まだ、どこにも出回ってはいないのにな。
どちらにしろ、商談はできなかったんだ。
次回、機会があればな。」
「このアガッターが着てやると言っているんだ!すぐにダカルナに届けるんだ!」
「注文か?コットワッツに直接言ってもらえるか?
あなたからの注文を受けるかどうかわからないが。
では、失礼しよう。」

ひょいと境界石を超える。
おお!風が懐かしく感じる。

わたしたちを掴もうとして、
アガッターが手を伸ばしたが風壁にはじかれ、
べしゃんとこけてしまった。


「なに見てるんだい!!あいつらが手を出したんだよ!
捕まえなよ!」
「アガッター見苦しいぞ。」
「なんだって!?」

ここで、噴き出してしまうのはダメだ。

「マティス様!館に戻られるのですか?
ここで待っていればよろしいのですか?」
「アガッターがお話になっている上着というのは?
それはもちろん、届けてくださるですよね?」
「コットワッツは最近、素敵なものばかり扱っていると聞きますわ。
ガラスよりも輝く石があるんですね。
ほらこれ!これは、武の大会後にの懇談会で
お配りしたものなんですって。
とっても素敵!わたくし、もっと大きいものをいただきたいの。」

セサミンが配っていた奴だ。
お嬢達がそれを見せびらかしたお嬢に群がる。
ほんと、だれがだれなのか?

「アガッター!私も欲しいわ!3人分よ。
もちろん、一番大きいもの!!
すぐに用意して!もちろん、あなたが言った上着もね。」
「あら?では、ニバーセルにいらっしゃるのね。
自国にはないものをお買いに。
その時はぜひお声をかけてくださいな。お茶ぐらいごちそうしますわよ?」
「アガッターの裏庭にいらっしゃったことは有りませんよね?
大陸中のとても素敵なものが集まる裏庭に。
本来なら先に持ってくるのが礼儀なのに。何も知らないんですね。」
「あはははは!何も知らないのはあなたたちなのよ?
アガッターの裏庭。ええ。知っていますわ。
昔々に聞いたことがあるぐらいですけど。
通っていたのはかなりご年配なかたではなくて?
何もかも古臭いのよ。今はタフトに行けばなんでも揃うわ。」
「あなたこそ何も知らないのね。化粧水も髪油も使ったことないのかしら?
あれはアガッターのお店しか売っていないものよ?
材料はデルサートルとピクトのみで作るのはダカルナ。
あなたはいらないってことね。」
「アガッターの店?ミフィルの店よ?今は。
ふふふ。姉妹なのに、喧嘩したそうね。
ミフィル本人が言っていたわ。アガッターの店の商品は
これからミフィルが取り扱うって。」
「アガッター?ほんとなの?ミフィルって?」
「ほほほ!姉ですよ。すこし行き違いがあったようですね。
ささ、戻りましょうか?
邪魔な女どもがいるから、マティス殿は帰ってしまいましたからね。」
「あら、いつの間に。
そうね、戻りましょうか?ねぇ、刺繍布は?」
「もちろん。それで、ドレスをしたてましょう。
バザールのほとんどの物を買ってきましたからね。
もう、売ってないんじゃないかしら?」
「!早く!馬車を出して!!」


わたしたち?
ダイヤの小物を見せびらかしている間に気配を消した。
そのまま、皆さんのやり取りを見学だ。


あっという間にテントは撤収。
監視小屋にも人の気配はなくなった。


「面白いね。喧嘩しちゃってるんだ。」
「ミフィルがニバーセルに来たということだな。
ワイプに話しておこう。セサミナにもな。」
「お客さん、いっぱい来るかな?」
「来るだろう。
ミンクも売れてくれなければ頑張ったかいがないからな。」
「そうだね。じゃ、カメリ拾いに行こうか?」

袋は同じ場所に到着していた。荷車は壊れることもなく、
カメリの山の手前に着地していた。
問題は最初にぶちまけたカメリだ。
袋は見つかった。
後は、そのまま、砂漠の方まで転がっている。

「砂に埋もれてるよね。
このままほっといたら芽が出るかな?」
「試してみよう。うまく芽がでたらいいな。」

ちょっと疲れてしまったのは内緒だ。
おなかもすいたし。

また、見つめる仕事をして、
へちま水を取るように、
青い花の茎と、香種の草の茎に樽をはめておく。
化粧水になるものを探してみよう。
日本酒にハト麦を付けるのもいいらしいからね。それも試しておく。
ベッカンコのお酒で作るのもいいかもしれないな。




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