いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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580:鉄の車

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離れはじめと会わずの月の真ん中の日。
月が沈むと同時に湿地に。

「おはよー。朝ごはん食べよーって、いいにおい!」
「オハヨウゴザイマス。カレーがあるんです。どうですか?」
「朝カレー!!素敵!!」

おいしい。
自分の家以外のカレーはおいしいと感じる。
が、家のカレーを食べるとやっぱり我が家が一番だと思う。
ということは常にカレーはおいしいということだ。


ウォーマーの本体部分を1つ2.5銀貨で、200個。
合計50リング。足アンカは1リング、200個で200リング。
あとは樹石も在庫分を買う。


「すごく儲かっている気がします。」
「いやいや、経費を考えると、そうでもないよ?
手伝ってくれてる人にお給料払うでしょ?
これを作るために、道具とか買ってるでしょ?
それを差し引いてごらん。で、何日かかって稼いだか。
日数で割ってごらん?
それで、次はこんなことするために、あれを買って、これを用意して。
ほら、あんまり残んないでしょ?」
「・・・・ほんとだ。」
「でも、ちょっとは余裕があるかな?
そう思っていると、年末に税金を取られる。あーーーー!!って奴だ。
これは税金、これはいざって時の為。
分けて考えるといいよ。」
「はい!」



「愛しい人は人に助言できるのに、自分するのは嫌なのだな。」
「嫌だね、断言できる!!」
「そうか。」








「おはようございます。」
「オハヨウゴザイマス、姉さん。」
「ルグも、ドーガーも、カップ君は?鍛錬?」
「モウ様、オハヨウオゴザイマス。
鍛練は各自、交代で。ニック殿が相手をしてくれます。」
「マンツーマンかいいね!ん?ガイライは?うん、おはよう。」
「母さん、オハヨウオゴザイマス。
ルカリの相手と、王都と往復しています。もちろん、鍛錬も。
ブックナと会ったそうですね?」
「うん。あの歌の?なんて言われたよ。はずかしー。」
「あれは軍部からスダウト家に引き抜かれました。」
「おお、残念。まともそうな人だったのにね。」
「・・・・軍部の士気の低下はわたしが原因ですね。」
「お?朝から落ち込むな?手を抜いていたわけじゃないだろ?
平和だったんだろうし。ね?
では、母から素敵な言葉を送ろう。いいか?よく聞け?

それはそれ、これはこれ。

一緒くたに考えちゃダメってことよ。」
「はははは!いい言葉です。ありがとうございます。」
「ん。会わずの前は素敵な食材お披露目パーティーがあるからね。
体調万全で。いまから、王都?」
「ええ、戻ります。」
「気を付けてね。お弁当ね。いってらしゃい!」

ハグしてお見送り。
お弁当は普通にね、卵焼きと唐揚げとおにぎり。
カンラン酢漬けとトウミギも入ってる。お味噌汁。
砂漠石で作った保温ジャーに入れているから温かいままだ。

うちの母さんなら毎日持たせてくれるだろう。
わたしの場合はできるときだけ。
母さんの世界はわたし中心で廻っていたんだな。改めて感謝。


ガイライを見送って、今日の予定をセサミンに報告。


「明後日、ドロインさんのところに行くから。
今日はカンターウォーマー各部材を回収して、組み立て。
明日は予約者に納品してくるね。うん、帳簿は頑張る。
今後はザバスさんのところに納品するから。
わたしたちも、そこから仕入れて売るね。」
「姉さん?そこまで厳密にしなくてもいいんですよ。
大体の売り上げで1割納めてもらえれば。」
「ぐふふふふ。報告しなくてもいい売り上げがあるからそこはきっちりと。」
「それもきっちり納めてください!!」
「え?例のトラ、100万で売ったら、10万納税する?」
「あーー、それは!それ関連は結構!!行商の、一般的な売り上げで。」
「はーい。」

つまり、エデトの眼鏡とかはいいと。

「それでね、この油ね。
今使っている髪油の代わりに使ってほしいの。奥方たちに。
で、使い心地聞いてほしいんだ。
これは絶対に内緒って。
セサミンと、ルグね。
で、ペリフロ、で、ドーガーの母様は今回パスね。
ドーガーの母様の連絡網は最強だから。
絶対ばれる。これ、母様がしゃべるからじゃないよ?
見抜く、ザバスさんの奥方が。で、半分もしないうちに、ティータイに広がる。
売り出しの時はいいけど、今は研究段階だから。
妹ちゃんにはカップ君から渡してもらって。
試してみてって。妹ちゃんは若いからね。若いっていいわねーでごまかせる。
ペリフロもルグの奥さんもね。あ、マッサージにも使ってね。
セサミンの奥方たちはさすが手入れがいいわねーで済むから。
で、悪いけど、女官にも内緒。」

小さな木の樽に入れている。
一般的な髪油の入れ物だ。


「髪油ですよね?違うものから取ったんですか?」
「いや、カメリ。」
「え?これ、ものすごく強固な隠匿かかってるんですよ?
ものすごくリングをつぎ込んだと聞きます。
カメリ級って言葉があるぐらいに!」
「いや、先に知ってたらダメでしょ?」
「ええ、だからその家族にまでも石の契約をしているはずです。
昔は各家庭で作ってたんですよね?
カメリ栽培の家はまさに作るだけしかできないんですよ。」
「あー、なるほど。
これ、どうしようか?デルサートルの砂漠際でカメリが育つなら、
ここでも育つと思う。
育てば、ここで作ったカメリで販売する?
製法をデルサートルに売る?
デルサートルからカメリを買って、ここで作って言うのはちょっと違うような気がするの。
自分で育てたものが、自分たちの手で加工されて販売するってことがいいかなって。
デルサートルはこれ、燃料にしてるんだって。
もったいないでしょ?これは油と黒塗料に回して
燃料は樹石に置き換えてもらうってこともできる。
でも、そうなると、デルサートルって窯が特殊なのよね。
その職人さんの仕事がなくなる。
あの技術を応用して樹石の窯を作ってもらうのもいいかな?と。」
「姉さんはそこまで考えるんですね。その黒塗料とは?」
「これ!いいでしょ?家具にも使ってみるって、親方が。
象嵌細工もいいんよ?
紅箱が黒でもいいでしょ?で、ダイヤの飾り。ますます輝くよ?
こんなのね。」

最初のパレットは木だったからね。
ちょっとカントリー風だったのだ。

「これ、50コ、発注です。紅箱として。色を数種。
鏡もつけます。」
「あ、できたの?」
「はい。まだ、小さいものですが。」

見本を作り、後は親方に発注。
紅は王都に行った時に仕入れて来よう。
黒塗料は隠匿を掛けるそうだ。
思わぬところで生産品ができた。
カメリはそう簡単には育たないだろとのこと。


少し時間が経ったが、まずはナソニール、ルッションさんのところに。
たこ焼き器とステーキ皿、あと大根おろしとか。

ルッションさんのところはいわば、道具屋筋。
結構活気があったんだけど、閉めてる店もある。

「できてますか?」
「もちろんだよ。さ、確かめてくれ。」
「さすがです。問題なく頂戴しますね。
んー、なんか、閑散としてますけど?」
「税が上がったんだよ。ああ、払えないことはないんだよ。
が、これから先はきついな。」

領民からもお金を集めているってことか。
それを払うためにあてるならいいが、トンずらではあるまいな。
これからのことを考えて、他国、他領国に出た店もあるそうだ。
もともと武器を作っていたから。
製鉄の技術はある。ルカリアかマトグラーサで銃を作る職人を集めていたとか。
増税の話が出て、その話に乗ったものがいると。


「そっかー。鉄とか銅とか。
この鋼鉄産業は文明の発展には欠かせないから廃れることはないんだけどね。
ちょっといまお金持ちなんだ、わたしたち。
荷車をさ、鉄で作ってくれないかな?もちろん、できるだけ軽く、木よりも丈夫に。」
「・・・・あんた頭大丈夫か?旦那?」
「愛しい人?疲れてる?」
「なんでそうなるのよ。鉄って丈夫でしょ?それで、荷車作ったら長持ちするでしょ?
でも重いと。だから、軽くね。薄く伸ばした板を組合すの。
でもそれって、ベロンベロンでしょ?
だから、丈夫な骨組みをいれるの。
で、これも、中が開いてるの。ブラスみたいにね。
丸いのは手間がかかるから四角で。抜き出すのか、折り曲げるのか、わかんないけど。
こんな感じ?」

簡単な絵をかいて説明。


「木でできた荷車が10リングだった。原価はどれくらいだろう?
とりあえず、こんな感じの鉄の荷車、100リングで買います。
開発費は別で1000ね。
製法は隠匿しても構わない。というか、したほうがいいね。」

(愛しい人?コットワッツにも製鉄工場があるのに?)
(んー、産業がコットワッツに集中するのは良くない。
セサミンの腹積もりはいずれ手に入れるつもりみたいだけど、
今はいい。悪いが、こっちまで面倒見れない。
軌道に乗る前に提携すればいい。
大型化には資産がいるから)
(悪徳!悪徳!!)
(褒め言葉だね!)
(私の家族がみな悪徳だった!!)

「1000!!そんな大金!
俺が持ち逃げしたらどうする!」
「え?そりゃさがしまくって、コッキュっとな。だって、わたしたち護衛業だよ?」
「!!」
「あははは!ダメならダメでいいんだ。その時はそう言ってほしい。
他のなにかで使ってしまって資金が足りない時も相談してほしい。
まー、博打とか、そんなんなら、それもコッキュっだけど?」
「その、その手のうごきは?」
「首を折る?」
「ぎゃーーーー!!!」
「あはははは!投資なんだよ。
うまくいけば儲かる。丈夫な馬車、冷凍、冷蔵馬車。
その仕組みがうまくできれば、小さな家も建つかもしれない。
部材そのものに隠匿をかけるんだ。製法とね。
ここのみんなで考えてもいい。
だけど、それこそ、持ち逃げされないようにね。」
「そんな奴はいないよ。」
「うん。でもね、ふと魔が差すことがあるんだよ。
その時にも相談してね?」
「・・・・俺のところだけやたら仕事がある。」
「そうなの?忙しい?」
「あんたの仕事でだよ。それを仲間にも手伝ってもらっている。」
「うん。そういうの大事だよ?」
「そいつら以外からはちょっとな。」
「拗ねてるの?嫌がらせ?」
「嫌がらせまではないが、今回の増税でな、店をたたんだ連中だ。
払えたところはコットワッツの仕事を受けたものだ。
あとはどうにもな。」
「そりゃそうだよね。なんで増税なったかは?もう納めたの?」
「納めるのはまだだ。王都に請求されたとだけ。
なんでも、いままでの納めてた分では足りないからって。
ああ、あんた、知ってるのか?コットワッツの護衛だもんな。
知ってる?」
「いや、詳しいことは。」
「そうなんだ。ちょっと前にな、王都資産院が来てさ、
増税の話を聞いたらしくてな。領主に納めないで、
直接王都にって言われたよ。
領主が、今弟の方代理をしてるんだが、怒り狂ってさ。
資産院の院長の横にいたのが、ここを辞めたツイミって奴でな、
確実に回収しますから、そのほうが安心でしょ?って言いやがたんだよ。
資産院だぞ?確実に回収される!
結局、どっちか好きな方に納めるってことになってな。」
「どっちにするの?」
「払うことは払うけどさ、資産院に目を付けられるのは怖いからな、
領主に払うさ。」
「あー、資産院一択で。」
「ええ?なんで?」
「急な増税っていうのが怪しいでしょ?
そんなの集めなくててもよかったじゃんて話になった時にさ、
領主なら、これは今後の為に使うとか言われても文句言えないけど、
資産院なら、返せってそこはきっちりいえるでしょ?
なんかあった時に領主に寄付したって思えるんなら領主でいいけど、
文句言って返せって言えるのは資産院だよ?」
「そうか?資産院のほうが返ってこないんじゃないか?」
「そんなことすれば、誰も税を納めないよ!わたしも納めないね!
だから、資産院おすすめ。」
「集めなくてよかったってことになったらだろ?」
「そうだけどね。念のため。
領主納めが値引きしても資産院で。」
「怪しいっちゃ、怪しんだよな。」
「その直感は大事よ?」
「ま、考えとくよ。」
「うん。鉄の馬車もお願いできるかな?」
「それも考えるよ。先に100だけ。いきなり1000だと、
働かなくなるかもしれないからな!」
「そいつは危険だ。じゃ、100ね。
じゃ、これの使い方の説明を兼ねて、お台所借りれます?」

たこ焼きと、だし巻き卵、それに大根おろし、
鉄板トレーのサイコロステーキ。

ほふほふして食べた。
お肉は近くのお肉屋さんで買ったものだ。
おろし醤油もいい。
だし巻きをこれで食べるのが好きだ。
今までのおろしは強引にすっていたから。
きちんとそろった目ですりおろすと味がいいように思う。
たこ焼きにもいい。濃いめの出汁で食べるのもいい。
明石焼きもどきだ。
もちろん、たこ焼きだもの、イカタコが入ってる。

「これは王都のお店に売ろうと思うの。
だから、こっちで売り出すのはちょっと待ってね。
向こうで流行れば、すぐに真似される。
その時に、ここで売ってるってことになれば、作るよりこっちで買うはず。」
「先に売ったら?」
「んー、王都のお店で使っているお皿っていう事実が欲しい。
だって、ルッションさんだって、なんだこれ?って思ったでしょ?」
「そうだな。王都な!良し!それで!!こっちは?」
「これねー、これはたぶん売れない。」
「なんだよ!」
「いや、完全にわたしの趣味だから。
地道に普及してみるよ。」
「いや、でもうまいよ?」
「でしょ?6つ入って3銅貨ぐらいかな?」
「安いな!」
「そんな子供のおやつぐらいで。
お祭りの時とかに売れたらいいなーって。」
「俺も作ってみようかな。」
「中に入れるのはなんでもいいよ。
丸いって言うのが面白いでしょ?チーズもおすすめだよ。」

おろし金はもっと安くできるとのこと。
そうだよね。

おろし金は1銀貨ぐらいだろうな。売り値は。
鉄の皿は1リングで売るつもり。
それはルッションさんにも伝えた。

「鉄の皿はあんたには5銀貨で下ろすよ。」
「ありがとう!でも、先方からの要望も出るかもしれないからね。
それは要相談ということで。」
「わかった。」
「鉄の馬車のことは置いといて、鉄のお皿の件でまた近いうちに来ます。」
「ああ!待ってるよ!」

商談中はマティスは工房の見学をしていた。

「なんか参考になるものあった?」
「暑いんだ。火を扱っているからな。冷蔵庫は売れると思うんだが。」
「ちょっと高いよね。冷水機っていうのもあったよ。
いつも冷たいお水が飲めるっていうの。」
「氷?」
「水を直接冷やしてるんだと思う。
樽に水を入れて、栓を抜いたら水が出てるようにして、
その時に冷やす。その時にしか力を使わないから
長持ちすると思うよ?」
「面白いな。」
「これは提案案件だね。」
「あとは焼き鳥や焼き肉屋で風を送っていただろ?
あれがあればいいなと。」
「風を送るんじゃなくて羽根を回そうか?
あの泡だて器の大きい板。砂漠石を使うのは風の流れを作ってるだけだから、
風があたって涼しいって思うくらいの風量がいるなら、
羽根を回すほうがいいかな?
これ、応用出来れば、車輪も回せる。
馬要らずな乗り物ができるよ?」
「それはすごい!!」
「船の動力にもなる。風そのものでなくてね。」
「大事になるな。」
「うん、これも提案案件。保留だけどね。」
「どうして?」
「馬のお仕事がなくなる、砂漠石を大量に使う。
まずは馬のお仕事を探さないと。」
「そんなにすぐにはなくならないだろう?」
「あっという間だったみたいだよ?そのとき誰が一番儲けたかって話もね、
金山と同じように、車輪の廻りに付けるゴムを開発したところだって聞いたよ。」
 「ゴム?」
「そう。鉄の車輪は丈夫だけど、地面が凸凹してたら、どうしようもないでしょ?
木はある程度、吸収するけどさ。
鉄の車輪にゴムを付けると、いいって話。」
「コットワッツ!」
「どうやって持っていくかだよね。
鉄の車、この時点でゴムの車輪は作れる。
で、砂漠石で車輪を回転させて進む車。
働き者の馬のお仕事を取りたくないね。やっぱり保留だ。」
「船は?」
「それは考えようかな。いずれ。」
「そうだ。ゆっくり考えよう。」
「うん。気が向いたらね。」
「それもそうだ。」





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