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585:億
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「マティス君とモウが習得した土地のことと、
あなた単独で習得した領土のことで話があるんですが、
資産院に顔を出してもらえますか?」
「税金のこと?」
「ええ。納税金額について少々。」
「えー、それは師匠と言えども嫌だ。そっちで調べて徴収すればいい。」
「なんと!反抗的ですね!」
「愛しい人もとうとう死ね死ね団の一員か!!素晴らしい!!」
「マティス君黙って!!」
先にソヤを資産院に連れていき、ツイミさんの元で働く手続きをする。
オート君にもくれぐれもよろしくお願いしますと、袖の下を渡した。
と言っても、シフォンケーキだが。
「それで、ワイプから話は聞いていますか?
その税金のことを?」
「ん?オート院長も絡むんですか?」
「その、これがわたしたちの仕事なので。」
「なるほど。ならば、そのお話、伺いましょうか?」
「ありがとうございます。
では、ワイプ、後は頼むぞ?」
「はぁ?あなたは同席しないんですか?」
「死ぬ、確実に死ぬ。
気をあてられて気絶する、もしくは死ぬというのを実感した。
今の会話だけで限界だ。
菓子ももらったので、これを食べずに死ねない。」
「あ、カンターウォーマー入荷しました。
えーと、資産院に入荷すると連絡していますので、
この紙に書いている名前の方が取りに来たら渡してもらえますか?
金額は5リングです。
手数料、1割取ってください。
開発院に3台、院に5、ここ資産院も5ですね。
他に欲しいという方がいらっしゃったらお売りしてくださいな。
いっそのこと仕入れますか?仕入れ値は3リングです。
帳簿書き込み手数料、税金は別で。
予約者には5リング、
そのほかは売り値5リング以上で。」
予約分以外に30台納める。
帳簿には納税済みと記入だ。
うむ。どういう理屈か全くわからない。
コットワッツの税収入になるのならいいだろう。
そこから師匠は税の必要性を説いてくれるが、
それは分かっている。
なにも払わないとはいっていない。
帳簿もつけている。
が、土地の価格?路線価?
それはそっちで調べろという話だ。
そしてその根拠を出せといいたい。
「たとえばですよ?
ものすごく高額なものを売り出すとします。
当然収入があるんだから、王都に納める税金は増えますよね?
これは当然。
で、その収入源はなに?宝石類?
だったら鉱山を含む土地代が上がる?
これはおかしな話だ。
いままで保有してきたんだから。売れる加工製法が開発されたから、
金剛石の価値が上がるのであって、土地代が上がるのはおかしい。
だって加工技術がないところも上がるの?
そこはあがらないでしょ?うちだけ上がって、他所が上がらないのなら、
そこから原石を買った方が安くなるかもしれない。
一律にあがったとしたら、反発は出る。
その加工技術を寄こせと。
それは出来ない。隠匿がかかっているから。
ここは技術の保有が絶対的に保護されている。
これが進歩の妨げになっていると言ってもいい。
が、それは別の話だ。
だから、利益を上げる土地を確保したからと言って
土地代が上がるのはおかしい。
それを見極めて税の確定をするのが仕事だ。もともと、
ラーゼム草原の代わりにあてがわれた土地、
年1000が、開発部の話では2000?
それが5000で決定ですよね?
それが間違いで、下がるって話なら聞きますが?」
「税が下がる話なんて聞いたことないですよ。」
「ではお話しすることはないですね。」
「はぁー。わかりました。この件は諦めましょう。
中央院が先に決めたんでね。
多く見積もったつもりでしょうが、桁が1つ違うんじゃないんですか?」
「え?500はさすがに安すぎませんか?」
「違います!5万です!」
「あはははは!!中央院決定に従いますので。」
「はー。わかりました。仕方がありません。
売り上げで税金を納めてもらいましょう。
次はあなたの領土についてです。」
「もともと10リングですよ?
繁栄を宣言したからお高くなると聞きましたけど?」
「いくらと聞いてますか?」
「やたら広いから1万ぐらいだと。
ラーゼムと同じぐらいなのにね。」
「領土となってるからですよ。イリアス属地でただの譲渡でしたら、
10ということはないですが、100ぐらいでしょう。
コットワッツの新規の土地税はニバーセルですが、
あなたの領土税は中央にです。
未開発の土地、領土で、何も生まないのなら
1万でしょう。が、あなたの名前はまだ知られていません。」
「名前がわからないのに、税金納めるの?
どうやって?」
「手紙が来ますよ。そこにどうやって納めるか書いて提出です。」
「それ、クスナさんに丸投げでも大丈夫ですよね?」
「それはかまいませんよ。そのほうがいいでしょう。
手紙が来たら、クスナの方で払うと明記すればいい。」
「それ、相手が了承しなかったらどうなるんですか?」
「またあなたのところに請求書がいくだけです。」
「それ、ずっといろんな人に廻すことってできるんですか?」
「相手がするたびに2割増ですよ?」
「・・・クスナさんにきちんと届けます。で、いくらぐらいなんでしょうか?」
「中央なので視察が入るはずですよ。
わたしはまだ現地を見ていないんですが、何やってます?」
「くふふふふ。なーいーしょー。」
「また!これは助言ですよ?決まるまで何もしないこと。いいですね?
しているとしてもばれないように!」
「ええ。わかりました。
でも、あの土地から、イリアスに入ったら、入国税がどうのって絡まれましたよ?
最後には強盗になったんで、ちょっと手合わせして、
おひねりもらいました。」
「・・・あとで報告を。」
「はい。」
「結局、増額無しですね。」
「師匠?なんでそんなにお金がいるんですか?」
「リングが足りない!この一言です。」
「増税しましたよね?それ、年末に入ってくるでしょ?」
「砂漠石の高騰で増税しても足らないんですよ。
各国はもう通達が行きましたからね。あれ以上は集められない。
なので、新規のところからと。」
「ひどい!それってわたしたちのところ狙い撃ちじゃないですか!!」
「税とはそういうものです。」
「今度、愛しい人問題のお嬢たちが来ますよ?たぶん。
宝石と上着と買いに。それで、コットワッツは儲かって、
税金も納めれますよ?」
「それは頼もしい。が、もっとなんですよ。
根本的に足りない。ないから何もできないんですよ。」
お金のない銀行ってことか?
「んー、今いくらいるの?継続的な予算は別にして。
いま、いくらかあれば、運用できるって奴でしょ?それがないんですよね?」
「よくわかりますね。この話、もちろん内緒ですよ?」
「ちなみにおいくら万円あればいいの?」
「・・・・5ですね。」
「ほら、これを使っていいから、な?ワイプ?」
マティスがリング5枚を握らそうとする。
「違う!!」
「?」
マティスがかわいい!
「・・・・億?単位あってますか?」
「ええ。億で。」
「それ、あの土地の納税額が倍になったとしても足りませんよね?」
「10倍のつもりでしたよ。」
「まじでか!ひでぇ!!それでも全く足りない!!」
「ニバーセル国民から少しずつ回収しようかと。」
「ナソニールの領民に課せられた税の話は?」
「知ってるんですね?あれは別ですよ。おそらく持ち逃げでしょうね。
ナソニール領国民には返還しないといけない。」
「よかった。知り合いには資産院一択っていってますから。」
「ああ、助かりますね。」
「ジットカーフにコールオリン売りますか?
いま50個はある?
エルトナガの痛み止め知ってますか?ルロイド?あれの原料であろうものが有ります。
塩の湖の噂では枯れたとか。
それを10株。
リリク、ネウルカートに水脈の流れが変わったという情報と岩塩の利用方法、
キンルガンにミーキの食べ方、
ピクトにブラスの有効性、
イリアスには樹石の燃えた後の軽石の有効性、
カメリ?鉄の馬車?ゴムタイヤ?
いや、ここら辺はダメだな。こっちの商売のネタだから。
うん!よーし!わかった!!
中央に、砂漠には鉱物があると、金銀銅、鉄。
この話を50億で売りましょう。」
「・・・・・。」
ここは資産院の特別室。
ニバーセル、グラシオル大陸で一番秘密が守られる場所。
ここの維持費もかかるだろうな。
師匠が音もなく崩れるというのは心臓に悪い。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「5000リング?なんの根拠があって?視察も何もしていないでしょ?
こっちに断りもなく勝手に決めたということですか!!」
「ワイプ殿?資産院は忙しそうだったんでね。
感謝されこそすれ、そのように大声で怒鳴られる筋合いはないですよ?」
「コットワッツのラーゼムに相当する土地代は年間1000リングですよ?
それが5000、5倍の根拠がないとセサミナ殿も黙っていませんよ?」
「そうだろうが、兄、マティス殿に贈与したんだ、逆に1000の土地より、
5000の土地のほうが聞こえもいいだろ?
これは決定事項だ。セサミナ殿からも、了承の返事が来ている。
是正の場合は必ずその根拠を現地にて確認するという条件だ。
そうなるとずっとあんな不毛な土地に5000リングを払うということだ。」
「・・・・。」
「余計なことを!!」
「ワイプ?」
「あの2人が習得したんですよ?それも選んで!
何かあるに決まってるじゃないですか!!5000?
5万でも安いくらいだ!!」
「ワイプ様はモウ様と言えど、容赦ないですね。」
「当たり前です。こっちにソヤを連れて来てくれるはずです。
少し話してみましょう。」
「話して10倍納めるのか?モウ殿は?」
「筋が通れば。」
「たとえそれで納めてくれても何の解決にはならないぞ?」
「だからと言って何もしないわけにはいかないでしょう。
今まで目をつぶっていたものも集めていかないと。」
「先は長いな。」
彼女がなにか話している。
コールオリン?ルロイド!
何を言ってるんだ?
50億。
良かった。さすがわたしの一番弟子です。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
(ツイミ!ワイプが倒れた!家に戻るぞ!)
「え?なに?マティス様?え?」
(しゃべるな、考えろ!オートに伝えてくれ)
(え?え?)
(師匠が倒れたんよ。疲れてる?最近どうなの?)
(モウ様?)
(うん、頭の中でね。師匠は?最近寝てる?)
(ああ、ワイプ様はこのところどうにも)
(そう。じゃ、ツイミさんもオート君も同じように疲れてるんだね?
カップ君が抜けた分?)
(いえ、そうではありません。
カップたちは資産院の仕事内容にはさほど役には立たない)
(数字の方ね)
(ええ。ソヤ殿が来てくれたことでかなりな戦力になります)
(ん。さっきいた部屋に樽でキトロスジュース置いとくから。
氷と、みんなに配って?ちょっとは元気になるから)
(元気にですか?)
(うん。資産院のみなさんだったらただおいしいって認識だからね。
みんなに1杯ずつね)
(わかりました)
(師匠は寝ててほしいけど、ダメだろうね。目を覚ましたら戻ると思う
ツイミさんも無理しないでっていいたいけど、会わずの前にはおいしいもの食べましょう)
(ええ、そのお言葉だけで十分ですよ)
(今日のおいしいものは作っておくからね)
(ありがとございます)
「師匠寝た?」
「無理矢理な。飯ができるころに起こせばいい。
ああ、何もないな。食べてることは食べているのか。」
「食べても、寝ないとね。
うん、ご飯作っとこう。」
収納庫に鬼のように作っては掘り込んでいった。
「お金ないのつらいね。王さんとか、お貴族様から徴収すればいいのに。」
「よくわからないが、そんな金ではダメなんだろうな。
金を出した者が口も出してくるのは避けたいということだろう。」
「ああ、そうだね。
いま師匠が倒れたら困るよね。んー、でもさ、抜けても何とかなるんよね。
でさ、それが一番嫌なのよ、本人が。抜けてしまえばいいんだけど、
その1歩がとてつもなく遠い。でも、抜ければなーんだって思う。
無理しないでっていうのは簡単だけどね。
ぎりぎりまで応援はしたいよね。」
「応援になるのか?何事もなく平穏に過ごすには仕方がないな。
会わず以降にタフトに一緒に来るのだろ?
それまでに一区切りしたいのだろう。
ん?そのために他の者たちも迷惑をこうむっているのか?許せんな。」
「そうだね。でも、区切りがあったほうがいいよ。
延々と年末までお金のこと心配するのは良くないよ。
それこそ、コットワッツにも影響してくる。それはいかんよ? 」
「セサミナがいつになく悪い顔だったからな。邪魔はしたくないな。」
「うん。普段と違う可愛さがあるね。にーちゃんとねーちゃんは応援したいよね。」
「な。」
あなた単独で習得した領土のことで話があるんですが、
資産院に顔を出してもらえますか?」
「税金のこと?」
「ええ。納税金額について少々。」
「えー、それは師匠と言えども嫌だ。そっちで調べて徴収すればいい。」
「なんと!反抗的ですね!」
「愛しい人もとうとう死ね死ね団の一員か!!素晴らしい!!」
「マティス君黙って!!」
先にソヤを資産院に連れていき、ツイミさんの元で働く手続きをする。
オート君にもくれぐれもよろしくお願いしますと、袖の下を渡した。
と言っても、シフォンケーキだが。
「それで、ワイプから話は聞いていますか?
その税金のことを?」
「ん?オート院長も絡むんですか?」
「その、これがわたしたちの仕事なので。」
「なるほど。ならば、そのお話、伺いましょうか?」
「ありがとうございます。
では、ワイプ、後は頼むぞ?」
「はぁ?あなたは同席しないんですか?」
「死ぬ、確実に死ぬ。
気をあてられて気絶する、もしくは死ぬというのを実感した。
今の会話だけで限界だ。
菓子ももらったので、これを食べずに死ねない。」
「あ、カンターウォーマー入荷しました。
えーと、資産院に入荷すると連絡していますので、
この紙に書いている名前の方が取りに来たら渡してもらえますか?
金額は5リングです。
手数料、1割取ってください。
開発院に3台、院に5、ここ資産院も5ですね。
他に欲しいという方がいらっしゃったらお売りしてくださいな。
いっそのこと仕入れますか?仕入れ値は3リングです。
帳簿書き込み手数料、税金は別で。
予約者には5リング、
そのほかは売り値5リング以上で。」
予約分以外に30台納める。
帳簿には納税済みと記入だ。
うむ。どういう理屈か全くわからない。
コットワッツの税収入になるのならいいだろう。
そこから師匠は税の必要性を説いてくれるが、
それは分かっている。
なにも払わないとはいっていない。
帳簿もつけている。
が、土地の価格?路線価?
それはそっちで調べろという話だ。
そしてその根拠を出せといいたい。
「たとえばですよ?
ものすごく高額なものを売り出すとします。
当然収入があるんだから、王都に納める税金は増えますよね?
これは当然。
で、その収入源はなに?宝石類?
だったら鉱山を含む土地代が上がる?
これはおかしな話だ。
いままで保有してきたんだから。売れる加工製法が開発されたから、
金剛石の価値が上がるのであって、土地代が上がるのはおかしい。
だって加工技術がないところも上がるの?
そこはあがらないでしょ?うちだけ上がって、他所が上がらないのなら、
そこから原石を買った方が安くなるかもしれない。
一律にあがったとしたら、反発は出る。
その加工技術を寄こせと。
それは出来ない。隠匿がかかっているから。
ここは技術の保有が絶対的に保護されている。
これが進歩の妨げになっていると言ってもいい。
が、それは別の話だ。
だから、利益を上げる土地を確保したからと言って
土地代が上がるのはおかしい。
それを見極めて税の確定をするのが仕事だ。もともと、
ラーゼム草原の代わりにあてがわれた土地、
年1000が、開発部の話では2000?
それが5000で決定ですよね?
それが間違いで、下がるって話なら聞きますが?」
「税が下がる話なんて聞いたことないですよ。」
「ではお話しすることはないですね。」
「はぁー。わかりました。この件は諦めましょう。
中央院が先に決めたんでね。
多く見積もったつもりでしょうが、桁が1つ違うんじゃないんですか?」
「え?500はさすがに安すぎませんか?」
「違います!5万です!」
「あはははは!!中央院決定に従いますので。」
「はー。わかりました。仕方がありません。
売り上げで税金を納めてもらいましょう。
次はあなたの領土についてです。」
「もともと10リングですよ?
繁栄を宣言したからお高くなると聞きましたけど?」
「いくらと聞いてますか?」
「やたら広いから1万ぐらいだと。
ラーゼムと同じぐらいなのにね。」
「領土となってるからですよ。イリアス属地でただの譲渡でしたら、
10ということはないですが、100ぐらいでしょう。
コットワッツの新規の土地税はニバーセルですが、
あなたの領土税は中央にです。
未開発の土地、領土で、何も生まないのなら
1万でしょう。が、あなたの名前はまだ知られていません。」
「名前がわからないのに、税金納めるの?
どうやって?」
「手紙が来ますよ。そこにどうやって納めるか書いて提出です。」
「それ、クスナさんに丸投げでも大丈夫ですよね?」
「それはかまいませんよ。そのほうがいいでしょう。
手紙が来たら、クスナの方で払うと明記すればいい。」
「それ、相手が了承しなかったらどうなるんですか?」
「またあなたのところに請求書がいくだけです。」
「それ、ずっといろんな人に廻すことってできるんですか?」
「相手がするたびに2割増ですよ?」
「・・・クスナさんにきちんと届けます。で、いくらぐらいなんでしょうか?」
「中央なので視察が入るはずですよ。
わたしはまだ現地を見ていないんですが、何やってます?」
「くふふふふ。なーいーしょー。」
「また!これは助言ですよ?決まるまで何もしないこと。いいですね?
しているとしてもばれないように!」
「ええ。わかりました。
でも、あの土地から、イリアスに入ったら、入国税がどうのって絡まれましたよ?
最後には強盗になったんで、ちょっと手合わせして、
おひねりもらいました。」
「・・・あとで報告を。」
「はい。」
「結局、増額無しですね。」
「師匠?なんでそんなにお金がいるんですか?」
「リングが足りない!この一言です。」
「増税しましたよね?それ、年末に入ってくるでしょ?」
「砂漠石の高騰で増税しても足らないんですよ。
各国はもう通達が行きましたからね。あれ以上は集められない。
なので、新規のところからと。」
「ひどい!それってわたしたちのところ狙い撃ちじゃないですか!!」
「税とはそういうものです。」
「今度、愛しい人問題のお嬢たちが来ますよ?たぶん。
宝石と上着と買いに。それで、コットワッツは儲かって、
税金も納めれますよ?」
「それは頼もしい。が、もっとなんですよ。
根本的に足りない。ないから何もできないんですよ。」
お金のない銀行ってことか?
「んー、今いくらいるの?継続的な予算は別にして。
いま、いくらかあれば、運用できるって奴でしょ?それがないんですよね?」
「よくわかりますね。この話、もちろん内緒ですよ?」
「ちなみにおいくら万円あればいいの?」
「・・・・5ですね。」
「ほら、これを使っていいから、な?ワイプ?」
マティスがリング5枚を握らそうとする。
「違う!!」
「?」
マティスがかわいい!
「・・・・億?単位あってますか?」
「ええ。億で。」
「それ、あの土地の納税額が倍になったとしても足りませんよね?」
「10倍のつもりでしたよ。」
「まじでか!ひでぇ!!それでも全く足りない!!」
「ニバーセル国民から少しずつ回収しようかと。」
「ナソニールの領民に課せられた税の話は?」
「知ってるんですね?あれは別ですよ。おそらく持ち逃げでしょうね。
ナソニール領国民には返還しないといけない。」
「よかった。知り合いには資産院一択っていってますから。」
「ああ、助かりますね。」
「ジットカーフにコールオリン売りますか?
いま50個はある?
エルトナガの痛み止め知ってますか?ルロイド?あれの原料であろうものが有ります。
塩の湖の噂では枯れたとか。
それを10株。
リリク、ネウルカートに水脈の流れが変わったという情報と岩塩の利用方法、
キンルガンにミーキの食べ方、
ピクトにブラスの有効性、
イリアスには樹石の燃えた後の軽石の有効性、
カメリ?鉄の馬車?ゴムタイヤ?
いや、ここら辺はダメだな。こっちの商売のネタだから。
うん!よーし!わかった!!
中央に、砂漠には鉱物があると、金銀銅、鉄。
この話を50億で売りましょう。」
「・・・・・。」
ここは資産院の特別室。
ニバーセル、グラシオル大陸で一番秘密が守られる場所。
ここの維持費もかかるだろうな。
師匠が音もなく崩れるというのは心臓に悪い。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「5000リング?なんの根拠があって?視察も何もしていないでしょ?
こっちに断りもなく勝手に決めたということですか!!」
「ワイプ殿?資産院は忙しそうだったんでね。
感謝されこそすれ、そのように大声で怒鳴られる筋合いはないですよ?」
「コットワッツのラーゼムに相当する土地代は年間1000リングですよ?
それが5000、5倍の根拠がないとセサミナ殿も黙っていませんよ?」
「そうだろうが、兄、マティス殿に贈与したんだ、逆に1000の土地より、
5000の土地のほうが聞こえもいいだろ?
これは決定事項だ。セサミナ殿からも、了承の返事が来ている。
是正の場合は必ずその根拠を現地にて確認するという条件だ。
そうなるとずっとあんな不毛な土地に5000リングを払うということだ。」
「・・・・。」
「余計なことを!!」
「ワイプ?」
「あの2人が習得したんですよ?それも選んで!
何かあるに決まってるじゃないですか!!5000?
5万でも安いくらいだ!!」
「ワイプ様はモウ様と言えど、容赦ないですね。」
「当たり前です。こっちにソヤを連れて来てくれるはずです。
少し話してみましょう。」
「話して10倍納めるのか?モウ殿は?」
「筋が通れば。」
「たとえそれで納めてくれても何の解決にはならないぞ?」
「だからと言って何もしないわけにはいかないでしょう。
今まで目をつぶっていたものも集めていかないと。」
「先は長いな。」
彼女がなにか話している。
コールオリン?ルロイド!
何を言ってるんだ?
50億。
良かった。さすがわたしの一番弟子です。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
(ツイミ!ワイプが倒れた!家に戻るぞ!)
「え?なに?マティス様?え?」
(しゃべるな、考えろ!オートに伝えてくれ)
(え?え?)
(師匠が倒れたんよ。疲れてる?最近どうなの?)
(モウ様?)
(うん、頭の中でね。師匠は?最近寝てる?)
(ああ、ワイプ様はこのところどうにも)
(そう。じゃ、ツイミさんもオート君も同じように疲れてるんだね?
カップ君が抜けた分?)
(いえ、そうではありません。
カップたちは資産院の仕事内容にはさほど役には立たない)
(数字の方ね)
(ええ。ソヤ殿が来てくれたことでかなりな戦力になります)
(ん。さっきいた部屋に樽でキトロスジュース置いとくから。
氷と、みんなに配って?ちょっとは元気になるから)
(元気にですか?)
(うん。資産院のみなさんだったらただおいしいって認識だからね。
みんなに1杯ずつね)
(わかりました)
(師匠は寝ててほしいけど、ダメだろうね。目を覚ましたら戻ると思う
ツイミさんも無理しないでっていいたいけど、会わずの前にはおいしいもの食べましょう)
(ええ、そのお言葉だけで十分ですよ)
(今日のおいしいものは作っておくからね)
(ありがとございます)
「師匠寝た?」
「無理矢理な。飯ができるころに起こせばいい。
ああ、何もないな。食べてることは食べているのか。」
「食べても、寝ないとね。
うん、ご飯作っとこう。」
収納庫に鬼のように作っては掘り込んでいった。
「お金ないのつらいね。王さんとか、お貴族様から徴収すればいいのに。」
「よくわからないが、そんな金ではダメなんだろうな。
金を出した者が口も出してくるのは避けたいということだろう。」
「ああ、そうだね。
いま師匠が倒れたら困るよね。んー、でもさ、抜けても何とかなるんよね。
でさ、それが一番嫌なのよ、本人が。抜けてしまえばいいんだけど、
その1歩がとてつもなく遠い。でも、抜ければなーんだって思う。
無理しないでっていうのは簡単だけどね。
ぎりぎりまで応援はしたいよね。」
「応援になるのか?何事もなく平穏に過ごすには仕方がないな。
会わず以降にタフトに一緒に来るのだろ?
それまでに一区切りしたいのだろう。
ん?そのために他の者たちも迷惑をこうむっているのか?許せんな。」
「そうだね。でも、区切りがあったほうがいいよ。
延々と年末までお金のこと心配するのは良くないよ。
それこそ、コットワッツにも影響してくる。それはいかんよ? 」
「セサミナがいつになく悪い顔だったからな。邪魔はしたくないな。」
「うん。普段と違う可愛さがあるね。にーちゃんとねーちゃんは応援したいよね。」
「な。」
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