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597:上司
しおりを挟むルポイドでおそらく最後の鳥肉販売ということで
また守衛殿に捌いてもらう。
許可書は3枚たまった。年間パスを買うかどうかはまた今度考えよう。
テルマおじい様とエデトに気付かれないうちに豆袋を売り、
コーヒー豆も買う。
ウォーマーは好調のようで、いま手元にある分をほとんどを下ろした。
ナーチアのところに、エスカルゴ皿の引き取り、コーヒーポットの追加、
急須の注文。
テムローサのところに行こうか、どうしようか。
「愛しい人?」
「ん?」
「おいで?」
「んー。」
マティスが、ぎゅって抱きしめてくれた。
「することはたくさんあるが、今何もかもしなくてはいけないことは
なに一つない。」
「うん。」
「今日はこのまま寝ようか?」
「んー、鍛錬は?」
「今日は休みだ。」
「鍛錬は?」
「ん?そうだな!鍛錬だ!!」
夜の鍛錬がんばりました。
わたしの不安はマティスがなくすことはできないけど、薄めてくれる。
マティス、まてぃす。
あなたは?怖くない?不安じゃない?
「愛しい人。
私も同じだけど、あなたが、今、不安になっていることの方が怖いんだ。」
「そうだね、わたしもマティスにそんな顔させてるのがわたしだと思うと怖い。」
「同じだよ。だからと言って隠さなくていい。こうやって過ごせばいい。」
「うん。マティス。ありがとう。好き好き大好き!」
「私もだよ。好き好き大好き。」
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
とりあえず、行商は終わりだ。
会わずの月の日の前日は女子会。
それ用の菓子も大量に作り、ミーキも振舞う。
その準備をすることになった。
夜ご飯にミーキを食べて、そのまま、
野郎どもは宴会。
女子は女子会だ。
食べる前に、軽い手合わせをすることになった。
ルグたちの成長具合を確認という名目だ。
師匠が見に来るので、ガイライは居残り。
ルビス、チュラル、ソヤもこっちに来ている。
宴会になれば、ツイミさんとオート君を呼べばいい。
半分過ぎ、講堂での御前試合のようになってしまった。
館で働いている者も見に来る。
奥方連もだ。
そのまま流れ込む女子会は別。
今日はセサミンの奥方たちとだけだ。
もちろん、ルグの奥方たちには菓子は振舞う。
一緒にどうかなって思ったけど、領主の奥方はその場所で
旦那の悪口や、愚痴は言えないだろう。
ルカリさんはかつらをつけたままで、
リカという、修行者だ。
さらに、かなり体を絞ったのだろうか?
身が引き締まっている。
リカとマティス、ルグとわたし、ドーガーとカップ。
この組み合わせだ。
ここで問題なのはわたしだ。
ルグはわたしでもわかるぐらいに上達している。
まずい。
意地でも負けるわけにはいかん!!
「モウ、その気合いいですね。
遠慮は無用です。槍であってもわたしの一番弟子の名に恥じないように!」
「押忍!」
そうだ!師匠の名を背負っていると思えば負けれん!!
横でマティスは嫌そうな顔をしているが。
「負けるのは良くないな。
鍛練も積んでる。遠慮はいらん。が、油断するな。」
「押忍!」
W師匠の激励に応えねば!プ!なんか笑える!
舞台の上手と下手から出てくるマティスと師匠。
どーもー、と始まるしゃべくり漫才。あ、だめ!
「ぶひゃひゃひゃは!!!!」
「愛しい人?」
「モウ?」
「ブーフーウー、、、大丈夫です。」
なんだか、すっきり。
第一試合が始まる。
マティスもルカリ、リカの兄貴も槍。
ニックさんの新旧弟子対決だ。
剣の鍛錬が足りないよね。
相手がいないといけないし。
んー、ルンバか?
また近いうちに寄ってみよう。
ニックさんが審判を務める。
「演武になるな!それだけだ!
始め!!」
これは逆に難しいのでは?
悪いが上位はマティスだ。
いや、もしかしてルカリさん?
どちらにしろ、上位の方が
相手の動きを制御しないといけない。
なるほど、鍛錬か。
下位の方はその隙をつけるよね。
試合形式だ。
技を見せるというのもある。
見る観客は一般人もいる。瞬殺ではダメだ。
カカカカカカカ
槍が打ち鳴らす音が長い間続く。
槍が見えないと、見学に来ている従者が言う。
ルグたち以外で、腕に覚えのあるものも
鍛練指導は受けていたようだ。
が、その人たちの目にもとらえきれていない。
速い。
リカの兄貴の動きが俊敏だ。
槍がしなる。
あ!
バキリと双方の槍が折れてしまった。
マティスは三日月を使っているわけではない。
鍛練用の槍だ。
「それまで!」
ニックさんが間に入って止めた。
マティスが蹴りの構えを見せたからだ。
「ああ、槍での鍛錬だったな。すまない。」
「いえ!とどめを刺しに来ていただけるほどに、
お相手できたことをうれしく思います。」
「最初の手合わせとは別人だな。
槍の長さとからだの重さがいいのだろう。素晴らしいな!」
「ありがとうございます!」
「どうよ?リカちゃんの出来は?」
「ああ、いいな。槍を新調しないとな。
今度は槍がルカリの力に耐えられんな。
一つ私から送ろう。もらってくれるか?」
「うれしいです!」
砂漠石を仕込んだものを送るのだろうか?
んー、次は私とルグか。
槍なんだよねー。
・・・・はははは。
勉強した?
してないよー。
またまた、そんなこと言ってしてるんでしょう?
いや、まじで、してない!ほんと!
え?まじで?やばくない?
やばいです。
そんな会話を思い出す。
「次!ルグ!モウ!前に」
「はい!」
「押忍!」
槍は同じもの。
伸び縮みも当然しない。
今できることすべて出す。
「始め!」
「参る!」
前ほど重いとは感じない。
が、軽くもない!やわらかいのだ。柔軟性?
フェイントは?効くわけない!!
荷重は2だ。
無しにすれば軽すぎるから。
だけど、普段より軽い。速さで重さを出す。
考えちゃダメなんだけど、考える。
なんでわたしは強くなろうとしてる?
マティスを守るため?
それこそ慢心だ。
わたしを守るためだ。
わたしが傷つけばマティスが壊れるからだ。
守ればいい。
我憂いなし!!
片膝をついたルグの、脳天に槍先が止まる。
「参った!」
「いいぞ!モウちゃん!俺ともうちょいで舞える!」
「ありがとうございます!ルグもありがとう。
すごいね!しなるよ、槍が!」
「こちらこそ。少しだけ長くしました。」
そんな話をしている後ろでW師匠はなにか話している。
声を出さずに。
ちょっと怖い。
最後。
ドーガーとカップ君。
これは、言葉は悪いが楽しませてもらおう。
カップ君もいい所見せたいし、
ドーガーも負けられない。
きれい処の声援がすごい。
が、わたしの時の方がすごいかったとだけ言っておく。
だって、こっちは心配だもの。
カップ君は本格的に指導をもらったのはニックさんが初めてだ。
それまででも影での護衛が務まるということは、天才型なのだ。
「カップはどちらかというと体術の方が優れているな。
槍はまだ不得手だ。どうする?槍か体術か?」
拳術というわけでもないのか?
何でもありなわけやね。
「槍術で。」
ドーガーが静かだ。
ん?またいらんこと考えてるとか?
1本だよね?
結局師匠も忙しくて二刀流の稽古も何もできていないはずだ。
銃が出てきたが、お傍付き、護衛は、
剣術か槍術が良いとされる。棒術は?と師匠に聞けば、
好みの問題と、ナソニールの鉄製品の普及ということでしょうか、とのこと。
鋼の武器が普及するほうがよろしいということだ。
鉄板ができれば、棒に巻くことができるんじゃないのかしら?
鉄の棒とか?しなりがないか。
いや、鉄は意外とやわらかい。
「始め!」
考えているうちに始まった。
ドーガーの妹ちゃんの目線は?
よろしい!カップを見ている。
カップ君も妹ちゃんを見てるね。良し!
ドーガーのカーチャンだったらどうしようと思っていた。
いや、どうもしないけど。
(マティス?なんで、ドーガーは受け身一方なの?)
(カップの技量を試してるのか?)
(試すって、そんな上からな態度?)
(いや、違うな。ワイプ?何か聞いているか?)
(カップのことを聞かれましたよ?コットワッツにいつまでいれるのかと)
(なんと答えた?)
(わたしの配下ですが、それはカップ次第だと。緊急時はこちら優先ですがね)
(なんだろうね?)
まさか、俺の妹は俺を倒してからだ!ってこと?
それはないだろう。
「参りました!」
試すも何も、まだまだドーガーのほうが上だ。
が、カップ君は短期間にかなり上達しているようだ。
ルビス君とソヤがやんやなと歓声を上げている。
「カプ兄!すごい!!」
「かっこいいってはじめて思ったよ!」
「鍛錬すれば俺もできるの?」
「そこ3人はまずは体づくりだからな!
が、若いうちからできれば、それに越したことはないからな!」
「「「はい!!」」」
ドーガーがこちらに来て小さな声で聞いて来た。
「モウ様?」
「ん?どうした?」
「その、後でお時間いただけますか?」
「いいよー。先に言っとくけど、髪は大丈夫ヨ?今は。」
「え?ち、違います!!!」
「そうなの?んじゃ、ご飯食べて、女子会の前ね。早いほうがいいのね?
セサミンとマティスは?同席したほうがいい?」
「いえ、モウ様だけで。」
「ん、了解。」
なんだろうか?
2人の嫁のことか?
このまま、長テーブルと椅子を並べていく。
50人ほど?
マティスにオート君とツイミさんを運んでもらう。
ガイライでは運べないのだ。
「モウ殿!」
「オート院長、お疲れ様です。」
「お話が!」
「はい、なんでしょうか?」
「あの、ここではちょっと。」
「では、向こうに行きましょうか?」
「愛しい人?」
「オート院長?なんです?」
「マティス、大丈夫。師匠も。」
「ワイプも向こうに行ってろ!!」
講堂の隅に。
「どうしました?彼女さんの話?」
「え?あ、いいえ。違います。」
「でも、指輪買いに来るって聞いてますよ?」
「ええ。それは、雨の日前に。2人でこちらに寄せてもらいますから。」
「うふふ。コットワッツ、ティータイのおいしいものも楽しんでくださいね。」
「ありがとうございます。ではなくて!!」
「はい?」
「予算の話です!ある程度聞いてはいます。
ワイプはわたしに負担がかかること、命にかかわることは一切言いません。
それは、わたしにそれらを対応する力がないからです。
十分にわかっています。」
「それで?」
「この一件、モウ殿がかかわっていると。
それは教えてもらっています。
・・・・ワイプは、ワイプは大丈夫なのでしょうか?
わたしは役目上、ワイプの上司です。
が、あれは、本来わたしの下に付くことなぞできないのですよ。
一番長く、資産院にいるのです。
他の者はみな、早死にするか、仕事を辞めてしまいます。
それは、その、いろいろあるからなのですが、長くいるということは、
仕事ができないということではないんですよ。」
「ええ、そうでしょうね。それで?資産院にある、
王の予算全てを使ってもいいと?なんでかは聞いていないんですね?」
「モウ殿の口添えで使えるからとだけ。
モウ殿は、その、金を生みます。
それなのだと、無理矢理ですが理解しています。
ツイミは理解できているのでしょう。
わたしは、わたしは。」
「なるほど。不安だと。このままワイプだけに任せていていいのか?
なにかできることはないのかと?
死ね死ね団の一員としては己で行動しないとね、ってことですね?
マティスが喜びそうです。」
「あは!ええ、そうですね。
そうです。ワイプの働きを黙ってみているだけでいいのだろうかと。」
「大丈夫ですよ。できる上司は使える部下を使い倒すんですよ。
部下にそれと気付かれないようにね。
それが、我らが資産院のオート院長です。なにも問題なしですよ!」
「あははははは!そうです!なるほど!
問題は無しですね。ああ、よかった。
あなたにそういってもらえれば、これからもワイプを使い倒しましょう。
倒れたと聞き、本当に、本当に。」
「ふふふ。食事はとってたようですが、偏っていたようだし、
寝てないのも少しね。そこだけは気を付けないといけませんね。
壊れては何もなりません。うまく使うのです。
師匠は使われる人間。オート院長は使う側だ。
うまく使いこなしてください。」
「ええ。精進しましょう。」
「ふふ。ほら、マティスも心配しています。
師匠の愚痴でも話して来てくださいな。
マティスが喜びますから。」
「あは!ええ、そうしましょう。
その、モウ殿は?モウ殿も大丈夫なんですね?」
「それはもちろん。マティスや師匠がわたしに無理をさないことは分かるでしょ?
セサミナ様もガイライ殿も。わたしが一番過保護に守られているんですよ?」
「・・・・モウ殿に何かあれば、皆が壊れます。わたしもでしょう。
どうか、十分にお気をつけて。
「ありがとうございます。」
オート君に心配されてしまった。
それはそうだ。
予算を確保するために皆で奔走していた時に師匠が倒れ、
元気になったかと思えば、予算の件は大丈夫だという。
今ある王の予算を使えると。
わたしと王さんと何かあるというのは、
マトグラーサの夜会でそれとなく感じている。
王は畏怖すべきもの。
不安になるのも無理ない。
師匠はいい上司に恵まれたってことだ。
あ、向こうでマティスが満面の笑みだ。
ポイントカードも渡してる。
あははは!師匠の嫌そうな顔!
ではでは、ミーキのお披露目ですね!
「セサミナ様!はじめましょうか!」
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