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638:飼育
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「キャムロンの完全飼育は幾度となく試してきました。
が、どれもうまくいかない。
卵を採取して大きく育てる方法もやっと確立したものです。
餌が特殊なんです。
あの餌を与えることでおおきく育てることができる。」
「その餌ってお高いの?」
「いえ。高いものではない。ナルーザから仕入れています。」
「それ、どんなものか見せてもらえますか?」
「ええ。」
「愛しい人?食べてはいけないよ?」
「もう!食べません!どんなのか気になるだけ!」
「ジェフェニ?少し持ってきてくれ。
卵からかえったばかりのキャムロンがいればそれも。」
ジェフェニさんがスークの奥に入っていった。
「その、卵からかえったばかりって、キャムロンの小さい版ですか?
キャムロンのこと、もとくわしくお教えねがいますか?」
「ええ。卵は小指くらいの細長いもので、
地面に密集してあります。
それをそのまま、取ってきて、小屋の棚で育てます。
餌はナルーザから仕入れたものだけで。」
「それ、卵を採ってくる場所にはないものなんですよね?」
「キャムロンはそこに生えている草を食べているのですが、
それを与えても食べません。
育てることもできなかった。
もともとはそこで、取れるだけで十分だったんですが、
タフトでみなが食べるようになりまして。
育ててふやそうと。もともとタフトは虫食が昔からありました。
ここに、職人の街で生活しているものは、
各地から流れてついてものです。
わたしもルポイドの出身なんですよ。
コーヒーおいしいかったですよ。あちらの豆ですよね?」
「ええ!ドルガナ、ルポイド、ベリアバトラスで作ってるそうですが、
モウモウ商会、一押しのコーヒー豆はルポイド産です。
そこのカンター殿の協力を得てできましたのが、
ジェフェニさんにお売りしたカンターウォーマーです。
いつでもおいしいコーヒーが誰にでも簡単に入れることができるものです。
カンターの厳選した焙煎豆、コットワッツの樹石で作ったウォーマー、
メジャート、メディケ陶磁のコーヒーポット、
イリアス、レタンの豆袋。
これらの素晴らしき商品を集結したものなんですよ!!」
「カンター?カンターですか?これは懐かしい名前だ。」
「ご存じなんですか?とても良くしていただいて。
また、伺う予定なんです。
カリク殿のお話させてもらってもいいですか?」
「ええ。元気だとだけ。ああ、会いたいですね。
元気なんですね?」
「ええ。ルポイド元首さま御用達のコーヒー豆やさんですよ?」
「そうですか。ああ、懐かしい。」
「愛しい人?話がそれていくぞ?」
「ああ、そうだ。そのお話も詳しく聞きたいですが、
先にキャムロンのこと聞いてしまいますね?」
「ああ、そうですね。
よそから来たものはやはり虫食には抵抗がありましてね。
キャンロンを商売の縁起物だということで直接はたべないようにと。
これは、わたしがここに流れ着く前からいわれていました。
なので、わたしが、ここの顔役となってからそれを守っています。」
「丸焼きがだめだと聞きましたが?」
「ええ。あの姿そのままというのに抵抗があるから、
ま、言い訳ですね。
自分で調理するということもなぜか食べるための条件でしたね。
実だけを焼くとほとんど解けるんですよ。
とけた油で肉を焼いたりしました。うまいですよね。
あのペースト状のものは初めて食べましたよ。ええ。ここにいて初めてです。
ジェフェニはもとから料理をしないのでないも疑問に思わなかったんでしょうが、
あの調理法、隠匿を掛けてもいいくらいだ。」
「先に知っているものに害のない隠匿でしたお好きにしてください。」
「かけないので?」
「食に関することは余り。豆ソースは掛けてますけどね。
カンターウォーマーのコーヒー豆の焙煎もかけてないんですよ?
ちょっとコツがいるらしいですが、
それができる奴は努力をしている奴だし、
教えてほしいのなら教えてくれると。
なので、ここで、
ここで新たにコーヒー豆を焙煎してもちょっと違う味になるかもしれませんが、
その時は研究するか、カンター殿のところでお買い上げを。
ああ、豆袋を使えば劣化はしませんから。
塩袋ご存じ?それの小さいものです。
イリアス、レタン村の特産品ですよ?
そこの名物料理、エビのスープが絶品です!
パンに合う!冷凍したものがあるから売っちゃおう!」
「ムムロズ達に振舞った海の物もやはりその冷凍で?」
「ええ。これからは冷凍馬車、冷蔵馬車が食品の流通に欠かせないですよ?
わたしたちも晩御飯は海鮮にしましょうか?
ご一緒に、ジェフェニさんも交えて。」
「よろしいんですか?ええ、ぜひとも。」
「どうぞ、気心の知れた方もお誘いを。
数人だったらだいじょうぶだよね?」
「また仕入れればいいだろう。」
「カリク殿?何人ぐらいです?」
「ありがとうございます。
そうですね、わたしの娘、テンレとその息子クインタとクラロを。」
「クラロ!あはははは!ええ。商売じゃないんですね。いいですよ。」
「クインタはムムロズとテンレの息子です。わたしの孫ですね。
今回の襲撃の首謀者の一人ですよ。」
「わかりました。ただ、食材を無駄にしたくない。
食事はたのしく食べたい。あなたはいま、わたしたちの主だ。
もちろんおまもりしますが、食事中はあなたはお客ということでよろしいか?」
「わかっております。」
どうするんだろう?
それより海鮮料理どうしようか?
鍋?網焼きとか?お肉も焼いちゃおう。
ジェフェニさんが持ってきた、卵と孵ったばかりのキャムロンは、
ギリギリ、ギリギリで鳥肌絶叫は抑えられた。
「モウ殿?」
「気にしないでください。」
マティスの脇の下から見ているのだ。
でないと見れない。
「えっと、そのナルーザから買うっていう餌は?」
「これだよ。チャクにこれを混ぜるだ。
チャクでも草でもなんでも。
これを混ぜれば何でも食べる。それで、どんどん大きくなる。
これだけだと食べないんだ。」
白い草。
ちがう、カビっているなにか。
うーわー。こっちのほうが鳥肌だよ。
餌だけ譲ってもらって、
植物袋の中に入れた。
植物が収納できる袋だ。
たぶん菌類だ。
が、どれもうまくいかない。
卵を採取して大きく育てる方法もやっと確立したものです。
餌が特殊なんです。
あの餌を与えることでおおきく育てることができる。」
「その餌ってお高いの?」
「いえ。高いものではない。ナルーザから仕入れています。」
「それ、どんなものか見せてもらえますか?」
「ええ。」
「愛しい人?食べてはいけないよ?」
「もう!食べません!どんなのか気になるだけ!」
「ジェフェニ?少し持ってきてくれ。
卵からかえったばかりのキャムロンがいればそれも。」
ジェフェニさんがスークの奥に入っていった。
「その、卵からかえったばかりって、キャムロンの小さい版ですか?
キャムロンのこと、もとくわしくお教えねがいますか?」
「ええ。卵は小指くらいの細長いもので、
地面に密集してあります。
それをそのまま、取ってきて、小屋の棚で育てます。
餌はナルーザから仕入れたものだけで。」
「それ、卵を採ってくる場所にはないものなんですよね?」
「キャムロンはそこに生えている草を食べているのですが、
それを与えても食べません。
育てることもできなかった。
もともとはそこで、取れるだけで十分だったんですが、
タフトでみなが食べるようになりまして。
育ててふやそうと。もともとタフトは虫食が昔からありました。
ここに、職人の街で生活しているものは、
各地から流れてついてものです。
わたしもルポイドの出身なんですよ。
コーヒーおいしいかったですよ。あちらの豆ですよね?」
「ええ!ドルガナ、ルポイド、ベリアバトラスで作ってるそうですが、
モウモウ商会、一押しのコーヒー豆はルポイド産です。
そこのカンター殿の協力を得てできましたのが、
ジェフェニさんにお売りしたカンターウォーマーです。
いつでもおいしいコーヒーが誰にでも簡単に入れることができるものです。
カンターの厳選した焙煎豆、コットワッツの樹石で作ったウォーマー、
メジャート、メディケ陶磁のコーヒーポット、
イリアス、レタンの豆袋。
これらの素晴らしき商品を集結したものなんですよ!!」
「カンター?カンターですか?これは懐かしい名前だ。」
「ご存じなんですか?とても良くしていただいて。
また、伺う予定なんです。
カリク殿のお話させてもらってもいいですか?」
「ええ。元気だとだけ。ああ、会いたいですね。
元気なんですね?」
「ええ。ルポイド元首さま御用達のコーヒー豆やさんですよ?」
「そうですか。ああ、懐かしい。」
「愛しい人?話がそれていくぞ?」
「ああ、そうだ。そのお話も詳しく聞きたいですが、
先にキャムロンのこと聞いてしまいますね?」
「ああ、そうですね。
よそから来たものはやはり虫食には抵抗がありましてね。
キャンロンを商売の縁起物だということで直接はたべないようにと。
これは、わたしがここに流れ着く前からいわれていました。
なので、わたしが、ここの顔役となってからそれを守っています。」
「丸焼きがだめだと聞きましたが?」
「ええ。あの姿そのままというのに抵抗があるから、
ま、言い訳ですね。
自分で調理するということもなぜか食べるための条件でしたね。
実だけを焼くとほとんど解けるんですよ。
とけた油で肉を焼いたりしました。うまいですよね。
あのペースト状のものは初めて食べましたよ。ええ。ここにいて初めてです。
ジェフェニはもとから料理をしないのでないも疑問に思わなかったんでしょうが、
あの調理法、隠匿を掛けてもいいくらいだ。」
「先に知っているものに害のない隠匿でしたお好きにしてください。」
「かけないので?」
「食に関することは余り。豆ソースは掛けてますけどね。
カンターウォーマーのコーヒー豆の焙煎もかけてないんですよ?
ちょっとコツがいるらしいですが、
それができる奴は努力をしている奴だし、
教えてほしいのなら教えてくれると。
なので、ここで、
ここで新たにコーヒー豆を焙煎してもちょっと違う味になるかもしれませんが、
その時は研究するか、カンター殿のところでお買い上げを。
ああ、豆袋を使えば劣化はしませんから。
塩袋ご存じ?それの小さいものです。
イリアス、レタン村の特産品ですよ?
そこの名物料理、エビのスープが絶品です!
パンに合う!冷凍したものがあるから売っちゃおう!」
「ムムロズ達に振舞った海の物もやはりその冷凍で?」
「ええ。これからは冷凍馬車、冷蔵馬車が食品の流通に欠かせないですよ?
わたしたちも晩御飯は海鮮にしましょうか?
ご一緒に、ジェフェニさんも交えて。」
「よろしいんですか?ええ、ぜひとも。」
「どうぞ、気心の知れた方もお誘いを。
数人だったらだいじょうぶだよね?」
「また仕入れればいいだろう。」
「カリク殿?何人ぐらいです?」
「ありがとうございます。
そうですね、わたしの娘、テンレとその息子クインタとクラロを。」
「クラロ!あはははは!ええ。商売じゃないんですね。いいですよ。」
「クインタはムムロズとテンレの息子です。わたしの孫ですね。
今回の襲撃の首謀者の一人ですよ。」
「わかりました。ただ、食材を無駄にしたくない。
食事はたのしく食べたい。あなたはいま、わたしたちの主だ。
もちろんおまもりしますが、食事中はあなたはお客ということでよろしいか?」
「わかっております。」
どうするんだろう?
それより海鮮料理どうしようか?
鍋?網焼きとか?お肉も焼いちゃおう。
ジェフェニさんが持ってきた、卵と孵ったばかりのキャムロンは、
ギリギリ、ギリギリで鳥肌絶叫は抑えられた。
「モウ殿?」
「気にしないでください。」
マティスの脇の下から見ているのだ。
でないと見れない。
「えっと、そのナルーザから買うっていう餌は?」
「これだよ。チャクにこれを混ぜるだ。
チャクでも草でもなんでも。
これを混ぜれば何でも食べる。それで、どんどん大きくなる。
これだけだと食べないんだ。」
白い草。
ちがう、カビっているなにか。
うーわー。こっちのほうが鳥肌だよ。
餌だけ譲ってもらって、
植物袋の中に入れた。
植物が収納できる袋だ。
たぶん菌類だ。
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