いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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この屋敷はもともと、母の母親、祖母にあたる人の屋敷だ。
スクレール家も子には恵まれず、祖母のみ。
その祖母と結婚したのがリーニング家次男。母の父親。
資産目当てだ。
が、祖母は全てを娘にのみ行くように手続きをしていた。
そうなると父親の手元には何も入らない。
幼いころから、そのような財産目当ての実の父親には懐かずに、
母の実家、この屋敷で過ごしていた。
そうなるとすぐ近くは下町だ。
馬車では遠いが歩けば目と鼻の先。
ハニカとも幼いころからの遊び相手。
丘に刺す印でやり取りをしていたそうだ。
大人になれば、そのまま恋人に。
金のやり取りがあったわけではない。
ただ、ただ、家柄が違っていただけ。
俺が生まれる前年に頼りの母親が流行り病でなくなっている。
資産は全て娘に。死しての財産贈与だ。
父親はそれは怒り狂った。
自分の妻が死ぬのを待っていたんだ。
生きている間は何もできない。
妻が死ねば自動的に自分の物になるおもっていたようだ。
成人を遠にすぎた娘をどこにもやらずに。
嫁ぎ、子ができれば、その分自分の取り分が減るから。
なのに財産はすべて娘に。
リーニング家に取り込んでしまえばいいと、いとことの婚姻を画策する。
父親の言われるままに婚姻を承諾するしかなかった。
その資産が自分の手元にはなかったからだ。
リングや砂漠石ではなく、土地建物の権利。
それを売るにも時期というものが有る。
今は何もできない。
ハニカと前日まで結ばれていたわけではない。
いとこはほとんど泥酔状態でやってきた。
歳を取った女なぞ素面では抱けぬと。
母はさらに酒を飲ま眠らせたのだ。
目覚めれば事が済んだように。
すぐに別の女の部屋に行った。


忍んできたハニカと結ばれたという。その時初めて。

そこからは小娘の話と大体同じだ。
子が生まれるまで一切の連絡を絶った。
俺が産まれ、産婆に頼み、ハニカに託した。
連絡は、丘に見える印だけ。

死産だと報告すると、リーニング家からの絶縁を言い渡された。
向こうは、それはやめてくれと、こちらが懇願すると思ったのだろう。
その時の条件は全ての財産を差し出すこと。
だれがそんなことをするものか。
分かりましたとスクレール家を再興した。
子が腹にいる間、できるだけ多くの知識を身に付けたのだ。
もともとその才は母親譲りである。
少しずつ、資産を増やしていく。
資産があるということは発言力があるということだ。
一族が路頭に迷う前に貸し付けた資産で持ち直した一族は、
スクレール家を擁護する。
出産時に世話になった産婆にも援助した。
そこからいろいろな話も入ってくる。
リーニング家の当主だった伯父も実はそれで助かった部類だ。
甘いんではなく、頭が上がらなかったのだ。
やがて父もなくなり、やっと迎えにいけたのだ。
しかし、やはり下町の者が父親。
息子、俺のために一切の連絡を絶った。

「金は?もらっていたよな?」
「?当然だろ?でないと噂が噂を呼ぶ。
10日ほどで使い切ったよ。噂好きの連中はそれでだまったさ。」

ああ、これは小娘の見当違いだ。

「あなたが軍に入り、国を出て、噂を聞かなくなったあとは、
すべての資産を土地に変えていきました。
目立たぬように。誰も疑問に思わぬように。
いつかか帰って来た時に、その土地は値が上がっているはず。
あとは好きなようにすればいいわ。
ああ、いま、こうして立派に戻ってきたんですもの。
ほんとうに、なにも憂うことはないのよ。
ハニカ!ハニカ!一緒に暮らしましょう!下町に行くわ!」
「そうだな!」
「え?スクレール家は?」
「廃家するの。だって、あなた継がないでしょ?」
「それは・・・。」
「いいのよ。資産はわたしが死ぬか、
廃家すれば自動的にあなたの権利になるの。」
「・・・資産院からその、資産を預けてほしいと言付かっている。」
「あら!資産院のだれ?ワイプ?
知り合いなの?」
「その、ここに帰ってくるときに、すこし話をしたんだ。」
「ワイプはここに出入りする人間がよろしくないからって、
結構頻繁に尋ねていたのよ。そう。あなたにも言ったのね?
では、すこしくらい預けないと悪いわね。
リーニング家に貸し付けている分を資産院に渡しましょう。
これで義理は果たせるわ。」
「義理?」
「彼が顔を出している場所でめったなことはできないでしょう?
外にも聞こえていたでしょ?鍛錬のワイプの噂は。
彼の噂は所詮噂なのよ?」
「ああ、そうだな。」
「剣のマティスの噂は本物だぞ?
父さんな、ふふ、実はマティスさんとその伴侶、
モウさんとも知り合いなんだ。すごいだろ?」
「ま!素敵!」

え?それ自慢になるの?
そのモウにガイライが言うには2度程殺されているんだが。


「あの白馬車もモウさんが作ったし、
コットワッツの商品はモウさんがやってる
モウモウ商会から仕入れているんだよ。
焼き菓子だって教えてもらったんだぞ?」
「焼き菓子って?」
「作ってあげような。うまいって評判なんだ。すごいだろ?」
「素敵!」

・・・。
父が父さんではない。
母が母上ではない。

こう、新婚家庭にお邪魔したような?

だが、ずっと2人は俺の手を握ったままなのだ。


「・・・焼き菓子があるんだ。
それを食べよう。」
「ま!素敵!
今日は?ゆっくりできるの?
手続きは明日、月が沈めばすぐにするわ。
ハニカ?あなたは?できれば、今日泊まって?
そのまま、資産院、そしてあなたの家に。」
「そうしよう。タンダート?今日くらいゆっくりできるだろ?
飯の用意もしよう。ハンバーグ屋に寄った時、ハンバーグも買ってるんだ。
焼くだけなんだぞ?
もしかしたら、お前と食べれるかもとおもってな。
多めにかったから、リガーナの分もある。
冷蔵庫が積んであるんだ。すごいだろ?」
「冷蔵庫!素敵ね!」


何かにつけ、すごいだろ?といい、
その返事はすべて素敵!だ。


「このカンターウォーマーもいいだろ?
モウモウ商会のものなんだよ?」
「モウモウ商会というのが、その、剣のマティスと赤い塊のモウの店?
俺も噂は聞いている。」
「そうだな。コットワッツの砂漠の変動が起きてから、
剣のマティスの名前がまた出始めて、いつのまにか、行商をしてるって。」
「父さんは昔からの知り合い?」
「いや、最近。荷物を運んでくれって、中央院のえらいさんに頼まれてな。
そこに行けば、コットワッツ領主一行がいた。
驚いたよ。だって、荷車だもの、あのときケースが曳いていたのは。」


その時の話を聞いた。
母は、中央院のやりそうなことね、とだけ。

「帰りはな、ラルトルガ領主とボルタオネ領主も乗せたんだ。」
「ボルタオネ領主は弱冠3歳だというのは?」
「そうなんだ。皆で歌を歌ったんだよ。そ、その歌が!ププププ!」
「なんですの?」
「おかしくて、おかしくて!
お前も笑うぞ?お、思い出してもおかしいから!」
「ま!なんて楽しそうなのかしら!
わたしも聞きたいわ!」
「ああ、また白馬車に乗りに来てくれるはずだから、
その時に頼んでみよう。」
「素敵!そして、これも、素敵ね!
コーヒーもいい香り!頂いてもいいかしら?」
「タフトで買ったんだ。さ、食べよ。
手でいいよな、これ?」
「そうね!」
「ふふ。父さんはナイフとフォークでハンバーグを食べれるんだぞ?
お店でちゃんと食べたんだから!すごいだろ?」
「ま!素敵ね。でも、これは、手でいいわね。
だって、ナイフもフォークもないの、ひとりぶんしかないの。
みんな処分したのよ。」
「そうか。今日の飯は手で食べれるからな。
パンにはさむんだ。うまいぞ。
まずはこれを食べよう。」


楽しい、生まれて初めての親子3人での食事。
焼き菓子は甘く中にたくさんのプニカが入っていた。
肉を焼いて、パンにはさみ、それを大きな口を開けて食べた。
うまい!
母は何もかも初めてで、口の周りを汚しながら食べていた。
あの厳格な母の姿だと思えない。

なにもかも、俺の為。
俺が国外に出てからも、2人は会うことはなかった。
どこから、どんな噂が拡がって、俺にどんな迷惑がかかるかしれないから。

「い、いまは?」
「あなたを見れば、それはもう必要ないってわかるもの。
国を出たときはまだまだ子供だったでしょ?
ずっとそのままだと思っていたの。
そんなわけないのにね。」
「国を出たときは子供ではなかった!」
「うふふふ。そう?
あら!もうすぐ、お客が来るわ!
あなたたちは隣の部屋にね。」
「母上?」
「母さんって呼んで?」
「・・・・母さん。」
「なーに?」
「リーニング家が来るのですか?」
「ええ。この日に来ないと借金が倍になるんですもの。
そういう条件で貸したのよ。だって、返済できるめどなんてないのに、
大丈夫だっていうからね。」
「・・・・ここに出入りしているのはリーニング家だけ?
その資産絡みで。」
「あとは、天文院と中央院の方々も。
是非に、ニバーセルの為に資産をお譲りくださいって!
わたしはあなたがいるって言っているのに!
あなたは死んだってことになってるのよ?おかしかったわ!
それはあり得ないって言ってもね聞かないの。」
「・・・・死んでいたかもしれない。」
「そうなの?でもあなたは今生きているわ。
感謝しないとね。」
「なにに?」
「すべてに。」
「・・・・。」
「それにね、あなたがもし、万が一死んでしまたのなら、
それは母にはわかるんですよ?」
「そうだ、父にもな。」
「そ、そうなんだ。」
「あら、それが分からないということは、
あなたは父親にはなっていないのね?誰かいないの?
雨の日に来てくれそうな女性は?」
「か、母さん!!」
「あー!なんて楽しいの!その話はまたゆっくりしましょう。
さ、向こうに。
客人は勝手にここまで入ってくるから。」
「不用心な!」
「客が来るときだけよ?鍵を開けているのは。
廃家のことも資産院に権利を譲るのも言わない。
ただ、そうですかっていうだけだからすぐに終わるわ。
待っていてね。」

確かにこちらに来る気配がある。
数十人?
馬車とそれ以外。

話し合いではない。



「母さん、話し合いに来たんじゃない。
母さんを殺しに来たんだ。
いま、ワイプは王都にいないのを知っているだ。」
「ま!それは大変!では、逃げましょう!
さきにあなたの家に行くわ!」
「わかった。ケースにお前は乗って。
白馬車は落ち着いたら取りに来よう。
なにもできないんだ、あれは。大事なものだけ持って。」
「大事なものは、あなたとタンダートだけよ?」
「服とかいるぞ?」
「そうね!服はいるわね!」

母の部屋に入り、これは、それはと言い始める2人を黙らせ、
寝床に掛けてある布にすべてを包む。

裏庭に廻った時にはすでに囲まれていた。

「馬車に入って!ケースも!後は俺がする!」
「ダメだ!お前も中に!大丈夫だから!
この中にいればいいから!ケース!じっとしてろ!」
「父さん!」
「いいから!槍も火矢も効かない!幌を上げることさえできない!
入って!!」


20人はいる?

父さんに言われるまま、中に入ったが、どうする?

ケースは狭い馬車内なのだが、大人しく伏せて母さんになついていた。
「ケース!昔と変わらないのね!ふふ!わたしも?ま!お上手!」
知っているのか?
父さんは母さんに内部の説明をしている。

暢気すぎる!


「静かに!」

探している?屋敷はそれなりに大きい。
だが、何もないんだ、怒鳴り声が響く。
使っている部屋は数えるほど。後は全て空き部屋だ。

人が住んでいたとは思わないだろう。
母さんの部屋も、ほとんど物はなかった。
その部屋から丘が見えただけだ。


こちらに来るか?


白い馬車!すぐに見つかる!
飛び出すか!
武器は小型ナイフしかない。

父さんが肩を押さえ、首を振る。
動くなと。

しかし、館に火をかけたようだ。
焦げ臭いにおい、油を撒いたか?


ポスン、ポスンと、幌を叩いている?
いや、石を投げているのか?

気配が近づき、幌に手を掛けたであろう瞬間、
ギャッという声がする。



かまわん!これにも火を掛けろ!



確かに火はつかない。
が、煙が入ってくるじゃないか!
あぶり出す気だ!!
「父さん!母さん!つかまって!出る!!」

2人を抱え、ケースと飛びだ、え?


「ハニカさん!うわなに!せまっ!!!え?煙?火!!」

一瞬小娘の声が聞こえた。

『消えろ!』

「お前たち!いい根性してるじゃないか!!
かかってこいや!!」

煙たさはなくなり、幌が上がる。

「タンダード!無事か!よかった!」

ガイライだった。





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