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658:白馬車
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やはり止められた。
向こうから来た馬車にだ。
御者が手を横に振っている。
止まれと。
「・・・・お客さん、布を下して、黙っていて。」
小さな声でハニカが言う。
「はい、なにか?」
「それは白馬車だな?」
馬車の中から男の声がする。
「ご存じなのですか?それはうれしい。
ハニカの白馬車と呼ばれていますよ。
それで、何用でしょうか?」
「その馬車を引き渡せと通達が行っているだろう?」
「申し訳ない、どちらさまでしたか?」
「リーニング家だ。持ってきたんだな?」
「いえいえ、違いますよ?
この白馬車の所有者はコットワッツ領国セサミナ様です。
わたしはお借りしているだけ。通達も何件かきていましたが、
全てセサミナ様にお渡ししていますよ?
それに対する返事は、引き渡しはあり得ない、と。」
「辺境領主が我がリーニング家より上だというのか?
差し出せと言っているんだ。」
「そういわれましても、この馬車に関しては、セサミナ様の
直接の指示がない限りどうにも。連絡はしておきますよ?
リーニング様ですね。わかりました。では。」
「待て!下町の者がここを通れるわけがないだろう?没収だ。
下りろ。」
「・・・・そういわれましても、いま、商い中でして、
案内は下りないという条件で許可をもらっていますよ?資産院に。
その代わり、納税はきっちりと。」
「下町の者がここを横切るだけで不敬なんだ!
資産院はそれをわかっていない!」
「それは資産院にお申し出ください。
わたしどもではとてもとても。」
「いいから!降りろ!」
「無理ございます。お客様も乗せていますから。」
リーニング!
当主か?その関係者か?
当主はあのままなのか?すでに数ある息子に譲っているのか?
ハニカはなにかをいわれれば、
それはコットワッツに、
それは資産院にと
のらりくらりと躱している。なれた会話なのだろう。
それでも、相手は引かない。
毎回このやり取りをしてるんだとしたら、
廻ることをやめればいいのに。
ハニカの応対もいら立ちが含まれてきた。
ここで我慢しなければ、それこそ不敬罪だ。
向こうは下町の人間だということだけで不敬だと言っている。
馬を操ている間の御者は平民であろうと貴族出身であろうと、
馬車から降りる必要はない。
それに対して不敬だとは言えないはずだ。
俺は一応王族だ。客が王族なら文句もあるまい。
どうする?
少し布を持ち上げ外を見ると、
向こうから女が来る。
「邪魔ですよ!往来でなにをしていますか?」
「これはこれはお珍しい。館の外に出ることがあるとは!
しかも、お一人で?あははははは!」
王族の女が馬車にも乗らずに、単独で歩いてやって来たのだ。
母だとかそんなことを思う前に驚いてしまった。
しかし、あれはリガーナだ。
母と名乗る女、数えるほどしか母と呼んだことのない女。
スクレール家当主。
歳をとった。
それでも、母だとわかる。
ハニカが父だとわかるように。
「それはあなたには関係のないことですよね?
そういえば、リーニング家に貸し付けたものの返済めどがたったのかしら?
そのお話にいらしたんでしょ?本日の月が昇って半分までのお約束。
すこしお時間には早いようですが、
こういったお話は早いほうがいいですものね。
では、館まで送って下さいな。」
「・・・いえ。その話は月が昇って半分前に。
今から向かうところがありますので失礼します。」
金貸しまでやっているのか?
物件のやり取りだけではなく?
それより、どうして歩いて外に出ている?
誰も止めなかったのか?従者はいないのか?
「・・・・。
ハニカさん?ご婦人が一人のようだ。
もし、不敬だとおっしゃらないのでしたら、この馬車に。
館まで送って差し上げましょう。
俺に降りろというのは無しですよ?」
「え?ええ。ええ。
高貴なる方、もし、よろしければ館までお送りします。
どうぞ、どう、ぞ。」
「手間を掛けさせます、では、スクレールの館まで。」
しかし、どうすればいい?
気付くか?いや、ハニカも分からなかった。
先に下調べをしてくればよかった。
そうだ、直接会わなくても調べればすぐにわかることを!
ハニカは、入り口の布を上げ、階段をつける。
女の手を取り、乗るように促していた。
女がわたしを見る。
ダメだ。
「タンダード。」
「・・・・。」
女性に対する作法として、手をとり、座るようにと。
そのまま、手を握りしめたまま、泣き崩れた。
抱えるように、何とか座らせ、抱き寄せる。
こんなに小さかったか?
スクレール家は王都館郡のはずれにある。
あの小高い丘から近い。
だが、ぐるりと回らなければならない。
ハニカは何も言わずに、馬を操り、今まで以上に静かに
揺れることなく、進んでいった。
館の中に入り込み、やっと馬車が止まる。
その間、ずっと女、母は泣いていた。
「リガーナ?」
入り口の布を上げてハニカが乗り込んできた。
女の名を呼ぶ。
「ああ!ハニカ!ハニカ!!」
今度はハニカに縋りついて泣き叫ぶ。
「タンダード。」
父にもそう呼ばれた。
隠密だ。こいつら2人隠密なんだ。
そんな感情は今まで見せなかった!
俺も隠密だとしても、この2人の方が年数は上だ、
かなうわけがない。
・・・・違う。違うんだ。
激高して小娘に負けるのも、それは言い訳なんだ。
心が弱いんだ。
彼らは。
彼ら2人は、
父と母なのだ。
「今戻りました、父さん、母上。」
「リガーナ!リガーナ!!
見てくれていたんだな?しかし、館を一人で出てはいけないよ?
従者は?誰もいないのか?」
「ハニカ、ハニカ!
ああ、あの印を見てどうしてじっとしていられますか!
会いに行くだなんて!今まで一度もなかったのに!!」
「会いに行くんじゃなくて、見せに行くだよ?」
「そうだったかしら?それでも、それもはじめてだわ!!」
目立つ白馬車を裏庭にいれ、
ケースはいままで使っていなかった厩に。
あれからずっと2人は手をつないでいるので、
俺がした。
そのまま、館内に。
よく客が来ていた部屋だ。
「ここにしか、座る椅子はないの。
ああ、タンダートなんて立派に!」
「母上。」
「タンダート。すぐに名を呼べなかったことを許してくれ。
すぐわかったよ。ケースがお前が帰ってきたというしな。
西の装飾だったから、
へたに言わないほうがいいのかと。仕事なのか?
ここに来ていてもいいのか?
あの印はリガーナとの連絡方法なんだよ。
いつも差していたろ?元気だという印なんだよ。
ああ、タンダート。
ほんとうに立派になったな。」
「父さん。」
あの小娘の話はやはり作り話だ。
集ることも拒絶することも、
心を隠すこともなく、
俺の両手をそれぞれ握ったまま、あれやこれやと話している。
「仕事なのですか?
どこかに仕えているのですね?詳しく話さなくて結構ですよ?
ああ、今日はなんて素敵な日なんでしょう!
こんなことならなにか準備をしていたのに!
いえ!そんなことをすればすぐに噂になるわ。
いまは、あまりいい状態ではないの。」
「母上?館には一人なのですか?それに、いい状態ではないというのは?」
「ええ。あの手この手で資産を手に入れようとね。
あなたがいたときよりひどいわ。でも、うふふふふ。
少しずつすべて土地の権利に変えたの。
売れない土地のね。
それなのに、ついこの間、32番地が売れたのよ!
50年分!
その時に入ったリングを貸せって!
ここに置いていても怖いだけだから、リーニング家にね。
貸しておけば、返さない限りここにこないでしょ?」
32番地。ガイライが買った場所か。
「安い土地でも権利は権利。
すぐにあなたのものになるわ。よかった、死ぬ前にあなたと話せて。」
「え?それは?そ、その、病気なのですか?」
「いえ?健康よ?でも、わたしももういい年なのよ?
ハニカもね。でも、ハニカ!とっても素敵!」
「それを言うなら、リガーナ、お前も素敵だぞ?」
ふたりで、笑い合ってる。
何か違う。
想像していたのと違う。
「と、父さんと、その母上は、えっと?」
「うふふふ。不思議?
今のお前を見れば、もうなにも憂うこともないとわかるからですよ。
噂話はあなたも聞いて理解しているのでしょう?
お話ししましょう、今こそ、何もかも。」
向こうから来た馬車にだ。
御者が手を横に振っている。
止まれと。
「・・・・お客さん、布を下して、黙っていて。」
小さな声でハニカが言う。
「はい、なにか?」
「それは白馬車だな?」
馬車の中から男の声がする。
「ご存じなのですか?それはうれしい。
ハニカの白馬車と呼ばれていますよ。
それで、何用でしょうか?」
「その馬車を引き渡せと通達が行っているだろう?」
「申し訳ない、どちらさまでしたか?」
「リーニング家だ。持ってきたんだな?」
「いえいえ、違いますよ?
この白馬車の所有者はコットワッツ領国セサミナ様です。
わたしはお借りしているだけ。通達も何件かきていましたが、
全てセサミナ様にお渡ししていますよ?
それに対する返事は、引き渡しはあり得ない、と。」
「辺境領主が我がリーニング家より上だというのか?
差し出せと言っているんだ。」
「そういわれましても、この馬車に関しては、セサミナ様の
直接の指示がない限りどうにも。連絡はしておきますよ?
リーニング様ですね。わかりました。では。」
「待て!下町の者がここを通れるわけがないだろう?没収だ。
下りろ。」
「・・・・そういわれましても、いま、商い中でして、
案内は下りないという条件で許可をもらっていますよ?資産院に。
その代わり、納税はきっちりと。」
「下町の者がここを横切るだけで不敬なんだ!
資産院はそれをわかっていない!」
「それは資産院にお申し出ください。
わたしどもではとてもとても。」
「いいから!降りろ!」
「無理ございます。お客様も乗せていますから。」
リーニング!
当主か?その関係者か?
当主はあのままなのか?すでに数ある息子に譲っているのか?
ハニカはなにかをいわれれば、
それはコットワッツに、
それは資産院にと
のらりくらりと躱している。なれた会話なのだろう。
それでも、相手は引かない。
毎回このやり取りをしてるんだとしたら、
廻ることをやめればいいのに。
ハニカの応対もいら立ちが含まれてきた。
ここで我慢しなければ、それこそ不敬罪だ。
向こうは下町の人間だということだけで不敬だと言っている。
馬を操ている間の御者は平民であろうと貴族出身であろうと、
馬車から降りる必要はない。
それに対して不敬だとは言えないはずだ。
俺は一応王族だ。客が王族なら文句もあるまい。
どうする?
少し布を持ち上げ外を見ると、
向こうから女が来る。
「邪魔ですよ!往来でなにをしていますか?」
「これはこれはお珍しい。館の外に出ることがあるとは!
しかも、お一人で?あははははは!」
王族の女が馬車にも乗らずに、単独で歩いてやって来たのだ。
母だとかそんなことを思う前に驚いてしまった。
しかし、あれはリガーナだ。
母と名乗る女、数えるほどしか母と呼んだことのない女。
スクレール家当主。
歳をとった。
それでも、母だとわかる。
ハニカが父だとわかるように。
「それはあなたには関係のないことですよね?
そういえば、リーニング家に貸し付けたものの返済めどがたったのかしら?
そのお話にいらしたんでしょ?本日の月が昇って半分までのお約束。
すこしお時間には早いようですが、
こういったお話は早いほうがいいですものね。
では、館まで送って下さいな。」
「・・・いえ。その話は月が昇って半分前に。
今から向かうところがありますので失礼します。」
金貸しまでやっているのか?
物件のやり取りだけではなく?
それより、どうして歩いて外に出ている?
誰も止めなかったのか?従者はいないのか?
「・・・・。
ハニカさん?ご婦人が一人のようだ。
もし、不敬だとおっしゃらないのでしたら、この馬車に。
館まで送って差し上げましょう。
俺に降りろというのは無しですよ?」
「え?ええ。ええ。
高貴なる方、もし、よろしければ館までお送りします。
どうぞ、どう、ぞ。」
「手間を掛けさせます、では、スクレールの館まで。」
しかし、どうすればいい?
気付くか?いや、ハニカも分からなかった。
先に下調べをしてくればよかった。
そうだ、直接会わなくても調べればすぐにわかることを!
ハニカは、入り口の布を上げ、階段をつける。
女の手を取り、乗るように促していた。
女がわたしを見る。
ダメだ。
「タンダード。」
「・・・・。」
女性に対する作法として、手をとり、座るようにと。
そのまま、手を握りしめたまま、泣き崩れた。
抱えるように、何とか座らせ、抱き寄せる。
こんなに小さかったか?
スクレール家は王都館郡のはずれにある。
あの小高い丘から近い。
だが、ぐるりと回らなければならない。
ハニカは何も言わずに、馬を操り、今まで以上に静かに
揺れることなく、進んでいった。
館の中に入り込み、やっと馬車が止まる。
その間、ずっと女、母は泣いていた。
「リガーナ?」
入り口の布を上げてハニカが乗り込んできた。
女の名を呼ぶ。
「ああ!ハニカ!ハニカ!!」
今度はハニカに縋りついて泣き叫ぶ。
「タンダード。」
父にもそう呼ばれた。
隠密だ。こいつら2人隠密なんだ。
そんな感情は今まで見せなかった!
俺も隠密だとしても、この2人の方が年数は上だ、
かなうわけがない。
・・・・違う。違うんだ。
激高して小娘に負けるのも、それは言い訳なんだ。
心が弱いんだ。
彼らは。
彼ら2人は、
父と母なのだ。
「今戻りました、父さん、母上。」
「リガーナ!リガーナ!!
見てくれていたんだな?しかし、館を一人で出てはいけないよ?
従者は?誰もいないのか?」
「ハニカ、ハニカ!
ああ、あの印を見てどうしてじっとしていられますか!
会いに行くだなんて!今まで一度もなかったのに!!」
「会いに行くんじゃなくて、見せに行くだよ?」
「そうだったかしら?それでも、それもはじめてだわ!!」
目立つ白馬車を裏庭にいれ、
ケースはいままで使っていなかった厩に。
あれからずっと2人は手をつないでいるので、
俺がした。
そのまま、館内に。
よく客が来ていた部屋だ。
「ここにしか、座る椅子はないの。
ああ、タンダートなんて立派に!」
「母上。」
「タンダート。すぐに名を呼べなかったことを許してくれ。
すぐわかったよ。ケースがお前が帰ってきたというしな。
西の装飾だったから、
へたに言わないほうがいいのかと。仕事なのか?
ここに来ていてもいいのか?
あの印はリガーナとの連絡方法なんだよ。
いつも差していたろ?元気だという印なんだよ。
ああ、タンダート。
ほんとうに立派になったな。」
「父さん。」
あの小娘の話はやはり作り話だ。
集ることも拒絶することも、
心を隠すこともなく、
俺の両手をそれぞれ握ったまま、あれやこれやと話している。
「仕事なのですか?
どこかに仕えているのですね?詳しく話さなくて結構ですよ?
ああ、今日はなんて素敵な日なんでしょう!
こんなことならなにか準備をしていたのに!
いえ!そんなことをすればすぐに噂になるわ。
いまは、あまりいい状態ではないの。」
「母上?館には一人なのですか?それに、いい状態ではないというのは?」
「ええ。あの手この手で資産を手に入れようとね。
あなたがいたときよりひどいわ。でも、うふふふふ。
少しずつすべて土地の権利に変えたの。
売れない土地のね。
それなのに、ついこの間、32番地が売れたのよ!
50年分!
その時に入ったリングを貸せって!
ここに置いていても怖いだけだから、リーニング家にね。
貸しておけば、返さない限りここにこないでしょ?」
32番地。ガイライが買った場所か。
「安い土地でも権利は権利。
すぐにあなたのものになるわ。よかった、死ぬ前にあなたと話せて。」
「え?それは?そ、その、病気なのですか?」
「いえ?健康よ?でも、わたしももういい年なのよ?
ハニカもね。でも、ハニカ!とっても素敵!」
「それを言うなら、リガーナ、お前も素敵だぞ?」
ふたりで、笑い合ってる。
何か違う。
想像していたのと違う。
「と、父さんと、その母上は、えっと?」
「うふふふ。不思議?
今のお前を見れば、もうなにも憂うこともないとわかるからですよ。
噂話はあなたも聞いて理解しているのでしょう?
お話ししましょう、今こそ、何もかも。」
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