いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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713:代替わり

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王の代替わりがあったのは117?6年前か?
俺が成人した翌年だ。
アック、弟の体が大人になった翌年に、俺はこっちに出稼ぎに来たんだ。
ん?なんでもやったよ?いいことも悪いこともな。
自分が死なないのならなんでもだ。
アックは両親の傍にいてくれた。
だいたいがそんな感じだったな。
からだの丈夫なほうが、外に出る。
アックもイリアスでそれなりに稼げるようになって、
成人の年に正式に軍部に入った。
それまでに出入りはしてたよ?
なにをしていたかは、ま、言えないさ。
資産院が暗部?
いや、暗部は最初は軍配下だ。
資産院がらみの仕事が一番多かったな。
詳しくは知らんな。


今だから、ワイプと話もするが、
俺が帰る前からそんなことはなかった。
他の院ともな。そんな横のつながりなんてないよ。

中央院のリーズナは別だ。
あれは、なんというか、
うまく人を使う?いや、違うな、うまく言えないがな。
そうだよ、悪い奴ではないがいい奴でもない。
どこかでだれかがとばっちりを受ける。それがほぼ俺だった!!

ああ、代替わりな。
マティスからモウちゃんが聞きたいって話を聞いて、
俺も思い出そうとしたんだけど、
変わった年ぐらいしか記憶にない。
リーズナにも聞いてきた。

いつ?
新年の話でだ。
代替わりしたと。
引継ぎがなされていない、
前王が死んだとだけ。
1億の話もその時にな。
犯人探しじゃないよ?王の力というか、
領主に備わる力があるだろ?
それとは別に国を納める力だ、それは国々で違う。
が、ここは領国があるから、ルポイドやイリアスよりも限定的なはずだ。
くわしくはもちろん誰も知らんよ?
が、この大陸で一番の国と言われるニバーセル統治の力。
それがなにか、それを証明できれば1億だってはなしだ。
ペソ?
いや、リングだよ。あの時で1億だから今だと、
あの原石代より上だと思うよ。


「それは結局わからんよね?
だって、これこれこうですって言っても、
違いますって言われれば終わりだし、
それすら誰も知らんのでしょ?
わかっていれば、懸賞金を出す必要もないしね。」
「だけど、前の王にあって、今の王にはないってことは皆認識してるんだ。」
「?なにかはわからないけど?」
「そうだ。」
「あるなしクイズ?
鼻にあって、目にはない?
ちくわにあってかまぼこにはない?
10円禿げだったりして!!
ぶひゃはははははははははは!!!!」
「愛しい人?」
「ふーー。あ!ちくわ作らなきゃ!!」

すぐに脱線してしまうのはよくないね。

「ニックさん、ごめんなさい。
えーと。じゃ、新年に話があって、
その、いつ殺された?え?それも知らないの?
で、次の王は君だーっていう話し合いとか、
そういうのはなかったのね?てか、知らないと。
じゃ、今の王はどうやって決まったの?
その、引継ぎがその、殺したものが王だってのは聞いたよ?」
「モウちゃん?あれだよ、別に息の根を止めたものが、
次ってわけじゃないよ?」
「そうなのか?」

横で聞いていたマティスが驚いている。

「マティスはそう思ってたのね?」
「そうだ。そう聞いた。」
「いや、俺もそうだと思ってたんだけど、
リーズナに聞けば笑われたよ。」




─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘



(ガイライ?先に行ってくれ。リーズナと話をつける)
(ニック?)
(俺の問題だ。こっちに戻ったらするつもりだった。それだけだ)
(あとで聞くぞ?)
(ああ)

 「リーズナ先生。
先にあなたも参加していただけること報告してきます。」
「そうだな。そうなると向こうもそれなりの準備もいるだろうからな。
が、先に。
モウのことだが、あれの守りに臣の2人、セサミナ殿とお前がついていると?」
「違います。
守られているのは我らの方。
今も臣の腕のことを預かっているとおっしゃった。
捧げたときに両手で包み守ると言われたのは我が主なんです。
おそらくセサミナ殿も同じかと。」
「そうか。ニックは?
ガイライに捧げているといったな?
ペチナ殿はやはりお亡くなりになっていたのか?」
「いいや。返してもらった。」
「お会いできたのか?いや、やはりご存命だったのか?
お元気なのか?」
「ああ。結婚もしていた。いい男だ。
彼女のことは何も問題ない。」
「そうか。なにも出来なかったからな。
憂いが一つ消えた。
・・・・なんだ?ニック?」
「少し話がしたい。ガイライ、行ってくれ。」
「わかった。」


ガイライを先に行かせる。
俺個人の話だ。後で話はするが、聞かせることもない。
臣の腕を捧げているのは、
モウちゃんの為だ。
ペチナ陛下に捧げた時とはまた違う。

モウちゃんからもらっている石で防音を施す。
今まで、部屋単位しかできないと思っていたが、
範囲を2人だけとすればいい。
なんでも考え方だ。
廻りにある空気が壁だと考えればいい。
空気蹴りを理解すればできる。



「モウちゃんと何の話をしてた?
お前はどう考えてもマティスに必要ない。
なのになんで、モウちゃんが先生と呼ぶ?」
「なんだ?それが気に入らないのか?」
「気に入るいらないじゃない。
モウちゃんは、あれは緑の目だ。」
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