いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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777:積み木

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皆が、集まり、ゾロゾロと会合の館に。
それぞれの席に着き、王族、他の貴族たちが入場。
タンダートもいる。
王族の席だ。そうなんだ。
ああ、あの2人もいるな。
ドレスが相変わらず派手で似合っていない。

そして各院の院長、副院長、その他も。
当然、リーズナ先生もいる。
フルメンバーだな。
この間に外でなにか起きないのかとひやひやする。
が、この会合が問題なく終わるように王が思っているのなら、
何も起きない。ニバーセル内では。
じゃ、よそから攻めてきたら?
どちらの王の力が強いかってことを内外に知らしめることになる。
だから、余程のことがない限り何もしない。
だって、行くぞ!って兵をあげて、国境を越えられなかったら、
それだけで、王の信頼が揺らぐ。
小競り合いはあるが、そこ止まりだ。
なので、お互いが何もしない。
平和だよね、本来ならば。

だけど、少しずつ、思惑、不満が積みあがっている。
それは不安定な積み木だ。
それが崩れるのが、戦争だ。

そしてジェンガのように崩してはいけない、一本を触ろうとしている。
だれが?
直接触らないものは落ちてきたジェンガに押しつぶされないように準備を。


にわとりがさきか、卵が先か。
その準備も拍車を掛ける。
その流れだ。止められなに。
あらたな軍体勢が決まることは、すぐにでも各国が知ることに。
それは?銃主体の軍。
誰もがこぞって銃を買うか、銃のようなものを開発するか。
砂漠の変動、操りの糸、白い粉、ザスと青い花。
砂漠石の高騰、来るであろう、金の値上げ。

考えれば考えるほど、国の運営は大変だ。


で、王様の入場!

がんばれ!ラーフィング!

(もちろんだ)
(あ、聞こえてた?)
(これがおわれば、トラだな?)
(そうだよ。だから頑張って!)
(良し!)
(ワイプが話の続きがしたいと)
(1ポイントもらえるんだろ?)
(頑張れば、さらに2ポイントだぞ?)
(良し!)

ふっと王様が笑う。
それを合図に皆が礼を取った。
今回は全員だ。



天秤院ランサーの進行ではじまった。

「進行役のランサーだ。
それでは臨時会合を始める!!」



延々とこれまでの経緯が説明される。
眠い。


ガイライが分隊になったことからだ。
強盗討伐失敗、気を失い、
たまたま通りかかった赤い塊がガイライとニックを移動。
それに驚いてその時点での上官を襲う。
そのとき引き連れていたのは、元軍人。
なにかしら手柄をたて、復帰をもくろんでいたが、
心乱れ、上官を襲うなぞ、やはり軍人に不向き。
もっと厳しい処罰をするべきだったとし、
その小隊の隊長を任命したガイライ、ニックが分隊に。
その後、タレンテ家クラサ殿が任命されたが、
残念ながら病気にかかり事態。
次のスダウト家エボルタ殿。
これまた、持病があるとかで、辞退。
投票で決めたが、同票。
タレンテとスダウト、両家から隊長が選ばれ、
2軍制に。
が、両家が今まで行っていた軍の仕事をするには、
経験不足だし、そもそも軍お仕事ではないと、
分隊を第3軍に格上げ。
分隊降格の経緯があるから予算はなし。
その代わり、行商と統括部の管理するブラス地帯と、
タフトに一度戻ったブラス地帯をまとめて監理。
タフトのブラス地帯は正式に王都管理。
分隊ではなく、軍になら任せられるとのこと。
その関係で、第3軍は総括部と兼務。
汚物回収業者との円滑な取引を促すことも、
業務の一つに。
この頃の値上げが酷いということ。
それも総括部が担当させられた。
どうにかしろと言ことだ。

やっと、本題。


「では、ニバーセル軍は
3軍部制となり、全ての軍は対等であると決定する。
そして、各軍の上官は我らが王、ただ一人だ。
では、両家と第3軍、軍隊長の発表を。」

「スダウト家当主クラビットだ。
兄、エボルタは引退だ。
わたしが当主になったので、することが多い。
なので、軍部隊長はわたしの息子、タゼリーが勤める。」


親子なんだ。

「次!」
「タレンテ家トウキンだ。
現当主、わが父、ブラートは高齢の為今回欠席だ。
全権はわたしにある。
当主代理だと思ってもらいたい。」

「この会合だけですね?」

すばやくメラフルが確認を取る。
「・・・そうだ。」
「しかし、このような大事な会合に高齢が理由で出席できないのなら、
はやめに次期当主を御指名されては?」
「それは常々進言している。」
「なのに、それはあなたではないということなんですね?」

うわー、イヤミンの上を行くね。

「メラフル殿!ここはそのことを議論する場ではない!!」
「そうでした。失礼。」

ランサーが止めた。
そりゃそうだ。

「タレンテ軍の隊長は我が娘、ルパラだ。」


もうね、タレンテ家関係者以外、もう、顎が総落ち。
わたしも、男女差別はしないよ?
けどさ、やっぱり育った環境のせいか、それはないだろうって。
いや、え?どうなの?
みなが、みな驚いている顔をしているのに、
唯一、苦々しい顔をしているのはクラビットだ。
まさに、その手があったかって顔。

が、いち早く、我に返って、大笑いだ。


「あははははは!!!
これは、おかしい!女が軍の隊長?
そんなこと認められるものか!」
「どうして?女が軍部隊長になってはいけないと決まりがあるのか?」
「ない!が、常識だ!
そんな弱弱しい体で軍部隊長が務まるものか!!」
「そこだ。隊長がどうして屈強の体を持っていないといけないのだ?
それに、そちらの隊長殿?
ああ、御子息か?今までにお強いなどという話を聞いたことはない。
それは?」

うん、ぽっちゃり体系だものね。


「当たり前だ。軍隊長は軍の司令塔。
統率力、判断力があればいい。」
「なるほど。が、命を狙われることも多々ある立場だ。
それは?」
「それを守るのが軍だろ?何の問題もない!!」
「そうだ!それは我が娘と同じ!なにも問題がないはずだが?」

おお、凄いな。
まさにぐうの音も出ない。


「男だ女だというのはおかしいのですよ。
王だって、女王の国もある。
女は弱い?その考えも間違いだ。
護衛職についている女性もいる。
強い弱いというのに、男も女も関係ない。
軍隊長が強い必要もない。
まわりが守ればいい。それだけだ。」

そうなんだけど、
なんか、うまく言えないけど、このお嬢についていこう!
お守りしますっていう気が起きるかってことだよね?
どうなの?
それにダカルナ王の嫁探しに参加してるんじゃないの?




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