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805:商売上の損得
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「父上?大丈夫ですか?」
吹出してしまったムムロズ殿は、息を整え、
腹に力を入れるが、わたしの方を見ると、ひきつけを起したようになる。
クインタ殿に背中をさすってもらう始末だ。
その間に、クインタ殿は申し訳ない、と恐縮しきり。
ビャクとクーはどこかに行ってしまった。
こちらは文字カードを出して、
ツイミの代理で名は、ツミール、
声が出ないこと伝える。
「父上?わたしが替わりますか?」
「いや、大丈夫。
はー、で?ツイミ殿?何用ですか?」
「?代理の方ですよ?名はツミール殿と?」
「・・・・ああ、そうだったな。失礼。
それで?」
手紙を渡した。
-資産院副院長 ツイミです。
-手紙を渡す人物の詮索は不要です。
-わたしが最も信頼できる人物なので。
-コットワッツ、モウ様がムムロズ殿を寄こしてくれと
-連絡がありました。
-本来ならば、伺うのが筋ですが、
-臨時会合でのことがあり、動けないとのこと。
-申し訳ないが、すぐにでも来ていただきたいとのことです。
「臨時会合?」
”撃たれました”
これは文字カードだ。
カリク殿ではないんだ、どう聞いてくるかは
最初からわかっている。
「・・・それは聞いている。事実かどうかはわからないがな。
ならば、商談どころではないだろ?」
”それはモウ様にお会いすればわかること。
”すでにこの話が広まっていることでしょう、下町までね。
”皆が面会を求めているとおもいます。
”が、コットワッツ領主セサミナ殿は全て断ると思います。
”そのなかで、ムムロズ殿のみお会いすることができます。
”この好機、十分にお使いください。
”会われるのでしたら、お急ぎを。
”断るのでしたら、それでも結構です。
「・・・・そもそも、モウ殿がこちらにやってくるの予定だ。
撃たれたから来れないのなら、商談ではないはず。
断りの連絡ならまだしも、モウ殿は何を考えている?
いや、コットワッツか?
わたしを滞在館に呼んでどうするんだ?」
ここがカリク殿と違うところだな。
カリク殿なら、すぐにでも館に向かうだろう。
”そうお考えるのは想定内。
”では、断るということで?
部屋の扉がたたかれ、従者が手紙をもって入ってくる。
そろそろ皆が知るところだろうな。
どのように伝わっているのだろう?
応対したクインタ殿が驚いている。
「父上!本当の話だ!!」
「かまわん、読み上げろ!」
クインタ殿を見ずにわたしを凝視する。
わたしの反応を見るつもりか?
わたしを誰だと思っているんだ?
考えが表情にでる訳がない。
「
コットワッツ領、領主セサミナが護衛モウが
銃で撃たれ、重症。
医家を手配できるものはすぐに滞在館に派遣されたし。
と。」
(へ?)
声が出なくてよかった。
どうして?
「どこから?」
「これは、タレンテ家からです。家名できています。」
(モウ様?タレンテ家が動いてます。医家を派遣するようにと)
(みたいだね。外にわんさかいるよ。タレンテ家だけじゃないみたい)
(?)
(どうしてもこの館に入りたいみたいだね、見舞いとかじゃなくて)
(外に出たくないんだけどな。
わたしを呼んでくれる?そこで商談しちゃうから)
(え?呼ぶ?)
(そう、ビャクが戻るから、それで呼ぶって)
(わかりました)
「どうした?ウソがばれて、声が出ぬのか?
ああ、そのようにしてるんだったな。
どういうことか、説明していただこう。」
「父上?」
あ、ビャクが戻ってきた。かしこいな。
紙を取り出し、イスナペンでこう書いた。
”状況が替わったようです。
わたしでは対処できない。
モウ様をここにお呼びしたほうがいいようです。
よろしいか?”
「呼ぶ?お前がか?呼べるのなら呼んでくれ。」
”いえ、トビヘビです。ここにいますから。
では、呼びますね”
懐から出したビャクはすぐに消えていった。
(モウ様?)
(ん)
「このような来訪の無礼にまずは謝罪を。ムムロズ殿。」
「な!」
「モウ殿!お怪我はないのですか?」
「ふふ。もちろん。あ、これ、よかったらどうぞ。
キトロスのジャム、砂糖煮ですね。パンに付けてどうぞ。」
「わ!うれしいです。ありがとうございます。」
「クインタ!」
「あ!」
「ムムロズ殿?座ってもよろしいですか?
そして商談をしたいのですが?」
「・・・。」
「この移動による来訪が許せないとおっしゃるのは当然。
ただ、臨時会合で名指しでなぶられたもので。
ちょっと姿をくらまそうかと。
が、商談はしたいのでね。」
「・・・・いや、此度の商談はなかったことに。」
「父上!」
「それは残念だ。
では、ツミール?帰ろうか?
ツミールは門から出て。わたしは気配を消してついていくから。」
(いいのですか?)
「いいよ、いいよ。
移動がまずかったのか、緑目がまずかったのか。」
モウ様は緑目だった。
驚いた。
それを見た自分がまったく驚かなかったことにだ。
それほどに、モウ様はいつも通りだった。
クインタ殿もそう言われてはじめてモウ様が緑目だと気付く。
・・・・彼はキトロスの手土産に夢中だったから。
「陸鳥の砂、卵、ザス、なにがまずかったのか。
化粧はいいと思ったんだけどね。
みんなキレイから必要なかったのかな?
アガッター関連がまずいのか。
もしかして、そんなこと関係なしに、タフトとしてまずいのか。
仕方がないよ。」
「父上!!」
「・・・・・。」
「ならば、モウ殿!わたしと商談を!!」
「クインタ!ならん!!」
「うふふふふ。クインタ殿?悪いがそれはできない。
モウモウ商会は中門顔役と取引がしたいんだ。
あなたではない。」
「!」
「では。
ムムロズ殿?失礼します。
念のために言っておきますが、
この者はわたしものだ。
赤い塊のモウと呼ばれるわたしのね。
傷など付けぬように。」
(モウ様?)
(一応ね。誰が聞いてるかもわからないから)
(はい)
(外に出たら、そのままコットワッツの館に来てくれる?)
(あ、タミナ殿が外で待ってるんです。話があると)
(ふーん。それ大事?)
(いえ。)
(じゃ、帰ろう)
(はい!)
「では、失礼しますね。
クインタ殿?申し訳ないんですが、ツミールを門まで送ってもらえますか?
あ、わたしは気配を消して出ていきますので。」
「・・・・移動ではなく?」
「いや、もったいないでしょ?砂漠石が。
商売できなかったのに、使えないんですよ。
モウモウ商会は財政が厳しいので。」
「・・・・・。」
「いや、ほんと、ムムロズ殿?笑顔大事ですよ?」
「こちらも商談ができなかったんだ、笑えるわけがない。」
「そりゃごもっともで。」
「わたしも門まで送ろう。」
「あ、そうですか。では行きましょう。」
「悪いが、わたしの肩につかまってくれるか?
一緒に外に出ると言って、居残られても困る。」
「んー、殿方につかまるのは、人妻的に問題ですよ?」
「!」
ならば、どうするか?
クインタ殿につかまって外に出ることになった。
それをクインタ殿はかなり不満のようだ。
なぜなら、自分が男と見られていないということだから。
これには、ムムロズ殿も深いため息をついていた。
外に出る間、
モウ様はクインタ殿とわたしにだけ声を飛ばす。
(クインタ?モウだ。わかるね?ただ聞いてほしい。
我ら3人は商売人としてはまだまだ素人。
が、ムムロズ殿は闘い、命のやり取りにおいては天上の人だ。
たとえ現役ではなくてもね。
その勘、引き際、生半可で習得なんぞできない。
だから、商売人のおじい様、カリク殿は長年傍においていたんだよ。
その彼が手を引くと言っている。
何かある。商売上の損得じゃない。
わたしでは気付かない何かがここに忍んでいるのかも?
現にわたしたちの廻りに守りの気を纏わせている。
あなただけではない。わたしとツミールにもだ。
ああ、この会話はムムロズ殿でもわからんよ。
何かしているとは思っているだろうけどね。
あとで父上に聞いてみな。
教えてくれない、納得いかないというのなら、
その域にまで己が達していないということ。
精進だな。
それでもおかしいというのなら連絡を。
どうやってがいいだろうか?ま、それを考えるのも鍛錬だね。
お互い頑張ろう)
クインタ殿はなにも表情を変えずに黙って聞いていた。
吹出してしまったムムロズ殿は、息を整え、
腹に力を入れるが、わたしの方を見ると、ひきつけを起したようになる。
クインタ殿に背中をさすってもらう始末だ。
その間に、クインタ殿は申し訳ない、と恐縮しきり。
ビャクとクーはどこかに行ってしまった。
こちらは文字カードを出して、
ツイミの代理で名は、ツミール、
声が出ないこと伝える。
「父上?わたしが替わりますか?」
「いや、大丈夫。
はー、で?ツイミ殿?何用ですか?」
「?代理の方ですよ?名はツミール殿と?」
「・・・・ああ、そうだったな。失礼。
それで?」
手紙を渡した。
-資産院副院長 ツイミです。
-手紙を渡す人物の詮索は不要です。
-わたしが最も信頼できる人物なので。
-コットワッツ、モウ様がムムロズ殿を寄こしてくれと
-連絡がありました。
-本来ならば、伺うのが筋ですが、
-臨時会合でのことがあり、動けないとのこと。
-申し訳ないが、すぐにでも来ていただきたいとのことです。
「臨時会合?」
”撃たれました”
これは文字カードだ。
カリク殿ではないんだ、どう聞いてくるかは
最初からわかっている。
「・・・それは聞いている。事実かどうかはわからないがな。
ならば、商談どころではないだろ?」
”それはモウ様にお会いすればわかること。
”すでにこの話が広まっていることでしょう、下町までね。
”皆が面会を求めているとおもいます。
”が、コットワッツ領主セサミナ殿は全て断ると思います。
”そのなかで、ムムロズ殿のみお会いすることができます。
”この好機、十分にお使いください。
”会われるのでしたら、お急ぎを。
”断るのでしたら、それでも結構です。
「・・・・そもそも、モウ殿がこちらにやってくるの予定だ。
撃たれたから来れないのなら、商談ではないはず。
断りの連絡ならまだしも、モウ殿は何を考えている?
いや、コットワッツか?
わたしを滞在館に呼んでどうするんだ?」
ここがカリク殿と違うところだな。
カリク殿なら、すぐにでも館に向かうだろう。
”そうお考えるのは想定内。
”では、断るということで?
部屋の扉がたたかれ、従者が手紙をもって入ってくる。
そろそろ皆が知るところだろうな。
どのように伝わっているのだろう?
応対したクインタ殿が驚いている。
「父上!本当の話だ!!」
「かまわん、読み上げろ!」
クインタ殿を見ずにわたしを凝視する。
わたしの反応を見るつもりか?
わたしを誰だと思っているんだ?
考えが表情にでる訳がない。
「
コットワッツ領、領主セサミナが護衛モウが
銃で撃たれ、重症。
医家を手配できるものはすぐに滞在館に派遣されたし。
と。」
(へ?)
声が出なくてよかった。
どうして?
「どこから?」
「これは、タレンテ家からです。家名できています。」
(モウ様?タレンテ家が動いてます。医家を派遣するようにと)
(みたいだね。外にわんさかいるよ。タレンテ家だけじゃないみたい)
(?)
(どうしてもこの館に入りたいみたいだね、見舞いとかじゃなくて)
(外に出たくないんだけどな。
わたしを呼んでくれる?そこで商談しちゃうから)
(え?呼ぶ?)
(そう、ビャクが戻るから、それで呼ぶって)
(わかりました)
「どうした?ウソがばれて、声が出ぬのか?
ああ、そのようにしてるんだったな。
どういうことか、説明していただこう。」
「父上?」
あ、ビャクが戻ってきた。かしこいな。
紙を取り出し、イスナペンでこう書いた。
”状況が替わったようです。
わたしでは対処できない。
モウ様をここにお呼びしたほうがいいようです。
よろしいか?”
「呼ぶ?お前がか?呼べるのなら呼んでくれ。」
”いえ、トビヘビです。ここにいますから。
では、呼びますね”
懐から出したビャクはすぐに消えていった。
(モウ様?)
(ん)
「このような来訪の無礼にまずは謝罪を。ムムロズ殿。」
「な!」
「モウ殿!お怪我はないのですか?」
「ふふ。もちろん。あ、これ、よかったらどうぞ。
キトロスのジャム、砂糖煮ですね。パンに付けてどうぞ。」
「わ!うれしいです。ありがとうございます。」
「クインタ!」
「あ!」
「ムムロズ殿?座ってもよろしいですか?
そして商談をしたいのですが?」
「・・・。」
「この移動による来訪が許せないとおっしゃるのは当然。
ただ、臨時会合で名指しでなぶられたもので。
ちょっと姿をくらまそうかと。
が、商談はしたいのでね。」
「・・・・いや、此度の商談はなかったことに。」
「父上!」
「それは残念だ。
では、ツミール?帰ろうか?
ツミールは門から出て。わたしは気配を消してついていくから。」
(いいのですか?)
「いいよ、いいよ。
移動がまずかったのか、緑目がまずかったのか。」
モウ様は緑目だった。
驚いた。
それを見た自分がまったく驚かなかったことにだ。
それほどに、モウ様はいつも通りだった。
クインタ殿もそう言われてはじめてモウ様が緑目だと気付く。
・・・・彼はキトロスの手土産に夢中だったから。
「陸鳥の砂、卵、ザス、なにがまずかったのか。
化粧はいいと思ったんだけどね。
みんなキレイから必要なかったのかな?
アガッター関連がまずいのか。
もしかして、そんなこと関係なしに、タフトとしてまずいのか。
仕方がないよ。」
「父上!!」
「・・・・・。」
「ならば、モウ殿!わたしと商談を!!」
「クインタ!ならん!!」
「うふふふふ。クインタ殿?悪いがそれはできない。
モウモウ商会は中門顔役と取引がしたいんだ。
あなたではない。」
「!」
「では。
ムムロズ殿?失礼します。
念のために言っておきますが、
この者はわたしものだ。
赤い塊のモウと呼ばれるわたしのね。
傷など付けぬように。」
(モウ様?)
(一応ね。誰が聞いてるかもわからないから)
(はい)
(外に出たら、そのままコットワッツの館に来てくれる?)
(あ、タミナ殿が外で待ってるんです。話があると)
(ふーん。それ大事?)
(いえ。)
(じゃ、帰ろう)
(はい!)
「では、失礼しますね。
クインタ殿?申し訳ないんですが、ツミールを門まで送ってもらえますか?
あ、わたしは気配を消して出ていきますので。」
「・・・・移動ではなく?」
「いや、もったいないでしょ?砂漠石が。
商売できなかったのに、使えないんですよ。
モウモウ商会は財政が厳しいので。」
「・・・・・。」
「いや、ほんと、ムムロズ殿?笑顔大事ですよ?」
「こちらも商談ができなかったんだ、笑えるわけがない。」
「そりゃごもっともで。」
「わたしも門まで送ろう。」
「あ、そうですか。では行きましょう。」
「悪いが、わたしの肩につかまってくれるか?
一緒に外に出ると言って、居残られても困る。」
「んー、殿方につかまるのは、人妻的に問題ですよ?」
「!」
ならば、どうするか?
クインタ殿につかまって外に出ることになった。
それをクインタ殿はかなり不満のようだ。
なぜなら、自分が男と見られていないということだから。
これには、ムムロズ殿も深いため息をついていた。
外に出る間、
モウ様はクインタ殿とわたしにだけ声を飛ばす。
(クインタ?モウだ。わかるね?ただ聞いてほしい。
我ら3人は商売人としてはまだまだ素人。
が、ムムロズ殿は闘い、命のやり取りにおいては天上の人だ。
たとえ現役ではなくてもね。
その勘、引き際、生半可で習得なんぞできない。
だから、商売人のおじい様、カリク殿は長年傍においていたんだよ。
その彼が手を引くと言っている。
何かある。商売上の損得じゃない。
わたしでは気付かない何かがここに忍んでいるのかも?
現にわたしたちの廻りに守りの気を纏わせている。
あなただけではない。わたしとツミールにもだ。
ああ、この会話はムムロズ殿でもわからんよ。
何かしているとは思っているだろうけどね。
あとで父上に聞いてみな。
教えてくれない、納得いかないというのなら、
その域にまで己が達していないということ。
精進だな。
それでもおかしいというのなら連絡を。
どうやってがいいだろうか?ま、それを考えるのも鍛錬だね。
お互い頑張ろう)
クインタ殿はなにも表情を変えずに黙って聞いていた。
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