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816:期待した自分
しおりを挟む「この感じに近いです。
でも、だったらムムロズさんのじゃないとおもう。
彼の守りの気はわかりましたから。
ムムロズさんは確かに守りの気を纏わせてくれていたと思います。
館にいる間は。
守るというか、いらぬことが起きないようにかな?
ツイミさんのとわたしのはまた別口だと考えたほうがいいかもしれない。
おなじか、それぞれ違うか。
可能性は100以上だ。
もっと単純で、ムムロズさんの守りの気ではない、
本人の気をわたしが嫌がっただけかもしれない。
商売できなかったので。」
「ツイミのは外したんだ。モウちゃんのは?消えた?」
「守りの気だと思ったんで、タミナ嬢に移動してもらいました。」
「あー。そういうことできるのね。
じゃ、そのタミナはどうした?」
ツイミさんが外に出てからのことを説明している。
わたしは少し上の空だ。
さっきのニックさんの気配。
考えてみればわかることだ。
我が半身のマティスが傍にいようが、
お互いが対象の緑の目になろうが、好みというのがある。
わたしの好み、200%がニックさんだ。
それがさ、フワサーって体を覆うんだよ?
照れるよね。
ちょっと期待した自分がいた。
でも、これ。
逆ならどんなのと考えてしまった。
私の好みはあんな女性なんだ。
好きとか、嫌いとかではない。
あくまでも好みだ。
愛しい人が一番、愛してる。
だけど、ほら、いいな!
・・・・いやだ。
自分がされていやなことをしてしまった。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
タミナの話が終わり、
ワイプはオートが判断すべきだが、
石の出所は調べておきますと言うに留まった。
愛しい人はニックの気を受けてから、
気が散っている。
わかっている。
なにも悩むことはないのに。
もし、緑目でなくなった時、
どうすればいいか教えてくれたのはあなたなのに。
私が好む石鹸の香のようなものだといったのに。
それと添い遂げるとかの話ではないといったのに。
緑目の対象と好むものとまったく違うものだ。
私があなたが考えたようなことを、
あり得ないが、言ったとしても、
あなたは、そうなんだ、と思うだけだ。
あなたがニックを好みだと言ったことに、
今は何も思わない。
あなたの対象が私だからだ。
大丈夫だと言えばいいか?
気遣っていってるとでも思うのだろうか?
だれか、女を褒めてみるか?
それはしたくないしできない。試すことはしない。
彼女も緑目なのに。
私と違うのだろうか?
緑目になり、自分の気持ちの変化も理解できた。
彼女は?
最初からだと思うよ?体の変化が追いついたんだね
最初から?
だったら、対象は私ではない。
わたしと会った時から?
最初から、わたしの傍にずっといたが、
それはここのことを知らなかったからだ。
離れたのは、私がセサミナを優先したときだけだ。
緑目が対象から離れられるのか?
無理だろう。
では、その後?
私が緑目に完全になるころ?同じようにか?
いや、少し遅れてか?
あの時、鏡越しにみた緑目が最初か?
遅れて体の変化に追いついたと?
自分の都合のいい様に考えているのか?
いや、それが一番納得がいく。
納得できればいい。
私も、彼女も。
では、すぐにでもなんてことはないと気付くはず。
好みはあくまでも好みだ。
それで私が悲しむことはない。
・・・・・・。
が、打倒ニックは変わらない。
それは昔からだ。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「へー、コットワッツ?5歳で次期領主に決まった、
その兄貴か?なんで軍に?領主になれなかったから?」
「ニック。そんなことは関係ない。
ガイライだ。で、これはニック。軍に入れば家柄は関係ない。
まずは成人まで見習いだ。頑張ってくれ。」
「関係なくはないだろ?家からの支援は違うんだから。
けど、そうだな、そんなこと関係ないか。
関係あるのは、体力だね。どう?なんかしてた?」
「13の時から剣術を。」
「へー。ちょっと見せて?」
「ニック、後だ。まだ、新人たちの面談が終わってない。」
「あいよ。新副隊長どのは厳しいねー。」
「ニックがなるか?わたしはそのほうがいいが?」
「遠慮しとくよ。毎日、酒20樽のんでいいなら考えるけど?」
「・・・・・鍛錬もできないだろ?それでは。」
「25樽目までは問題ない。手加減できないけど。」
「・・・・。」
最初から酒飲みだ。
「じゃ、1人ずつかかってこい!
得意なものでいいぞ?」
「いいぞー、じゃ、次ね!
お!剣ね。よし、こい!!」
「まった!まった!剣?勝手に振り回してたんじゃないのね?
師がいるの?だれ?」
「・・・・・ポルトフィー?
あー、鍛錬も含めて?1年?
うん。余計なことはしないほうがいいな。
槍は?はじめて?良し!それだ!
剣の鍛錬は教えてもらった通りにやれ。
槍は俺が教える。
で、あとは、お前が考えて鍛錬しろ?」
槍では手も足も出なかった!!
ちくしょう!!
「マティス?それ、こっちよこせ。
で、お前はこっちな。同じもんだよ。」
「それな、そっちじゃなくて、こっちな?」
今にして思えば、毒でも仕込まれていたか?
「え?興味ないの?
いや、かまわんけど?じゃ、あの女どもがいなくてもいいと?
そうね、静かになるほうがいいね。」
その後本当に静かになった。
私に挑んでくるものも少なくなる。
「おい!マティス!
これが手合わせしたいって!!」
「資産院ワイプです。
ええ、剣のマティスの名前はもちろん。
わたしも鍛錬のワイプと呼ばれてますよ?
腕は、内緒ですが、それなりに。
今は?単独鍛練中?いいですね!
わたしも参加していいですか?その後手合わせを!」
「いいよ?お前の鍛錬についてこれるんなら、
腕もあるってことなんだから。
俺はその内容は、どうなのっておもうけど?」
「じゃ、俺が見とくから。
槍な?剣はダメ。なんでか?
それがわからんのだったら、ダメだ!」
剣ではワイプを殺してしまうから?
いや違うな。
剣だと、ワイプも本性を出すからだ。
「勝負ありだ!!止めろ!!」
あの時きっちりワイプを始末しておけばよかった!
ニックが止めるからだ!!
「お前な、ちょっと、いろいろ勉強してこい。
来年成人だろ?
そうじゃなくて、女だよ!!」
誘われるままに女を抱いたが、
それがどうして勉強になるのかいまだにわからん。
女の扱い方ということか?
すでに必要ないことだ。
ルンバが言うように、愛しい人が喜ぶことを極めればいい。
「じゃ、正式に軍にはいると?
家を出るんだな?家族とよく話し合ってこいよ?
ん?これは皆に言うことだよ?」
父とは話した。
セサミナとは?じっとこっちを見ていただけだったな。
話せばよかった。もっと、たくさん。
そうすれば、どうなっていた?
どうにもならぬことを考えても仕方がない。
どうなっていたと考えても、
愛しい人は私の元に来るのだから。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
誰かに相談したい。
だれに?
妹たちは、実は初恋がセサミンだ。
セサミン一筋!これは盛大に惚気られた。
ペリフロも違う。
ドロインさん?
なんか、逆に壮大な恋絵巻を聞くことになりそうだから、
次回に。
あ!
女将さんだ!そうだ!
酸いも甘いも知ってそうだもの!!
うん!そうしよう!
今欲しい助言は一般論的な心構えだ。
だって、恋したの初めてなんだもの。
人に耳年増的に、いや、この言葉は若い女性に使うらしいが、
ほんとに年増なんだが、アドバイスできる。
が、自分が当事者になるとどうしていいかわからん。
うん!
女将さんに会いに行こう!
京都に行こう!的に!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「モウ?まだ疲れが抜けませんか?
あまり話を聞いていないようですが?」
「え?ちがいますよ?ちょっと考え事です。」
「なんです?」
「えっと、さっきのね、ニックさんがしてくれたやつ?
師匠のは?それとガイライもどんなのになるの?」
「受けなくていい!!特にワイプは!!」
「そうですね。それで、わたしと認識されると意識して外すでしょ?
しませんよ?師は常に弟子を見ていると思って下さい。
マティス君もね?」
「・・・・・。」
「わかりました。じゃ、ガイライは?」
「かまいませんよ?わかりますか?」
「?」
「わかりませんか?」
「・・・うん。ごめん。」
「ふふ。でははがしますね?」
「あ!いつもある感じが無くなった!そうか、あれはガイライなんだ。
あ!もどった!!」
「ええ。臣なので、つながりが常にあります。
はがすほうが難しかったですね。はじめての経験ですよ。」
「こういうの練習したの?マティスは?」
「しらん。」
「ガイライの世代で、すでに教えてない。
ガイライは耳があれだったから、俺が教えたんだよ。」
なるほど。
時代で必修科目が違うと。
そんな話に脱線してしまった。
いかん、いかん。
ん?
オーロラがずっと黙っている。
いや、会話に参加することはないのだが、
考え込んでいるのだ。
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