1 / 69
第1話:水平器とため息
しおりを挟む
緑色の液体の中で、白い気泡が迷子のように震えていました。
私はその小さな泡を見つめながら、深いため息を吐き出しました。恋人の裏切りを知った乙女のようなため息ではありません。
計算と実測の致命的なズレを目の当たりにした、現場監督のような重い吐息です。
「……傾いていますわね」
「お嬢様、また壁とお話しされているのですか?」
呆れを含んだ声が背後から聞こえました。
振り返ると、私の専属侍女であるロッテが、泥で汚れないようにドレスの裾を持ち上げながら、困り顔で立っています。
「ロッテ、見てごらんなさい。この基礎部分の立ち上がり、図面より三センチもズレています。これでは荷重の偏心が起きて、十年もしないうちに床にビー玉が転がる家になりますわ」
私が手に持っていたのは、扇子ではなく真鍮製の水平器です。
今日の私は、公爵令嬢ジュリアンナ・フォン・ヴィクトルとしてではなく、この国の王太子殿下が建設中の愛の新居を視察しに来た、ただの建築オタクとしてここに立っていました。
「荷重の……、ヘンシン? お嬢様、それはつまり、プリンをお皿に出したときに、ぐにゃっと崩れちゃうみたいなことですか?」
「ええ、その通りです。素晴らしい例えですね、ロッテ。そして崩れるのはプリンだけではなく、そこに住む人々の生活そのものです」
私は手帳を取り出し、羽根ペンでさらさらと数値を書き込みました。
ここは王都の郊外、風光明媚な湖畔の埋立地です。
景色は最高ですが、地盤は最悪。
本来なら、地下深くの支持層まで杭を打たねばならない軟弱地盤です。
しかし、現場の土の色を見る限り、明らかに地盤改良が行われた形跡がありません。
「このN値では、液状化現象待ったなしですわ……。砂上の楼閣とはよく言ったものですけれど、ここは泥上の棺桶になりかねません」
「かんおけ!? お嬢様、言葉が不吉すぎます!」
「事実ですもの。美しさとは、表面的な装飾ではなく、構造的な安定の中にこそ宿るのです。それを理解していない人間が多すぎます」
私が水平器をドレスのポケット(自作の特大ポケット)にしまおうとした、その時でした。
「――また、そんな薄汚い場所にいるのか。ジュリアンナ」
冷ややかな、けれど無駄によく響くバリトンボイス。
建設現場の入り口に、きらびやかな衣装を纏った男女が立っていました。
この国の第一王子であり、私の婚約者でもあるレイモンド殿下。
そして、その腕にツタ植物のように絡みついているのは、男爵令嬢のシルヴィア様です。
「ごきげんよう、殿下。シルヴィア様も」
私は優雅にカーテシーを行いました。
靴底には泥がついていますが、背筋は鉄筋コンクリートのように真っ直ぐです。
「ジュリアンナ、君には恥じらいというものがないのか? 建設中の現場で、労働者のように歩き回って。私の婚約者として恥ずかしいとは思わないのか」
レイモンド殿下は、整った眉を寄せて私を睨みつけました。
金髪碧眼、絵本から出てきたような王子様ですが、残念ながらその審美眼は曇りガラスのようです。
「恥ずべきは私ではなく、この基礎工事の杜撰さですわ、殿下。先ほど確認しましたが、支持層への到達深度が不足しています。このまま上物を建てれば、数年で不同沈下を起こします」
私は努めて冷静に、事実だけを伝えました。
これは未来の王妃としての、最後の慈悲のような助言です。
しかし、殿下は鼻で笑いました。
「ふどう……、なんだって? また君の退屈な講釈か。いいかジュリアンナ、私は君に、現場監督になってほしいわけではない。シルヴィアを見てみろ。彼女のように、ただ美しく、私の隣で微笑んでいればいいんだ」
殿下の腕の中で、シルヴィア様が小首を傾げました。
ピンク色のふわふわとしたドレスは、工事現場には最も不似合いな装いですが、殿下にはそれが花に見えるのでしょう。
「そうですよぉ、ジュリアンナ様ぁ。難しいことは職人さんに任せればいいじゃないですかぁ。私、このお屋敷が出来上がるの、すっごく楽しみなんです! だって、壁は大理石にするってレイモンド様が約束してくださったんですもの!」
シルヴィア様が無邪気に笑い、殿下がその頭を撫でます。
「ああ、もちろんだ。君のために最高級の大理石を用意させた。……聞いているのか、ジュリアンナ。君のように、基礎だの構造だのと、地面の下ばかり見ている女には、この夢の価値はわかるまい」
私は眼鏡の位置を人差し指で直しながら、二人をまじまじと観察しました。
地面の下を見ない人間は、足元を掬われる。
それは建築学の基本であり、人生の真理でもあります。
彼らが語る最高級の大理石の柱が、実は安物の煉瓦に化粧漆喰(スタッコ)を塗っただけの張りボテであることも、私は先ほどの触診で見抜いていました。
けれど、それを今ここで指摘するのは無粋というものでしょう。
荷重計算のできない柱に、重い屋根を載せようとしている。
それが彼らの関係性そのものです。
「……そうですわね。私には、その夢は少し不安定すぎて、めまいがいたします」
「可愛げのない女だ。君との会話は、まるで辞書と話しているようで疲れる」
レイモンド殿下は吐き捨てるように言い、シルヴィア様の腰を抱いて去っていきました。
「行きましょう、シルヴィア。テラスのデザインについて君の意見を聞きたいんだ」
「はぁい、レイモンド様!」
二人の背中が見えなくなると、ロッテがおずおずと私に近づいてきました。
*
(※ロッテ視点)
お嬢様が、また難しい顔をして固まっています。
レイモンド殿下にひどいことを言われて、きっと傷ついているに違いありません。
お嬢様はいつだって正しいことを言っているだけなのに、どうして誰もわかってくれないんでしょう。
「あの、お嬢様……。元気出してください。あんな、中身がスッカスカのスポンジケーキみたいな王子の言うことなんて、気にしちゃダメです!」
私が精一杯の悪口(のつもり)を言うと、お嬢様は意外そうな顔でこちらを見ました。
そして、くすりと笑ったのです。
「ふふ、ロッテ。スポンジケーキならまだマシですわ。少なくとも空気を含んで柔軟性がありますもの。彼らは……、そうね、配合を間違えて固まり損ねたセメントのようなものよ」
お嬢様は全く傷ついていませんでした。
それどころか、その瞳の奥には、新しい設計図を引くときのような、鋭く冷徹な光が宿っていました。
「ロッテ、屋敷に戻りましょう」
「はい! ……えっと、お嬢様って、つらくても泣かないんですか?」
「泣く? どうして私が? 欠陥住宅に住まずに済むかもしれないのですよ? むしろ祝杯をあげたい気分ですわ」
お嬢様は泥だらけの靴で、力強く地面を踏みしめました。
「亀裂は、もう入っています。あとは、いつ崩落するか。……その崩壊の音色が、今から楽しみでなりませんわ」
お嬢様がつぶやいたその言葉は、まるで建物の解体工事の合図のように聞こえました。
私はブルっと身震いをして、慌ててお嬢様の後を追いました。
これから何が起きるのかはわかりませんが、お嬢様が水平器を取り出した時は、何かが水平になるまで終わらないということだけは、私にもわかっていたのです。
私はその小さな泡を見つめながら、深いため息を吐き出しました。恋人の裏切りを知った乙女のようなため息ではありません。
計算と実測の致命的なズレを目の当たりにした、現場監督のような重い吐息です。
「……傾いていますわね」
「お嬢様、また壁とお話しされているのですか?」
呆れを含んだ声が背後から聞こえました。
振り返ると、私の専属侍女であるロッテが、泥で汚れないようにドレスの裾を持ち上げながら、困り顔で立っています。
「ロッテ、見てごらんなさい。この基礎部分の立ち上がり、図面より三センチもズレています。これでは荷重の偏心が起きて、十年もしないうちに床にビー玉が転がる家になりますわ」
私が手に持っていたのは、扇子ではなく真鍮製の水平器です。
今日の私は、公爵令嬢ジュリアンナ・フォン・ヴィクトルとしてではなく、この国の王太子殿下が建設中の愛の新居を視察しに来た、ただの建築オタクとしてここに立っていました。
「荷重の……、ヘンシン? お嬢様、それはつまり、プリンをお皿に出したときに、ぐにゃっと崩れちゃうみたいなことですか?」
「ええ、その通りです。素晴らしい例えですね、ロッテ。そして崩れるのはプリンだけではなく、そこに住む人々の生活そのものです」
私は手帳を取り出し、羽根ペンでさらさらと数値を書き込みました。
ここは王都の郊外、風光明媚な湖畔の埋立地です。
景色は最高ですが、地盤は最悪。
本来なら、地下深くの支持層まで杭を打たねばならない軟弱地盤です。
しかし、現場の土の色を見る限り、明らかに地盤改良が行われた形跡がありません。
「このN値では、液状化現象待ったなしですわ……。砂上の楼閣とはよく言ったものですけれど、ここは泥上の棺桶になりかねません」
「かんおけ!? お嬢様、言葉が不吉すぎます!」
「事実ですもの。美しさとは、表面的な装飾ではなく、構造的な安定の中にこそ宿るのです。それを理解していない人間が多すぎます」
私が水平器をドレスのポケット(自作の特大ポケット)にしまおうとした、その時でした。
「――また、そんな薄汚い場所にいるのか。ジュリアンナ」
冷ややかな、けれど無駄によく響くバリトンボイス。
建設現場の入り口に、きらびやかな衣装を纏った男女が立っていました。
この国の第一王子であり、私の婚約者でもあるレイモンド殿下。
そして、その腕にツタ植物のように絡みついているのは、男爵令嬢のシルヴィア様です。
「ごきげんよう、殿下。シルヴィア様も」
私は優雅にカーテシーを行いました。
靴底には泥がついていますが、背筋は鉄筋コンクリートのように真っ直ぐです。
「ジュリアンナ、君には恥じらいというものがないのか? 建設中の現場で、労働者のように歩き回って。私の婚約者として恥ずかしいとは思わないのか」
レイモンド殿下は、整った眉を寄せて私を睨みつけました。
金髪碧眼、絵本から出てきたような王子様ですが、残念ながらその審美眼は曇りガラスのようです。
「恥ずべきは私ではなく、この基礎工事の杜撰さですわ、殿下。先ほど確認しましたが、支持層への到達深度が不足しています。このまま上物を建てれば、数年で不同沈下を起こします」
私は努めて冷静に、事実だけを伝えました。
これは未来の王妃としての、最後の慈悲のような助言です。
しかし、殿下は鼻で笑いました。
「ふどう……、なんだって? また君の退屈な講釈か。いいかジュリアンナ、私は君に、現場監督になってほしいわけではない。シルヴィアを見てみろ。彼女のように、ただ美しく、私の隣で微笑んでいればいいんだ」
殿下の腕の中で、シルヴィア様が小首を傾げました。
ピンク色のふわふわとしたドレスは、工事現場には最も不似合いな装いですが、殿下にはそれが花に見えるのでしょう。
「そうですよぉ、ジュリアンナ様ぁ。難しいことは職人さんに任せればいいじゃないですかぁ。私、このお屋敷が出来上がるの、すっごく楽しみなんです! だって、壁は大理石にするってレイモンド様が約束してくださったんですもの!」
シルヴィア様が無邪気に笑い、殿下がその頭を撫でます。
「ああ、もちろんだ。君のために最高級の大理石を用意させた。……聞いているのか、ジュリアンナ。君のように、基礎だの構造だのと、地面の下ばかり見ている女には、この夢の価値はわかるまい」
私は眼鏡の位置を人差し指で直しながら、二人をまじまじと観察しました。
地面の下を見ない人間は、足元を掬われる。
それは建築学の基本であり、人生の真理でもあります。
彼らが語る最高級の大理石の柱が、実は安物の煉瓦に化粧漆喰(スタッコ)を塗っただけの張りボテであることも、私は先ほどの触診で見抜いていました。
けれど、それを今ここで指摘するのは無粋というものでしょう。
荷重計算のできない柱に、重い屋根を載せようとしている。
それが彼らの関係性そのものです。
「……そうですわね。私には、その夢は少し不安定すぎて、めまいがいたします」
「可愛げのない女だ。君との会話は、まるで辞書と話しているようで疲れる」
レイモンド殿下は吐き捨てるように言い、シルヴィア様の腰を抱いて去っていきました。
「行きましょう、シルヴィア。テラスのデザインについて君の意見を聞きたいんだ」
「はぁい、レイモンド様!」
二人の背中が見えなくなると、ロッテがおずおずと私に近づいてきました。
*
(※ロッテ視点)
お嬢様が、また難しい顔をして固まっています。
レイモンド殿下にひどいことを言われて、きっと傷ついているに違いありません。
お嬢様はいつだって正しいことを言っているだけなのに、どうして誰もわかってくれないんでしょう。
「あの、お嬢様……。元気出してください。あんな、中身がスッカスカのスポンジケーキみたいな王子の言うことなんて、気にしちゃダメです!」
私が精一杯の悪口(のつもり)を言うと、お嬢様は意外そうな顔でこちらを見ました。
そして、くすりと笑ったのです。
「ふふ、ロッテ。スポンジケーキならまだマシですわ。少なくとも空気を含んで柔軟性がありますもの。彼らは……、そうね、配合を間違えて固まり損ねたセメントのようなものよ」
お嬢様は全く傷ついていませんでした。
それどころか、その瞳の奥には、新しい設計図を引くときのような、鋭く冷徹な光が宿っていました。
「ロッテ、屋敷に戻りましょう」
「はい! ……えっと、お嬢様って、つらくても泣かないんですか?」
「泣く? どうして私が? 欠陥住宅に住まずに済むかもしれないのですよ? むしろ祝杯をあげたい気分ですわ」
お嬢様は泥だらけの靴で、力強く地面を踏みしめました。
「亀裂は、もう入っています。あとは、いつ崩落するか。……その崩壊の音色が、今から楽しみでなりませんわ」
お嬢様がつぶやいたその言葉は、まるで建物の解体工事の合図のように聞こえました。
私はブルっと身震いをして、慌ててお嬢様の後を追いました。
これから何が起きるのかはわかりませんが、お嬢様が水平器を取り出した時は、何かが水平になるまで終わらないということだけは、私にもわかっていたのです。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】前代未聞の婚約破棄~なぜあなたが言うの?~【長編】
暖夢 由
恋愛
「サリー・ナシェルカ伯爵令嬢、あなたの婚約は破棄いたします!」
高らかに宣言された婚約破棄の言葉。
ドルマン侯爵主催のガーデンパーティーの庭にその声は響き渡った。
でもその婚約破棄、どうしてあなたが言うのですか?
*********
以前投稿した小説を長編版にリメイクして投稿しております。
内容も少し変わっておりますので、お楽し頂ければ嬉しいです。
「予備」として連れてこられた私が、本命を連れてきたと勘違いした王国の滅亡フラグを華麗に回収して隣国の聖女になりました
平山和人
恋愛
王国の辺境伯令嬢セレスティアは、生まれつき高い治癒魔法を持つ聖女の器でした。しかし、十年間の婚約期間の末、王太子ルシウスから「真の聖女は別にいる。お前は不要になった」と一方的に婚約を破棄されます。ルシウスが連れてきたのは、派手な加護を持つ自称「聖女」の少女、リリア。セレスティアは失意の中、国境を越えた隣国シエルヴァード帝国へ。
一方、ルシウスはセレスティアの地味な治癒魔法こそが、王国の呪いの進行を十年間食い止めていた「代替の聖女」の役割だったことに気づきません。彼の連れてきたリリアは、見かけの派手さとは裏腹に呪いを加速させる力を持っていました。
隣国でその真の力を認められたセレスティアは、帝国の聖女として迎えられます。王国が衰退し、隣国が隆盛を極める中、ルシウスはようやくセレスティアの真価に気づき復縁を迫りますが、後の祭り。これは、価値を誤認した愚かな男と、自分の力で世界を変えた本物の聖女の、代わりではなく主役になる物語です。
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
もう散々泣いて悔やんだから、過去に戻ったら絶対に間違えない
もーりんもも
恋愛
セラフィネは一目惚れで結婚した夫に裏切られ、満足な食事も与えられず自宅に軟禁されていた。
……私が馬鹿だった。それは分かっているけど悔しい。夫と出会う前からやり直したい。 そのチャンスを手に入れたセラフィネは復讐を誓う――。
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
彼女の離縁とその波紋
豆狸
恋愛
夫にとって魅力的なのは、今も昔も恋人のあの女性なのでしょう。こうして私が悩んでいる間もふたりは楽しく笑い合っているのかと思うと、胸にぽっかりと穴が開いたような気持ちになりました。
※子どもに関するセンシティブな内容があります。
平民とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の王と結婚しました
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・ベルフォード、これまでの婚約は白紙に戻す」
その言葉を聞いた瞬間、私はようやく――心のどこかで予感していた結末に、静かに息を吐いた。
王太子アルベルト殿下。金糸の髪に、これ見よがしな笑み。彼の隣には、私が知っている顔がある。
――侯爵令嬢、ミレーユ・カスタニア。
学園で何かと殿下に寄り添い、私を「高慢な婚約者」と陰で嘲っていた令嬢だ。
「殿下、どういうことでしょう?」
私の声は驚くほど落ち着いていた。
「わたくしは、あなたの婚約者としてこれまで――」
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる