殿下、その婚約破棄の宣言が、すべての崩壊の始まりだと気付いていますか?

※断罪シーンは4話からです。

「……位置よし。座標、誤差修正なし」

私はホールのちょうど中央、床のモザイク模様が星の形を描いている一点に立ち、革靴のつま先をコンコンと鳴らしました。

「今日、この場に貴様を呼んだのは他でもない。貴様の、シルヴィアに対する陰湿な嫌がらせ……、そして、未来の国母としてあるまじき『可愛げのなさ』を断罪するためだ!」

会場がざわめきます。

「嫌がらせ?」

「あの公爵令嬢が?」

殿下は勢いづいて言葉を続けました。

しかし、この断罪劇は、誰も予想しなかった方向へと転がり始めたのです。
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