39 / 100
第39話:しなびた野菜と、熱湯のショック療法
しおりを挟む
塩水選の普及により、王都から手足が燃える病の新たな患者は消えた。
だが、飢餓の脅威が去ったわけではない。
異常な低温と乾燥は続き、遠方から運ばれてくる貴重な生鮮食品に深刻なダメージを与えていた。
「……また廃棄ですか」
王都の青果市場にて。
アースガルド商会のガストンが、荷馬車の前で頭を抱えていた。
荷台に積まれているのは、南方の温暖な地域から数日かけて運ばれてきた、ホウレンソウやレタスなどの葉物野菜だ。
しかし、その姿は見るも無惨だった。
水分が抜けてシナシナになり、変色して、まるで濡れた雑巾のようにへたり込んでいる。
「途中の峠道が寒すぎて、凍傷になりかけた上に、乾燥した風で水分を奪われました。……これでは売り物になりません」
ガストンが悲しげに、しなびたホウレンソウをゴミ箱へ投げようとした。
「おい、待て!」
そこへ、食料視察に来ていたジェラルド殿下が通りかかった。
殿下は鼻をハンカチで押さえ、軽蔑したようにゴミ箱を蹴った。
「こんな腐った草を王都に持ち込むな! 疫病の次は、ゴミで埋め尽くす気か!」
「も、申し訳ございません殿下……。ですが、食料不足の折、少しでも野菜を届けようと……」
「言い訳無用! 見た目が全てだ。こんなクタッとした野菜など、見るだけで食欲が失せる。即刻焼却処分しろ! 豚でも食わんぞ!」
殿下の言葉に、周囲の市民たちも残念そうに俯く。
腹は減っているが、確かにこのドロドロになりかけた野菜を食べるのは勇気がいる。
「……相変わらず、見る目がおありになりませんね、殿下」
「む? マリアンヌか!」
私が人混みをかき分けて現れると、殿下は露骨に嫌な顔をした。
「なんだ、また説教か? 見ろ、このゴミを。これを宝だとは言わせんぞ。完全に死んでいるじゃないか」
「死んでいませんわ。……ただ気絶しているだけです」
私はゴミ箱から、しなびたレタスを拾い上げた。
フニャフニャで、芯まで柔らかくなっている。
「植物の生命力を侮らないでください。彼らは水分を失って、仮死状態になって身を守っているのです。……適切なショック療法を与えれば、叩き起こせますわ」
「ショック療法だと?」
「ええ。セバス、お湯を用意して。温度はきっかり50度でね」
市場の一角に、湯気を立てる大きな鍋が用意された。
「お嬢様、50度です。……お風呂にするには熱すぎますが、野菜を茹でるには温すぎますぞ」
セバスチャンが温度計を見ながら首を傾げる。
周囲の市民たちも、「野菜スープでも作るのか?」と怪訝な顔だ。
「茹でるんじゃないわ。……ヒートショックを与えるの」
私はしなびたレタスとホウレンソウを束ねて持ち、鍋のお湯の中へ一気に沈めた。
「なっ!? 貴様、腐りかけの野菜を煮込んでどうする!」
殿下が叫ぶ。
私は時計を見ながら冷静にカウントした。
「いーち、にー、さーん……」
葉物野菜なら数十秒。
根菜なら数分。
時間が来た瞬間、私はザバッと野菜を引き上げ、冷水を張った桶に放り込んだ。
「さあ、見てご覧なさい」
私が桶から取り出した野菜を見て、ガストンの目が飛び出そうになった。
「こ、これは……!?」
そこにあったのは、先ほどまでの濡れ雑巾ではなかった。
茎はピンと立ち上がり、葉は鮮やかな緑色を取り戻し、瑞々しく輝いている。
まるで、今朝畑から採ってきたばかりのようだ。
「シャキッとしている……! 死んでいた野菜が、生き返った!」
ガストンが震える手でレタスをちぎる。
小気味よい音が響き、切り口から水分が溢れ出した。
「魔法だ! 蘇生の魔法だ!」
市民たちがどよめく。
「ま、魔法ではない! トリックだ! すり替えたな!」
殿下が喚くが、私は冷ややかな目で彼を見下ろした。
「科学ですわ、殿下。……この現象には二つの理屈があります」
私は復活したホウレンソウを指差した。
「一つは気孔の開閉。……植物の表面には呼吸するための穴があります。50度という熱ショックを与えられると、植物は『大変だ!』と驚いて、気孔を一斉に開くのです。そこからお湯が猛烈な勢いで吸い込まれ、失われた水分が補給される」
私は続けて、茎の硬さを確かめた。
「もう一つは細胞壁の強化。……50度のお湯につけると、野菜に含まれるペクチンという成分が硬化します。さらに、細胞内の膨圧……、つまり水風船のような圧力が回復し、パンパンに張り詰めるのです」
私はシャキシャキのレタスを殿下に差し出した。
「これを50度洗いと言います。汚れや雑菌も落ちて、保存性も高まる。……どうですか? 貴方が捨てようとしたゴミの味は」
殿下は恐る恐るレタスを受け取り、端をかじった。
新鮮な音と共に、彼の中で何かが崩れ去る音がした。
「う、美味い……。なぜだ……、なぜ私の食卓に出るサラダより新鮮なんだ……」
「それは、貴方が見た目で判断して捨てたからです」
私はガストンに向き直った。
「ガストンさん。この方法を市場の商人たちに教えてあげて。……輸送中にしなびた野菜も、これで商品価値を取り戻せるわ。捨てずに売れば、飢えた人々を救えるし、商人の損害も減る」
「はい! すぐに広めます! マリアンヌ様、貴女は野菜の救世主です!」
ガストンが鍋を持って走り出すと、市場のあちこちで「お湯をくれ!」「俺のキャベツも生き返らせてくれ!」と大騒ぎになった。
「……くそっ。また私が悪者か」
殿下は復活したレタスを握りしめ、悔しそうに唇を噛んだ。
「悪者ではありませんよ、殿下」
私は優しく、しかし残酷に告げた。
「貴方はただ、知らないだけ。……でも、為政者にとって無知は、悪意よりもタチが悪い罪ですわ」
シャキッとした野菜の山が、市場に緑色の彩りを取り戻していく。
地下のカロリー(根菜)、毒のないパン、そして蘇った葉物野菜。
アースガルドの知恵が、瀕死の王都の食卓を一つずつ再生させていく。
「さて、セバス。野菜が確保できたら、次はタンパク質ね。……そろそろ、あの白いフワフワが恋しくないかしら?」
「白いフワフワ……? まさか羊ですか?」
「ええ。この寒い夏に、羊毛を着て震えている人々を、もっと機能的な素材で温めてあげましょう」
野菜の次は、衣類。
私の改革は、衣食住のすべてをアップデートするまで止まらない。
だが、飢餓の脅威が去ったわけではない。
異常な低温と乾燥は続き、遠方から運ばれてくる貴重な生鮮食品に深刻なダメージを与えていた。
「……また廃棄ですか」
王都の青果市場にて。
アースガルド商会のガストンが、荷馬車の前で頭を抱えていた。
荷台に積まれているのは、南方の温暖な地域から数日かけて運ばれてきた、ホウレンソウやレタスなどの葉物野菜だ。
しかし、その姿は見るも無惨だった。
水分が抜けてシナシナになり、変色して、まるで濡れた雑巾のようにへたり込んでいる。
「途中の峠道が寒すぎて、凍傷になりかけた上に、乾燥した風で水分を奪われました。……これでは売り物になりません」
ガストンが悲しげに、しなびたホウレンソウをゴミ箱へ投げようとした。
「おい、待て!」
そこへ、食料視察に来ていたジェラルド殿下が通りかかった。
殿下は鼻をハンカチで押さえ、軽蔑したようにゴミ箱を蹴った。
「こんな腐った草を王都に持ち込むな! 疫病の次は、ゴミで埋め尽くす気か!」
「も、申し訳ございません殿下……。ですが、食料不足の折、少しでも野菜を届けようと……」
「言い訳無用! 見た目が全てだ。こんなクタッとした野菜など、見るだけで食欲が失せる。即刻焼却処分しろ! 豚でも食わんぞ!」
殿下の言葉に、周囲の市民たちも残念そうに俯く。
腹は減っているが、確かにこのドロドロになりかけた野菜を食べるのは勇気がいる。
「……相変わらず、見る目がおありになりませんね、殿下」
「む? マリアンヌか!」
私が人混みをかき分けて現れると、殿下は露骨に嫌な顔をした。
「なんだ、また説教か? 見ろ、このゴミを。これを宝だとは言わせんぞ。完全に死んでいるじゃないか」
「死んでいませんわ。……ただ気絶しているだけです」
私はゴミ箱から、しなびたレタスを拾い上げた。
フニャフニャで、芯まで柔らかくなっている。
「植物の生命力を侮らないでください。彼らは水分を失って、仮死状態になって身を守っているのです。……適切なショック療法を与えれば、叩き起こせますわ」
「ショック療法だと?」
「ええ。セバス、お湯を用意して。温度はきっかり50度でね」
市場の一角に、湯気を立てる大きな鍋が用意された。
「お嬢様、50度です。……お風呂にするには熱すぎますが、野菜を茹でるには温すぎますぞ」
セバスチャンが温度計を見ながら首を傾げる。
周囲の市民たちも、「野菜スープでも作るのか?」と怪訝な顔だ。
「茹でるんじゃないわ。……ヒートショックを与えるの」
私はしなびたレタスとホウレンソウを束ねて持ち、鍋のお湯の中へ一気に沈めた。
「なっ!? 貴様、腐りかけの野菜を煮込んでどうする!」
殿下が叫ぶ。
私は時計を見ながら冷静にカウントした。
「いーち、にー、さーん……」
葉物野菜なら数十秒。
根菜なら数分。
時間が来た瞬間、私はザバッと野菜を引き上げ、冷水を張った桶に放り込んだ。
「さあ、見てご覧なさい」
私が桶から取り出した野菜を見て、ガストンの目が飛び出そうになった。
「こ、これは……!?」
そこにあったのは、先ほどまでの濡れ雑巾ではなかった。
茎はピンと立ち上がり、葉は鮮やかな緑色を取り戻し、瑞々しく輝いている。
まるで、今朝畑から採ってきたばかりのようだ。
「シャキッとしている……! 死んでいた野菜が、生き返った!」
ガストンが震える手でレタスをちぎる。
小気味よい音が響き、切り口から水分が溢れ出した。
「魔法だ! 蘇生の魔法だ!」
市民たちがどよめく。
「ま、魔法ではない! トリックだ! すり替えたな!」
殿下が喚くが、私は冷ややかな目で彼を見下ろした。
「科学ですわ、殿下。……この現象には二つの理屈があります」
私は復活したホウレンソウを指差した。
「一つは気孔の開閉。……植物の表面には呼吸するための穴があります。50度という熱ショックを与えられると、植物は『大変だ!』と驚いて、気孔を一斉に開くのです。そこからお湯が猛烈な勢いで吸い込まれ、失われた水分が補給される」
私は続けて、茎の硬さを確かめた。
「もう一つは細胞壁の強化。……50度のお湯につけると、野菜に含まれるペクチンという成分が硬化します。さらに、細胞内の膨圧……、つまり水風船のような圧力が回復し、パンパンに張り詰めるのです」
私はシャキシャキのレタスを殿下に差し出した。
「これを50度洗いと言います。汚れや雑菌も落ちて、保存性も高まる。……どうですか? 貴方が捨てようとしたゴミの味は」
殿下は恐る恐るレタスを受け取り、端をかじった。
新鮮な音と共に、彼の中で何かが崩れ去る音がした。
「う、美味い……。なぜだ……、なぜ私の食卓に出るサラダより新鮮なんだ……」
「それは、貴方が見た目で判断して捨てたからです」
私はガストンに向き直った。
「ガストンさん。この方法を市場の商人たちに教えてあげて。……輸送中にしなびた野菜も、これで商品価値を取り戻せるわ。捨てずに売れば、飢えた人々を救えるし、商人の損害も減る」
「はい! すぐに広めます! マリアンヌ様、貴女は野菜の救世主です!」
ガストンが鍋を持って走り出すと、市場のあちこちで「お湯をくれ!」「俺のキャベツも生き返らせてくれ!」と大騒ぎになった。
「……くそっ。また私が悪者か」
殿下は復活したレタスを握りしめ、悔しそうに唇を噛んだ。
「悪者ではありませんよ、殿下」
私は優しく、しかし残酷に告げた。
「貴方はただ、知らないだけ。……でも、為政者にとって無知は、悪意よりもタチが悪い罪ですわ」
シャキッとした野菜の山が、市場に緑色の彩りを取り戻していく。
地下のカロリー(根菜)、毒のないパン、そして蘇った葉物野菜。
アースガルドの知恵が、瀕死の王都の食卓を一つずつ再生させていく。
「さて、セバス。野菜が確保できたら、次はタンパク質ね。……そろそろ、あの白いフワフワが恋しくないかしら?」
「白いフワフワ……? まさか羊ですか?」
「ええ。この寒い夏に、羊毛を着て震えている人々を、もっと機能的な素材で温めてあげましょう」
野菜の次は、衣類。
私の改革は、衣食住のすべてをアップデートするまで止まらない。
249
あなたにおすすめの小説
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
婚約を奪った義妹は王太子妃になりましたが、王子が廃嫡され“廃嫡王子の妻”になりました
鷹 綾
恋愛
「お姉様には、こちらの方がお似合いですわ」
そう言って私の婚約者を奪ったのは、可憐で愛らしい義妹でした。
王子に見初められ、王太子妃となり、誰もが彼女の勝利を疑わなかった――あの日までは。
私は“代わり”の婚約者を押し付けられ、笑いものにされ、社交界の端に追いやられました。
けれど、選ばれなかったことは、終わりではありませんでした。
華やかな王宮。
厳しい王妃許育。
揺らぐ王家の威信。
そして――王子の重大な過ち。
王太子の座は失われ、運命は静かに反転していく。
離縁を望んでも叶わない義妹。
肩書きを失ってなお歩き直す王子。
そして、奪われたはずの私が最後に選び取った人生。
ざまあは、怒鳴り声ではなく、選択の積み重ねで訪れる。
婚約を奪われた姉が、静かに価値を積み上げていく王宮逆転劇。
婚約破棄された公爵令嬢ですが、戻らなかっただけです
鷹 綾
恋愛
王太子カイル殿下から、社交界の場で婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リュシエンヌ。
理由は――
「王太子妃には華が必要だから」。
新たに選ばれたのは、愛らしく無邪気な義妹セシリア。
誰もが思った。
傷ついた令嬢は泣き、縋り、やがて戻るのだと。
けれどリュシエンヌは、ただ一言だけ告げる。
「戻りません」
彼女は怒らない。
争わない。
復讐もしない。
ただ――王家を支えるのをやめただけ。
流通は滞り、商会は様子を見始め、焦った王太子は失点を重ねる。
さらに義妹の軽率な一言が決定打となり、王太子妃候補の座は静かに消えた。
強いざまあとは、叫ぶことではない。
自らの選択で、自らの立場を削らせること。
そして彼女は最後まで戻らない。
支えない。
奪わない。
――選ばれなかったのではない。
彼女が、選ばなかったのだ。
これは、沈黙で勝つ公爵令嬢の物語。
婚約破棄はあなたの意思でしたわね? ~王太子を廃嫡に追い込み、義妹を平民に落とした公爵令嬢は新時代の王妃になります~
鷹 綾
恋愛
王立学園の卒業舞踏会――
公爵令嬢ヴェルミリアは、王太子アルヴァリオから突然の婚約破棄を言い渡された。
「俺は、君の義妹セシルを愛している」
涙を浮かべる“可哀想な妹”。
それを守ると宣言する王太子。
社交界はヴェルミリアを冷酷な姉と断じた。
けれど彼女は、ただ微笑んだ。
なぜなら――
王家が回っていたのは、彼女の裏調整と資金管理のおかげだったから。
婚約破棄の翌日、王家の事業は次々と停止。
王太子の無責任な契約、義妹の盗用、不正資金の流れが暴かれていく。
守ると誓ったはずの義妹を、王太子は切り捨てる。
だがもう遅い。
王太子は廃嫡。
義妹は爵位剥奪のうえ平民落ち。
二人はすべてを失う。
そして――
「責任を共有できるなら、共に歩みましょう」
冷静沈着な第二王子との正式婚約。
王国再建の中心に立つのは、かつて捨てられたはずの公爵令嬢だった。
婚約破棄はあなたの意思でしたわね?
選んだ未来の責任を――
きちんとお取りいただきます。
「10歳の頃の想いなど熱病と同じ」と婚約者は言いました──さようなら【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王太子フリードリヒの婚約者として、幼い頃から王妃教育を受けてきたアメリア・エレファウント公爵令嬢。
誰もが羨む未来を約束された彼女の世界は、ある日突然1人の少女の登場によって揺らぎ始める。
無邪気な笑顔で距離を(意図的に)間違える編入生ベルティーユは、男爵の庶子で平民出身。
ベルティーユに出会ってから、悪い方へ変わっていくフリードリヒ。
「ベルが可哀想だろ」「たかがダンスくらい」と話が通じない。
アメリアの積み上げてきた7年の努力と誇りが崩れていく。
そしてフリードリヒを見限り、婚約解消を口にするが話は進まず、学園の卒業パーティーで断罪されてしまう……?!
⚠️ 本作は AI の生成した文章を一部に使っています
追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される
黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」
無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!?
自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。
窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
『「君は飾りだ」と言われた公爵令嬢、契約通りに王太子を廃嫡へ導きました』
ふわふわ
恋愛
「君は優秀だが、王妃としては冷たい。正直に言えば――飾りとしては十分だった」
そう言って婚約者である王太子に公然と切り捨てられた、公爵令嬢アデルフィーナ。
さらに王太子は宣言する。
「王家は外部信用に頼らない」「王家が条文だ」と。
履行履歴も整えず、契約も軽視し、
新たな婚約者と共に“強い王家”を演出する王太子。
――ですが。
契約は宣言では動きません。
信用は履歴の上にしか立ちません。
王命が止まり、出荷が止まり、資材が止まり、
やがて止まったのは王太子の未来でした。
自ら押した承認印が、
自らの継承権を奪うことになるとも知らずに。
公然侮辱から始まる、徹底的な強ザマァ。
救済なし。
やり直しなし。
契約通りに処理しただけですのに――
なぜか王太子が廃嫡されました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる